Go down Moses《ゆけ、モーセ》


(Go down Moses
Way down in Egypt land
Tell all Pharaohs to
Let my people go)
(ゆけ、モーセ
エジプトの地にくだれ
ファラオに告げよ
「わが民を解き放て」と)

When Israel was in Egypt land
(Let my people go)
イスラエルの民がエジプトの地にいた頃
(わが民を解き放て)

Oppressed so hard they could not stand
(Let my people go)
ひどく虐げられて抵抗もできなかった
(わが民を解き放て)

So God sayeth:
"Go down, Moses
Way down in Egypt land
Tell all Pharaohs to
Let my people go"
それで神は言われた
「ゆけ、モーセ
エジプトの地へくだれ
ファラオに告げよ
わが民を解き放て、と」

So Moses went to Egypt land
(Let my people go)
それでモーセはエジプトの地へゆき
(わが民を解き放て)

He made all Pharaohs understand
(Let my people go)
ファラオたちに一切を承知させた
(わが民を解き放て)

Yes, the Lord said,
"Go down, Moses
Way down in Egypt land
Tell all Pharaohs to
Let my people go"
まことに、主は言われた
「ゆけ、モーセ
エジプトの地へくだれ
ファラオに告げよ
わが民を解き放て、と」

Thus spoke the Lord
Bold Moses said
"Let my people go
主はこのように語られたと
強きモーセは言った
「わが民を解き放て」と

If not, I'll smite your firstborn dead
Let my people go"
「さもなくば、わたしはお前たちの初子を撃ち殺すであろう
わが民を解き放て」

God, the Lord said,
"Go down, Moses
Way down in Egypt land
Tell all Pharaohs to
Let my people go"
主なる神は言われた
「ゆけ、モーセ
エジプトの地へくだれ
ファラオに告げよ
わが民を解き放て、と」

Tell all Pharaohs
To Let my people go
ファラオに告げよ
わが民を解き放て、と

text & tune: 黒人霊歌

「見よ、イスラエルの人々の叫び声が、今、わたしのもとに届いた。
また、エジプト人が彼らを圧迫する有様を見た。
今、行きなさい。
わたしはあなたをファラオのもとに遣わす。
わが民イスラエルの人々をエジプトから連れ出すのだ。」
(旧約出エジプト記3:9-10)

エジプトに移民としてやってきたイスラエル人は、やたらに増えたので当然ながらエジプト人に疎まれ、ファラオは「女児が産まれたら生かし、男子が産まれたら殺せ」という命令を出す。しかしあるイスラエル人の母親が、こっそり息子を防水した籠にいれてナイル川の岸辺に置き、姉娘に見守らせたところ、ファラオの娘に拾われて養子となった。これがモーセである。モーセはエジプト人として育つが、イスラエル人を虐待するエジプト人をうっかり殺して証拠隠滅をはかるが、後日イスラエル人同士のケンカを止めようとして「お前エジプト人殺してただろ」と言われて、あわてて逃亡する。その後遊牧民ミディアン人の娘の入り婿におさまり、羊飼いとして暮らしていたが、神の奇跡である燃えても燃え尽きない柴を目撃し、神のお告げと誓いを受け、エジプトに戻り大脱出を試みる…というストーリー。ちなみに、ラムセス2世の時代にイスラエル人の大脱出があったとされているが、その次の世代のファラオであるメルエンプタハの時代だったという説もある。

様々な民族が、苦境にあえぐ自らの姿をイスラエルの民になぞらえ、モーセのように力強い指導者が導き出してくれることを待ち望んだ。アメリカの黒人奴隷たちの他、ナチの迫害から国外へ脱出するユダヤ人たちも自らを「エクソダス(出エジプト記の英語名。大脱出の意)」に例えた。でもパレスチナぶんどってるのはどうかと思う。

Louis Armstrong
収録アルバム: The Good Book


おまけその1:ユル・ブリンナーがファラオを演じたあれ


おまけその2:ドリームワークス謹製アニメ

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# by CockRobin96 | 2017-05-13 20:59 | Trackback | Comments(0)

Sliabh Geal Gcua《シュリーブ・ゲール・グクア》

youtubeはなし
BOYS AIR CHOIR
収録アルバム: BOYS AIR CHOIR

Ah! Sliabh Geal Gcua of the festivals,
'tis a-far o'er the sea I be
Sittin' sad and alone by the harbour wall,
desereted - dismal I be
'Tween me and my native homeland,
the yellow stream by my side
Oh! Sliabh Geal Gcua of the festivals,
is not my tale very sad?
ああ、祝祭の山シュリーブ・ゲール・グクアよ
わが身ははるか海の向こう
悲しくひとりぼっちで、堤防の上に座り込んでいる
見捨てられて−わたしはみじめだ
わたしと生まれ故郷の間は隔てられ
黄色く濁った海流のそばわたしは立ちすくむ
ああ、祝祭の山シュリーブ・ゲール・グクアよ
わたしの身の上話は悲しかろう?

