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Away in a Manger《はるか彼方の飼い葉桶で》

Kirkpatrick (1838–1921) によるメロディ(David Willcocksによる編曲)


Murray(1841-1905)によるメロディ

Away in a manger,
no crib for a bed,
The little Lord Jesus
laid down his sweet head.
The stars in the bright sky
looked down where he lay,
The little Lord Jesus
asleep on the hay.
はるか彼方の飼い葉桶で
寝床とするゆりかごもなく*1
小さな主イエスさまが
かわゆいおつむを横たえてる
輝く空にかかる星々が
主が横たわるところを見下ろしてる
わたしの小さな主イエスさまは
干し草の上でぐっすり眠る

The cattle are lowing,
the baby awakes,
But little Lord Jesus,
no crying he makes.
I love thee, Lord Jesus!
look down from the sky,
And stay by my side
untill morning is nigh.
家畜たちがいなないてる
赤ちゃんが目を覚ます
でも小さな主イエスさまは
泣き叫んだりしない
愛しております、主イエスよ!
今は空から見下ろしてる
そしてわたしのそばに留まってくださる、
明け方近くまで

Be near me, Lord Jesus;
I ask thee to stay
Close by me forever,
and love me I pray.
Bless all the dear children
in Thy tender care,
And fit us to heaven
to live with Thee there.
おそばにいてください、主イエスよ
そしてお留まりください、
わたしのすぐそばにとこしえに
そしてどうかわたしを愛してください
愛しい子ら皆を祝福してください、
あなたの情け深いみこころで
そしてわたしたちを天国にふさわしいものとしてください、
あなたとともにそこで暮らせるように

*1 crib自体が本来囲い込んだ家畜小屋、飼い葉桶を指していたが、のちにベビーベッドやベビーサークルを指すようになった。アッシジの聖フランシスコがキリスト降誕の場面のミニチュアセットを作成したとされ、これが「クリブ」、フランス語でCreche、ドイツ語でKrippeと呼ばれる。
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クリスマス用のクリブ
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text: 19世紀に初出した、作者不詳の歌詞。様々なバリエーションがあるが、カークパトリックによるバージョンが有名。長らくマルティン・ルター(→Vom Himmel hoch, da komm ich her《高き天より、我は来たれり(いずこの家にも)》)の詩を英訳したものと信じられていたが、現在はアメリカ由来のオリジナルの詩であると考えられている。
tune: William James Kirkpatrick (1838–1921) アイルランド生まれでアメリカのフィラデルフィアに移住した音楽家。
or James Ramsey Murray(1841-1905)アメリカはマサチューセッツの音楽家であり編集者。



Choir of King's College, Cambridge & Stephen Cleobury
収録アルバム: Favourite Carols from King's


The Everly Brothers
収録アルバム: Christmas With The Everly Brothers and the Boys Town Choir: Rarity Music Pop, Vol. 264 (feat. Boys Town Choir)

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by CockRobin96 | 2017-09-05 09:08 | Trackback | Comments(0)

I'm An Old Cowhand《俺は牛飼い親父》


I'm an old cowhand
from the Rio Grande
But my legs ain't bowed
and my cheeks ain't tan
I'm a cowboy who never saw a cow
Never roped a steer 'cause I don't know how
Sure ain't a fixing to start in now
Oh, yippie yi yo kayah,
yippie yi yo kayah
俺は牛飼い親父
リオ・グランデからやってきた*1
でも俺の足はO脚じゃないし
頰も日焼けしてない
俺は雌牛も見たことないカウボーイ
子牛を捕まえたこともないしやり方も知らない
もちろん今から始める気もない
オー・ユピアイヨウ・カイエ!*2
ユピアイヨウ・カイエ!


I'm an old cowhand and
I come down from the Rio Grande
And I learned to ride, ride, ride
'fore I learned to stand
I'm a riding fool who is up to date
I know every trail in the Lone Star State
'Cause I ride the range in a Ford V 8
Oh, yippie yi yo kayah,
yippie yi yo kayah
俺は牛飼い親父、
俺はリオ・グランデから降りてきた
乗り乗り乗ることを覚えたもんさ
立ち上がるより先にね
最新のポンコツにまたがって
ひとつ星州の街道はみんな知り尽くしてる*3
だってV8搭載のフォード車に乗ってるからね*4
オー・ユピアイヨウ・カイエ!
ユピアイヨウ・カイエ!

We're old cowhands
from the Rio Grande
And we come to town
just to hear the band
We know all the songs that the cowboys know
'Bout the big corral where the doggies go
We learned them all on the radio
Yippie yi yo kayah,
yippie yi yo kayah
俺らは牛飼い親父
リオ・グランデからやってきた
俺らが街にやってきたのは
ただバンドの演奏を聴きたいから
カウボーイの歌はみんな知ってる
でっかい囲い場の中を犬どもが駆け回るような歌*5
全部ラジオで覚えたのさ
ユピアイヨウ・カイエ!
ユピアイヨウ・カイエ!

I'm just an old cowhand
Down from the Rio Grande
Oh where the west is wild
all around the borderland
Where the buffalo roam around the zoo
And the Injuns run up a rug or two
And the old Bar X is
just a barbecue, yeah
Yippie yi yo kayah,
yippie yi yo kayah
俺はしがない牛飼い親父
リオ・グランデから降りて来た
西部ってのはワイルドなところ
その辺りじゃどこに行ってもね
そこじゃバッファローは動物園でうろつき回り*6
インディアンどもは敷物やなんかを仕立て*7
いにしえのエックス牧場は*8
今やバーベキュー会場、イエア!
ユピアイヨウ・カイエ!
ユピアイヨウ・カイエ!

