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Steamboat Bill《蒸気船ビル》



Down the Mississippi steamed the Whipper-will,
commanded by that pilot, Mister Steamboat Bill.
The owners gave him orders on the strick Q. T.,
to try and beat the record of the "Robert E. Lee."
Just feed up you fires, let the old smoke roll,
Burn up all your cargo if you run out of coal.
If we don't beat that record, Billy told the mate,
"send mail in care of Peter to the Golden gate."
ミシシッピをシュッシュと進んでいくはホイッパーウィル号、*1
操る操縦士はミスター・蒸気船ビル。
オーナーが彼にきつく命じた指令とは、*2
「ロバート・E・リー」号の記録を破ること。*3
火をおこせ、シケモクども、*4
石炭を切らしたら積み荷はパーだ、*5
記録を破れなかったら、ビルは仲間に言ったもんだ
「聖ペテロ様気付で天国の門まで送り付けちまうぞ!」ってね*6

Steamboat Bill, steaming down the Mississippi,
Steamboat Bill, a mighty man was he.
Steamboat Bill, steaming down the Mississippi,
going to beat the record of the "Robert E. Lee."
蒸気船ビル、ミシシッピをシュッシュとくだる、
蒸気船ビル、すごいやつだよ。
蒸気船ビル、ミシシッピをシュッシュとくだる、
「ロバート・E・リー」号の記録を破るため。

Up then stepped a gambling man from Louisville,
who tried to get a bet against the Whipperwill.
Billy flashed a roll that surely was a bear,
the boiler, it exploded, blew them up in the air.
The gambler said to Billy as they left the wreck,
"I don't know where we're going, but we're neck in neck."
Says Bill to the gambler, "I'll tell you what I'll do,
I will bet another thousand I'll go higher than you."
ここにまかり出たのはルイスヴィル出のばくち打ち、
ホイッパーウィル号の負けに賭けたやつ。
ビリーが皮算用で大枚を貼りこんでると、*7
ボイラーが爆発して、二人を空中に吹き飛ばした。
船の残骸を下に見つつ、ばくち打ちがビルに言う、
「この後どうなるかはわからないけど、俺らは首差ってとこだね」*8
ビルがばくち打ちに言うことには、「どうなるか聞かせてやらあ」
「俺がお前より高く飛ぶ方にもう1000ドル賭けるぜ」

Steamboat Bill, he tore up the Mississippi,
Steamboat Bill, the tide it made him swear.
Steamboat Bill, he tore up the Mississippi,
the explosion of the boiler got him up in the air.
蒸気船ビル、ミシシッピで木っ端みじん、
蒸気船ビル、これは彼の身に確かに起こったこと。*9
蒸気船ビル、ミシシッピで木っ端みじん、
ボイラーの爆発で空中まで舞い上がった。

River's all in mourning now for Steamboat Bill,
no more you'll hear the puffing of the Whipperwill,
There's crape on ev'ry steamboat that plows those streams,
from Memphis right to Natchez down to New Orleans.
The wife of Mister William was at home in bed,
When she got the telegram that Steamboat's dead.
Says she to the children, "Bless each honey lamb,
the next papa that you will have will be a railroad man."
全流域が今や蒸気船ビルのために喪に服す、
ホイッパーウィル号の汽笛ももう聞こえることはない、
川に浮かぶ全ての蒸気船が喪章をつけた、
メンフィスからナッチェズはもちろん、ニュー・オーリンズまでも。
ウィリアム氏の奥さんはベッドの中だった、
蒸気船ビルの死の知らせを受け取ったときは。
奥さんは子供たちに言う、「かわいい子羊ちゃんたち、
次のパパは鉄道マンにするわ」

Steamboat Bill, missing on the Mississippi,
Steamboat Bill, is with an angel band,
Steamboat Bill, missing on the Mississippi,
he's a pilot on the ferry in that Promised Land.
蒸気船ビル、ミシシッピでミッシング(消え去った)、
蒸気船ビル、天使の楽隊と共にゆく、*10
蒸気船ビル、ミシシッピでミッシング、
彼は今や「約束の地」でフェリーの操縦士さ。*11

*1 whipperは「鞭打つ人」、willは「意志」とウィリアム(ビル)の愛称ウィルのダブルミーニング。
*2 Q.T.はquite(全く、まるっきり、とても)の略。
*3 ロバート・E・リーは南北戦争時代の名将。敗軍である南軍側であったが、温和な人柄を慕われ、その名を冠した施設やモニュメントがたくさん作られた。
*4 the old smoke rollの意味はよくわからなかった。もしかすると煙突のことだろうか。
*5 ここもこの訳であってるかどうかちょっとわからない。
*6 ペテロはキリスト教における十二使徒の筆頭。天国の鍵を預かる門番とされる。


*7 flashed a roll=札束をチラ見せする。bearは日本でいうところの「捕らぬ狸の皮」。Don't sell the bearskin before you've caught the bear(熊を捕る前に毛皮を売るな)という諺から。
*8 neck and neckとも。競馬用語。
*9 ここもこの訳であってるかよくわからない。tideは潮の流れ、傾向、風向き。特に人生のクライマックス。swearは神に誓って断言する、または罰当たりなことを言う。
*10 同様の表現が黒人霊歌にある。


*11 約束の地とはもちろん天国のこと。

text & tune: アメリカ民謡

世にも有名な「蒸気船ウィリー」でミッキーが吹く口笛の旋律は、この《蒸気船ビル》のものである。ウィリーもビルもビリーも「ウィリアム」の愛称のひとつ。
当時すでに時代遅れだった蒸気船を皮肉る歌でもあり、喜劇王バスター・キートンが「キートンの蒸気船」で昔気質の父親と軟弱シティーボーイの息子の対比として取り上げている。『ミッキーはなぜ口笛を吹くのか』では、ディズニーの「蒸気船ウィリー」は「キートンの蒸気船」のさらなるパロディであったとしている。
今気づいたけど、一番最初のミッキーって手袋してないんだな。

Arthur Collins
収録アルバム: The King of the Ragtime Singers - The Best of Arthur Collins




おまけ:

スカパー!

