Hot Cross Buns《ホカホカ十字パン》

The Broadside Band
収録アルバム: Old English Nursery Rhymes

Hot Cross Buns,
Hot Cross Buns
One a penny, Two a penny
Hot Cross Buns!
ホカホカ十字パン!
ホカホカ十字パン!
ひとつ1ペニー、ふたつでも1ペニー
ホカホカ十字パン!

If you have no daughters,
Pray give them to your sons;
もしも娘さんがいないなら
息子さんにおあげなさいよ

But if you have none of these little elves,
Then you must eat them all yourselves.
でもちびっ子たちすらいないなら*1
ご自分でお食べなさいよ

Hot Cross Buns!
Hot Cross Buns!
ホカホカ十字パン!
ホカホカ十字パン!

*1 エルフはいわゆる小妖精のことだが、特にいたずら好きな子供、腕白小僧を指す。

text & tune: イギリスのマザーグース(ナーサリーライム)。18世紀に文献初出。

十字パンはイギリスによく見られる菓子パン。干しぶどうなどが入った甘いパンで、上にアイシングか切れ込みを入れて十字のしるしをつける。本来は聖金曜日(イエスが十字架に架けられたことを記念する。毎年月日が違う)に食べるとされるが、割と通年で売ってる。伝統に厳密に従うのであれば、聖灰水曜日から聖土曜日(イースターの前日)にかけては、乳製品と卵を入れない十字パンを食べることになる。(→Forty Days and Forty Nights《四十日(よそか)経(ふ)るまで》)
本来は街頭で十字パンを売る呼び歌だったものが、わらべ歌化したものと考えられている。
b0310887_9273250.jpg


十字パンのレシピ


「But if you have none of these little elves,/Then you must eat them all yourselves.」の2行は、省略されることの方が多い。


Anuradha Javeri
収録アルバム: Hoopla Kidz, Vol. 2

[PR]
# by CockRobin96 | 2017-04-15 09:50 | Trackback | Comments(0)

Ding, Dong, Bell, Pussy’s in the Well《ディン・ドン・ベル、ニャン子が井戸の中》



The Broadside Band
収録アルバム: Old English Nursery Rhymes

Ding, Dong, Bell,
Pussy’s in the Well.
Who put Her in?
Little Johnny Green.
Who pulled Her out?
Little Tommy Stout.
What a Naughty Boy was that,
To try to Drown poor Pussy Cat,
Who ne’er did Him any Harm,
But killed all the Mice
in the Father’s Barn.
ディン・ドン・ベル
ニャン子が井戸の中
誰が放り込んだの?
ジョニー・グリーンくんよ
誰が引き上げたの?
トミー・スタウトくんよ
なんていけない坊やでしょう
かわいそうなニャン子ちゃんを溺れ死なそうとするなんて
ニャン子はジョニーを傷つけたことなんてなかったのに
それどころかネズミをみんなやっつけてくれたのよ
お父さんの納屋にいたのを

text & tune: イギリスのマザーグース(ナーサリーライムズ)。

非常に古いイギリスの童謡。1580年、ウィンチェスター大聖堂のオルガニストによって記録されたもっとも初期の形では、
Jacke boy, ho boy newes,
(ジャッキー坊や、ニュースだ坊や)
The cat is in the well,
(猫が井戸の中)
Let us ring now for her Knell,
(猫のお弔いの鐘を鳴らせ)
Ding dong ding dong Bell.
(ディン・ドン・ディン・ドン・ベルと)
の4行だけで、猫がすでに死亡している。
ジョニー・グリーン及びトミー・スタウトは、バージョンによって名前が変わるが、常に「in」「out」で韻が踏めるようになっている。当時は「弔いの鐘」は「ディン・ドン・ベル」と鳴るもの、と相場が決まっていた。(→Full fathom five thy Father lies《父は五尋の海の底に》
「drown」「kill」などが子供向けではないとして、「put(単に「入れる」)」「scare(おどかす)」に置き換えられていることもある。