I'm a pioneer who began from scratch
I don't bat an eye in a shootin' match
They don't call me Elmer, they call me Satch
Yippie yi yo kayah,
yippie yi yo kayah
俺は何もないとこから始めた開拓者
射撃大会で的に当てたことがない
みんなは俺をエルマーと呼ばない、大口野郎って呼ぶんだ*9
ユピアイヨウ・カイエ!
ユピアイヨウ・カイエ!

Get along little horsy
Get along little horsy
Yippie yi yo kayah, oh
小馬ちゃんに乗ってけよ*10
小馬ちゃんに乗ってけよ
ユピアイヨウ・カイエ、オー!

*1 リオ・グランデはポルトガル語で「大きな川」を意味する。なお、この地名はブラジルにもアメリカにも多数ある。アメリカではテキサス、コロラド、ニュージャージー、オハイオが有名。
*2 カウボーイものの歌にはよく出てくるフレーズだが、カウボーイが本当にこんなこと言ってたかは不明。「yippie」というフレーズ自体は「ヒャッホー!」的な叫び声。→Pecos Bill《ペコス・ビル》
*3 ひとつ星州はテキサスのこと。
*4 フォードでV8で1930年代に出た車といえば、これでございます。

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*5 囲いはこういうイメージ。
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*6 バッファローは本来水牛のことで、アメリカバイソンは水牛ではないのだがこう俗称される。ネイティブ・アメリカンの貴重な食糧源であったが、当時のアメリカ政府は娯楽に加えてネイティブを弱体化させるために、またヨーロッパから連れて来た牛の牧草地を確保するために乱獲・虐殺を行ったため、イエローストーン国立公園及びウッド・バッファロー国立公園で保護されたものを除いて野生個体は絶滅した。現在各地で再導入の試みが行われている。
*7 「run up」は駆け上る、旗を掲げるなどいろんな意味があるが、「織物を織り上げる」という意味もある。ナバホ族のラグが特に有名。「or two」が何かよくわからない。
*8 調べたがよくわからない。Bar X Ranchという牧場ホテルがテキサスにあるらしい。インディアンの襲撃やら銃撃戦やらがあった殺伐とした牧場が、今はバーベキューキャンプの会場になっているという皮肉か。
*9 satchは大きい口の意。しばしば、分厚い唇を持つ黒人のあだ名(ルイ・アームストロングとか)。転じて、口だけのお喋り野郎。
*10 よくわからない。get alongは「一緒にやっていく」の意味。get along(with you)で「とっとと失せろ!」「やめろや!」の意。

text & tune: Johnny Mercer(1909-1976)

ビング・クロスビーが出演した白黒映画『Rhythm on the Range(愉快なリズム)』(1936年)の劇中歌。劇中では一応本職のカウボーイの役。
20世紀、「歌うカウボーイ」「マカロニウェスタン」というネタが愛好されていたにも関わらず、昔ながらの西部やらカウボーイやらはほとんど姿を消していた。
憧れてカウボーイっぽい格好しているけど全然カウボーイじゃない、そんなおっさんのためのコミックソング。
《おいらはカウボーイ》《俺は老いぼれカウボーイ》などの邦題がある。
『愉快なリズム』の劇中。


Bing Crosby
収録アルバム: Portrait Of Bing Crosby

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by CockRobin96 | 2017-08-30 10:14 | Trackback | Comments(0)

New York, New York《ニューヨーク、ニューヨーク(踊る大紐育)》


New York, New York
New York, New York
New York, New York
It's a wonderful town!
ニューヨーク、ニューヨーク
ニューヨーク、ニューヨーク
ニューヨーク、ニューヨーク
不思議な街!

*New York, New York, a wonderful town
 The Bronx is up and the Battery's down
 The people ride in a hole in the ground
 New York, New York,
 it's a wonderful town!
*ニューヨーク、ニューヨーク、不思議な街!
 ブロンクス区は上に、バッテリーパークは下に*1
 人々は地面にあいた穴に乗り込んでゆく
 ニューヨーク、ニューヨーク
 不思議な街!

The famous places to visit are so many
So the guys would say
I know my grandpa wouldn't miss any
in just one day
Gotta see the whole town
From Yonkers on down to the bay,
in just one day
有名な観光地がいっぱいだって
先輩たちはそう言うよ
僕のじいちゃんなら何一つ見逃さない
たった一日の間で
街中を見物しなくっちゃ
ヨンカーズからニューヨーク湾まで*2
たった一日の間で

*Refrain
*繰り返し

We sailed the seas and played a bit of poker way
in Mandalay
We've walked the streets till the night was over
And we can safely say,
the most fabulous sight is New York
In the light of day,
our only day
僕らは航海しつつ、ポーカーをかじって遊んでたさ
マンダレイではね*3
夜が明けるまで通りを歩き回ったもんさ
僕らは間違いなく言えるね、
最高に素晴らしい眺めなのはニューヨークだって
日の光があるうちでは
僕らの唯一のその日

*Refrain
*繰り返し

Manhattan women are all dressed in satin,
so the fellows say
There's just one thing necessary in Manhattan
When you just have one day
Gotta pick up a date, maybe seven or eight
By your way,
in just one day
マンハッタンのご婦人はみんなサテンをまとうって
同僚たちはそう言うよ
マンハッタンで必要なことはたったひとつだけ
たった一日しかないのなら
女の子とデートしなくっちゃ、七回でも八回でも
自分らしいやり方で
たった一日の間で

*Refrain
*繰り返し

*1 ブロンクスもバッテリーもニューヨークにある名所。ブロンクスはヤンキースタジアムや動物園があることで知られる。
*2 ヨンカーズはニューヨーク最北の街。ハドソン川沿いにずっと行くとニューヨーク湾があり、自由の女神なんかがある。
*3 ミャンマーの地名。ではなく、ラスベガスにあるマンダレイ・ベイというカジノホテルのこと。水族館やらイベントセンターやらがてんこもり。

text: Betty Comden(1917-2006) & Adolph Green(1914-2002)
tune: Leonard Bernstein(1918-1990)