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by CockRobin96 | 2018-02-06 21:58 | Trackback | Comments(0)

How can I keep from singing?《歌わずにはいられない》Libera


My life flows on in endless song
Above earth's lamentation
I hear the real though far off hymn
That hails a new creation
わが命は絶え間ない歌の中流れゆく
地の哀歌を覆い尽くして
わたしははるか彼方からでも真実(まこと)の歌を聞く
新たに造られたものを寿ぐ聖歌を

No storm can shake my inmost calm
While to that rock I'm clinging
It sounds an echo in my soul
How can I keep from singing?
どんな嵐もわたしの内なる静けさを乱せない
かの岩にしがみついている限り*1
わたしの魂の中にこだまするその響き
どうして歌わずにいられるだろう?

What though the tempest round me roars
I know the truth, it liveth
What though the darkness round me close
Songs in the night it giveth
嵐がわたしを取り囲み吠え猛るとも
わたしは活ける真実(まこと)を知っている
それは暗闇がわたしを取り囲み閉じ込めても
夜どおし歌を歌いかけてくれるもの

No storm can shake my inmost calm
While to that rock I'm clinging
Since love is Lord of heaven and earth
How can I keep from singing?
どんな嵐もわたしの内なる静けさを乱せない
かの岩にしがみついている限り
天地の主こそ愛であるゆえに
どうして歌わずにいられるだろう?

I lift my eyes, the cloud grows thin
I see the blue above it
And day by day this pathway smoothes
Since first I learned to love it
わたしは目をあげて、雲が切れていき
その向こうに青空があるのを見る
日に日にこの小道はなだらかになる
初めて愛することを知ったその時から

The peace of Christ makes fresh my heart
A fountain ever springing
All things are mine since I am his
How can I keep from singing?
キリストの平安がわたしの心を活かしめる
とこしえに湧き出でる泉
わたしは主のものであるがゆえに万物はわたしのもの
どうして歌わずにいられるだろう?

*1 「主はわたしの岩、砦、逃れ場/わたしの神、大岩、避けどころ/わたしの盾、救いの角、砦の塔。」(詩編18:03)より。神とは、嵐で海などに投げ出されたときにしがみつく大岩の如きものであるとされる。なお、乗ってた船をぶち壊す岩を兼ねていることもある

text: Robert Lowry(1826-1899)
tune: クエーカー教派(フレンド派)、もしくはシェイカー教派の伝承曲と伝えられる。なお、クエーカー派はイングランド発祥、シェイカー派はフランス発祥のプロテスタントの一派。名前は似ているが教義・禁欲対象等が異なる。

アメリカ発祥の比較的新しい聖歌だが、礼拝で積極的に使われるようになったのは1960年代にピート・シーガー(「花はどこへ行った」で有名なシンガー)にとりあげられてから。この他、エンヤによるキリスト教的な歌詞をいくつか修正したバージョンもある。

The St Philips Boy's Choir
収録アルバム: Angel Voices [Clean]

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by CockRobin96 | 2018-02-03 10:33 | Trackback | Comments(0)

House Of The Risin' Sun《朝日のあたる家》Bob Dylan


There is a house in New Orleans
They call the Rising Sun
It's been the ruin of many a-poor girl
And me, oh God, I'm one
その家はニュー・オーリンズにあって*1
「日の出館」と呼ばれてる
そこはたくさんの哀れな娘が身を持ち崩したところ
そしてあたしも、ああ神様、そのひとりなの

My mother was a tailor
She sewed my new blue jeans
My sweetheart was a gambler
Down in New Orleans
あたしの母さんは仕立て屋だった
あたしに新しい青い作業着を縫ってくれた*2
あたしの愛しい人はギャンブラーで
ニュー・オーリンズにいりびたり

Now the only thing a gambler needs
Is a suitcase and a trunk
And the only time he's satisfied
Is when he's on a drunk
ギャンブラーに必要なものはたったこれだけ
スーツケースひとつにトランクひとつ
彼が満たされるときは
お酒におぼれているときだけ

He fills his glasses up to the brim
And he'll pass the cards around
And the only pleasure he gets out of life
Is ramblin' from town to town
グラスのふちまで酒を満たし
つぎからつぎへとカードをめくる
こんな生活から抜け出すことが唯一の望み
街から街へと流れていく暮らしから

Oh tell my baby sister
Not to do what I have done
But shun that house in New Orleans
They call the Rising Sun
ああ、妹ちゃんに話してやって
あたしがしでかしたようにしちゃいけないと
ニュー・オーリンズのあの家には近づいちゃダメ
「日の出館」と呼ばれるところには

Well it's one foot on the platform
The other foot on the train
I'm goin' back to New Orleans
To wear that ball and chain
あたしの片足は駅のホームに
もう片足は列車に
ニュー・オーリンズへ戻らなくちゃ
鉄球と鎖につながれるために