Ah! If bat I were with my kinsfolk,
born of gentle line
When the healing rays of the sun
brightly fall from a cloudless sky
with the dew on the land nearby
Oh! Sliabh Geal Gcua, O what charity
if only it could be.
ああ、もしもわたしに身寄りがあって、
高貴な血筋に連なる生まれであったなら
太陽の癒しの光が
雲ひとつない空から輝かしくしたたるであろうに
それも恵みの露が置かれた地へと
シュリーブ・ゲール・グクアよ、なんという慈愛
あらん限り与え給え

It's my fate that I'd no learnin'
in the beautiful Gealic tougue
For to sing fine songs to ease my grief
the ocean wide I'd cross
And Sliabh Geal Gcua I'd see again
in all your splendour true.
Oh Daisy, dear, my darling are
with your hills and plains and glens
わたしがついに学び得ない定めだとしても
うるわしきゲールの言葉
悲しみを和らげる数々の良き歌を歌うための言葉がなくても
はるばる大洋を渡り
シュリーブ・ゲール・グクアに再びまみえるだろう
そのまことの輝きのただ中で
ああ雛菊の君よ、愛しい人よ*1
その丘よ、野辺よ、谷よ

To swim the mighty ocean
too weak I be, too feared beside
With the help of God I'll call on all my strength
to teach my Ireland shore
And be safe in the hills of the festivals,
the love of my heart.
果てしない大洋を泳ぐには
あまりにか弱く、そのうえ臆病なわたしだけれど、
神の助けによって力が呼び起される
わが島の岸辺に導き
祝祭の丘に無事たどり着くまで
わたしの心の恋人にたどり着くまで

*1 女性名でもあるが、かわい子ちゃんを指す言葉でもある。

text & tune: Pádraig Ó Miléadha (1877-1947)

この英訳詞はボーイズ・エアー・クワイア版のみで使用されている。原歌詞は全てアイルランド語で書かれている。Sliabhは山、Gealは輝くという意味。「輝けるグクア山」というほどの意味。グクアの意味はよくわからなかった。

アイルランド語版

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# by CockRobin96 | 2017-05-07 09:17 | Trackback | Comments(0)

Litany to the Holy Spirit《聖霊への連祷》

アマゾンにはなかった


youtubeはなかった
The Choir of Chichester Cathedral, Timothy Ravalde, Sarah Baldock
収録アルバム: The Day Thou Gavest

In the hour of my distress,
When temptations me oppress,
And when I my sins confess,
Sweet Spirit, comfort me!
わたしの苦悩のひととき
誘惑がわたしをおびやかす時
わたしが罪を悔いる時には
優しき聖霊よ、慰め給え!

When I lie within my bed,
Sick in heart and sick in head,
And with doubts discomforted,
Sweet Spirit, comfort me!
わたしが寝床に横たわる時
胸を悩ませ頭を悩ませ
つらい不安に苛まれる時は
優しき聖霊よ、慰め給え!

When the house doth sigh and weep,
And the world is drown'd in sleep,
Yet mine eyes the watch do keep,
Sweet Spirit, comfort me!
家庭はため息をつきすすり泣き
世界は眠りにうち沈む時
それでもわたしが両目を凝らし続ける時は
優しき聖霊よ、慰め給え!

Text: Robert Herrick (1591-1674) 17世紀に活躍した詩人で聖職者。
Tune: Peter Hurford (1930-) イギリスのオルガニスト。弟子になぜか琵琶奏者がいる。

本来は10連続く長い詩(→全文)。
聖霊はキリスト教におけるの神の三つの位相のうちのひとつ。神から遣わされる力であり、神そのものでもある。鳩、燃え盛る炎、神の息、風などで表現される。

「そのとき、天がイエスに向かって開いた。イエスは、神の霊が鳩のように御自分の上に降って来るのを御覧になった。」(マタイによる福音書3:16)

サン・ピエトロ大聖堂のステンドグラス
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# by CockRobin96 | 2017-05-03 09:56 | Trackback | Comments(0)

O Love, How Deep, How Broad, How High《大いなる愛に》


O love, how deep, how broad, how high,
beyond all thought and fantasy,
that God, the Son of God, should take
our mortal form for mortals’ sake!
愛よ、なんと深く、広く、高きかな
あらゆる思惑と夢想を超えたものよ
神が、その御子を遣わして
死すべき人のために死すべき人の姿をとられたとは

For us baptized, for us he bore
his holy fast and hungered sore;
for us temptation sharp he knew,
for us the tempter overthrew.
我らのために洗礼を受け、我らのために耐え忍ばれた
聖なる断食と痛ましい飢餓を
我らのために刺すような誘惑を味わわれ
我らのために誘惑するものを打ち倒された

