San Damiano《サン・ダミアーノ》


*Only you San Damiano,
 Lady of the roses own
 Only you San Damiano,
 far from here but close to home
*あなたこそ、サン・ダミアーノよ*1
 薔薇の聖母の統べるところ*2
 あなたこそ、サン・ダミアーノよ
 ここからは遠くとも、天国に最も近いところ

I want you to go, all I see
I want you to know, same as me.
あなたの元へ行きたい、そしてすべてを見たい
あなたのことを知りたい、わたし自身を知り尽くすように

All corners of the world a message to be heard
With heart and soul, heart and soul,
世界のすみずみまで、み告げが聞こえますように
全心全霊でもって、全心全霊でもって!

*Refrain
*繰り返し

Oh tranquillity all around,
peace and mystery to be found
いたるところに静穏が、
平和と奇蹟があらわされますように

Travel the world and still, can other places fill
Your heart and soul, heart and soul,
世界を旅して、各地を平安で満たせたなら
主の全心全霊を、全心全霊を満たせたら

*Refrain
*繰り返し

Corner of paradise, a golden chain has tied
us, Heart and soul, heart and soul.
楽園のかたすみと、金の鎖で繋がっている
わたしたちが、全心全霊が、全心全霊が!

*Refrain
*繰り返し

*1サン・ダミアーノ修道院はアッシジの聖フランチェスコゆかりの場所で、2000年に世界遺産に登録された場所。フランチェスコが「わたしの家を直せ」という神の声を聞き、少しずつ石を積んで改修した。また、フランチェスコを慕い修道女となった聖キアラ(クララ)が、修道女たちと共に暮らした場所でもある。
追記: 実はウンブリア州アッシジにあるサン・ダミアーノの他に、エミリア=ロマーニャ州にも同名の地がある。そこで1961年、ママ・ローザと呼ばれる老婦人に聖母が出現したと言われている。「言われている」というのはカトリックからは公式な認定を受けていないから。ローザの病気を治し、西洋梨の木に季節外れの花を咲かせるという奇跡を見せた。その手からは薔薇の花びらがこぼれ落ちていたと言う(参考文献「聖母マリアの秘密」)。巡礼者が訪れるようになったが、1970年カトリックからは公式に否定された。
というわけで、この歌詞の「サン・ダミアーノ」がどっちを指すのかは不明。
サン・ダミアーノのルポ

*2 「わたしはシャロンのばら、野のゆり」(雅歌2:1) トゲのない薔薇は聖母の象徴。聖母はしばしば薔薇園にくつろぐ姿で表現される。
シュテファン・ロッホナー「薔薇垣の聖母」
b0310887_20325578.jpg


text&tune: Sal Solo(1961-)(イギリスのシンガー)

ヤフー知恵袋にドヤ顔で回答されてた訳詩がひどすぎわらえない。何が「結構簡単でした」だ。一番最後の回答が本意に最も近いと思われるのでそちらも参考のこと。




おまけ:
公式非公式を問わず「聖母出現の地」とされる場所を巡り、インタビューしたことをまとめた本。

[PR]
# by CockRobin96 | 2014-03-16 19:11 | Trackback | Comments(0)

All creatures of our God and King《ものみなこぞりて》


All creatures of our God and King
Lift up your voice and with us sing,
Alleluia! Alleluia!
Thou burning sun with golden beam,
Thou silver moon with softer gleam!
*Refrain
 O praise Him! O praise Him!
 Alleluia! Alleluia! Alleluia!
我らの王なる神に造られた全てのものよ
声を上げて共に歌え、
アレルヤ、アレルヤと!
黄金に輝いて燃えあがる太陽よ、
優しくきらめく銀の月よ!
*主をたたえよ、主をたたえよ、
 アレルヤ、アレルヤ、アレルヤと!

