A Quick Break《クイック・ブレイク(ひと休み)》Cuphead

1:20〜あたりから

It's nice to rest your eyes
and maybe go outside.
Grab a book and get some air.
so what are you waiting for?
両目を休めるのは良いことだよ
外に出るのもいいね
本を手に取り、一息入れなよ
ためらっていないでさ*1

(Bum bum bum bum!)
Why not take a quick break?
Tune the radio.
(Bum bum bum bum!)
There's chores to do,
there's leaves to rake,
Tum the ole banjo.
You can practice your leaving hup.
And maybe later sing with your barbershop.
(ボン・ボン・ボン・ボン)
ちょっとひと休みしないかい?
ラジオを合わせてさ
(ボン・ボン・ボン・ボン)
やらなきゃいけない雑用もあるけど、
掃き寄せなきゃいけない落ち葉もあるけど、
古びたバンジョーをポロンと鳴らそうよ
画面を停止したままにしてもいいんだよ*2
また今度バーバーショップ・ソングを歌ってあげるよ*3

Why not take a little quick break?
And come back for more.
Then come back for more.
Please come back for more.
ちょっとひと休みしないかい?
満足したら戻っておいで
満足したなら戻っておいで
満足したらどうか戻ってきておくれよ

*1 直訳すると「何を待ってるんだい?」だが、転じて「ぐずぐずしないで今やりなよ」という意味のフレーズ。いつやるの? 今でしょ!
*2 実はこの訳があってるのかどうかわからない。hupはhopのなまったものとも読めるが、ハングアップ(コンピュータやソフトの機能停止。フリーズと同義)も意味する。
*3 バーバーショップとは、男声四部合唱&アカペラ(時にギターなどの伴奏も入る)で歌うスタイルのこと。床屋での待ち時間のひまつぶしとも、禁酒法時代、バー(酒場)がダメならバーバーショップ(床屋)で集まろう、ということで社交場化したことから始まったとも言われる。基本的にバーバーショップ・スタイルのために作曲された曲というのはなく、流行歌をアレンジして歌う。宗教曲(クリスマスは除く)、政治的意図を含む歌はふさわしくないとされている。著名なコーラスグループとしてはミルス・ブラザーズがいる(→Tiger Rag《タイガー・ラグ》 )。

text & tune: Kristofer Maddigan カナダ在住のミュージシャン。公式サイトはこちら。

前々回前回に引き続き、Studio MDHRのゲーム「Cuphead」の劇中BGMから。
隠しイベントのひとつ、「4人目を探せ」より。インク壺島2のどこかで、床屋のサインポール(日本語の攻略Wikiではポップキャンディーと勘違いされておる)4人組の1人が行方不明になっている。4人目がそろってから話しかけると、この歌を歌ってくれる。ちょっとMother2のパパの電話っぽい演出(長時間ゲームしてると電話をかけてきて休憩を勧めてくる)。
ゲームは一日一時間まで(高橋名人)。

なお、実際に歌っているのはカナダのバーバーショップカルテット「'Shoptimus Prime Quartet」。
オープニングのDon't Deal With The Devil《悪魔と取り引きするなかれ》も担当している。


引き続き、Bandcampからサウンドトラックが購入できる(サントラでは29番)。PC経由によるデータダウンロード、ペイパルか指定のクレジットカードが必要。あと投げ銭的な機能がある。

レコード盤のサウンドトラックも販売中。
KRISTOFER MADDIGAN
収録アルバム:CUPHEAD (SOUNDTRACK) [4LP] [12 inch Analog]


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# by CockRobin96 | 2017-10-29 20:27 | Trackback | Comments(0)

Don't Deal With The Devil《悪魔と取り引きするなかれ》Cuphead

エンドレス腰シェイク

Well, Cuphead and his pal Mugman,
They like to roll the dice,
By chance they came 'pon Devil's game,
And gosh they paid the price,
PAID THE PRICE!
And now they're fighting for their lives
On a mission fraught with dread,
And if they proceed,
But don't succeed,
Well . . .
THE DEVIL WILL TAKE THEIR HEADS!
カップヘッドとその大の仲良しのマグマンは*1
サイコロ遊びをしてみたくて
たまたまデビルのゲームにのせられた
そしてああ、代償を支払う羽目になった
代償を支払う羽目になった!
それで二人は命をかけて戦ってる
危険に満ち満ちたミッションを
たとえ前に進めても
うまくいかなかったら
そう…
デビルに首を持ってかれちゃう!*2