1944年にミュージカルとして公開され、1949年に映画化された『踊る大紐育(On the Town)』の劇中歌。ニューヨークでたった24時間だけの上陸許可をもらった三人の水兵たちが、1日を満喫する(特に女の子ひっかけてデートする)ために奮闘するお話。
なお、ミュージカル版と映画版で歌詞がちょっと違う。ついでに言えば、ミュージカルではいずれ戦地へやられる若者たちの悲哀という要素が含まれているが、映画では無邪気なラブコメ要素を前面に出している。


Gene Kelly & Frank Sinatra & Jules Munshin
収録アルバム: 101 Hits from the Musical's


おまけ:

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by CockRobin96 | 2017-08-21 14:43 | Trackback | Comments(0)

Find the Music in You《あなたの中の音楽》MLP


[Big McIntosh]
Trot outside and you see the sunshine
Something's in the air today
Sky is clear and you're feelin' so fine
Everything's gonna be a-okay
[ビッグ・マッキントッシュ]
外を小走りすればお日様キラキラ
今日は何かがありそうな感じ
空は澄み切って気分は上々
何もかもがうまくいきそう

[ALL]
If you listen carefully
On every corner there's a rhythm playing
Then it happens suddenly
The music takes you over and you'll
気をつけて聞いてごらん
そこら中にリズムが刻まれてる
それは突然に起こるんだ
音楽があなたを覆い尽くして、気づかせるんだ

Find you've got the music
Got the music in you
Find you've got the music
Got the music in you
あなたが持ってる音楽に気づいて
あなたの中の音楽に
あなたが持ってる音楽に気づいて
あなたの中の音楽に

[Big McIntosh]
Every pony's sayin'
you should learn to express your voice
But if talk doesn't seem like it's the answer
Luckily you have a choice
[ビッグ・マッキントッシュ]
ポニー達はみんな言うよ
もっと声を絞り出してみたらって
でもお喋りじゃ答えにはなりそうもないよ
幸いにも音楽は選り好みができる

[ALL]
When you find you've got the music
Got the music in you
Find you've got the music
Got the music in you
Got the music,
got the music in you!
あなたが持ってる音楽に気づいたなら
あなたの中の音楽をつかまえて
あなたが持ってる音楽に気づいて
あなたの中の音楽をつかまえて
音楽をつかまえて
あなたの中の音楽を!

[Fluttershy]
There's music in the treetops
And there's music in the vale
And all around the music fills the sky
[フラッターシャイ]
音楽はこずえのてっぺんにも
音楽は谷間の中にも
どこにいても音楽は空に充ち満ちる

There's music by the river
And there's music in the grass
And the music makes your heart soar in reply
音楽は川辺にも
音楽は草むらの中にも
音楽はあなたのハートに響いて舞い上がらせる

(When you find you've got the music)
You've got to look inside and find
(あなたが持ってる音楽に気づいたなら)
あなたの中を覗いて、気づいてあげて

(Find you've got the music)
The music deep inside you
(あなたの持ってる音楽に気づいて)
音楽はあなたの奥深く

(Find you've got the music)
'Cause when you look inside,
you'll see it
(あなたの持ってる音楽に気づいて)
あなたの奥深くを覗けば
あなたにもわかるはずだから

(Find you've got the music)
You're gonna find it,
gonna find
(あなたの持ってる音楽に気づいて)
あなたもきっと気づくでしょう
気づくでしょう

You've got the music
Got the music,
got the music
Got the music in you!
あなたが音楽をもうつかまえてることに
音楽を
音楽を
あなたの中の音楽を!

text & tune: Daniel Ingram(1975-)

はあフラタかわかわ。

未だ吹き替えられざるマイリトルポニー トモダチは魔法のシーズン4第14話の劇中歌。
ラリティが結成したアカペラユニットに憧れる歌好きなフラッターシャイだったが、シャイすぎて人(ポニー)の前で歌うなんてとても無理なのだった。ところが本番直前にメインだったビッグ・マッキントッシュが喉を痛めて声が出せなくなり、代わりにフラタが魔法の草で声を変えて裏側で歌うことになる。アカペラユニットは大好評であちこちからお呼びがかかるが、歌う快感にハマったフラタが渋るラリティを説得して出演しまくる。とうとう調子こいたフラタが……というお話。

おそらく元ネタはアメリカの作曲家ジョージ・ガーシュインがミュージカル『クレイジー・フォー・ユー』のために作曲したI Got Rhythm《アイ・ガット・リズム》。


Daniel Ingram
収録アルバム: My Little Pony: Friendship is Magic Songs of Harmony

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by CockRobin96 | 2017-08-12 20:18 | Trackback | Comments(0)

Great day《大いなる日よ》


*Great day!
Great day, the righteous marching.
Great day!
God's going to build up Zion's walls.
*大いなる日よ!
 大いなる日よ、堂々たる進軍よ
 大いなる日よ!
 神はシオンの壁を築かれなさる

The chariot rode on the mountaintop,
(God's going to build up Zion's walls)
My God spoke and the chariot did stop
(God's going to build up Zion's walls)
戦車に乗り込んだら山のてっぺんで*1
(神はシオンの壁を築かれなさる)
わが神は命じて、戦車をお止めになった
(神はシオンの壁を築かれなさる)

This is the day of jubilee,
(God's going to build up Zion's walls)
The Lord has set His people free
(God's going to build up Zion's walls)
この日こそ祝祭の日
(神はシオンの壁を築かれなさる)
主は民を解き放たれる
(神はシオンの壁を築かれなさる)

We want no cowards in our band
(God's going to build up Zion's walls)
We call for valiant hearted men
(God's going to build up Zion's walls)
我らが軍隊に臆病者がいないようにしよう
(神はシオンの壁を築かれなさる)
我らは雄々しい心の持ち主を呼び集めよう
(神はシオンの壁を築かれなさる)

