Winner Takes All(Epilogue)《勝者は総取りする(エピローグ)》Cuphead


[Winner Takes All] ウィナー・テイクス・オール(勝者は総取りする)*1

The brothers had triumphed over the demon,
forcing him to finally give up.
"We shall accept your surrender, Devil," Cuphead laughed.
"But we're not done just yet!"
兄弟は悪魔にうち勝ち、
ついに降参させました。
「僕らはお前の降伏を受け入れるよ、デビル」カップヘッドは笑って言います。
「でもまだやることがあるんだ!」

And with that, Cuphead and Mugman destroyed all of the soul contracts,
releasing Inkwell Isle's residents from eternal servitude to the Devil.
それから、カップヘッドとマグマンは全ての「魂の契約書」を破壊し、
インク壺島の住民たちはデビルへの永遠の隷属から解放されたのです。

"Gosh, I can't wait to tell everybody!" Cuphead said.
The boys set off for home, and at top speed.
"C'mon, last one there's a leaky cup!" Mugman teased as they ran.
「うわぁ、みんなに話すのが待ちきれないよ!」カップヘッドが言いました。
男の子たちは、全速力で家を目指します。
「やーい、びりっけつが穴あきカップだぞ!」マグマンが走りながらからかいました。*2

Once home, the brothers gathered everyone together.
"You're all free of the Devil's debt!" Cuphead announced.
"And that fiend won't bother us again!" Mugman added.
家に着くと、兄弟はみんなを集めました。
「全員がデビルの負債から解放されたんだよ!」カップヘッドが宣言しました。
「もうあの魔王に二度と悩まされることはないんだ!」マグマンが続けました。

The Elder Kettle was literally brimming with pride as everyone began to cheer:
"Let's hear it for Cuphead and Mugman!"
"Hip-hip-hurrah!" "Hip-hip-hurrah!"
ケトル長老は、みんながふたりをほめたたえはじめたので、文字通り誇らしさで溢れそうです。
「カップヘッドとマグマンに拍手を!」*2
「ばんざーい!」「ばんざーい!」

As an all-day celebration began,
the brothers promised to never wander into trouble again.
And they didn't -- until the next time, of course!
But that is another story...
一日中続くお祝いが始まり、
兄弟は二度とトラブルに頭をつっこまないことを誓いました。
そしてつっこまなかったのです…次の時まではね!
でもそれはまた別のお話…

*1 選挙法の一つでもある。
*2 普通は「Last one in is a rotten(bad) egg!(最後に残ったのが腐った卵だぞ)」などという言い方をする。遊びに誘って「やーい、置いてけぼりにするぞ!」という時に使う。英語版の「となりのトトロ」でも使われたらしい。でもマグマンくんの方がどう見ても遅いんだけど。
*3 Let's hear it for ~で「~に拍手を!」「~にエールを!」という決まり文句。

舞台上のマグマンくんのポーズかわいえ。

2017年9月に発売されたStudio MDHR謹製ゲーム「Cuphead」のエピローグを勝手に日本語訳してみるテスト。
対訳一覧はタグ「Cuphead」からご覧ください。
ご指摘・補足等お待ちしております。

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収録アルバム:CUPHEAD (SOUNDTRACK) [4LP] [12 inch Analog]

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# by CockRobin96 | 2017-11-16 21:41 | Trackback | Comments(0)

Inkwell Hell《インク壺地獄》Cuphead


[Chief Evil Officer] チーフ・イヴィル・オフィサー(悪の大幹部)
"Well, well, well... look how far you've come!
Not only did you bust up my good-for-nothing lackey, King Dice...
...but I see you've got my soul contracts, as agreed!
Hand ' em over, and join my team! "
これはこれは…ここまでよくぞがんばったものだな!*1
役立たずでゴマすりのキング・ダイスをノしてきただけでなく…*2
…約束通り「魂の契約書」を持ってきてくれると思ってたぞ!
さあそれを寄こせ、そして俺様の仲間になれ!