I'm a goin' back to New Orleans
My race is almost run
I'm goin' back to end my life
Down in the Rising Sun
ニュー・オーリンズへ戻らなくちゃ
あたしの道のりはもう終わりにきてる*3
あの暮らしに戻らなくちゃ
「日の出館」に身を沈めて

There is a house in New Orleans
They call the Rising Sun
It's been the ruin of many a-poor girl
And me, oh God, I'm one
その家はニュー・オーリンズにあって
「日の出館」と呼ばれてる
そこはたくさんの哀れな娘が身を持ち崩したところ
そしてあたしも、ああ神様、そのひとりなの

*1 ニュー・オーリンズはアメリカはルイジアナ州の最大の都市。オーリンズという地名はオルレアンに由来し、当初はフランス領だった。ジャズ発祥の地であり、観光地として名高い一方で、海抜の低さとハリケーンによる水害を毎年のように被っている。あと治安の悪い地域もあるので観光の際はお気をつけて。
*2 ブルージーンズは「ブルーのデニム生地で作ったズボン」を指す。現在は日常のオシャレ服となっているが、19世紀頃のアメリカでは作業着扱い。おっかさんは肉体労働者として働きに出る娘のために作業着を作ってくれたわけであるが、娘が苦界入りしたのちは着られなくなったと思われる。
参考:写真で見るジーンズの歴史


*3 英国の詩人Alaric Alexander Watts (1797–1864) の作品に、「My race is almost run, my days are nearly done,...(わが道のりはもう終わりに来ている、わが日々はもはや終わりに来ている…)」で始まる詩がある。

text & tune: アメリカ民謡。最古の録音は1933年。

The Risin' Sunは「朝日楼」とも訳される。「楼」は日本の遊郭などで「〇〇店」みたいに使われる(角海老楼とか夕霧楼とか)。娼婦となった女性が半生を懺悔するという内容の歌詞だが、イギリスのロックバンド「アニマルズ」による主人公を少年にしたバージョンの方が知られるようになった。この場合、「日の出館」は少年院とも解釈される。
ずっと閉じ込められているわけではなく、里帰りもできるらしい…

参考:いろんな人が歌う「朝日のあたる家」

ボブ・ディラン
収録アルバム: ボブ・ディラン





第2回プラチナブロガーコンテスト
自由部門


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by CockRobin96 | 2018-01-16 12:30 | Trackback | Comments(0)

Away in a Manger《はるか彼方の飼い葉桶で》

Kirkpatrick (1838–1921) によるメロディ(David Willcocksによる編曲)


Murray(1841-1905)によるメロディ

Away in a manger,
no crib for a bed,
The little Lord Jesus
laid down his sweet head.
The stars in the bright sky
looked down where he lay,
The little Lord Jesus
asleep on the hay.
はるか彼方の飼い葉桶で
寝床とするゆりかごもなく*1
小さな主イエスさまが
かわゆいおつむを横たえてる
輝く空にかかる星々が
主が横たわるところを見下ろしてる
わたしの小さな主イエスさまは
干し草の上でぐっすり眠る

The cattle are lowing,
the baby awakes,
But little Lord Jesus,
no crying he makes.
I love thee, Lord Jesus!
look down from the sky,
And stay by my side
untill morning is nigh.
家畜たちがいなないてる
赤ちゃんが目を覚ます
でも小さな主イエスさまは
泣き叫んだりしない
愛しております、主イエスよ!
今は空から見下ろしてる
そしてわたしのそばに留まってくださる、
明け方近くまで

Be near me, Lord Jesus;
I ask thee to stay
Close by me forever,
and love me I pray.
Bless all the dear children
in Thy tender care,
And fit us to heaven
to live with Thee there.
おそばにいてください、主イエスよ
そしてお留まりください、
わたしのすぐそばにとこしえに
そしてどうかわたしを愛してください
愛しい子ら皆を祝福してください、
あなたの情け深いみこころで
そしてわたしたちを天国にふさわしいものとしてください、
あなたとともにそこで暮らせるように

*1 crib自体が本来囲い込んだ家畜小屋、飼い葉桶を指していたが、のちにベビーベッドやベビーサークルを指すようになった。アッシジの聖フランシスコがキリスト降誕の場面のミニチュアセットを作成したとされ、これが「クリブ」、フランス語でCreche、ドイツ語でKrippeと呼ばれる。
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クリスマス用のクリブ
b0310887_09072922.png
text: 19世紀に初出した、作者不詳の歌詞。様々なバリエーションがあるが、カークパトリックによるバージョンが有名。長らくマルティン・ルター(→Vom Himmel hoch, da komm ich her《高き天より、我は来たれり(いずこの家にも)》)の詩を英訳したものと信じられていたが、現在はアメリカ由来のオリジナルの詩であると考えられている。
tune: William James Kirkpatrick (1838–1921) アイルランド生まれでアメリカのフィラデルフィアに移住した音楽家。
or James Ramsey Murray(1841-1905)アメリカはマサチューセッツの音楽家であり編集者。

Mrビーンのクリスマススペシャルで、子供達がキャロリングの時に歌っていた歌でもある。


Choir of King's College, Cambridge & Stephen Cleobury
収録アルバム: Favourite Carols from King's


The Everly Brothers
収録アルバム: Christmas With The Everly Brothers and the Boys Town Choir: Rarity Music Pop, Vol. 264 (feat. Boys Town Choir)

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by CockRobin96 | 2017-09-05 09:08 | Trackback | Comments(0)

I'm An Old Cowhand《俺は牛飼い親父》


I'm an old cowhand
from the Rio Grande
But my legs ain't bowed
and my cheeks ain't tan
I'm a cowboy who never saw a cow
Never roped a steer 'cause I don't know how
Sure ain't a fixing to start in now
Oh, yippie yi yo kayah,
yippie yi yo kayah
俺は牛飼い親父
リオ・グランデからやってきた*1
でも俺の足はO脚じゃないし
頰も日焼けしてない
俺は雌牛も見たことないカウボーイ
子牛を捕まえたこともないしやり方も知らない
もちろん今から始める気もない
オー・ユピアイヨウ・カイエ!*2
ユピアイヨウ・カイエ!