Going to take my breast-plate, sword and shield
(God's going to build up Zion's walls)
And march boldly in the field
(God's going to build up Zion's walls)
胸当てと剣と盾を持とう
(神はシオンの壁を築かれなさる)
戦地で不敵に進軍せよ
(神はシオンの壁を築かれなさる)

*Refrain
*繰り返し

*1 チャリオットは「戦車」の他、単に荷車を指すこともある。→Swing Low, Sweet Chariot《静かに揺れよ、愛しい荷車》

text&tune: 黒人霊歌

「シオン」は元々はエルサレムの南東にあった丘。後に北にあったモリア山もこの名で呼ばれる。転じて、エルサレムあるいはその住民全体を擬人化して「シオンの娘」「娘エルサレム」などと呼ぶ。
ダビデ王がこの街をエブス人から攻め取って以来(サムエル記下5:7)、「ダビデの町」と呼ばれるようになった。このあたり聖書では一言で終わっているので、歴史上の戦いにもとづいた歌ではなく、精神的な戦いを歌ったものととった方が良いかもしれない。
また、イザヤ書の「その日には、ユダの地でこの歌がうたわれる。我らには、堅固な都がある。救いのために、城壁と堡塁が築かれた。」(26:1)にも関連するかもしれない。
うがった見方をすれば、奴隷の身分から首尾よく逃亡した喜びを歌っているのかもしれない。

ジェシー・ノーマン & Dalton Baldwin & The Ambrosian Singers
収録アルバム: Jessye Norman - Spirituals

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by CockRobin96 | 2017-07-29 09:46 | Trackback | Comments(0)

Minnie the Moocher《ミニー・ザ・ムーチャー》

ベティの家出版

ブルース・ブラザーズの劇中歌

Folks, Now here's the story 'bout Minnie the Moocher,
She was a red-hot hootchie-cootcher,
She was the roughest, Toughest frail,
But Minnie had a heart as big as a whale
皆の衆よ、これがはぐれミニーの物語*1
その娘はお熱い踊り子で*2*3
最高にガサツでタフな突き出し女*4
でもミニーはクジラみたいにでっかい心の持ち主だった

Ho-de-ho-de-ho,
(Ho-de-ho-de-ho,)
Hi-de-hi-de-hi-de-hi,
(Hi-de-hi-de-hi-de-hi,)
He-de-he-de,
(He-de-he-de,)
Ho-de-ho-de-ho,
(Ho-de-ho-de-ho)

She messed around with a bloke named Smoky,
She loved him though he was cokie,
He took her down to Chinatown,
He showed her how to kick the gong around,
(Showed her how to kick the gong around)
ミニーがいちゃつく野郎はスモーキーという名だった*5 *6
ミニーはスモーキーが大好きだったけど、奴はジャンキーだった
奴はミニーをチャイナタウンへ連れてって
アヘンの吸い方を教えてやったのさ*7

Hi-de-hi-de-hi-de-hi-de-hi-de-hi-de-hi,
(Hi-de-hi-de-hi-de-hi-de-hi-de-hi-de-hi,)
He-de-he-de-he-de-he-de-he-de-he,
(He-de-he-de-he-de-he-de-he-de-he,)
Ho-de-ho-he-doddy-hay, (Ho-de-ho-he-doddy-hay,)
Ho-de-ho-de-ho, (Hi-de-hi-de-ho)

Now, she had a dream about the king of Sweden,
He gave her things that she was needin',
He gave her a home built of gold and steel,
A diamond car with a platinum wheel
ミニーが夢見たのはスウェーデンの王様のこと
王様はミニーが欲しいものをなんでもくれた
王様は金と鋼鉄で建てた家もくれた
プラチナの車輪のついたダイヤモンドの車も

Oh, skip-bop-doop-bop-lay-de-doo,
(Oh, skip-bop-doop-bop-lay-de-doo, )
Skee-bop-de-google-eet-skee-bop-de-goat,
(Skee-bop-de-google-eet-skee-bop-de-goat, )
Skeet-dot'n-dot'n-dot'n-dot'n-dottee-oh,
(Skeet-dot'n-dot'n-dot'n-dot'n-dottee-oh, )
Hi-de-hii-de-ho,
(Hi-de-hii-de-ho)

Now, He gave her his townhouse and his racing horses,
Each meal she ate was a dozen courses,
She had a million dollars worth of nickels and dimes,
And she sat around and counted them all a billion times
王様がくれたのはお屋敷に競走馬
ミニーが食べたのは12コースもの料理
ミニーが持つのは億万長者くらいのニッケル貨や小銭*8
それを無限に数える以外何もしなかった*9

Ho-de-ho-de-ho,
(Ho-de-ho-de-ho,)
Hi-de-hi-de-hi,
(Hi-de-hi-de-hi)

*1 moocherは浮浪者、せびり屋、騙されやすいカモ、ヤク中などの意味がある。ミニーちゃんはその全部でもある。かわいそう。
*2 red hotはセクシーという意味もある。
*3 hootchy-kootchyとも。腰をくねらせるベリーダンサーのことだが、性的にそそる女という意味でもある。
*4 frailは脆い、か弱いという意味だが、男に騙されて金を取らずに相手してしまう新米娼婦のことも指す。ダメじゃん。
*5 mess around with...で(性的に)いちゃつく、困らせる、ふざけあう、弄ぶという意味がある。ミニーがスモーキーに懐いてつきまとっていたという意味かもしれない。
*6 smokyは煙たい、ススまみれという意味だが、黒人、アヘン常習者という意味もある。フルネームはSmoky Joeとされ、キャブの他二曲Kickin' the Gong Around《アヘンを吸いながら》、Ghost of Smokey Joe《スモーキー・ジョーの亡霊》にも登場し、ミニーを探し回る亡霊となっている。ちなみにblokeは「あの男」「奴」という意味だが、コカイン(coke)と韻を踏む言葉でもある。
*7 kick the gong aroundで「アヘンを吸う」。アヘン窟へ入る時に銅鑼でも叩いたのか?
*8 お札とか金貨とか見たことないから想像できないんだね。かわいそう。
*9 sit aroundで「何もせずぼーっとしている」。アヘンで完全にぶっ飛んでしまっている。

text & tune: Cab Calloway(1907-1994)