*1 palはfriendよりややカジュアルなニュアンス。なおかつ、friendがそんなに親しくない知人、仲間まで含めるのに対し、palは特に仲良しであることをあらわす。
*2 首だけになったらただのマグカップ。もっともこの世界の住民は割と簡単に首が取れる奴が多いが。

text & tune: Kristofer Maddigan カナダ在住のミュージシャン。公式サイトはこちら。

乗るしかないこのビッグウェーブに。

前回に引き続き、Studio MDHRのゲーム「Cuphead」の劇中BGMから。オープニングテーマであり、ゲームのサブタイトルでもある。
誰かを救うためでもなんでもなくて完全に主人公の自業自得で始まるというアレな発端ではあるが、そのおかげで最終的には債務者たちが解放されるから結果オーライ(デビルを倒せればの話)。
カップ(左の赤)とマグ(右の青)は兄弟なのにあえて「仲良し」を強調するのか、という気もするが兄弟で仲悪いこともあるからまあいいか。
ちなみに、マグ君は2Pを担当するが、プレイヤーが一人の場合カップ君はひとりぼっちで攻略しないといけなくなる。
スーパーデラックスのカービィみたいにヘルパーシステムをつけて欲しい。かわいそう。
一応オンラインでの協力プレイを検討中らしい

オフィシャルトレイラー(2015年) カップ君すごい悪人ヅラやんけ


引き続き、Bandcampからサウンドトラックが購入できる(サントラでは1番)。PC経由によるデータダウンロード、ペイパルか指定のクレジットカードが必要。あと投げ銭的な機能がある。

レコード盤のサウンドトラックも販売中。
KRISTOFER MADDIGAN
収録アルバム:CUPHEAD (SOUNDTRACK) [4LP] [12 inch Analog]


おまけ:なんだこれ


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# by CockRobin96 | 2017-10-27 10:30 | Trackback | Comments(0)

Die House(Mr. King Dice Theme)《ダイ・ハウス(ミスター・キング・ダイスのテーマ)》Cuphead


King Dice戦プレイ動画

I'm Mr. King Dice,
I'm the game'st in the land,
I never play nice,
I'm the devil's right hand man.
わたしこそはミスター・キング・ダイス、
わたしこそはこの国一番のゲーマー*1
手加減など決してしない、*2
わたしこそはデビルの右腕たる男

I can't let you past,
cause you ain't done everything,
bring me those contracts,
come on bring em' to the king.
君たちを通すことはできないよ、
君たちは全部済ませてないじゃないか
奴らの契約書を持って来たまえ
このキングのところへ持ってきたまえ*3

If you haven't finished your task,
haven't worked assiduously,
No I cannot let you past,
Don't you mess with me!
君たちが任務をこなせないならば、
根気よく働き続けられないならば、
君たちを通してやることはできないよ
わたしの邪魔をしちゃいけないよ!*4

*Don't mess with King Dice,
(Don't mess with King Dice)
Don't mess with me
(Don't mess with him)
Don't mess with King Dice
(Don't Mess with King Dice)
Don't mess with me!
*キング・ダイスの邪魔をするな
(キング・ダイスの邪魔をするな)
わたしの邪魔をしちゃいけないよ!
(彼の邪魔をしちゃいけないよ!)
キング・ダイスの邪魔をするな
(キング・ダイスの邪魔をするな)
わたしの邪魔をしちゃいけないよ!

I'm Mr. King Dice,
Heed just what I say,
The Devil has his price!
And I'll make sure you pay!
I don't have time to mess round,
And I hope you will agree,
Bring me those contracts,
PRONTO!
Don't you mess with me!
*Refrain
わたしこそはミスター・キング・ダイス、
わたしの言うことをよくお聞き、
デビルとの取り引きは高くつく!*5
そしてわたしは君たちにきっと支払わせる!
わたしにぼさっとしてるヒマはないんだ、*6
君たちはわかってくれるだろうね、
奴らの契約書を持って来たまえ、
速やかにだ!
わたしの邪魔をしちゃいけないよ!
*繰り返し

