O lovely Peace《愛すべき平和よ》


O lovely Peace, with Plenty crown'd,
Come spread thy blessings,
thy blessings all around:
愛すべき平和よ、豊かに装う平和よ、
汝の祝福をゆき渡らせよ、
汝の祝福をすみずみにまで。

O lovely, lovely Peace,
Let fleecy flocks the hills adorn,
And valleys smile with wavy corn,
with wacy corn,
愛すべき、愛すべき平和よ
ふんわりした羊の群れよ丘を飾れ、
小麦を波打たせて谷よ笑え、
小麦を波打たせて。

Let the shrill trumpet cease,
Nor other sound,
But Nature's songsters wake the cheerful morn,
wake the cheerfull morn.
つんざくようなトランペットはやめて、
他の音を出すのもやめて。
天然の歌い手たちなる小鳥たちが、朗らかな朝を呼び起こす、
朗らかな朝を呼び起こす。

O lovely Peace, with Plenty crown'd...
愛すべき平和よ、豊かに装う平和よ…

text: Thomas Morell(1703-1784) イートン校出身のリベラリストで出版者。ヘンデルのオラトリオの作詞を多く担当した。
tune: George Frederick Handel(1685-1759)

オラトリオ《マカベウスのユダ》のうちの一曲。このオラトリオの中で最も有名なのが、表彰式とかで使われる《見よ勇者は帰る》であろう。旧約聖書続編のうちのひとつ『マカバイ記』を原作としており、異教徒に制圧されるエルサレムが舞台。偶像崇拝を強要する征服者に対し、マカバイ(金槌を意味するのではないかという説がある)と呼ばれたユダとその兄弟たちが反乱を起こす。ゲリラ戦の天才であるマカバイは連戦連勝の末ついにエルサレム神殿を奪還し、国家独立と信仰の自由を勝ち取るというストーリー。
なお、マカバイ記によればマカバイは平和を味わうヒマもなく、政治的に独立し続けるために戦いに明け暮れ、最終的には戦死する。

なんとなく出だしが《ピファ》や《パストラーレ》にちょっとだけ似ている。




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by CockRobin96 | 2015-02-27 23:31 | Trackback(1) | Comments(0)
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タイトル : バッハとヘンデルの音楽性の違いを考える
ヘンデル『メサイア』 Handel "Messiah" 年末のクラシック音楽といえば「第9」を聞く人が圧倒的に多く、コンサートも「第9」一色の感があります。しかし私は、年末に「第9」を聴きたいと思ったことは一度もありません。私にとって年末に聴きたい音楽といえば迷わず「メサイア」で、過去に通算5回「メサイア」を聴いています。意外に12月の「メサイア」のコンサートは少なく、唯一時間的に聴くことができるのがこのサントリーホールの演奏です。 このメサイアは「オラトリオ」という音楽形式です。これは...... more
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