バージョンによっては、最後に「Poor Min(かわいそうなミニー・ミン)」という歌詞がつく。全て過去形になっているので、ミニーは現在すでに死亡しているとも取れる。
あとものすごいスラングまみれで絶対教育上よろしくない。

キャブは1930~1940年代にかけて一世を風靡したアフリカ系アメリカ人のジャズシンガーであり、バンドリーダー。当時の様子は映画『コットン・クラブ』でうかがうことができる(キャブのそっくりさんも劇中歌に登場している)。父は弁護士、母はオルガニストという恵まれた家庭に育ち、音楽の教育を受け、姉のブランチと共にジャズシンガーへの道を邁進する。ルイ・アームストロングに教えてもらったスキャット唱法を多用する独特の芸風により「ハイデホー・マン」というあだ名がついた。ベティのアニメの他、音楽番組や音楽映画にも多数出演し、多くの映像記録が残っている。サンキューキャブ。
1950年以降は映画や演劇にステージを移し、1980年以降は映画『ブルース・ブラザーズ』及び子供向け番組『セサミ・ストリート』でリバイバルする。86歳で家族に見守られ逝去するという充実した人生であった。彼の功績をたたえ、彼の名を冠した奨学金基金やアートスクール、オーケストラが設立されている。

あまりに音楽記録が多いので、これはそのうちの1バージョンに過ぎない。
色々聴き比べてみても面白いかもしれない。
Cab Calloway Cotton Club Orchestra
収録アルバム: Inspired By The Motion Picture "Cotton Club"


おまけ:キャブが活躍した、従業員やエンターテイナーは全て黒人で客は全て上流階級の白人というナイトクラブ「コットンクラブ」を舞台に、己の才能を武器にのしあがりを目指す若者たちの群像と当時の世相を活写したコッポラ監督の映画。


おまけその2:あらゆるアメリカ音楽をオマージュした、あらすじがあってないような音楽映画。大御所が多数出演してることでも有名。キャブは主人公のブルース兄弟を孤児院で面倒を見てくれたおじさんという役で登場。ブルース兄弟がライブコンサートに到着するまでの時間稼ぎとして、Minnie the Moocherを歌う。


おまけその3:

2017年9月に発売されて話題になったゲーム「Cuphead」に、キャブをモチーフにしたボスキャラ「Mr. King Dice」が登場する(サイコロ頭に口ひげのおじさん)。口癖である「Hi-de-ho!」はまんまキャブのスキャットによく出るフレーズでもある。また、BGMに唯一歌詞が入っている。ゲームそのものが1920~30年代のカートゥーンをモチーフにしており、白黒時代のアニメのスラップスティックでぐにゃぐにゃした動きを見事に再現している。ロックマンやカービィなどをオマージュした横スクロール系アクションゲームだが、難易度は鬼畜とのこと。日本語版が待たれる。
サントラ欲しいな〜と思ったらまさかのレコードだった。
KRISTOFER MADDIGAN
収録アルバム:CUPHEAD (SOUNDTRACK) [4LP] [12 inch Analog]

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by CockRobin96 | 2017-05-20 10:49 | Trackback | Comments(0)

Go down Moses《ゆけ、モーセ》


(Go down Moses
Way down in Egypt land
Tell all Pharaohs to
Let my people go)
(ゆけ、モーセ
エジプトの地にくだれ
ファラオに告げよ
「わが民を解き放て」と)

When Israel was in Egypt land
(Let my people go)
イスラエルの民がエジプトの地にいた頃
(わが民を解き放て)

Oppressed so hard they could not stand
(Let my people go)
ひどく虐げられて抵抗もできなかった
(わが民を解き放て)

So God sayeth:
"Go down, Moses
Way down in Egypt land
Tell all Pharaohs to
Let my people go"
それで神は言われた
「ゆけ、モーセ
エジプトの地へくだれ
ファラオに告げよ
わが民を解き放て、と」

So Moses went to Egypt land
(Let my people go)
それでモーセはエジプトの地へゆき
(わが民を解き放て)

He made all Pharaohs understand
(Let my people go)
ファラオたちに一切を承知させた
(わが民を解き放て)

Yes, the Lord said,
"Go down, Moses
Way down in Egypt land
Tell all Pharaohs to
Let my people go"
まことに、主は言われた
「ゆけ、モーセ
エジプトの地へくだれ
ファラオに告げよ
わが民を解き放て、と」

Thus spoke the Lord
Bold Moses said
"Let my people go
主はこのように語られたと
強きモーセは言った
「わが民を解き放て」と

If not, I'll smite your firstborn dead
Let my people go"
「さもなくば、わたしはお前たちの初子を撃ち殺すであろう
わが民を解き放て」

God, the Lord said,
"Go down, Moses
Way down in Egypt land
Tell all Pharaohs to
Let my people go"
主なる神は言われた
「ゆけ、モーセ
エジプトの地へくだれ
ファラオに告げよ
わが民を解き放て、と」

Tell all Pharaohs
To Let my people go
ファラオに告げよ
わが民を解き放て、と

text & tune: 黒人霊歌

「見よ、イスラエルの人々の叫び声が、今、わたしのもとに届いた。
また、エジプト人が彼らを圧迫する有様を見た。
今、行きなさい。
わたしはあなたをファラオのもとに遣わす。
わが民イスラエルの人々をエジプトから連れ出すのだ。」
(旧約出エジプト記3:9-10)