*1 「You’ve(you have) come this far」で「あなたはこんなに遠くまで来た=あなたはよく頑張ったね」という言い回し(みんなで頑張ったのならWe'veとなる)。「look how far you've come」はその変形で、直訳すれば「自分がどんなに頑張ったか見てごらん」。
日本のドラマ「離婚弁護士Ⅱ」(2005年)の挿入歌としてケリ・ノーブルが書きおろした曲がまんまこのタイトル。みんな大好きディズニー「ズートピア」の主題歌「トライ・エブリシング」にもこの歌詞が入っている。
*2 good-for-nothingは「いないよりマシ」くらいな言われ方。lackeyは本来従僕(イギリスではフットマンとも。お仕着せを着せた見栄えのいい男の召使い。執事を兼ねることもある)の意味だが、転じて「卑屈にペコペコする奴、おべっか使い、言いなりになる奴」を指すようになった。サイコロおじさん…

Yes →
"You're mine now!
And we're gonna have a hell of a time down here...!!"
貴様らは今から俺様のものだ!
我らが「地獄の時代」がここから始まるのだ…!*

*a hell of a timeで「どエライこと・凄まじいひととき」。地獄と入っているが、きつい・つらいばかりではなく「すごくいい!」という意味でも使う。単に「a(one) hell of ...」でも良い。(参考:いろんなa hell of time
たった1日で全債務者を倒した末恐ろしい子を下僕にできたらそりゃそうなるわな。
ところでまどか☆マギカみたいに「実は何回も時間を巻き戻して平行世界を作りまくってて、そのたびに主人公が強力になる」とかだったら怖い。


No →
"Welching on me just like all the others, eh...
I'll teach you for backing out of a deal -- have at you!!"
ほう、他の連中と同じように踏み倒すというのだな…*1
では俺様が取り引き決裂とはどういうことか教えてやろう──行くぞ!*2

*1 welch=welsh。約束を破る、借金を踏み倒す、契約不履行する。
*2 have at you! はフェンシングなどの勝負で「行くぞ!」という掛け声。have at ...だけだと、攻撃する、打ってかかる、勢いよく始めるなどの意味。

[Admission To Perdition] アドミッション・トゥ・パーディション(最果てへの入り口)
*Admissionは入学、入会、入場許可。perditionは悪人の行き着くところ、破滅、地獄。この曲は今までのボスキャラのメドレーとなっている。
"You broke our deal...now it's my turn to break you!!!"
貴様らは取り引きをぶち壊した…今度は俺様が貴様らをぶち壊す番だ!!

[One Hell Of A Time] ワン・ヘル・オブ・ア・タイム(地獄のひととき)
"Anyone who opposes me will be destroyed!"
俺様に逆らうものは誰でも破滅するのだ!

*実はこのセリフはカプコン「ストリートファイターⅡ」におけるベガ(英語名はM. Bison)の勝ちゼリフの英語版。
デビルのキャラデザは、1929年のモノクロ時代のディズニーアニメ短編「地獄の悪魔退治(Hell's Bells)」、ついで1934年のベティさんものの「Red Hot Mamma」。
三叉の槍(フォーク)、ヤギ、クモ、足のある蛇、仏像(?)は全て(キリスト教から見た)悪魔や異教を連想させるもの。
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2017年9月に発売されたStudio MDHR謹製ゲーム「Cuphead」のラスボス戦におけるセリフ等を勝手に和訳してみるテスト。
ご指摘・補足等お待ちしております。

おまけ:全ボス勝ちゼリフ集



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# by CockRobin96 | 2017-11-16 10:44 | Trackback | Comments(0)

Mausoleum 3 ~ All of Bets are Off!《霊廟3〜全てを帳消しに》Cuphead


[Legendary Chalice]
Thank goodness you came by!
Those lousy ghosts had me but good that time!
Here's the last magical super art I was able to find for you!
Well, time for me to take a powder. Good luck!
[伝説のチャリス]
あなたたちがきてくれて本当に良かった!
気持ち悪いオバケたちに捕まって、ひどい目にあったわ。*1
これがわたしに見つけることのできた最後のマジカル・スーパー・アーツよ!
さて、もう逃げなきゃ。グッドラック!*2

*1 but good でこっぴどく、徹底的に。「オバケに捕まってたけど良かったわぁ」ではない。
*2 take a powderで「逃げる、ずらかる」。女性がお化粧直ししにトイレに行くふりしてデートをトンズラすることから由来。