おまけ:いろんな絵本作家による《ニャン子が井戸の中》
ウォルター・クレーン
b0310887_11242872.jpg



ウィルビーク・ル・メール
b0310887_1125036.gif



アーサー・ラッカム
b0310887_11255012.jpg



さらにいっぱい画像があるブログ:英語で本三昧
[PR]
# by CockRobin96 | 2017-04-08 11:38 | Trackback | Comments(2)

O Lamm gottes, unschuldig《神の小羊よ、汚れなきかな(十字架の上にほふられたまいし)》


O Lamm gottes, unschuldig
神の小羊よ、汚れなきかな*1
Am Stamm des Kreuzes geschlachtet,
十字架の真中にて屠られ給いし。
Allzeit funden geduldig,
四六時中を耐え忍び給いぬ、
Wiewohl du warest verachtet;
御身の嘲笑われしを。
All Sünd hast du getragen,
よろずの罪をば御身に負い給わざれば、
Sonst müßten wir verzagen.
我らおののくは必定(ひつじょう)なり。
Erbarm dich unser, o Jesu.
我らを憐れみ給え、イエスよ!

O Lamm Gottes im Staube,
神の小羊よ、塵(ちり)のうちに
Mit Blut und Thränen bedecket,
血と涙にまみれ給う。
Dein tröste sich mein Glaube,
御身の慰めこそわが信仰なり、
Wenn Tod und Sünde mich schrecket,
死と罪とが我をおびやかすとも。
Dein Ringen, Seufzen, Klagen,
御身のいばらの冠、吐息、うめき
Dein Todeskampf, dein Zagen
御身の死、死相をば
Sei meine Ruhe, Herr Jesu.
わが安らぎとなしたまえ、主イエスよ!

O Lamm Gottes, unschuldig
神の小羊よ、汚れなきかな
Trugst du die herbe Verhöhnung
御身はかくも辛辣なるなぶりを受け給えり。
Und immer so geduldig
また御身はかくも絶えず忍び給えり、
Zu meiner Sünde Versöhnung.
わが罪を清めんがために。
Dein Bild schreck mich von Sünden,
御身のみ姿こそ我をして罪を恐れさしめ
Dein Bild soll mich verbinden
御身のみ姿こそ我を連ならせしめん、
Zu ewger Liebe, Herr Jesu.
とわの愛へと、主イエスよ!

*1 イエスの呼び名のひとつ、洗礼者ヨハネがイエスを指して「見よ、世の罪を除く神の小羊だ」(新約ヨハネによる福音書1:29)と言った故事にちなむ。また、いけにえとしてささげられるものでもある。→The Lamb《仔羊》

text&tune: Nikolaus Decius(1485-1546)

ルター派にとって重要な聖歌。ただし2番以降の歌詞が使用されることはあまりないようである。
イースター直前の受難節に使用される。

フランシスコ・デ・スルバラン「神の小羊」
b0310887_941833.jpg


おまけ:いろんな編曲の《神の小羊》
Johann Eccardによる編曲。アマゾンではセットでしか販売していない模様。

Norddeutscher Kammerchor, Maria Jürgensen
収録アルバム: Eccard: Mein schönste Zier


バッハの次男カール・フィリップ・エマヌエルによる「聖ルカ受難曲」の中の《神の小羊》
Daniel Gloger
収録アルバム: Bach, C.P.E.: St. Luke Passion


少年愛を世に認めさせた少女マンガの金字塔、『風と木の詩』の章の一つに「神の子羊」があり、その中でこの歌詞の日本語訳(2番)が引用されている。また、作者の構想に協力した増山のり子氏のスピンオフ作品のタイトルも『神の子羊』。
あれってフランスじゃなくてドイツが舞台の方が良かったんじゃないかなとちょっと思っている。先生たちのキャラデザモデルがみんなドイツの作曲家の作曲家だし。


日本語訳詞:
十字架の上に ほふられ給いし
こよなく清き み神の小羊
わがため悩みを 忍び給いし
み恵み げにもとうとし

十字架の上に ほふられ給いし
こよなく清き み神の小羊
み救いあらずば 罪のこの身は
滅びを いかでまぬがれん

十字架の上に ほふられ給いし
こよなく清き み神の小羊
乏(とも)しくか弱き 我を憐れみ
安きを 常に給えや

Chamber Choir of Europe & Nicol Matt
収録アルバム: Choral Classics: Bach (Chorales), Vol. 2/3