Thou rushing wind that art so strong
Ye clouds that sail in Heaven along,
O praise Him! Alleluia!
Thou rising moon, in praise rejoice,
Ye lights of evening, find a voice!
*Refrain
いとも猛々しく吹きすさぶ風よ、
遙かな天に波打つ雲よ、
主をたたえよ、アレルヤ!
昇る月よ、喜びたたえよ、
夕べの星々よ、声をそろえよ!
*繰り返し

Thou flowing water, pure and clear,
Make music for thy Lord to hear,
Alleluia! Alleluia!
Thou fire so masterful and bright,
That givest man both warmth and light.
*Refrain
清く澄んだ流れる水よ、
主に聞こし召す音楽を奏でよ、
アレルヤ、アレルヤ!
威風堂々とまばゆい火よ、
人々に暖かさと光を与えるものよ
*繰り返し

Dear mother earth, who day by day
Unfoldest blessings on our way,
O praise Him! Alleluia!
The flowers and fruits that in thee grow,
Let them His glory also show.
*Refrain
母なる大地よ、日ごとに
我らの道に幸いを敷き置くものよ
主をたたえよ、アレルヤ!
木に育つ花よ実よ、
主の栄光をあらわせよ。
*繰り返し

And all ye men of tender heart,
Forgiving others, take your part,
O sing ye! Alleluia!
Ye who long pain and sorrow bear,
Praise God and on Him cast your care!
*Refrain
優しき心の人々よ、
人を赦し、分かち合う者らよ、
歌え、アレルヤと!
長らく痛みと悲しみを負った者らよ
神をたたえて悩みを捨て去れ。
*繰り返し

And thou most kind and gentle Death,
Waiting to hush our latest breath,
O praise Him! Alleluia!
Thou leadest home the child of God,
And Christ our Lord the way hath trod.
*Refrain
こよなく優しき死よ、
いまわの際に静かにはべるものよ、
主をたたえよ、アレルヤ!
天国へ導く神の子らよ、
主なるキリストの踏み跡にならえ。

Let all things their Creator bless,
And worship Him in humbleness,
O praise Him! Alleluia!
Praise, praise the Father, praise the Son,
And praise the Spirit, Three in One!
*Refrain
ものみなこぞりて造り主を祝せ、
へりくだりて主を拝め、
主をたたえよ、アレルヤ!
たたえよ、父を、子をたたえよ
聖霊をたたえよ、三位一体を!

text: アッシジの聖フランチェスコの賛歌をもとに、William Henry Draper(1855-1933)が子供用賛美歌として英訳
tune: 1623年に出版されたドイツのイースター用メロディ《Lasst uns erfreuen herzlich sehr》

アメリカとイギリスでハレルヤの回数が若干違う。フランチェスコの生涯は「ブラザー・サン、シスター・ムーン」という映画で知られる。裕福な家に生まれたが、戦争でトラウマを負って平和主義と清貧とエコロジーとナチュラリズムに走った(どういう説明だ)。動物に説教したという逸話が有名。カトリックで最も良く知られ、人気が高い聖人。詳しくはウィキれ。

中山昌樹訳:
ものみなこぞりて、
み神をたたえよ、
ハレルヤ、ハレルヤ。
光のもとなる
日を造りましし、
み神をたたえよ、
ハレルヤ、ハレルヤ、ハレルヤ。

月かげさやかに
み空にかがやく、
ハレルヤ、ハレルヤ。
きらめく星をも、
静かにみちびく
み神をたたえよ、
ハレルヤ、ハレルヤ、ハレルヤ。

小川の流れは ほめごとささやく、
ハレルヤ、ハレルヤ。
実りも豊けき、大地を与えし
み神をたたえよ。
ハレルヤ、ハレルヤ、ハレルヤ。

世の悩みも死も いかで恐るべき、
ハレルヤ、ハレルヤ。
たがいに助くる 心を賜いし
み神をたたえよ。
ハレルヤ、ハレルヤ、ハレルヤ。

「世の悩みも死も、いかで恐るべき」ってところがとってもいいの。

イギリス発のコメディ「ミスター・ビーン」で、主人公が礼拝に参加するというエピソードで、聖歌としてこの曲が出てくる。ビーンは「アレルヤ」のところしかちゃんと歌えてない。


ラッターによるオケアレンジ付き



日本語版


[PR]
# by CockRobin96 | 2014-03-07 19:57 | Trackback | Comments(0)

Art of Dress《アート・オブ・ドレス》


Thread by thread, stitching it together
Twilight's dress, cutting out a pattern snip by snip
Making sure the fabric folds nicely
It's the perfect color and so hip
Always got to keep in mind my pacing
Making sure the cloth's correctly facing
I'm stitching Twilight's dress
チクチク、縫い合わせていく
トワイライトのドレス、型紙をチョキチョキ
素敵にきれいに織り上げた布、
色も完璧で今風よ
わたしのペースで進めるわ
裏布も正しくあてましょう
縫い上げるの、トワイライトのドレス