2:50〜

[King Dice]
(リスト未回収の場合)
"Hold it right there, you!
You mighta busted up some of them deadbeats,
but you don't have all their soul contracts!
You ain't seein' the big cheese 'til you got those contracts in your grubby little mitts... all of them!!"
そこでストップだ、君たち!*1
契約を踏み倒したろくでなしどもを何人かノしてきたようだが、*2
まだ全ての「魂の契約書」を集めてないだろう!
その小汚いお手々で契約書を掴んでくるまでは、大物に会わせるわけにはいかないね…全員分のをだぞ!*3

*1 インク壺島2の時のセリフと違って、このrightは「右」という意味はない。right thereで「すぐそこ」。
*2 bust upはぶちのめす、潰す、爆発させるなど。deadbeatsは怠け者、どクズ、タカリ屋、借金を踏み倒す奴、など色々な意味がある。
*3 big cheese=big chiefのシャレ。大親分。他にもbig bug=big bossとかがある。


[All of Bets are Off!] オール・オブ・ベッツ・アー・オフ!(全てを帳消しに)
*全てを白紙に戻す、賭けを無しにするの意。

[King Dice]
"Well, lookee here! You actually pulled it off...
but you've made me lose a bet!!*
And for that, you ain't seein' the boss just yet.
We're gonna play a little game first!"
おや、これはこれは! 君たちは本当に契約書をむしり取ってきたんだな…
でも、君たちのせいでわたしは賭け金をふいにしてしまったよ!*
だから、ボスにはまだ会えないよ。
まずはちょっとしたゲームで遊ぼうじゃないか!

*この「賭け」が、発端でカップくんがバカ勝ちしてたことを指すのか、デビルと来る来ないで賭けでもしてたのかよくわからない。どっちにしても、「こんなぽっと出のちびジャリに契約書コンプリートなんてされたらワイのメンツ丸つぶれやんけ…せや!いちゃもんつけて妨害したろ!」の精神。


[King's Court] キングズ・コート(キングの宮廷・王の御前)
Tipsy Troop "Go sleep 'hic' it off...you look a little 'hic' rough!"
ほろ酔いトリオ「一眠りして(ヒック)酔いを覚ましなよ…ちょっと見た目が(ヒック)おかしいぜ!」
*troopは群、組、団など。go sleep it offで「酔いを覚ます為に一眠りする」。
左からマティーニグラス、スコッチグラス、ウィスキーボトル。

Chips Bettigan "Hey short stack! This ain't a place you wanna be hanging 'round."
チップス・ベティガン「よう貧乏人! ここはお前らがうろついていい場所じゃないぜ!」
*見たまま、カジノで使うチップ。ショート・スタックは専門用語でチップの手持ちが少ない人(一番少ないとは限らない)。
Bettiganはbet againのもじり。

Mr. Wheezy "Looks like you could use some fresh air."
ミスター・フィーズィ(ホイーズィ)「ちょっと新鮮な空気を吸ってきた方がいいようだね」
*wheezyは咳き込む、ぜーぜーしていること。見た目どおり。

Pip and Dot "You set them up, I'll knock them down."
ピップ&ドット「あなたが並べて、僕(あたし)が崩す」
*ドミノ牌のカップル(デザイナーによれば「夫婦だと思う」らしい)。上がピップで下がドット。ピップもドットもサイコロやドミノの目のこと。ドミノは並べる遊び方と、いわゆるドミノ倒しの遊び方がある。ふたりが言ってるのはドミノ倒しの方。
撃破すると、ドットがピップの顔面に蹴りをいれまくるという恐ろしい演出がある。嫁が下なんですけど尻に敷かれてるのは旦那ですってやかましいわ。

Hopus Pocus "...and PRESTO!! The cup has completely disappeared."
ホーパス・ポーカス「…はい、たちまちに! カップは完全に消えました」
*hocus pocusのもじり。いわゆる「ビビディバビディブー」みたいなインチキ呪文。うさぎがピョンと飛ぶ(hop)ことにかけているのかもしれない。
ここだけダイスの手がシュッとしているのは、手袋を脱いで素手だかららしい。
モデルは、バッグス・バニーの前身であるHappy Rabbitとその登場作品「Prest-O Change-O(それっ、やっ、はやがわり)」(1930年)より。
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Phear Lap "This derby is over and these results are in. Last place...YOU!"
フィアー・ラップ「ダービーが終了して結果が出そろいました。最後尾は…お前だ!」
*phearはfear(恐怖、危険、怖い)のもじり。また、Phar Lapという実在のオーストラリア競馬界の名馬がいる。lapは競争路の一周。
dead horse(死馬)は役に立たないもの・前借り賃金という意味がある。前借りして競馬に突っ込むのか。
モデルは、ミッキー・マウスの古い友人ホーレス・ホースカラー。
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Pirouletta "Ah-ha! You've noticed that my style is very Russian!"
ピルーレッタ「アハッ、わたしが本場のロシア式なのがわかったでしょ!」
*ピルエット+ルーレット。 -ettaはイタリア語で「小さな」。バレエの本場と言えばロシア。ロシアンルーレットは拳銃を使うあれ。間違ってもオートマチックを使ってはいけない。