[PR]
# by CockRobin96 | 2017-03-20 10:08 | Trackback | Comments(0)

Hail, Thou once despised Jesus《万歳、かつて蔑まれしイエスよ(いばらのかむりを)》



The Festival Choir and Hosanna Chorus
収録アルバム: 100 Church Classics


The Bambinis
収録アルバム: 30 Easter Songs for Kids
児童のソロによる短いバージョン


Hail, Thou once despised Jesus!
Hail, Thou Galilean King!
Thou didst suffer to release us;
Thou didst free salvation bring.
Hail, Thou universal Savior,
bearer of our sin and shame,
by thy merit we find favor:
life is given through thy Name.
万歳、かつて蔑(さげす)まれしイエスよ、
万歳、ガリラヤびとの王よ!*1
御身は我らを解き放つため苦しまれた、
御身は自由という救済をもたらされた
万歳、万有の救い主よ、
我らの罪と恥を背負われたお方よ
御身の功(いさお)によりて我らはその恩寵を知る、
命が御身のみ名によりて与えられしを

Paschal Lamb, by God appointed,
All our sins on Thee were laid;
By almighty love anointed,
Thou hast full atonement made.
All thy people are forgiven
Through the virtue of thy blood:
Opened is the gate of heaven,
reconciled are we with God.
いけにえの小羊よ、神に定められしものよ、
我らの罪はことごとく御身の上に積まれた
全能の愛によりて聖別され、
御身は豊かなあがないをなされ給うた*2
御身の民は皆赦しを得る、
御身の血の功徳(くどく)によりて
天の扉は開かれ、
我らと神の間に和解が成し遂げられた

Jesus, hail, enthroned in glory,
There forever to abide!
All the heavenly host adore Thee,
Seated at Thy Father's side.
There for sinners Thou art pleading,
There Thou dost our place prepare,
Ever for us interceding
Till in glory we appear.
イエスよ、万歳! 栄光のうちに玉座へ着き給い、
とこしえにとどまられる!
天の万軍はみな御身を崇める、
父のお側に座し給う君を
罪びとらのために御身は嘆願され、
我らの居どころを備えてくださる
限りなく我らをとりなされる、
我らが栄光のうちに潔白となるまで

Worship, honor, power, and blessing
Thou art worthy to receive;
Loudest praises, without ceasing,
Meet it is for us to give.
Help, ye bright angelic spirits,
Bring your sweetest, noblest lays;
Help to sing our Savior's merits,
Help to chant Emmanuel's praise.
崇拝と、栄誉と、力と、祝福は、
御身こそが受けるにふさわしい
声高き賛美が、絶えることなく、
我らに与えられるのを目の当たりにする
助け給え、御身のまばゆい天翔ける霊らを、*3
こよなく甘美で高貴なるさえずりをもたらさせ給え
救い主の功(いさお)をほめ歌うのを助け給え、
インマヌエルへの賛美を唱えることを助け給え

*1 「兵士たちは、官邸、すなわち総督官邸の中に、イエスを引いて行き、部隊の全員を呼び集めた。 そして、イエスに紫の服を着せ、茨の冠を編んでかぶらせ、 『ユダヤ人の王、万歳』と言って敬礼し始めた。 また何度も、葦の棒で頭をたたき、唾を吐きかけ、ひざまずいて拝んだりした。」(マルコによる福音書15:16-19)より。なお、ヨハネによる福音書では提督ピラトが「ナザレのイエス、ユダヤ人の王」と罪状書きを書き、祭司長たちから「自称したと書いてくれ」と要請されているが却下したことになっている。蔑称と敬称が表一体になっている訳である。
*2 ユダヤ教及びキリスト教に出てくる概念。「あがない」はもともと人手に渡った財産を買い戻す、身代金を払って奴隷を解放する、生け贄や金銭を払って罪をつぐなうという意味。ユダヤ教では異民族の奴隷となったイスラエルの民を解放する者として神をあがない主と呼び、キリスト教では罪から人類を解放する者としてキリストを指す。
*3 天使だけでなく天国にあげられた人々の霊魂をも指すと思われる。

text: John Bakewell(1721-1819)による歌詞を、Augustus Toplady(1740-1778)が一部改変。
tune: 通称In Babilone《バビロンにて》と呼ばれる、オランダ由来のメロディ。 1710年の 『Oude en Nieuwe Hollantse Boerenlities en Contradanseu(新旧オランダ民謡と対面ダンス曲集)』に初出。