I'm an old cowhand and
I come down from the Rio Grande
And I learned to ride, ride, ride
'fore I learned to stand
I'm a riding fool who is up to date
I know every trail in the Lone Star State
'Cause I ride the range in a Ford V 8
Oh, yippie yi yo kayah,
yippie yi yo kayah
俺は牛飼い親父、
俺はリオ・グランデから降りてきた
乗り乗り乗ることを覚えたもんさ
立ち上がるより先にね
最新のポンコツにまたがって
ひとつ星州の街道はみんな知り尽くしてる*3
だってV8搭載のフォード車に乗ってるからね*4
オー・ユピアイヨウ・カイエ!
ユピアイヨウ・カイエ!

We're old cowhands
from the Rio Grande
And we come to town
just to hear the band
We know all the songs that the cowboys know
'Bout the big corral where the doggies go
We learned them all on the radio
Yippie yi yo kayah,
yippie yi yo kayah
俺らは牛飼い親父
リオ・グランデからやってきた
俺らが街にやってきたのは
ただバンドの演奏を聴きたいから
カウボーイの歌はみんな知ってる
でっかい囲い場の中を犬どもが駆け回るような歌*5
全部ラジオで覚えたのさ
ユピアイヨウ・カイエ!
ユピアイヨウ・カイエ!

I'm just an old cowhand
Down from the Rio Grande
Oh where the west is wild
all around the borderland
Where the buffalo roam around the zoo
And the Injuns run up a rug or two
And the old Bar X is
just a barbecue, yeah
Yippie yi yo kayah,
yippie yi yo kayah
俺はしがない牛飼い親父
リオ・グランデから降りて来た
西部ってのはワイルドなところ
その辺りじゃどこに行ってもね
そこじゃバッファローは動物園でうろつき回り*6
インディアンどもは敷物やなんかを仕立て*7
いにしえのエックス牧場は*8
今やバーベキュー会場、イエア!
ユピアイヨウ・カイエ!
ユピアイヨウ・カイエ!

I'm a pioneer who began from scratch
I don't bat an eye in a shootin' match
They don't call me Elmer, they call me Satch
Yippie yi yo kayah,
yippie yi yo kayah
俺は何もないとこから始めた開拓者
射撃大会で的に当てたことがない
みんなは俺をエルマーと呼ばない、大口野郎って呼ぶんだ*9
ユピアイヨウ・カイエ!
ユピアイヨウ・カイエ!

Get along little horsy
Get along little horsy
Yippie yi yo kayah, oh
小馬ちゃんに乗ってけよ*10
小馬ちゃんに乗ってけよ
ユピアイヨウ・カイエ、オー!

*1 リオ・グランデはポルトガル語で「大きな川」を意味する。なお、この地名はブラジルにもアメリカにも多数ある。アメリカではテキサス、コロラド、ニュージャージー、オハイオが有名。
*2 カウボーイものの歌にはよく出てくるフレーズだが、カウボーイが本当にこんなこと言ってたかは不明。「yippie」というフレーズ自体は「ヒャッホー!」的な叫び声。→Pecos Bill《ペコス・ビル》
*3 ひとつ星州はテキサスのこと。
*4 フォードでV8で1930年代に出た車といえば、これでございます。

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*5 囲いはこういうイメージ。
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*6 バッファローは本来水牛のことで、アメリカバイソンは水牛ではないのだがこう俗称される。ネイティブ・アメリカンの貴重な食糧源であったが、当時のアメリカ政府は娯楽に加えてネイティブを弱体化させるために、またヨーロッパから連れて来た牛の牧草地を確保するために乱獲・虐殺を行ったため、イエローストーン国立公園及びウッド・バッファロー国立公園で保護されたものを除いて野生個体は絶滅した。現在各地で再導入の試みが行われている。
*7 「run up」は駆け上る、旗を掲げるなどいろんな意味があるが、「織物を織り上げる」という意味もある。ナバホ族のラグが特に有名。「or two」が何かよくわからない。
*8 調べたがよくわからない。Bar X Ranchという牧場ホテルがテキサスにあるらしい。インディアンの襲撃やら銃撃戦やらがあった殺伐とした牧場が、今はバーベキューキャンプの会場になっているという皮肉か。
*9 satchは大きい口の意。しばしば、分厚い唇を持つ黒人のあだ名(ルイ・アームストロングとか)。転じて、口だけのお喋り野郎。
*10 よくわからない。get alongは「一緒にやっていく」の意味。get along(with you)で「とっとと失せろ!」「やめろや!」の意。

text & tune: Johnny Mercer(1909-1976)

ビング・クロスビーが出演した白黒映画『Rhythm on the Range(愉快なリズム)』(1936年)の劇中歌。劇中では一応本職のカウボーイの役。
20世紀、「歌うカウボーイ」「マカロニウェスタン」というネタが愛好されていたにも関わらず、昔ながらの西部やらカウボーイやらはほとんど姿を消していた。
憧れてカウボーイっぽい格好しているけど全然カウボーイじゃない、そんなおっさんのためのコミックソング。
《おいらはカウボーイ》《俺は老いぼれカウボーイ》などの邦題がある。
『愉快なリズム』の劇中。


Bing Crosby
収録アルバム: Portrait Of Bing Crosby

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by CockRobin96 | 2017-08-30 10:14 | Trackback | Comments(0)

New York, New York《ニューヨーク、ニューヨーク(踊る大紐育)》


New York, New York
New York, New York
New York, New York
It's a wonderful town!
ニューヨーク、ニューヨーク
ニューヨーク、ニューヨーク
ニューヨーク、ニューヨーク
不思議な街!