Mangosteen "Fault, scratch and choke -- are you trying to hustle me?"
マンゴスティン「失点に、スクラッチに、チビり飛ばし…それでわたしに挑戦してるつもりかい?」
*マンゴスティンは東南アジアで取れる果物。美味で「果物の女王」と称される。確かにビリヤードの玉っぽい見た目をしている。
スクラッチはビリヤード用語。入れるべきでない玉をポケットに落とすことで、ファウル扱いになる。
チビりもビリヤード用語で、緊張してキュー(突き棒)が思い通りに出せなくなること。

Mr. Chimes "Monkey see, monkey doom."
ミスター・チャイムズ「猿真似して、猿の墜落」
*Monkey see, monkey doで「猿真似」。doomは破滅の意。
実は3Dシューティングアクションゲーム「コール・オブ・デューティ ブラック・オプス2」で、シンバルを持った猿の人形を手に入れるともらえる称号。

背景の神経衰弱カードが誰が描いたのかやけに凝っているが、ダイス氏が妙に美しく描かれているのでナルシスト疑惑がある。

King Dice "So clever, so dapper, ya betta' believe this dice is loaded. Hi-de-ho!"
キング・ダイス「賢くて小粋、このダイスは全く素晴らしいイカサマ師なんだよ。ハイ・ディ・ホー!」
*you better believeで「本当だ、間違いないよ」。loadedは「装填した、うんと詰め込んだ、すごいお金持ち」という形容でもあるが、load the diceは「サイコロに重りを入れる=イカサマをする」。
Hi-de-hoはキング・ダイスのモデルであるキャブ・キャロウェイがスキャットで好んで使った掛け声。→Minnie the Moocher《ミニー・ザ・ムーチャー》
手袋くんがするダンスも、キャブの実際のダンス映像をキャプチャーしたものとなっている…らしいのだが、該当する動画が見つからず。

ところでやっぱりナルシストやんけ。


2017年9月に発売されたStudio MDHR謹製ゲーム「Cuphead」の霊廟3〜キング・ダイス戦におけるセリフ等を勝手に日本語訳してみるテスト。
対訳一覧はタグ「Cuphead」からご覧ください。
ご指摘・補足等お待ちしております。

おまけ:全ボス勝ちゼリフ集



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# by CockRobin96 | 2017-11-15 10:41 | Trackback | Comments(0)

Inkwell Isle 3 Bosses《インク壺島3のボス》Cuphead

ゲーム中ではどの順番でもできるが、ここでの順番はBandcampサウンドトラックに準じる。


[Honeycomb Herald] ハニカム・ヘラルド(蜂の巣の宣戦布告)
Rumor Honeybottoms:ルーマー・ハニーボトムズ
*ヘラルドは告知・先ぶれという意味だが、この名を冠した新聞社が有名。このステージは蜂の巣が会社になっている。つまり女王は女社長。
rumorは噂(あてにならないニュース)。一応人名としても存在する(キラキラネーム扱いっぽいが)。強いていうなら「蜜蜂の巣の奥深くにいるゴシップ屋」「噂のハニーボトムズさん」とも読める。
冠の形は1934年のディズニー短編アニメ「アリとキリギリス」に出てくるアリの女王様のものにちょっと似ている。隠れた下半身は最後まで明らかにされない。
なお、最初にナイフとフォークでカチカチやっているのは、カプコンの2D格闘ゲーム「ヴァンパイア」シリーズに登場するキュービィ(魂を主食とする魔の女王蜂)の勝利ポーズのパロディらしい。カプコン好きすぎじゃない?