Yard by yard, fussing on the details.
Jewel neckline. Don't you know a stitch in time saves nine?
Make her something perfect to inspire
Even though she hates formal attire
Got to mind those intimate details,
Even though she's more concerned with sales.
It's Applejack's new dress.
はかってはかって、ディティールはやきもきするわ、
首周りの飾り石、今日の一針が明日の十針よ*1
彼女を完璧にインスパイアするわ
豪華なファッションが嫌いな娘でも
着心地良く感じるディティールよ
彼女の商売にも力が入る
これがアップルジャックの新しいドレス

Dress making's easy
For Pinkie Pie something pink
Fluttershy something breezy
Blend color and form, do you think it looks cheesy?
ドレスを作るのは簡単、
ピンキーパイならピンク色で
フラッターシャイはそよ風で
色と外見を混ぜて、安直かしら?

Something brash, perhaps quite fetching
Hook and eye, couldn't you just simply DIE
Making sure it fits forelock and crest
Don't forget the magic in the dress
Even though it rides high on the flank
Rainbow won't look like a tank
I'm stitching Rainbow's dress
モーレツで、でも魅力的
フックをかけて、死ぬほどステキだわ
前髪飾りがぴったり似合う
ドレスに魔法を込めるのを忘れずに
脇腹にたっぷり羽織っても
レインボーをのろまに見せない
縫い上げるの、レインボーのドレス

Piece by piece, snip by snip
Croup, dock, haunch, shoulders, hip
Thread by thread, primmed and pressed
Yard by yard, never stress
And that's the art of the dress
一枚一枚、チョキチョキ
お尻、しっぽ、太もも、肩、腰
チクチク、ぴっちり
キチキチ、ストレス一切なし、
これがドレスのアート!


Stitch by stitch, stitching it together
Deadline looms, don't you know the client's always right
Even if my fabric choice was perfect
Gotta get them all done by tonight
Pinkie Pie, the color is too obtrusive
Wait until you see it in the light
I'm sewing them together
一段一段、縫い合わせていく
締め切りは迫る、もちろんお客様が第一
わたしのチョイスは完璧でも、
今夜中に全部仕上げるのはキツイ!
ピンキーパイ、その色は強すぎるわ
明るいところで見るまで待って
縫い上げるの、みんなと一緒に

Hour by hour, one more change
I'm sewing them together, take great pains
Fluttershy, you're putting me in a bind
Rainbowdash, what is on your mind
Oh my gosh, there's simply not much time
Don't forget, Applejack's duds must shine
一時間ごとに変更が増える
みんなと一緒に縫い上げるのは、とっても苦痛
フラッターシャイ、あなたはわたしをがんじがらめにする
レインボーダッシュ、いったい何がしたいの
なんてこと、全然時間が無いわ、
忘れちゃだめ、アップルジャックのぼろ服をキラキラさせなきゃ!

Dress making's easy
Every customer's call
Brings a whole new revision
Have to pick up the pace, still hold to my vision
ドレス造りは簡単
お客様みんなが呼びつける
全部やり直したのを持ってきてって
ペースをあげて、でも理想も持ち続けて

"All we ever want is indecision"
"All we really like is what we know"
"Gotta balance style with adherence"
"Making sure we make a good appearance"
"Even if you simply have to fudge it"
"Make sure that it stays within our budget!"
Got to overcome intimidation
Remember it's all in the presentation!
「いつまでも迷っていたい」
「本当に欲しいものはわかってるから」
「バランスは絶対守ってね」
「ステキに見えるようにしてね」
「費用がかさんでも」
「「「「「わたしたちのお財布は守ってね!」」」」」
クレームを乗り越えなきゃ
全部ファッションショー用なのを忘れないで!

Piece by piece, snip by snip
Croup, dock, haunch, shoulders, hip
Bolt by bolt, primmed and pressed
Yard by yard, always stressed
And that's the art of the dress
一枚一枚、チョキチョキ
お尻、しっぽ、太もも、肩、腰
まきまき、ぴっちり
キチキチ、常にストレス
これがドレスのアート!