「いばらのかむりを」で始まる日本語訳詞がある。

いばらの冠を 戴きましし
栄えの君なる 主のみ名とうとし
わがため打たれて わが罪を負い
世の人の救い 成し遂げませり

父なるみ神の 右にいまして
とこしえの住まい 備え給いて
我らをとりなす イエスきみをほめ
千万(ちよろず)の使い 絶えずぞ歌(うと)う

きみのみ恵みも きみの御稜威(みいつ)も
あまねくあらわれ たえにとうとし
み使いとともに 世の人こぞり
輝く栄えを ほめよたたえよ
[PR]
# by CockRobin96 | 2017-03-12 10:28 | Trackback | Comments(0)

F.D.R. Jones《F.D.R.ジョーンズ》


I hear tell
there's a stranger in the Jones household
噂を聞いたよ*1
ジョーンズ一家に新顔がいるって

(Yes siree, yes siree)
(そうともさ、そうともさ)

That's what I'm told
I hear tell
there's a new arrival six days old.
聞くところによると*2
噂では
その子は生まれてたった6日目

(Yes siree, yes siree)
(そうともさ、そうともさ)

Worth his weight in gold.
Come right in,
and meet the son
Christenings done,
time to have some fun
その重さは純金並みの価値があるそうな
さあおいでよ、
その息子くんに会おうよ
命名式は終わった*3
愉快なひとときを過ごそうよ

(Yes siree, yes siree)
(そうともさ、そうともさ)

It's a big holiday everywhere
For the Jones family has a brand new heir
He's a joy, heaven-sent
And we proudly present
Mr. Franklin D. Roosevelt Jones
その日はどこでもお祝い騒ぎ
ジョーンズ一家に新しい後継ぎができたんだもの*4
この子こそ喜び、天からの授かりもの
ご紹介いたしましょう、
我らがフランクリン・D・ルーズベルト・ジョーンズ氏を!*5

When he grows up he never will stray
With a name like the one that he's got today
When he walks down the street
Folks will say "Pleased to meet"
"Mr. Franklin D. Roosevelt Jones"
この子が大きくなっても決して道を踏み外さない
今日彼につけられたこの名があるからには
彼が通りをゆく時には
みんなきっと言う、「お会いできて嬉しいです」
「フランクリン・D・ルーズベルト・ジョーンズさん!」

What a smile,
and how he show it
He'll be happy,
all day long
なんていい笑顔だろ、
この子がどんな風かごらんよ
この子はハッピーな気持ちにしてくれる
一日中ずっと

What a name,
I'll bet he knows it
With that handle,
how can he go wrong
なんていい名前だろ、
賭けてもいいよ、この子にはわかってる
ハンドルをしっかり握ってるから
どうして間違った方向に行くなんてことがあるだろう

And the folks in the town all agree
He'll be famous and famous as he can be
How can he be a dud,
or a stick in the mud
When he's Franklin D. Roosevelt Jones
町中みんなが賛成するよ
この子はこれ以上ないくらい有名になるって
どうして不良になんてなったり
泥沼にはまったりするもんか*6
この子がフランクリン・D・ルーズベルト・ジョーンズであるからには

Go to sleep my baby,
and maybe,
you'll balance the budget by and by
おやすみ、赤ちゃん
もしかして
もうすぐ国家予算を動かすようになるかも

You're a lucky baby
with Franklin D. for your name
あなたはラッキーな赤ちゃん
フランクリン・Dを名前にもらった子

Mrs. Jones' baby boy
is a welcome resident
Give him a fishing rod for a toy,
he's the future president
ジョーンズ氏の坊やは
大歓迎のお客様
おもちゃに釣竿をあげよ*7
彼こそ未来の大統領

When this rascal goes to school
ABC's won't matter
Teach him plain old 'rithmatic
and of course the Fireside Chatter
このいたずらっ子が学校に上がっても
ABCも無問題
算数の初歩も教えてあげよ
もちろん「炉辺談話」もね*8

My friends,
let's all shout Hooray!
我が友たちよ
みんなで万歳を叫ぼう!