*New York, New York, a wonderful town
 The Bronx is up and the Battery's down
 The people ride in a hole in the ground
 New York, New York,
 it's a wonderful town!
*ニューヨーク、ニューヨーク、不思議な街!
 ブロンクス区は上に、バッテリーパークは下に*1
 人々は地面にあいた穴に乗り込んでゆく
 ニューヨーク、ニューヨーク
 不思議な街!

The famous places to visit are so many
So the guys would say
I know my grandpa wouldn't miss any
in just one day
Gotta see the whole town
From Yonkers on down to the bay,
in just one day
有名な観光地がいっぱいだって
先輩たちはそう言うよ
僕のじいちゃんなら何一つ見逃さない
たった一日の間で
街中を見物しなくっちゃ
ヨンカーズからニューヨーク湾まで*2
たった一日の間で

*Refrain
*繰り返し

We sailed the seas and played a bit of poker way
in Mandalay
We've walked the streets till the night was over
And we can safely say,
the most fabulous sight is New York
In the light of day,
our only day
僕らは航海しつつ、ポーカーをかじって遊んでたさ
マンダレイではね*3
夜が明けるまで通りを歩き回ったもんさ
僕らは間違いなく言えるね、
最高に素晴らしい眺めなのはニューヨークだって
日の光があるうちでは
僕らの唯一のその日

*Refrain
*繰り返し

Manhattan women are all dressed in satin,
so the fellows say
There's just one thing necessary in Manhattan
When you just have one day
Gotta pick up a date, maybe seven or eight
By your way,
in just one day
マンハッタンのご婦人はみんなサテンをまとうって
同僚たちはそう言うよ
マンハッタンで必要なことはたったひとつだけ
たった一日しかないのなら
女の子とデートしなくっちゃ、七回でも八回でも
自分らしいやり方で
たった一日の間で

*Refrain
*繰り返し

*1 ブロンクスもバッテリーもニューヨークにある名所。ブロンクスはヤンキースタジアムや動物園があることで知られる。
*2 ヨンカーズはニューヨーク最北の街。ハドソン川沿いにずっと行くとニューヨーク湾があり、自由の女神なんかがある。
*3 ミャンマーの地名。ではなく、ラスベガスにあるマンダレイ・ベイというカジノホテルのこと。水族館やらイベントセンターやらがてんこもり。

text: Betty Comden(1917-2006) & Adolph Green(1914-2002)
tune: Leonard Bernstein(1918-1990)

1944年にミュージカルとして公開され、1949年に映画化された『踊る大紐育(On the Town)』の劇中歌。ニューヨークでたった24時間だけの上陸許可をもらった三人の水兵たちが、1日を満喫する(特に女の子ひっかけてデートする)ために奮闘するお話。
なお、ミュージカル版と映画版で歌詞がちょっと違う。ついでに言えば、ミュージカルではいずれ戦地へやられる若者たちの悲哀という要素が含まれているが、映画では無邪気なラブコメ要素を前面に出している。


Gene Kelly & Frank Sinatra & Jules Munshin
収録アルバム: 101 Hits from the Musical's


おまけ:

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by CockRobin96 | 2017-08-21 14:43 | Trackback | Comments(0)

Great day《大いなる日よ》


*Great day!
Great day, the righteous marching.
Great day!
God's going to build up Zion's walls.
*大いなる日よ!
 大いなる日よ、堂々たる進軍よ
 大いなる日よ!
 神はシオンの壁を築かれなさる

The chariot rode on the mountaintop,
(God's going to build up Zion's walls)
My God spoke and the chariot did stop
(God's going to build up Zion's walls)
戦車に乗り込んだら山のてっぺんで*1
(神はシオンの壁を築かれなさる)
わが神は命じて、戦車をお止めになった
(神はシオンの壁を築かれなさる)

This is the day of jubilee,
(God's going to build up Zion's walls)
The Lord has set His people free
(God's going to build up Zion's walls)
この日こそ祝祭の日
(神はシオンの壁を築かれなさる)
主は民を解き放たれる
(神はシオンの壁を築かれなさる)

We want no cowards in our band
(God's going to build up Zion's walls)
We call for valiant hearted men
(God's going to build up Zion's walls)
我らが軍隊に臆病者がいないようにしよう
(神はシオンの壁を築かれなさる)
我らは雄々しい心の持ち主を呼び集めよう
(神はシオンの壁を築かれなさる)

Going to take my breast-plate, sword and shield
(God's going to build up Zion's walls)
And march boldly in the field
(God's going to build up Zion's walls)
胸当てと剣と盾を持とう
(神はシオンの壁を築かれなさる)
戦地で不敵に進軍せよ
(神はシオンの壁を築かれなさる)