For us he prayed; for us he taught;
for us his daily works he wrought:
by words and signs and actions thus
still seeking not himself, but us.
我らのために祈り、我らのために教え
我らのために日々の業を勤められた
み言葉とみしるしと行いによりてかくなされた
御身のためでなく、我らのためにこそ

For us to evil power betrayed,
scourged, mocked, in purple robe arrayed,
he bore the shameful cross and death;
for us gave up his dying breath.
我らのために悪しき力へ売り渡され
鞭打たれ、嘲られ、紫の衣で装わされた
恥辱の十字架と死をも耐え忍ばれ
我らのために息を引き取られた

(O love, how deep,
how broad, how high)
(愛よ、なんと深く、
広く、高きかな)

For us he rose from death again;
for us he went on high to reign;
for us he sent his Spirit here
to guide, to strengthen, and to cheer.
Alleluia.
我らのために死より再び目覚め
我らのために統べ治めるべく高き処へゆかれた
我らのために地へ聖霊を遣わされた
導き、力づけ、励まされるために
アレルヤ

All glory to our Lord and God
for love so deep, so high, so broad
the Trinity, whom we adore
forever and forevermore.
栄光が我らの主なる神にあれ
その愛の深さ、高さ、広さゆえに
三位一体に、我らの崇めるものに
とこしえに限りなくあれ

text: Robert Herrick (1591-1674)
tune: アメリカの作曲家で指揮者のPhilip R. Dietterich(1931-)による、Heinrich Schütz(1585-1672)の曲のアレンジらしいのだが、どの曲か不明。強いて言えばChrist ist erstanden《キリストはよみがえり》SWV470が怪しい気がするがアマゾンで買わないと聞けないからわからない。

「For us he rose from death again…」のくだりは、ドイツの古いイースターの聖歌Christ ist erstanden《キリストはよみがえり(主生き給えば)》が使われている。

この歌詞は聖歌としての方が有名で、ディートリッヒによるこの曲はほとんど知られていない。
もちろんアマゾンにもなかった。(正確にはCDに入ってたが売り切れ)

北村宗次による日本語歌詞:
大いなる愛に
神は御子送り
人の弱さをば
取りて生かしたもう

バプテスマをも受けて
神の御子世にて
サタンの試みと
強く戦えり

世に生き(我らに)
世に生きるわざを
(語るみ言葉は)
果たしつつ祈る
(深い主のみ旨)

売り渡す罪と
嘲りの中で
悩み苦しんで
死へと進みたもう

(広き愛
 深き愛
 高き愛)

よみがえり給い
父の元に座す
聖霊(みたま)遣わして
力与えたもう
ハレルヤ

大いなる神は
三つにましひとつ
高きみ栄えを
我らほめ歌わん

唯一入手可能なのは、教文館販売の立教女学院のCDに日本語歌詞による合唱。欲しかったら銀座に行くか通販でご購入あそばせ。

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クリスマスクワイヤー
松蔭女子学院大学聖歌隊 鈴木雅明
(運が良かったら中古で出るかもしれない)

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# by CockRobin96 | 2017-04-22 09:25 | Trackback | Comments(0)

Hot Cross Buns《ホカホカ十字パン》

The Broadside Band
収録アルバム: Old English Nursery Rhymes

Hot Cross Buns,
Hot Cross Buns
One a penny, Two a penny
Hot Cross Buns!
ホカホカ十字パン!
ホカホカ十字パン!
ひとつ1ペニー、ふたつでも1ペニー
ホカホカ十字パン!

If you have no daughters,
Pray give them to your sons;
もしも娘さんがいないなら
息子さんにおあげなさいよ

But if you have none of these little elves,
Then you must eat them all yourselves.
でもちびっ子たちすらいないなら*1
ご自分でお食べなさいよ

Hot Cross Buns!
Hot Cross Buns!
ホカホカ十字パン!
ホカホカ十字パン!

*1 エルフはいわゆる小妖精のことだが、特にいたずら好きな子供、腕白小僧を指す。

text & tune: イギリスのマザーグース(ナーサリーライム)。18世紀に文献初出。

十字パンはイギリスによく見られる菓子パン。干しぶどうなどが入った甘いパンで、上にアイシングか切れ込みを入れて十字のしるしをつける。本来は聖金曜日(イエスが十字架に架けられたことを記念する。毎年月日が違う)に食べるとされるが、割と通年で売ってる。伝統に厳密に従うのであれば、聖灰水曜日から聖土曜日(イースターの前日)にかけては、乳製品と卵を入れない十字パンを食べることになる。(→Forty Days and Forty Nights《四十日(よそか)経(ふ)るまで》)
本来は街頭で十字パンを売る呼び歌だったものが、わらべ歌化したものと考えられている。
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十字パンのレシピ


「But if you have none of these little elves,/Then you must eat them all yourselves.」の2行は、省略されることの方が多い。


Anuradha Javeri
収録アルバム: Hoopla Kidz, Vol. 2

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# by CockRobin96 | 2017-04-15 09:50 | Trackback | Comments(0)