(It's a big holiday everywhere
For the Jones family has a brand new heir)
(その日はどこでもお祝い騒ぎ
ジョーンズ一家に新しい後継ぎができたんだもの)

We'll be proud to affirm
when he serves his fourth term
Just you wait and see
我々は確信してる
この子は第四任期まで務めるって*9
今に見ててごらんよ

(Yeah!)
(そうとも!)

He'll make history!
この子は歴史に名を刻むよ!

(Yeah!)
(そうとも!)

'cause he's Franklin D. Roosevelt Jones!
だってこの子はフランクリン・D・ルーズベルト・ジョーンズだから!

*1 hear say...とも。「〜のことを言ってるのを聞く」「〜だと噂に聞く」という意味。
*2 hear tellと似たような使い方。ゴシップニュースなどで「その筋によると…」という意味でよく使われる言葉でもある。
*3 洗礼式とも。キリスト教徒、ひいてはその地域のコミュニティの一員となるための礼拝。この時にいわゆるミドルネーム、クリスチャンネームがつけられる。キリスト教徒がほとんどである欧米では、洗礼式=命名式であることもある。
*4 ここでのブランドは「その一家オリジナルの」とかそんな意味。
*5 もちろんアメリカ第32代大統領フランクリン・デラノ・ルーズベルトのこと。アメリカで史上唯一4期当選を果たした大統領。その後「大統領は2期まで」という条例が作られた。ニューディール政策によりアメリカを大恐慌から立ち直らせたことで評価が高い一方で、日本人が大嫌いで真珠湾攻撃を知ってたくせに黙ってたり、妻エレノアの反対を押し切り日系人収容所を作らせたことでも知られる。フーバー元大統領は「戦争したかっただけの狂人」とこき下ろしてさえいる。第26代大統領セオドア・ルーズベルトとは遠い親戚。
b0310887_12525490.jpg

*6 a stick in the mudは退屈で保守的な人間、古風な頑固者のこと。泥沼に突っ込んだ棒杭が動かないことからくる。
*7 FDRの妻エレノアの大叔父で、FDRの遠い親戚でもあるロバート・ルーズベルトは、熱心な釣りマニアとして知られた。
*8 FDRが毎週行っていたラジオ演説。これにより国民に大統領に対する親しみをもたせ、人気を高めた。
*9 もちろんFDRが四任期を務めたことに由来。

text & tune: Harold Rome(1908-1993)

1941年公開の「ブロードウェイ(Babes on Broadway)」というモノクロ映画の劇中歌。黒人のコスプレをした白人によって演じられる「ミンストレル・ショー」仕立てとなっている。
「ミンストレル・ショー」は19世紀アメリカで流行したエンターテイメント。ダンス・音楽・寸劇なんでもござれで、アメリカのあらゆるエンタメの原型とされるが、差別的な内容のものも多く、次第に廃れた。ジュディが演じる「ミスター・タンボ」はタンバリン奏者のこと。
「Mrs. Jones' baby boy/is a welcome resident...」からのメロディは、アメリカ民謡Yankee Doodle《ヤンキー・ドゥードゥル》(いわゆる「アルプス一万尺」)が使われている。

なお、本来は1983年に公開された「Sing Out the News」というミュージカルの歌。たちまち流行歌となり、ミルス・ブラザーズやエラ・フィッツジェラルド、キャブ・キャロウェイなど様々な歌手にカバーされた。とは言え、FDRは熱烈な白人至上主義者だったとも言われているので、この曲を黒人歌手が歌うのはだいぶひねくれている。

こういう大げさな名前をつけられた子が将来本当に大成するかどうかは、お察しください。

Judy Garland
収録アルバム: Spirit


おまけ:吹き替えもないし字幕もないの

[PR]
# by CockRobin96 | 2017-03-05 12:56 | Trackback | Comments(0)