エジプトに移民としてやってきたイスラエル人は、やたらに増えたので当然ながらエジプト人に疎まれ、ファラオは「女児が産まれたら生かし、男子が産まれたら殺せ」という命令を出す。しかしあるイスラエル人の母親が、こっそり息子を防水した籠にいれてナイル川の岸辺に置き、姉娘に見守らせたところ、ファラオの娘に拾われて養子となった。これがモーセである。モーセはエジプト人として育つが、イスラエル人を虐待するエジプト人をうっかり殺して証拠隠滅をはかるが、後日イスラエル人同士のケンカを止めようとして「お前エジプト人殺してただろ」と言われて、あわてて逃亡する。その後遊牧民ミディアン人の娘の入り婿におさまり、羊飼いとして暮らしていたが、神の奇跡である燃えても燃え尽きない柴を目撃し、神のお告げと誓いを受け、エジプトに戻り大脱出を試みる…というストーリー。ちなみに、ラムセス2世の時代にイスラエル人の大脱出があったとされているが、その次の世代のファラオであるメルエンプタハの時代だったという説もある。

様々な民族が、苦境にあえぐ自らの姿をイスラエルの民になぞらえ、モーセのように力強い指導者が導き出してくれることを待ち望んだ。アメリカの黒人奴隷たちの他、ナチの迫害から国外へ脱出するユダヤ人たちも自らを「エクソダス(出エジプト記の英語名。大脱出の意)」に例えた。でもパレスチナぶんどってるのはどうかと思う。

Louis Armstrong
収録アルバム: The Good Book


おまけその1:ユル・ブリンナーがファラオを演じたあれ


おまけその2:ドリームワークス謹製アニメ

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by CockRobin96 | 2017-05-13 20:59 | Trackback | Comments(0)

F.D.R. Jones《F.D.R.ジョーンズ》


I hear tell
there's a stranger in the Jones household
噂を聞いたよ*1
ジョーンズ一家に新顔がいるって

(Yes siree, yes siree)
(そうともさ、そうともさ)

That's what I'm told
I hear tell
there's a new arrival six days old.
聞くところによると*2
噂では
その子は生まれてたった6日目

(Yes siree, yes siree)
(そうともさ、そうともさ)

Worth his weight in gold.
Come right in,
and meet the son
Christenings done,
time to have some fun
その重さは純金並みの価値があるそうな
さあおいでよ、
その息子くんに会おうよ
命名式は終わった*3
愉快なひとときを過ごそうよ

(Yes siree, yes siree)
(そうともさ、そうともさ)

It's a big holiday everywhere
For the Jones family has a brand new heir
He's a joy, heaven-sent
And we proudly present
Mr. Franklin D. Roosevelt Jones
その日はどこでもお祝い騒ぎ
ジョーンズ一家に新しい後継ぎができたんだもの*4
この子こそ喜び、天からの授かりもの
ご紹介いたしましょう、
我らがフランクリン・D・ルーズベルト・ジョーンズ氏を!*5

When he grows up he never will stray
With a name like the one that he's got today
When he walks down the street
Folks will say "Pleased to meet"
"Mr. Franklin D. Roosevelt Jones"
この子が大きくなっても決して道を踏み外さない
今日彼につけられたこの名があるからには
彼が通りをゆく時には
みんなきっと言う、「お会いできて嬉しいです」
「フランクリン・D・ルーズベルト・ジョーンズさん!」

What a smile,
and how he show it
He'll be happy,
all day long
なんていい笑顔だろ、
この子がどんな風かごらんよ
この子はハッピーな気持ちにしてくれる
一日中ずっと

What a name,
I'll bet he knows it
With that handle,
how can he go wrong
なんていい名前だろ、
賭けてもいいよ、この子にはわかってる
ハンドルをしっかり握ってるから
どうして間違った方向に行くなんてことがあるだろう

And the folks in the town all agree
He'll be famous and famous as he can be
How can he be a dud,
or a stick in the mud
When he's Franklin D. Roosevelt Jones
町中みんなが賛成するよ
この子はこれ以上ないくらい有名になるって
どうして不良になんてなったり
泥沼にはまったりするもんか*6
この子がフランクリン・D・ルーズベルト・ジョーンズであるからには

Go to sleep my baby,
and maybe,
you'll balance the budget by and by
おやすみ、赤ちゃん
もしかして
もうすぐ国家予算を動かすようになるかも

You're a lucky baby
with Franklin D. for your name
あなたはラッキーな赤ちゃん
フランクリン・Dを名前にもらった子

Mrs. Jones' baby boy
is a welcome resident
Give him a fishing rod for a toy,
he's the future president
ジョーンズ氏の坊やは
大歓迎のお客様
おもちゃに釣竿をあげよ*7
彼こそ未来の大統領

When this rascal goes to school
ABC's won't matter
Teach him plain old 'rithmatic
and of course the Fireside Chatter
このいたずらっ子が学校に上がっても
ABCも無問題
算数の初歩も教えてあげよ
もちろん「炉辺談話」もね*8

My friends,
let's all shout Hooray!
我が友たちよ
みんなで万歳を叫ぼう!

(It's a big holiday everywhere
For the Jones family has a brand new heir)
(その日はどこでもお祝い騒ぎ
ジョーンズ一家に新しい後継ぎができたんだもの)

We'll be proud to affirm
when he serves his fourth term
Just you wait and see
我々は確信してる
この子は第四任期まで務めるって*9
今に見ててごらんよ

(Yeah!)
(そうとも!)

He'll make history!
この子は歴史に名を刻むよ!

(Yeah!)
(そうとも!)

'cause he's Franklin D. Roosevelt Jones!
だってこの子はフランクリン・D・ルーズベルト・ジョーンズだから!

