Of the Father's love begotten《世の成らぬ先に》


Of the Father's love begotten,
Ere the worlds began to be,
He is Alpha and Omega,
He the source, the ending He,
Of the things that are, that have been,
And that future years shall see,
Evermore and evermore!
父なる神の愛より生まれ給えり、
世の始まりより先んじて。*1
彼こそはアルファにしてオメガ、*2
起源にして終焉、
万物のうちに今あり、かつてあり
やがて顕(あらわ)れ給う、
常永久(とことわ)までも。

O that birth forever blessèd,
When the virgin, full of grace,
By the Holy Ghost conceiving,
Bare the Saviour of our race;
And the Babe, the world’s Redeemer,
First revealed His sacred face,
evermore and evermore!
おお、絶えず祝されるこの誕生よ、
恩寵満ちみてるおとめが
聖霊によりて身ごもり
万民の救い主を産みし時よ。
みどりごにして世のあがない主は
初めてその聖顔をあらわにされた、
とことわまでも。

This is He Whom seers in old time
Chanted of with one accord;
Whom the voices of the prophets
Promised in their faithful word;
Now He shines, the long expected,
Let creation praise its Lord,
Evermore and evermore!
この人こそ古(いにしえ)の預言者たちが
一様に詠(うた)い告げた者。
この人こそ預言者たちが声をあげ
まことの言葉で誓いし者。
今こそ彼は輝き照らす、長らく待ち望んでいた者たちを。
創造物たちよその主をたたえよ、
とことわまでも。

Let the heights of heaven adore Him;
Angel hosts, His praises sing;
Powers, dominions, bow before Him,
and extol our God and King!
Let no tongue on earth be silent,
Every voice in concert sing,
Evermore and evermore!
天の高きにいます者らよ主を礼拝せよ、
天使の大軍よ、その誉れを歌え。
力天使も主天使も主の前にひざまずけ、*3
我らの神にして王をあがめたてまつれ。
地上で舌を持つものはみな押し黙ることなく、
すべての声をそろえて歌え、
とことわまでも。

Christ, to Thee with God the Father,
And, O Holy Ghost, to Thee,
Hymn and chant with high thanksgiving,
And unwearied praises be:
Honour, glory, and dominion,
And eternal victory,
Evermore and evermore!
キリスト、父なる神とともにいます方に
そして聖霊なる神に
賛歌と頌詠が高き感謝とともにあれ、
たゆまぬ賛美あれかし。
誉れと、栄光と、権威と
とこしえの勝利あれ。
とことわまでも!

Amen.
アーメン。

*1 「初めに、神は天地を創造された。地は混沌であって、闇が深淵の面にあり、神の霊が水の面を動いていた。 」(創世記1:1-2)
*2 「わたしはアルファであり、オメガである。/最初の者にして、最後の者。/初めであり、終わりである」(ヨハネの黙示録22:13)。
*3 どちらも天使の階級のひとつだが、単に「力あるもの」「支配するもの」かもしれない。

text: John Mason Neale(1818-1866)が中世のラテン語聖歌《Corde natus ex parentis》を英訳し、Henry W. Bakerが『Hymns Ancient and Modern 古今聖歌集』用に編集したもの。
tune: フィンランドの聖歌集『ピエ・カンツィオーネス』の《Divinum Mysterium》より

「Of the Father's Love begotten」または「Of the Father's Heart begotten」の方が知られる。前者の訳詩者ジョン・メイソン・ニールは英国国教会の司祭で、ラテン語の古いキャロルの英訳やイギリス以外の民謡に聖歌の歌詞をつけたりした人。《久しく待ちにし》の英訳や《善良な王様ウェンチェスラス》などが知られる。後者はRoby Furley Davisが英語聖歌集用に訳詩したもの。こっちの訳はこちら

日本語訳詞:
世の成らぬさきに
既にいまして、
父の愛により
生まれしみ子は、
アルファ、またオメガ、
永久(とわ)にいます主
栄光、神にあれ

聖霊によりて
祝福うけし
マリアはみ子イェス
宿したまえり
このみどり子こそ
世の救い主
栄光、神にあれ

遠き昔より
待ち望みたる
約束の時は
今こそ来たる
すべての人びと
歌え、よろこベ
栄光、神にあれ

天よ、鳴りひびけ
み使い歌え
地にある国ぐに
おそれ、ひれ伏せ
賛美の歌声
世界を満たせ
栄光、神にあれ

み子なるキリスト、
父と聖霊
ひとりのみ神に
感謝ささげよ
誉れとちからと
永久の勝利と
栄光、神にあれ
アーメン



(ituneにはなかったので同じメロディで児童合唱版)

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by CockRobin96 | 2014-12-25 21:40 | Trackback | Comments(0)
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