*Refrain
*繰り返し

*1 チャリオットは「戦車」の他、単に荷車を指すこともある。→Swing Low, Sweet Chariot《静かに揺れよ、愛しい荷車》

text&tune: 黒人霊歌

「シオン」は元々はエルサレムの南東にあった丘。後に北にあったモリア山もこの名で呼ばれる。転じて、エルサレムあるいはその住民全体を擬人化して「シオンの娘」「娘エルサレム」などと呼ぶ。
ダビデ王がこの街をエブス人から攻め取って以来(サムエル記下5:7)、「ダビデの町」と呼ばれるようになった。このあたり聖書では一言で終わっているので、歴史上の戦いにもとづいた歌ではなく、精神的な戦いを歌ったものととった方が良いかもしれない。
また、イザヤ書の「その日には、ユダの地でこの歌がうたわれる。我らには、堅固な都がある。救いのために、城壁と堡塁が築かれた。」(26:1)にも関連するかもしれない。
うがった見方をすれば、奴隷の身分から首尾よく逃亡した喜びを歌っているのかもしれない。

ジェシー・ノーマン & Dalton Baldwin & The Ambrosian Singers
収録アルバム: Jessye Norman - Spirituals

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by CockRobin96 | 2017-07-29 09:46 | Trackback | Comments(0)

Go down Moses《ゆけ、モーセ》


(Go down Moses
Way down in Egypt land
Tell all Pharaohs to
Let my people go)
(ゆけ、モーセ
エジプトの地にくだれ
ファラオに告げよ
「わが民を解き放て」と)

When Israel was in Egypt land
(Let my people go)
イスラエルの民がエジプトの地にいた頃
(わが民を解き放て)

Oppressed so hard they could not stand
(Let my people go)
ひどく虐げられて抵抗もできなかった
(わが民を解き放て)

So God sayeth:
"Go down, Moses
Way down in Egypt land
Tell all Pharaohs to
Let my people go"
それで神は言われた
「ゆけ、モーセ
エジプトの地へくだれ
ファラオに告げよ
わが民を解き放て、と」

So Moses went to Egypt land
(Let my people go)
それでモーセはエジプトの地へゆき
(わが民を解き放て)

He made all Pharaohs understand
(Let my people go)
ファラオたちに一切を承知させた
(わが民を解き放て)

Yes, the Lord said,
"Go down, Moses
Way down in Egypt land
Tell all Pharaohs to
Let my people go"
まことに、主は言われた
「ゆけ、モーセ
エジプトの地へくだれ
ファラオに告げよ
わが民を解き放て、と」

Thus spoke the Lord
Bold Moses said
"Let my people go
主はこのように語られたと
強きモーセは言った
「わが民を解き放て」と

If not, I'll smite your firstborn dead
Let my people go"
「さもなくば、わたしはお前たちの初子を撃ち殺すであろう
わが民を解き放て」

God, the Lord said,
"Go down, Moses
Way down in Egypt land
Tell all Pharaohs to
Let my people go"
主なる神は言われた
「ゆけ、モーセ
エジプトの地へくだれ
ファラオに告げよ
わが民を解き放て、と」

Tell all Pharaohs
To Let my people go
ファラオに告げよ
わが民を解き放て、と

text & tune: 黒人霊歌

「見よ、イスラエルの人々の叫び声が、今、わたしのもとに届いた。
また、エジプト人が彼らを圧迫する有様を見た。
今、行きなさい。
わたしはあなたをファラオのもとに遣わす。
わが民イスラエルの人々をエジプトから連れ出すのだ。」
(旧約出エジプト記3:9-10)

エジプトに移民としてやってきたイスラエル人は、やたらに増えたので当然ながらエジプト人に疎まれ、ファラオは「女児が産まれたら生かし、男子が産まれたら殺せ」という命令を出す。しかしあるイスラエル人の母親が、こっそり息子を防水した籠にいれてナイル川の岸辺に置き、姉娘に見守らせたところ、ファラオの娘に拾われて養子となった。これがモーセである。モーセはエジプト人として育つが、イスラエル人を虐待するエジプト人をうっかり殺して証拠隠滅をはかるが、後日イスラエル人同士のケンカを止めようとして「お前エジプト人殺してただろ」と言われて、あわてて逃亡する。その後遊牧民ミディアン人の娘の入り婿におさまり、羊飼いとして暮らしていたが、神の奇跡である燃えても燃え尽きない柴を目撃し、神のお告げと誓いを受け、エジプトに戻り大脱出を試みる…というストーリー。ちなみに、ラムセス2世の時代にイスラエル人の大脱出があったとされているが、その次の世代のファラオであるメルエンプタハの時代だったという説もある。

様々な民族が、苦境にあえぐ自らの姿をイスラエルの民になぞらえ、モーセのように力強い指導者が導き出してくれることを待ち望んだ。アメリカの黒人奴隷たちの他、ナチの迫害から国外へ脱出するユダヤ人たちも自らを「エクソダス(出エジプト記の英語名。大脱出の意)」に例えた。でもパレスチナぶんどってるのはどうかと思う。

Louis Armstrong
収録アルバム: The Good Book


おまけその1:ユル・ブリンナーがファラオを演じたあれ


おまけその2:ドリームワークス謹製アニメ

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by CockRobin96 | 2017-05-13 20:59 | Trackback | Comments(0)

F.D.R. Jones《F.D.R.ジョーンズ》


I hear tell
there's a stranger in the Jones household
噂を聞いたよ*1
ジョーンズ一家に新顔がいるって

(Yes siree, yes siree)
(そうともさ、そうともさ)

That's what I'm told
I hear tell
there's a new arrival six days old.
聞くところによると*2
噂では
その子は生まれてたった6日目