*1 hear say...とも。「〜のことを言ってるのを聞く」「〜だと噂に聞く」という意味。
*2 hear tellと似たような使い方。ゴシップニュースなどで「その筋によると…」という意味でよく使われる言葉でもある。
*3 洗礼式とも。キリスト教徒、ひいてはその地域のコミュニティの一員となるための礼拝。この時にいわゆるミドルネーム、クリスチャンネームがつけられる。キリスト教徒がほとんどである欧米では、洗礼式=命名式であることもある。
*4 ここでのブランドは「その一家オリジナルの」とかそんな意味。
*5 もちろんアメリカ第32代大統領フランクリン・デラノ・ルーズベルトのこと。アメリカで史上唯一4期当選を果たした大統領。その後「大統領は2期まで」という条例が作られた。ニューディール政策によりアメリカを大恐慌から立ち直らせたことで評価が高い一方で、日本人が大嫌いで真珠湾攻撃を知ってたくせに黙ってたり、妻エレノアの反対を押し切り日系人収容所を作らせたことでも知られる。フーバー元大統領は「戦争したかっただけの狂人」とこき下ろしてさえいる。第26代大統領セオドア・ルーズベルトとは遠い親戚。
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*6 a stick in the mudは退屈で保守的な人間、古風な頑固者のこと。泥沼に突っ込んだ棒杭が動かないことからくる。
*7 FDRの妻エレノアの大叔父で、FDRの遠い親戚でもあるロバート・ルーズベルトは、熱心な釣りマニアとして知られた。
*8 FDRが毎週行っていたラジオ演説。これにより国民に大統領に対する親しみをもたせ、人気を高めた。
*9 もちろんFDRが四任期を務めたことに由来。

text & tune: Harold Rome(1908-1993)

1941年公開の「ブロードウェイ(Babes on Broadway)」というモノクロ映画の劇中歌。黒人のコスプレをした白人によって演じられる「ミンストレル・ショー」仕立てとなっている。
「ミンストレル・ショー」は19世紀アメリカで流行したエンターテイメント。ダンス・音楽・寸劇なんでもござれで、アメリカのあらゆるエンタメの原型とされるが、差別的な内容のものも多く、次第に廃れた。ジュディが演じる「ミスター・タンボ」はタンバリン奏者のこと。
「Mrs. Jones' baby boy/is a welcome resident...」からのメロディは、アメリカ民謡Yankee Doodle《ヤンキー・ドゥードゥル》(いわゆる「アルプス一万尺」)が使われている。

なお、本来は1983年に公開された「Sing Out the News」というミュージカルの歌。たちまち流行歌となり、ミルス・ブラザーズやエラ・フィッツジェラルド、キャブ・キャロウェイなど様々な歌手にカバーされた。とは言え、FDRは熱烈な白人至上主義者だったとも言われているので、この曲を黒人歌手が歌うのはだいぶひねくれている。

こういう大げさな名前をつけられた子が将来本当に大成するかどうかは、お察しください。

Judy Garland
収録アルバム: Spirit


おまけ:吹き替えもないし字幕もないの

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by CockRobin96 | 2017-03-05 12:56 | Trackback | Comments(0)

Old Yeller《黄色い老犬》


Old Yeller
(老いぼれイエラーよ!)*1

Here, Yeller
Come back Yeller
Best doggone dog in the west
こっちだ、イエラー
戻ってこい、イエラー
西部で最高のあん畜生

Old Yeller was a mongrel
An ugly lop-eared mongrel
Fancy free without a family tree
老いぼれイエラーは雑種犬
みっともない垂れ耳の雑種犬
血統書いらずのおひとりさま

But he could up and do it
And prove there's nothin' to it
And that's how a good dog should be
でも奴は何かをぱっとやってのける
証明なんていらない
それがいい犬のやり方なのさ

Here, Yeller
Come back Yeller
Best doggone dog in the west
こっちだ、イエラー
戻ってこい、イエラー
西部で最高のあん畜生

Old Yeller was a hunter
A rarin', tearin' hunter
And then he chased he knew just how to run
老いぼれイエラーはハンターだ
獲物をズタズタにしたくてしょうがないハンター
追いかけるための走り方をよく知ってる

And when he hunted trouble
He always found it double
And that's when Old Yeller had fun
やっかいな獲物を仕留めたら
奴はいつだってお次を見つけ出す
それが老いぼれイエラーには楽しみなのさ

Here, Yeller
Come back Yeller
Best doggone dog in the west
こっちだ、イエラー
戻ってこい、イエラー
西部で最高のあん畜生

Old Yeller was a fighter
A rootin', tootin' fighter
In any scrap he knew just what to do
(Knew what to do)
老いぼれイエラーはファイターだ
ハチャメチャなファイターだ
ケンカの時はどうしたらいいのかよく知ってる*2
(よく知ってる!)

A rough and ready feller
Although his coat was yeller
His bold Texas heart was true blue
(True Blue)
荒っぽくてこすい奴
毛皮は黄色くても
テキサス魂は本物のブルー*3
(本物のブルー!)