*1 英語のことわざ。直訳すると「時を得たひと針は9針を節約する」。小さなほころびを放っておくと大きなほころびになって沢山縫わなくてはいけないので、早めの処置をするという意味。漢方の鍼治療のことだとする説もある。

アメリカのアニメの歌って口語が多くて慣れてないから間違ってるところあるかもしれない。

大きいお友達に大人気のアニメ「リトルマイポニー トモダチは魔法」の「ラリティのドレス」に登場する劇中歌。近いうちにあるお城でのパーティにそなえて、ファッションデザイナーのラリティが、友人全員のドレスを作ってファッションショーにも出すと豪語するが、せっかく作ったドレスが全員にダメ出しを食らう。友人たちの好みに合わせてドレスを作り直すが、みんなが好き放題言い出して振り回されまくり、あげくのはてにクッソダサいドレスができてしまう…という話。ラリティの苦悩については、ここが詳しく解説してくれる。
歌詞に登場するトワイライトだのレインボーだのはポニーたちの名前。

有志による日本語吹き替え歌詞

この曲の元ネタ…らしい



アマゾン販売やめやがった…


おまけ

[PR]
# by CockRobin96 | 2014-03-07 11:10 | Trackback | Comments(0)

Forty Days and Forty Nights《四十日(よそか)経(ふ)るまで》


Forty days and forty nights
Thou wast fasting in the wild,
Forty days and forty nights
Tempted and yet undefiled.
四十日四十夜を、*1
あなたは荒れ野で断食された。
四十日四十夜を、
誘惑されたのに清いままでおられた。

Sunbeams scorching all the day,
Chilly dewdrops nightly shed,
Prowling beasts about thy way,
Stones thy pillow, earth thy bed.
日もすがら日光が肌を刺し、
夜もすがら冷たい露が滴る。
獣らが道を徘徊し、
御身は石を枕に、地に伏せる。

Should not we Thy sorrow share
And from worldly joys abstain,
Fasting with unceasing prayer,
Strong with Thee to suffer pain?
わたしたちに主の悲しみが分かちあえるだろうか、
世の快楽から身を慎んでいる間、
絶え間なく祈りながら食を断つ間は、
痛みを耐え忍ぶ力を主が強めてくださるだろうか?

And if Satan, vexing sore,
Fresh or Spirit should assail,
Thou, his vanquisher before,
Grant we may not faint nor fail.
もしもサタンがひどく痛めつけたなら、
身や心は損なわれてしまうだろう。
あなたが、サタンを打ち負かされる方がその前に
わたしたちを弱め過たされることのないように。

So shall we have peace divine,
Holier gladness ours shall be,
Round us too shall angels shine,
Such as ministered to thee.
わたしたちが神の平安を得られますように、
聖なる喜びがわたしたちのものとなるように。
その上に天使たちの光が囲ってくださるように、
天使があなたにかしずくように、わたしたちにも。

Keep, O keep us, Saviour dear,
Ever constant by thy side,
That with thee we may appear
At the eternal Eastertide.
守りたまえ、守りたまえ、愛しい救い主よ、
とこしえにあなたのそばにおらせてください。
あなたとともにわたしたちはこい願う、
とこしえに変わらざるイースターの季節に。

*1 四十日は聖書では象徴的な数字として扱われる。モーセに連れ出されたイスラエルの民は四十年を荒れ野でさまよい、ノアの大洪水は四十日四十夜続いた。神の意志による試練が続く期間をあらわす数字としてよく使われる。同名のジャズの曲もある。

tune:1676年に出版されたドイツの民謡集からとられたメロディ。通称「Heinlein」。
text:George Hunt Smyttan(1822-1870)

いわゆる「灰の水曜日」の定番の聖歌。この日に「灰は灰に、ちりに過ぎない人はちりに還る」という意味を込めて灰を塗りつける。イエスが四十日間断食したことにちなみ、キリスト教暦では灰の水曜日(イースターから46日前)からイースターまで期間を「レント」(四旬節、大斎節)と呼び、食事の回数を減らし、卵などを含む肉食を控える。食事は魚介類が主となるが、酒・スパイス・果物などは許されていた。この精進期間にそなえて、前日の火曜日にはありったけの肉や卵を使って大騒ぎをする「カーニヴァル」(謝肉祭)や「マルティグラ」(告解火曜日)の習慣ができた。

日本語訳詞:

よそかふるまで
糧(かて)をも断ちて
敵(あた)の手だてに
わが君勝てり

その戦いの
ためしに倣い
イエスをほめつつ
敵に打ち勝て

わが身の願い
この世の富も
誇りも捨てて
神に纏(まつ)ろえ

神の教えの
御霊(みたま)の剣(つるぎ)
ふりかざしつつ
進み戦え

勝ち主イエスよ
力を添えて
攻めくる敵(あた)に
勝たしめ給え

イワン・クラムスコイ『荒野のキリスト』
b0310887_23322090.jpg






おまけ:恋する40days
恋人に振られたショックで毎晩女をとっかえひっかえしていたら怖い幻覚をみるようになった主人公が、キリストにならって四十日間の禁欲を誓うが、悪友たちにあの手この手で邪魔される上、グンバツに好みの美女まであらわれて…というエッチ系ラブコメ。