"Doggone! We got ourselves a good ol' fashioned honey heist."
「こん畜生め! 古い手口の蜂蜜泥棒を捕まえてやったぞ!」
*heistはこっそり忍び込むのではなく、押し込み強盗の方のイメージ。普通蜂蜜泥棒と言えば熊。honeyとmoneyつながりでもある。
got ()self...という言い回しは、状況で意味が揺れるようなので、映画「カーズ」に出てきた使い方でなんとなくニュアンスを感じ取ってください。
この警備員蜂は一部で「オイオイおじさん」と呼ばれている。元々のキャラデザは1940年製作の短編アニメ「Ants in the Plants」の警察官アリ。イギリスの警察官がモデルで、「oi」もHeyのコックニー(ロンドンの下町)なまり。英語圏ではBobee(Bobbyはイギリス警官のこと)という愛称が付いている模様。

"Hey sugar, this honey is off limits. Now scram."
「あらお砂糖ちゃん、この蜂蜜には立ち入り禁止よ。とっとと出てお行き!」
*シュガーは英語圏の人がよく言う「ハニー」と似たような意味だが、「うちの蜂蜜に加糖はしないわよ」とも読める。
「うちの蜂蜜は添加物厳禁よ。とっとと出てお行き!」でもいいかもしれない。
カップとマグの中身って白っぽいけどミルクなんだろうか。蜂蜜をホットミルクにいれるとおいしいよね。

"Dominate and bombinate -- that's how I bee!"
「統率と爆音…これがわたくしのやり方なの!」
*bombinateは蜂などがブブブブという音をたてること。
ある戦闘機の愛称が「ホーネット(スズメバチ)」であることからの連想。
魔女+メカ変形で若干ヒルダちゃんとキャラがかぶっている気がする。


[Shootin N' Lootin] シューティン・ルーティン(狙い撃って奪い取れ)
Captain Brineybeard:キャプテン・ブライニービアード(塩ヒゲ船長)
*ポパイのライバル、ブルートっぽいキャラデザの船長。隻眼に両足が義足。この体格で両方義足ってつらそう。
義足は冒険小説『宝島』のジョン・シルバーのイメージから始まるが、眼帯に関してはいろんな説があってよくわからない。一説には、船底などの暗がりから急に出てきた時に、眼帯をかぶせた方の目を使えばすぐ見えるようになるとも。塩ヒゲ氏も一瞬だけ眼帯がめくれる描写があり、無傷の目があるのが確認できる。
なお、彼だけがCupheadのキャラの中で五本指をしている。
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"Yer skills be like me buried treasure... just a myth!"
「おめーらの腕前ってのは俺様が昔埋めた財宝と同じだな…ただの作り話だ!」
*この辺まで来ると、「なんか凄い取立屋が来る」とか噂にでもなってるのだろうか。

"HAW-HAW-HAW-HAW-HAW!"
「ワーッハッハッハッハ!」
*笑い声だけ。船がツノのあるクジラに変化している。もしかすると、1940年のディズニー映画「ピノキオ」に出てきたクジラがモデルだろうか。


[Dramatic Fanatic] ドラマティック・ファナティック(劇場の激情)
Sally Stageplay:サリー・ステージプレイ
*ステージプレイはまんま「舞台演劇」の意。キャラデザはポパイの恋人オリーブ・オイルっぽい。タップダンスの音がかっこいいBGM。

"Break a leg...nah, break two!"
「片足折ってご挨拶…いえ、両足折って土下座ね!」
*Break a leg(片足が折れるように)は本来は舞台用語で「ご成功を!」を意味する。「Good Luck」と言ってしまうと逆に「Bad Luck」を呼び寄せるからわざと不吉なことを言う、あるいは「好評になって(足を曲げて)お客にご挨拶できますように」「おひねりを投げ込まれて(足を曲げて)拾えますように」という意味だとも言われている。ちなみに「両足が折れますように」は単なる悪口。
背景で慌ててるおじさんは、グッドエンディング時の全員集合シーンで書き割りではなく本物の旦那であることが判明する。

"Stay away from center stage or succumb to the power of a starlet's rage!"
「舞台中央から下がるか、スター女優の勢いにひれ伏すかよ!」
*ということはおもちゃを投げてくる二人の赤ちゃんも実子かもしれない。子持ちでカジノ行って借金背負っちゃいかんでしょ。
starletは「小さな星」、売り出し中の若手女優を言う。でも既婚で子持ちやんけ!