Here, Yeller
Come back Yeller
Best doggone dog in the west
こっちだ、イエラー
戻ってこい、イエラー
西部で最高のあん畜生

Here, Yeller
Come back Yeller
Best doggone dog in the west
Best doggone dog in the west
こっちだ、イエラー
戻ってこい、イエラー
西部で最高のあん畜生
西部で最高のあん畜生さ

*1 yellerは直訳すると「黄色っぽい」という意味だが、白人と黒人の混血をこう呼ぶこともある。出所不明の雑種犬であることを揶揄してもいる。
*2 スクラップは普通ガラクタやきれっぱしのことだが、口語ではケンカのこともいう。
*3 true blueは純正品、本物、忠実なものという意味。もともとはラピスラズリを使った顔料が色褪せないことからきた言葉。

text: Hazel(Gill) George(1904-1996)
tune: Oliver Wallace(1887-1963)

フレッド・ギプソン(ギブソンではない)原作で、ディズニーに映画化された『黄色い老犬』のテーマソング。
「old」と呼ばれているが、この犬の場合は「親父」「おっさん」くらいに近いかもしれない。
以下はあらすじとネタバレ。
父が出稼ぎに出てしまい、母と残された兄弟が、ある日ふらりとやってきた黄色い野良犬を飼う羽目になる。野良犬は盗み食いは働くわ近所の雌犬をはらますわとやりたい放題のろくでもない奴だったが、熊に襲われた弟をかばったり、暴れ牛をこらしめたりもするので、兄は犬に一目置くようになる。ある日元の飼い主が犬を連れ戻しにくるが、悲しげな兄弟を見て断念する。しかしその後、狂犬病が大流行し(当時は予防接種なんかなかった)、狂犬病にかかったオオカミが母親を襲う。犬の活躍で母は助かるが、オオカミに噛まれた犬も狂犬病に感染する。凶暴化した犬を兄が泣く泣く撃ち殺すという、およそ犬好きは見ない方がいいというような映画。
最後に、雌犬の飼い主の少女が犬の遺児となった子犬を連れてくるという希望がかろうじてある。

一時期huluで公開されていた。ニコニコ動画でも公開されている。
差別語に富む歌詞のせいか、現在ではあまりディズニーミュージックに入れてもらえてない。

永遠のディズニー・ミュージック大全集


amazonでは残念ながら原語版DVDしかない模様。



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by CockRobin96 | 2017-02-18 10:53 | Trackback | Comments(0)

Rum & Coca Cola《ラム&コカ・コーラ》(自由部門)

第一回プラチナブロガーコンテスト

If you ever go down Trinidad
They make you feel so very glad
Calypso sing and make up rhyme
Guarantee you one real good fine time
トリニダード島に降りてみたことあるかい?*1
そこは素敵な気分にさせてくれるところ
カリプソ歌ってリズムをとって*2
本当に気持ちのいいひととき請け合いだよ

*Drinkin' rum and Coca-Cola
Go down Point Koomahnah
Both mother and daughter
Workin' for the Yankee dollar
*ラム&コカコーラを飲んで*3
 クマナ岬へ降りていこう*4
 お母さんも娘さんも
 金持ちアメリカ人をもてなすよ

Oh, beat it man, beat it
(急げお前ら、急げ!)

Since the Yankee come to Trinidad
They got the young girls all goin' mad
Young girls say they treat 'em nice
Make Trinidad like paradise
アメリカ人がトリニダードに来た時から
女の子たちはみんなのぼせっぱなし
女の子たちは言うよ、「皆さんが優しく扱ってくれるから
トリニダードが楽園みたいになるの」

*Refrain
*繰り返し

Oh, you vex me, you vex me
(ああ、じれったいネ、もう)

From Chicachicaree to Mona's Isle
Native girls all dance and smile
Help soldier celebrate his leave
Make every day like New Year's Eve
チャカチャカレからモノス島まで*5
現地娘たちはみんなダンスにスマイル
兵隊さんを世話して出立をお祝いして
毎日が大晦日みたいなお祭り騒ぎ

*Refrain
*繰り返し

It's a fact, man, it's a fact
(ホントにネ、ホントニソウだネ)

In old Trinidad, I also fear
The situation is mighty queer
Like the Yankee girl, the native swoon
When she hear der Bingo croon
昔のトリニダードは怖いね
とってもいかがわしいシチュエーション
アメリカ娘と同じに、現地娘はうっとりしちゃう
ビング・クロスビーよろしく低音で囁かれると*6

*Refrain
*繰り返し

Out on Manzanella Beach
G.I. romance with native peach
All night long, make tropic love
Next day, sit in hot sun and cool off
マンザネラビーチに出てみると*7
軍人さんが桃尻娘とロマンスしてる
夜通し熱帯エッチして*8
次の日はお日様に当たってクールオフ

*Refrain
*繰り返し

It's a fact, man, it's a fact
(ホントにネ、ホントニソウだネ)

Rum and Coca-Cola
Rum and Coca-Cola
Workin' for the Yankee dollar
ラム&コカ・コーラ
ラム&コカ・コーラ
金持ちアメリカ人をもてなすよ!

*1 トリニダード・トバゴ島を指す。キューバではない。
*2 カリプソはトリニダード島で発達した黒人音楽。またはこのスタイルの歌。レゲエのルーツとも。カリプソはもともとはギリシャ神話の英雄オデッセウスがオーギュギア島に漂着した時に七年間もの間引き止めた海の精の名。
*3 キューバ・リブレというカクテルに似ているが、キューバ・リブレはライムジュースを入れることもある。入れないこともある。
*4 地図上ではCumana。
*5 どちらもトリニダード島の端っこにある小島。地図上ではChacahacare、Monosと書く。
*6 der Bingoはビング・クロスビーの愛称。
*7 地図上ではManzanilla。
*8 make loveでそのまま「エッチする」。なんと直裁な。

text&tune: Lord Invader(Rupert Westmore Grant1914 -1961) & Lionel Belasco(1881-1967)によるオリジナルをアレンジしたもの

本来はもっと皮肉に満ちたあけすけな歌詞だったようだが、歌詞を改変され(一部改変しきれてない気がするが)アンドリュース・シスターズによって歌われたこの曲は大ヒットし、10 週間ヒットチャート1 位を記録した。
コカ・コーラが商標に引っかかるので、一時放送禁止になったとも。
Lord Invaderによるオリジナルバージョン。


おまけ
渋谷夜話 とってもかわいそうなトリニダードの男達

The Andrews Sisters
収録アルバム: Civilization

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by CockRobin96 | 2017-01-26 23:03 | Trackback | Comments(0)