Vom Himmel hoch, da komm ich her《高き天より、我は来たれり(いずこの家にも)》


Vom Himmel hoch, da komm ich her.
高き天より、ここへやって来ました
Ich bring’ euch gute neue Mär,
良き知らせをあなたがたにもたらすために
Der guten Mär bring ich so viel,
わたしが持って来たのはとても良い知らせ
Davon ich singn und sagen will.
伝えるためにわたしは歌いましょう

Euch ist ein Kindlein heut’ geborn
あなたがたのために今日幼子がお生まれになった
Von einer Jungfrau auserkorn,
それもひとりの若きおとめから
Ein Kindelein, so zart und fein,
その幼子はそれは優雅で上品で
Das soll eu’r Freud und Wonne sein.
その喜びと幸いとがあなたがたのものになるのです

Es ist der Herr Christ, unser Gott,
この子こそが主なるキリスト、わたしたちの神
Der will euch führn aus aller Not,
必要な時はいつもあなたがたを導いてくださる
Er will eu’r Heiland selber sein,
この子があなたがたの救い主となられ、
Von allen Sünden machen rein.
全ての罪人を清くしてくださるのです

text: Martin Luther(1483-1546)
tune: ドイツ民謡をルターがアレンジしたものと伝えられる

天使は言った。
「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。
今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。
この方こそ主メシアである。」
(ルカによる福音書 2:11-12)

世界史で宗教改革について勉強するときに必ず登場する、ルター派の基礎となったマルティン・ルターによる作詞。ルターは「聖書に書かれていないことは認めることができない」という姿勢により、宗教改革の中心人物になった。特に「聖職者が結婚しちゃいかんのか?」のあたり。41歳の時に26歳の修道女と結婚し、子供をもうけている。羨ましい。その他、教皇制度や当時横行していた免罪符の販売を非難し、ついにカトリックから破門されるが、世俗の君主らに庇護され、聖書のドイツ語訳や聖書講義など精力的に活動し続けた。ルター派(ルーテル派)は聖書と信仰を重視するが、カルヴァン派の聖書重視に比べると信仰重視の度合いが強い。
礼拝においては積極的に賛美歌(聖歌)の歌唱を奨励し、自らリュートをとって作詞・作曲した。よく知られている聖歌としては、《いずこの家にも》の他《神はわがやぐら》がある。ルター派の聖歌はコラールと呼ばれる。
なお、みんな大好きJ.S.バッハは一族揃ってルター派であり、職場であるライプツィヒの教会付き音楽家として、多数のコラールをアレンジした。


ルーカス・クラナッハ「ルター」
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日本語歌詞:
いずこの家にも めでたきおとずれ
伝うるためとて 天(あめ)よりくだりぬ

マリアのみ子なる 小さきイエスこそ、
み国にこの世に 尽きせぬよろこび

神なるイエスこそ 罪とが清むる
傷なき子羊 救いの君なれ

Rundfunk-Jugendchor Wernigerode (Kammerchor)
収録アルバム: Telemann, Vivaldi, Handel & Fasch: Altdeutsche Weihnachten - Konzert am Heiligabend

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by CockRobin96 | 2016-12-19 23:01 | Trackback(1) | Comments(0)
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タイトル : ルターの宗教改革に貢献したデューラーと並ぶドイツ・ルネサ..
ルーカス・クラナッハLucas Cranach the Elder ルーカス・クラナッハはアルブレヒト・デューラーと並ぶ、北方ルネサンスを代表するドイツ人画家ですが、彼の作品を見る機会は今日本ではあまりありませんでした。ウィーン美術史美術館の特別協力により、この稀有な天才芸術家・ルーカス・クラナッハの全貌に迫る美術展が東京西洋美術館で解されました。... more
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