(Yes siree, yes siree)
(そうともさ、そうともさ)

Worth his weight in gold.
Come right in,
and meet the son
Christenings done,
time to have some fun
その重さは純金並みの価値があるそうな
さあおいでよ、
その息子くんに会おうよ
命名式は終わった*3
愉快なひとときを過ごそうよ

(Yes siree, yes siree)
(そうともさ、そうともさ)

It's a big holiday everywhere
For the Jones family has a brand new heir
He's a joy, heaven-sent
And we proudly present
Mr. Franklin D. Roosevelt Jones
その日はどこでもお祝い騒ぎ
ジョーンズ一家に新しい後継ぎができたんだもの*4
この子こそ喜び、天からの授かりもの
ご紹介いたしましょう、
我らがフランクリン・D・ルーズベルト・ジョーンズ氏を!*5

When he grows up he never will stray
With a name like the one that he's got today
When he walks down the street
Folks will say "Pleased to meet"
"Mr. Franklin D. Roosevelt Jones"
この子が大きくなっても決して道を踏み外さない
今日彼につけられたこの名があるからには
彼が通りをゆく時には
みんなきっと言う、「お会いできて嬉しいです」
「フランクリン・D・ルーズベルト・ジョーンズさん!」

What a smile,
and how he show it
He'll be happy,
all day long
なんていい笑顔だろ、
この子がどんな風かごらんよ
この子はハッピーな気持ちにしてくれる
一日中ずっと

What a name,
I'll bet he knows it
With that handle,
how can he go wrong
なんていい名前だろ、
賭けてもいいよ、この子にはわかってる
ハンドルをしっかり握ってるから
どうして間違った方向に行くなんてことがあるだろう

And the folks in the town all agree
He'll be famous and famous as he can be
How can he be a dud,
or a stick in the mud
When he's Franklin D. Roosevelt Jones
町中みんなが賛成するよ
この子はこれ以上ないくらい有名になるって
どうして不良になんてなったり
泥沼にはまったりするもんか*6
この子がフランクリン・D・ルーズベルト・ジョーンズであるからには

Go to sleep my baby,
and maybe,
you'll balance the budget by and by
おやすみ、赤ちゃん
もしかして
もうすぐ国家予算を動かすようになるかも

You're a lucky baby
with Franklin D. for your name
あなたはラッキーな赤ちゃん
フランクリン・Dを名前にもらった子

Mrs. Jones' baby boy
is a welcome resident
Give him a fishing rod for a toy,
he's the future president
ジョーンズ夫人の坊やは
大歓迎のお客様
おもちゃに釣竿をあげよ*7
彼こそ未来の大統領

When this rascal goes to school
ABC's won't matter
Teach him plain old 'rithmatic
and of course the Fireside Chatter
このいたずらっ子が学校に上がっても
ABCも無問題
算数の初歩も教えてあげよ
もちろん「炉辺談話」もね*8

My friends,
let's all shout Hooray!
我が友たちよ
みんなで万歳を叫ぼう!

(It's a big holiday everywhere
For the Jones family has a brand new heir)
(その日はどこでもお祝い騒ぎ
ジョーンズ一家に新しい後継ぎができたんだもの)

We'll be proud to affirm
when he serves his fourth term
Just you wait and see
我々は確信してる
この子は第四任期まで務めるって*9
今に見ててごらんよ

(Yeah!)
(そうとも!)

He'll make history!
この子は歴史に名を刻むよ!

(Yeah!)
(そうとも!)

'cause he's Franklin D. Roosevelt Jones!
だってこの子はフランクリン・D・ルーズベルト・ジョーンズだから!

*1 hear say...とも。「〜のことを言ってるのを聞く」「〜だと噂に聞く」という意味。
*2 hear tellと似たような使い方。ゴシップニュースなどで「その筋によると…」という意味でよく使われる言葉でもある。
*3 洗礼式とも。キリスト教徒、ひいてはその地域のコミュニティの一員となるための礼拝。この時にいわゆるミドルネーム、クリスチャンネームがつけられる。キリスト教徒がほとんどである欧米では、洗礼式=命名式であることもある。
*4 ここでのブランドは「その一家オリジナルの」とかそんな意味。
*5 もちろんアメリカ第32代大統領フランクリン・デラノ・ルーズベルトのこと。アメリカで史上唯一4期当選を果たした大統領。その後「大統領は2期まで」という条例が作られた。ニューディール政策によりアメリカを大恐慌から立ち直らせたことで評価が高い一方で、日本人が大嫌いで真珠湾攻撃を知ってたくせに黙ってたり、妻エレノアの反対を押し切り日系人収容所を作らせたことでも知られる。フーバー元大統領は「戦争したかっただけの狂人」とこき下ろしてさえいる。第26代大統領セオドア・ルーズベルトとは遠い親戚。
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*6 a stick in the mudは退屈で保守的な人間、古風な頑固者のこと。泥沼に突っ込んだ棒杭が動かないことからくる。
*7 FDRの妻エレノアの大叔父で、FDRの遠い親戚でもあるロバート・ルーズベルトは、熱心な釣りマニアとして知られた。
*8 FDRが毎週行っていたラジオ演説。これにより国民に大統領に対する親しみをもたせ、人気を高めた。
*9 もちろんFDRが四任期を務めたことに由来。

text & tune: Harold Rome(1908-1993)