*1 game'stは意味不明の単語だが、game/gamer/gamestという造語かもしれない。なお、gamesterであれば賭博師、ばくち打ちを意味する。
*2 play niceで仲良く遊ぶ、お行儀よく遊ぶという意味。don't play niceは「手加減しない」という意味の慣用句となる。
*3 「em'」は「them」の省略。
*4 「mess」には色んな意味がある。mess with...はめちゃめちゃにする、おせっかいをする、ちょっかいを出すという意味。
*5 有名な英語のことわざに「Every man has his price」というのがあり、「誰にでも価格がつけられる」転じて「誰でも買収できる(賄賂でなんとかなる)」という意味になる。「悪魔でも買収できる」とも読めるわけだが、今回はやたらめったら高くついたわけである。
*6 mess around。ぐずぐずしている、無為に過ごす、ふざけるという意味。mess around with 〜だと、「〜といちゃつく、ふざけあう」という意味になる。というかmessの汎用性高すぎやろ。

text & tune: Kristofer Maddigan カナダ在住のミュージシャン。公式サイトはこちら。

対訳をするという誘惑に勝てなかった。

2017年9月に発売され、人気急上昇中のStudio MDHR謹製ゲーム「Cuphead」の劇中BGM。対応ハードはXBoxかWindows10。マイクロソフトストアで2,350 (税込)円、Steamで1,980円にて販売中なり。
かわいらしいカートゥーンな見た目や楽しげなBGMとは裏腹の、鬼畜な難易度とちょっとブラックな世界観が特徴。
ケトル長老の言いつけを破ってカジノで遊んだカップヘッドとマグマンの兄弟が、悪魔に騙されて魂をとられそうになる。命乞いを申し込んだ結果、代わりに他の債務者から魂の契約書を取り立ててくるように要求されるというのがゲームの発端。悪魔さん債務者に逃げられすぎではないかという説もある。それとも泳がせていざというときのためにとっておくスタイルだろうか。
Die Houseは「死の家」と「ダイス(サイコロ)」のダブルミーニング。
キング・ダイス氏は発端となった悪魔のカジノの支配人であり、カップマグ兄弟がちゃんと魂の契約書を回収してきているか確認する役目を兼ねている。魂の契約書を全て回収した後、カジノで配下とともにすごろく式の戦いを挑んでくる(→キング・ダイス戦における対訳集)。
モデルはアメリカ音楽史きってのエンターテイナー、キャブ・キャロウェイ(→Minnie the Moocher《ミニー・ザ・ムーチャー》 )。でも首が分離できたり脈絡なく巨大化してるあたり、I'll be glad when you're dead《お前がくたばったら大喜びしてやるぞ》のサッチモもちょっと入ってるかもしれない。
また、カプコンのゲーム「流星のロックマン3」に登場する「ミスター・キング」もモデルのひとつかもしれない(表向きは恵まれない子供達を支援する慈善家、しかしてその実態は犯罪組織「ディーラー」のヘッドというキャラ)。もともと「Cuphead」自体がロックマンのオマージュでもある。(ロックマンは英語版ではMEGAMAN。パロディとしてMugman君が先に出来て、そのあとにCuphead君が作られた)。
仮想通貨に「King Dice Coin」というのがあるが、関連があるかどうかは知らない。
なお、Bandcampからサウンドトラックが購入できるが(サントラでは8番。ちなみに46番はインストゥルメンタルバージョン)、PCを使わないとデータをダウンロードできない模様。ペイパルか指定のクレジットカードが必要。あと投げ銭的な機能があって、提示価格よりも多めに金額を設定して作曲者に貢ぐ寄付することもできる。
「おじさん忙しいんだから邪魔しないでね」なのか「おっちゃん怖いひとやねんからナメとったらあかんで」なのか。どちらにも取れる。

ちなみに歌っているのはAlana Bridgewaterというカナダの女優兼歌手。声だけ抽出して音を下げたのかな?と思ってたら地声だったらしい。しゅごい。



レコード盤のサウンドトラックも販売中。
KRISTOFER MADDIGAN
収録アルバム:CUPHEAD (SOUNDTRACK) [4LP] [12 inch Analog]


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# by CockRobin96 | 2017-10-25 17:12 | Trackback | Comments(0)

A Maiden Most Gentle《こよなく優しきおとめ(あめのきさき)》


A maiden most gentle
and tender we sing
Of Mary the mother
of Jesus our King
Ave, Ave, Ave Maria.
こよなく優しきおとめ
いたいけなお方を我らは歌う
み母なるマリア
我らの王イエスのみ母を
めでたし、めでたし、めでたし、マリア」と

How blest is the birth
of her heavenly child
Who came to redeem us
in Mary so mild
Ave, Ave, Ave Maria.