[PR]
# by CockRobin96 | 2014-03-05 00:08 | Trackback | Comments(0)

Alison Gross《アリソン・グロス》

なんやこのPV…

Alison Gross that lives in yon tower
The ugliest witch in the North Country
Has trysted me one day up to her bower
And many a fair speech she made to me
アリソン・グロス、あの塔に住んでいる
北国一の醜い魔女が
ある日僕を寝室にあげて
たくさんの優しい言葉で語りかけてきた。

She stroked my head and she combed my hair
She set me down softly on her knee
Saying if you will be my lover so true
So many good things I would give to you
僕の頭を撫で、髪をくしけずり、
その膝に優しく僕を寝かせた
言うことには、「もし最愛の人になってくれたら
いいものを沢山あげるわ」と。

Away, away, you ugly witch
Go far away and let me be
I never will be your lover so true
And wish I were out of your communy
去れ、去れ、醜い魔女、
僕から遠く離れてくれ、
お前の最愛の人になんて絶対ならない、
お前のものになどなりたくない。

*Alison Gross she must be
 The ugliest witch in the North Country
 Alison Gross she must be
 The ugliest witch in the North Country
*アリソン・グロス、彼女こそ
 北国一の醜い魔女
 アリソン・グロス、彼女こそ
 北国一の醜い魔女。

She showed me a mantle of red scarlet
With golden flowers and fringes fine
Saying if you will be my lover so true
This goodly gift it shall be thine
彼女が見せたのは真紅のマント、
金の花模様に素敵な縁飾り
言うことには、「もし最愛の人になってくれたら
このすばらしい贈り物はお前のもの」

She showed me a shirt of the softest silk
Well wrought with pearls abound the band
Saying if you will be my lover so true
This goodly gift you shall command
彼女が見せたのは柔らかなシルクのシャツ
襟には綺麗に縫いつけた真珠をめぐらせて
言うことには、「もし最愛の人になってくれたら
このすばらしい贈り物はお前の意のまま」

*Chorus
*繰り返し

She showed me a cup of the good red gold
Well set with jewels so fair to see
Saying if you will be my lover so true
This goodly gift I will give to thee
彼女が見せたのは純金の杯*1
目にもあやな宝石をはめこんだ
言うことには、「もし最愛の人になってくれたら
このすばらしい贈り物をお前にあげる」

Away, away, you ugly witch
Go far away and let me be
I never would kiss your ugly mouth
For all of the gifts that you could give
去れ、去れ、醜い魔女、
僕から遠く離れてくれ、
お前の醜い唇に口づけなど絶対するものか
贈り物をみんなくれたって

*Chorus
*繰り返し

She turned her right and round about
And thrice she blew on a grass-green horn
She swore by the moon and the stars of above
That she'd make me rue the day I was born
彼女は右へ向き、ぐるりとめぐり
草色の角笛を三度吹き鳴らした
高きところの月と星にかけて誓った
僕に生まれたことを後悔させてやると

The out she has taken a silver wand
She's turned her three times round and round
She muttered such words till my strength it did fail
And she's turned me into an ugly worm
彼女は銀の棒を取り出して
三回くるくると回った
僕の力が抜けるまで呪文をぶつぶつ呟き
そして彼女は僕を醜い長虫に変えてしまった*2

*Chorus
*繰り返し

*1 red goldは純金の古語。銅ではない。
*2 wormは蛇の古語。日本語でも古くは蛇を「長虫」と呼んでいた。

民謡で北国と言えばスコットランドを指す。アリソンはスコットランドで一般的な女性名。
姿を変えられた主人公のもとに、夜毎に姉(妹)がやってきて慰めるというバージョンもある。しかしその行動は魔女が主人公にした仕草とほとんど同じで、魔女とは近親相姦を迫る姉のことではないかという説がある。最終的には通りすがりの妖精の女王によって魔法を解かれる。

参考サイト



[PR]
# by CockRobin96 | 2014-01-25 00:02 | Trackback | Comments(0)