1941年公開の「ブロードウェイ(Babes on Broadway)」というモノクロ映画の劇中歌。黒人のコスプレをした白人によって演じられる「ミンストレル・ショー」仕立てとなっている。
「ミンストレル・ショー」は19世紀アメリカで流行したエンターテイメント。ダンス・音楽・寸劇なんでもござれで、アメリカのあらゆるエンタメの原型とされるが、差別的な内容のものも多く、次第に廃れた。ジュディが演じる「ミスター・タンボ」はタンバリン奏者のこと。
「Mrs. Jones' baby boy/is a welcome resident...」からのメロディは、アメリカ民謡Yankee Doodle《ヤンキー・ドゥードゥル》(いわゆる「アルプス一万尺」)が使われている。

なお、本来は1983年に公開された「Sing Out the News」というミュージカルの歌。たちまち流行歌となり、ミルス・ブラザーズやエラ・フィッツジェラルド、キャブ・キャロウェイなど様々な歌手にカバーされた。とは言え、FDRは熱烈な白人至上主義者だったとも言われているので、この曲を黒人歌手が歌うのはだいぶひねくれている。

こういう大げさな名前をつけられた子が将来本当に大成するかどうかは、お察しください。

Judy Garland
収録アルバム: Spirit


おまけ:吹き替えもないし字幕もないの




第2回プラチナブロガーコンテスト



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by CockRobin96 | 2017-03-05 12:56 | Trackback | Comments(0)

Rum & Coca Cola《ラム&コカ・コーラ》(自由部門)

第一回プラチナブロガーコンテスト

If you ever go down Trinidad
They make you feel so very glad
Calypso sing and make up rhyme
Guarantee you one real good fine time
トリニダード島に降りてみたことあるかい?*1
そこは素敵な気分にさせてくれるところ
カリプソ歌ってリズムをとって*2
本当に気持ちのいいひととき請け合いだよ

*Drinkin' rum and Coca-Cola
Go down Point Koomahnah
Both mother and daughter
Workin' for the Yankee dollar
*ラム&コカコーラを飲んで*3
 クマナ岬へ降りていこう*4
 お母さんも娘さんも
 金持ちアメリカ人をもてなすよ

Oh, beat it man, beat it
(急げお前ら、急げ!)

Since the Yankee come to Trinidad
They got the young girls all goin' mad
Young girls say they treat 'em nice
Make Trinidad like paradise
アメリカ人がトリニダードに来た時から
女の子たちはみんなのぼせっぱなし
女の子たちは言うよ、「皆さんが優しく扱ってくれるから
トリニダードが楽園みたいになるの」

*Refrain
*繰り返し

Oh, you vex me, you vex me
(ああ、じれったいネ、もう)

From Chicachicaree to Mona's Isle
Native girls all dance and smile
Help soldier celebrate his leave
Make every day like New Year's Eve
チャカチャカレからモノス島まで*5
現地娘たちはみんなダンスにスマイル
兵隊さんを世話して出立をお祝いして
毎日が大晦日みたいなお祭り騒ぎ

*Refrain
*繰り返し

It's a fact, man, it's a fact
(ホントにネ、ホントニソウだネ)

In old Trinidad, I also fear
The situation is mighty queer
Like the Yankee girl, the native swoon
When she hear der Bingo croon
昔のトリニダードは怖いね
とってもいかがわしいシチュエーション
アメリカ娘と同じに、現地娘はうっとりしちゃう
ビング・クロスビーよろしく低音で囁かれると*6

*Refrain
*繰り返し

Out on Manzanella Beach
G.I. romance with native peach
All night long, make tropic love
Next day, sit in hot sun and cool off
マンザネラビーチに出てみると*7
軍人さんが桃尻娘とロマンスしてる
夜通し熱帯エッチして*8
次の日はお日様に当たってクールオフ

*Refrain
*繰り返し

It's a fact, man, it's a fact
(ホントにネ、ホントニソウだネ)

Rum and Coca-Cola
Rum and Coca-Cola
Workin' for the Yankee dollar
ラム&コカ・コーラ
ラム&コカ・コーラ
金持ちアメリカ人をもてなすよ!

*1 トリニダード・トバゴ島を指す。キューバではない。
*2 カリプソはトリニダード島で発達した黒人音楽。またはこのスタイルの歌。レゲエのルーツとも。カリプソはもともとはギリシャ神話の英雄オデッセウスがオーギュギア島に漂着した時に七年間もの間引き止めた海の精の名。
*3 キューバ・リブレというカクテルに似ているが、キューバ・リブレはライムジュースを入れることもある。入れないこともある。
*4 地図上ではCumana。
*5 どちらもトリニダード島の端っこにある小島。地図上ではChacahacare、Monosと書く。
*6 der Bingoはビング・クロスビーの愛称。
*7 地図上ではManzanilla。
*8 make loveでそのまま「エッチする」。なんと直裁な。

text&tune: Lord Invader(Rupert Westmore Grant1914 -1961) & Lionel Belasco(1881-1967)によるオリジナルをアレンジしたもの

本来はもっと皮肉に満ちたあけすけな歌詞だったようだが、歌詞を改変され(一部改変しきれてない気がするが)アンドリュース・シスターズによって歌われたこの曲は大ヒットし、10 週間ヒットチャート1 位を記録した。
コカ・コーラが商標に引っかかるので、一時放送禁止になったとも。
Lord Invaderによるオリジナルバージョン。


おまけ
渋谷夜話 とってもかわいそうなトリニダードの男達

The Andrews Sisters
収録アルバム: Civilization

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by CockRobin96 | 2017-01-26 23:03 | Trackback | Comments(0)