"Good riddance -- go away! It is time for my soliloquy."
「いい厄介払いね…さあどいて! わたしの独擅場よ」
*「どくせんじょう」と読む。独壇場(どくだんじょう)は誤読。
女神に扮した役者が宙吊りになっている演出は、メリエスの「月世界旅行」の一シーンに似ている。
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"Please exit stage left during my standing ovation!"
「わたしが拍手喝采されてる最中は静かに退場してちょうだい!」
*exit stage leftで「静かに立ち去る、ひっそりと世を去る」。
シェイクスピア「この世はみな舞台、人はみな役者」(「お気に召すまま」2幕7場)
スタンディング・オベーションは起立して拍手喝采すること。プレーヤーに対する最高級の賛辞。


[Perilous Piers] パーラス・ピアーズ(危険な埠頭)
"The Fish Federation and the Crustacean Nation are victorious once again!"
「魚類連邦と甲殻類国家に勝利を再び!」


[Murine Corps] ミュリン(ミュライン)・コープス(ハツカネズミ兵団)
Werner Werman:ワーナー・ワーマン(ドイツ語発音だとヴェルナー・ヴェアマン)
*ここだけ他のステージと違って韻を踏んでいないが、これはMarine Corps(海兵隊)のひねり。ミュリンかミュラインかはどっちでもいいらしい。
ワーナーのキャラデザモデルはミッキーの兄貴分「モーティマー・マウス」(1936年「ミッキーのライバル騒動」で初登場)。茶色いのでシリーシンフォニーの「田舎のねずみ」(同じく1936年)もちょっと入ってるかもしれない。
加えてドイツ兵の帽子、ドイツ語なまり、戦車などわかりやすい要素がくっついている。
なんでネズミ+戦車かというと、第二次世界大戦中にドイツ軍が試作した超重戦車の名前が「マウス(ネズミ)」。ただし完成せず実戦には投入されなかった。
ちなみに乗ってる戦車はキャンベルのスープ缶。
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"Zat vas easy as eins, zwei, drei!"
「三つ数えるように簡単だったぞ!」

"Zis tank is ze ultimate veapon. You vill not vin!"
「この戦車は究極の兵器だ。お前たちは絶対に勝てない!」

"Hiss! Hiss! Me-e-e-e-ow!!"
「フシャシャー! ミャーオ!」
*この猫のカラーリングは「トムとジェリー」のトムをオマージュ。うみゃみゃみゃみゃー。
君はメカを操るのが得意なフレンズなんだね!


[Junkyard Jive] ジャンクヤード・ジャイヴ(廃品処理場のスウィング)
Dr. Kahl's Robot:カール博士のロボット
*ジャイヴとはスウィングジャズに合わせて踊るダンス。またはスウィングを演奏すること。
ロボットのモデルは1968年のSF小説「アイアン・マン 鉄の巨人」(1999年に「アイアン・ジャイアント」としてアニメ映画化)とされる。伸縮する腕などはラピュタのロボット兵もちょっと入ってるかもしれない。ところで「巨大ロボアニメ」の元祖は鉄人28号(1956年)と思われがちだが、フランスの長編アニメ「やぶにらみの暴君(後に「王と鳥」としてリメイク)」(1952年)が先行だったりする。

スウィングする巨大ロボというのは、フランスのエレクトロ・スウィンググループ「キャラバン・パレス」のPVっぽくもある。


一方カール博士は、「ロボットを使役する悪の科学者」というすごくスタンダードでわかりやすいキャラデザ。あまりにも該当するモデルが多すぎるのだが、オマージュ元のロックマンシリーズのワイリー、セガのソニックシリーズのエッグマン、クラッシュ・バンディクーシリーズのコルテックスがいる。共通点は髪型

"OBJECTIVE COMPLETE. TARGET SCRAPPED."
「目標達成。たーげっとヲ破壊シマシタ」

"MALFUNCTION. MALFUNCTION."
「故障デス、故障デス」

"I have the perfect equation to hinder yer evasion!"
「ワシにはお前達の脱出を阻止する完璧な方程式があるのじゃ!」
*撃破すると、博士の服が弾け飛ぶという死ぬほどどうでもいいサービスシーンが入る。お前が脱ぐのかよ!
しかも回収した契約書によれば、魂を持ってかれるのはカール博士ではなくロボットの方