この生誕のいかに祝されしことか
天の幼子の生誕は
そのお方は我らをあがなうために来られた
柔和なるマリアのうちに
めでたし、めでたし、めでたし、マリア

The archangel Gabriel
foretold by his call
The Lord of creation
and Saviour of all
Ave, Ave, Ave Maria.
大天使ガブリエルが
その挨拶で預言した
造り主にして
万物の救い主を
めでたし、めでたし、めでたし、マリア

Three kings came to worship
with gifts rich and rare
And marveled in awe
at the babe in her care
Ave, Ave, Ave Maria.
三人の王が礼拝しにやってきた
高価で珍しい贈り物を持って
そして畏れつつ驚嘆した
おとめが守る赤ん坊に
めでたし、めでたし、めでたし、マリア

Rejoice and be glad
at this Christmas we pray
Sing praise to the Savior
sing endlessly Ave
Ave, Ave, Ave Maria.
歓べ、喜べ、
このクリスマスに我らは祈る
救い主をほめ歌え、
絶えることなく「めでたし」と歌え
めでたし、めでたし、めでたし、マリア

text: イングランドの聖人ベーダ・ヴェネラビリス(Beda Venerabilis 672/673-735 尊者ベーダの意)の詩をAndrew Carter(1939-)が英訳
tune: フランスの聖歌Ave Maria de Lourdes《めでたしルルドのマリア(あめのきさき)》をAndrew Carter(1939-)によりアレンジ


Choir of King's College, Cambridge/Sir Philip Ledger
収録アルバム: Christmas At King's

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# by CockRobin96 | 2017-10-18 10:02 | Trackback | Comments(0)

Cantique de Jean Racine《ジャン・ラシーヌの賛歌》



Verbe égal au Très-Haut,
いとも高きみ言(ことば)よ、*1
notre unique espérance,
我らの唯一なる望みよ。
Jour éternel de la terre et des cieux,
かの天地がとこしえとなる日、*2
De la paisible nuit
安息の夜から目覚め
nous rompons le silence:
我らは沈黙を破る。
Divin Sauveur,
神々しき救い主よ、
jette sur nous les yeux.
その眼差しを我らに投げかけ給え。

Répands sur nous
我らの上に行き渡らせ給え
le feu de Ta grâce puissante;
御身の限りない恵みの炎を。
Que tout l'enfer
あらゆる地獄のものを
fuie au son de Ta voix;
御身のみ声の響きより逃げ去らせ給え。
Dissipe le sommeil
眠りを散らし給え
d'une âme languissante
魂を衰えさせるものを。

Qui la conduit à l'oubli de Tes lois!
誰が御身のみ法(のり)を忘れ得ようか!

Ô Christ! sois favorable
おおキリストよ! 善きに計らい給え
à ce peuple fidèle,
この信仰に満ちた民を、
Pour Te bénir
御身を祝すため
maintenant rassemblé;
今集える者らを。
Reçois les chants qu'il offre à Ta gloire immortelle,
御身の不滅の栄光に献げたる歌を受け給え、
Et de Tes dons qu'il retourne comblé.
そして御身の賜物を満たし返し給え。

*1 「言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。(ヨハネによる福音書1:14)」より、神のみ言(ことば)とはキリストを指す。→Verbum Patris Umanatur《父の御言葉が人となる》
*2 「最後の審判の日」と解釈することもあれば、Jour(英語のDayに相当)を昼の日光と解釈し、キリストを「天地を照らす永遠の太陽」に例えていると解釈することもある。アンブロシウスの原詩では「lux ipse lucis et dies(光の光、日の光なり)」となっている部分を、ラシーヌが拡大解釈したとも取れる。

text: イタリアの聖人Ambrosius(c.339-397)の詩『Consors paterni luminis(光を分け与える父よ)』をJean Baptiste Racine(1639-1699)がフランス語に意訳したもの。
tune: Gabriel Fauré(1845-1924)

「ラシーヌの雅歌」とも。元々は、フォーレが音楽学校の卒業作品として作曲したもので、これによって作曲部門一等で卒業している。当時19歳だか20歳だかくらい。しゅごい。
ラシーヌは17世紀フランスの劇作家。本人は歴史劇作家のつもりだが、大体悲恋ものが多いので悲劇作家と認識されている。
比類ない美しいメロディーで、合唱団のレパートリーとして人気が高い。

オーケストラ伴奏版
Michel Plasson & Orféon Donostiarra
収録アルバム: Classical Chill Out


オルガン伴奏版
Eduard Vila i Perarnau
収録アルバム: O Vos Omnes


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# by CockRobin96 | 2017-10-04 10:07 | Trackback | Comments(0)