[Rugged Ridge]ラグド・リッジ(デコボコ山脈)
"You'll never best a bluff, persevere a peak, or curb a cliff -- just give up now!"
「絶壁を登ることも、絶頂を越えることも、断崖を抜けることもできない…今こそ諦めるんだな!」

"Fee fi fo fum, I'm the guardian of this ruined land."
「悪い子はとって食うぞ、俺こそはこの荒れ果てた地の守り手なのだ」
*「Fee fi fo fum」は昔話の人食い巨人の決めぜりふ。


[High Seas Hi-Jinx!] ハイシーズ・ハイジンクス!(潮騒ぎカラ騒ぎ)
Cala Maria:カラ・マリア(カラ・マライア)
*ムチムチボディが悩ましい人魚ちゃん。腰をくねった時にできるお腹の段にアニメーターのこだわりを感じる
モデルはアニメ界のセックスシンボルことベティ・ブープ…ではなく、コナミの横スクロールゲーム「極上パロディウス」のボスキャラ、イライザ。
calamariは食用イカのことだが、頭にあるのはタコ。これは映画「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズチェスト」に登場したデイヴィ・ジョーンズのパロディ。彼女は言うなれば女版デイヴィ・ジョーンズなのである。眷属を呼び出すときだけタコの目が×から●になる。
中盤〜後半はギリシャ神話の怪物メデューサ。これはヒメヘビの属名が「カラマリア」であることからの連想。
こっちもマリアかマライアかどっちでもいいらしい

"You are a cutie... I am not sure if I should catch and release!"
「カワイイ子ね…キャッチ&リリースすることもないかもね!」
*呼び出される眷属のうち、カメはディズニーの短編アニメ「ウサギとカメ」のカメがモデル。

"You dare to gaze?! How 'bout stone boots so you can swim with the fishes!"
「あたしを見れるもんなら見てごらん? お魚と一緒に泳げる石のブーツの履きごこちはどうよ!」
*足をコンクリートで固めて海に沈めるのは、マフィアがよくやる処刑法。2016年にブルックリンの海岸にそういう遺体が流れ着いて話題になった。

"Holy mackerel! Is that your best effort?"
「イカしてなーい! 最高にがんばってそれなの?」
*mackerelはサバのこと。HolyのあとにShitに限らず色んなものをくっつけることがよくある。
ちなみにグッドエンドの全員集合シーンでは、もげた身体が元に戻ってる上に大きさも縮んでいる。解せぬ。


[Railroad Wrath] レイルロード・ラス(憤怒鉄道)
Phantom Express:ファントム・エクスプレス(幽霊超特急)
*怒りのレイルロード…なんでもない。
野菜3体に始まり、お化け4体で終わる。
日本の浮世絵に描かれた妖怪との共通点が多く指摘されている。日本人としてはちょっと嬉しい。

Blind Specter "I can... see... into the future. You...will be... counting worms."
ブラインド・スペクター(目無しお化け)「俺には…未来が見える。お前たちが…墓でウジ虫を数えているのがな」
*鳥山石燕の「画図百鬼夜行」に登場する妖怪「手の目」に似ている。
read who's palm(誰々の手のひらを読む)といえば、占いのこと。
さらに、死人とウジ虫の組み合わせは土葬が一般的な欧米ではよくある。
4体の中でこいつだけ駅員には見えないが、どういう立場なのだろうか。

T-Bone "All aboard!! Next stop -- your funeral."
Tボーン「発車いたします! 次の停車駅は…貴様らの葬式会場だ」
*Tボーンといえばステーキだが、お肉はない。車掌帽をかぶった巨大な骸骨。元ネタはおそらく歌川国芳の「相馬(そうま)の古内裏(ふるだいり)」。もしくはシリー・シンフォニーシリーズの一編「骸骨の踊り」。

Blaze Brothers "Sorry! This train is only for the dead...but we can help you with that."
ブレイズ・ブラザーズ「悪いな! この列車は死人専用なんだ…だが乗る手伝いをしてやれるぜ!」
*Blazeは燃え上がる炎、まぶしく輝くもの、または道しるべ。
一見なんだかよくわからないが、鉄道信号の一種ではないかと言われている。電気攻撃を仕掛けてくるし。

The Head Of The Train "What a glorious night for me to bring the fright!"
先頭車両「震えあがらせるにはもってこいの輝かしい夜だな!」


2017年9月に発売されたStudio MDHR謹製ゲーム「Cuphead」のインク壺島3におけるステージタイトル・ボスの勝ちゼリフ等を勝手に日本語訳してみるテスト。
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おまけ:全ボス勝ちゼリフ集



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# by CockRobin96 | 2017-11-13 10:42 | Trackback | Comments(0)

Mausoleum 2 ~ Inkwell Isle 2 Die House《霊廟2〜インク壺島2のダイ・ハウス》Cuphead


[Legendary Chalice]
I knew if i rooted around here I could find something special for you!
But I didn't know I'd get trapped again!
Thanks for saving me a second time.
Take this magical super art and I'll see if I can find you another!
[伝説のチャリス]
この辺を探せば、あなたたちにもっとすごいものを見つけてあげられると思ってたのよ。
でもまた罠にかかるとは思わなかったのよ〜。
二度も助けてくれてありがとうね。
このマジカル・スーパー・アーツを持ってってちょうだい。また他のを見つけたら会いに行くわね!

1:52あたりから

[King Dice]
(リスト未回収の場合)
Hold it right there, wheat!
You ain't leaving 'til you put the screws to them debtors... all of 'em!
Ya get me? Good.
Now scram!
そこでストップ、回れ右だ!*1
債務者どもをシメてくるまではここから出さないよ…全員をだぞ!*2
わかったかね? よろしい。
さっさとお行き!
*1 wheatは小麦のことだが、多分right wheel(回れ右)のダジャレ。回れ麦…なんつって…
*2 put the screwsはネジを締める、転じて「(暴力的な意味で)シメる、支払わせる」の意。


(リスト全回収済みの場合)
Looks like I might a underestimated ya. Cupface.
You gave it to them debtors but good!
Go on over to the next island.
Lots a fun times waitin' for you there! HA HA HA!
わたしは君たちのことを見くびっていたようだね、カップフェイスくん。
債務者どもをコテンパンにしてくるとはね!*
次の島に進みたまえ。
とーっても愉快なことが君たちを待ち受けてるからね! ハッハッハ!
* but goodは「こっぴどく、しこたま」。カップヘッドの名前をわざと間違えとる。

[King Dice & The Devil]
"The little mugs have some fight in 'em, I'll say that much!
They're makin' mincemeat outta them debtors!"
"You see!! I knew there was something special about those fellas!"
"Well, don't be too sure just yet, boss. I think there's somethin' fishy about those two!"
"Don't blow your wig, Dice. If those two little finks try anything... I'll be waiting!!!"
「あのチビマグカップ、本当に戦ってきましたよ。*1
 債務者どもをメタメタにしてます!」*2
「そらみろ! 俺はあいつらなら何かとんでもないことをやると思ってたさ」*3
「それはまだ早計ではありませんかね、ボス? わたしはうさん臭い二人組だと思ってますよ」
「そうカッカするな、ダイス。ちっぽけなガラクタ2個が何か企んでるなら…待っててやろう!!」*4
*1 I'll say that muchで「それだけは認めるよ、確かだよ」などの意味。
*2 make mincemeat outで「挽き肉(ミンチ)にする=切り刻む、こてんぱんにする」。
*3 fella=Fellow。「あいつ、やつ」を指す。
*4 blow (who's) wigは「(かつらの)髪を逆立てる=怒髪天をつく」。wigの他hair、top、cap、roofなどとにかく頭頂をあらわす単語がよく入る。

サイコロおじさんちょっとイライラやんけ。
2017年9月に発売されたStudio MDHR謹製ゲーム「Cuphead」の、霊廟2~インク壺島2のダイ・ハウスまでのセリフを勝手に日本語訳してみるテスト。
対訳一覧はタグ「Cuphead」からご覧ください。
ご指摘・補足等お待ちしております。

レコード盤のサウンドトラックも販売中。
KRISTOFER MADDIGAN
収録アルバム:CUPHEAD (SOUNDTRACK) [4LP] [12 inch Analog]

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# by CockRobin96 | 2017-11-11 13:36 | Trackback | Comments(0)