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Three Blind Mice《三匹の目の見えないネズミ》


Three blind mice.
(Three blind mice.)
See how they run.
(See how they run.)
They all ran after the farmer's wife,
Who cut off their tails with a carving knife,
Did you ever see such a sight in your life,
As three blind mice?
三匹の目の見えないネズミ
(三匹の目の見えないネズミ)
あいつらの走り方をごらんよ
(あいつらの走り方をごらんよ)
そろって農家のおかみさんを追いかけたら
おかみさんは肉切り包丁でシッポをちょん切った*1
こんなの君が生きてきた中で見たことあるかい、
三匹の目の見えないネズミどもみたいなのをさ

*1 おかみさんが尻尾をちょん切ったから追いかけたのではない。もしそうなら「had cut off」になる。

text & tune: イギリスの古い童謡

文献初出は非常に古く、17世紀初頭に活躍した音楽家Thomas Ravenscroft(1582or1592-1635)によって採取された民謡集『Deuteromelia or The Seconde part of Musicks melodie(デューテロメリアまたは二声の楽曲集)』(1609年に出版)に収録されている。
当時の形は、以下のようになっていた。

Three Blinde Mice, (Three Blinde Mice,)
三匹の目の見えないネズミ(三匹の目の見えないネズミ)
Dame Lulian, (Dame Lulian,)
ルリアンの奥様(ルリアンの奥様)
the Miller and his merry olde Wife,
粉挽きとその陽気なおかみさん
she scrapte her tripe licke thou the knife.
おかみさんが胃袋を刻んでナイフを舐めた
(この胃袋は牛などの胃袋のこと。料理に使う)

熱烈なカトリックであったメアリー一世によって火刑に処された、英国国教会の大司教クランマーと二人の司教のことを歌っているとする説もある。カトリックに対して「盲目」であったから、という説明がなされるが、今日に至るまでの英国国教会の優勢を考えるとあまりこの説明は当てはまらないように思える。
そもそも目が見えないのにどうやっておかみさんの後ろにつきまとっているのか?
やや差別的な内容を含むにも関わらず、残酷で不気味なこの歌は現在でも童謡として愛唱されている。輪唱として歌うこともできる。

Crimson Ensemble
収録アルバム: Children's Party: The Ultimate Collection


輪唱版
The Broadside Band
収録アルバム: Old English Nursery Rhymes


おまけ:

1952年の初演以来、現在に至るまでロングランを続けている、クリスティの戯曲。
ロンドンで殺人事件が起こり、現在も逃走中である折に、ゲストハウスを始めたばかりの若夫婦の元に、5人の客(小説版だと4人)と1人の刑事がやってくる。大雪で閉じ込められたゲストハウスの中に、殺人犯が潜んでいると知らされ、全員が疑心暗鬼にかられるが…。
この中で《三匹の目の見えないネズミ》が繰り返しテーマとして現れ、登場人物たちが口ずさんだりする。「三匹のネズミ」とは、殺人の発端となった「疎開中の3人の子供が、引き取られた先で虐待され1人が死亡した」という戦時中の事件が元となっている。残った2人の子供のどちらかが、自分たちを追い込んだ人間に復讐して回っているのだが、それが男女いたので性別もわからない…という訳である。

おまけその2:
ディズニーのシリー・シンフォニーシリーズの一つ「ネズミ三銃士」

お前ら本当は見えてるだろ

さらにおまけ:
2:15以降あたりから

007シリーズの映画第1作「ドクター・ノオ」の冒頭に、この童謡のパロディが出てくる。
3人の盲人に扮した暗殺者たちが、ターゲットを殺害するというシーンで始まっている。

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by CockRobin96 | 2017-06-25 10:00 | Trackback | Comments(0)

Jubilate Deo in C《ハ音のユビラーテ・デオ(神にありて歓べ)》


O be joyful
歓べよ
in the Lord, all ye lands;
主にありて、全地よ。
Serve the Lord with gladness
喜びをもて主に仕え
and come before his presence with a song.
主のみ前に歌いつつ来れ。
Be ye sure
確信せよ、
that the Lord he is God:
主こそ神なりと。
It is he that hath made us
主は我らを創られ給えり、
and not we ourselves;
我らが創りしにあらず。
We are his people,
我らは主の民、
and the sheep of his pasture.
その牧場の羊。
O go your way
進みゆけ
into His gates with thanksgiving,
主の門のうちに感謝とともに入り
And into His courts with praise.
その宮中に賛美とともに入れ。*1

Be thankful unto him
主に向かいて感謝に満ち満ちて
and speak good of his name.
その御名を良き声で呼ばわれ。
For the Lord is gracious,
主は恵み深く
His mercy is everlasting;
その憐れみはとこしえであるゆえに。

And his truth
そのまことは
endureth
限りなく続く
from generation to generation.
世から世へと。

Glory be
栄光は
to the Father
父と
and to the Son
子と
and to the Holy Ghost;
聖霊に、
as it was in the beginning
初めにあったように
is now and ever shall be:
今もそしてとこしえに。

world without end.
御代(みよ)終わりなくあれかし。
Amen.
アーメン。

*1 courtは単に中庭という意味の他、宮廷、法廷、高貴な人の御前という意味がある。

text: 詩篇第100編(聖公会祈祷書による)
tune: Benjamin Britten(1913-1976)

Jubilate Deoはラテン語での詩篇第100編の冒頭で、「神にありて歓べ」の意。繰り返し「感謝」という言葉が出てくるため、詩篇第100編は「感謝の賛歌」というサブタイトルがつくこともある。
同じ歌詞で、同じくブリテンによるin E flat(変ホ音)のものもある。


Oxford New College Choir
収録アルバム: Britten: The Sacred Choral Music

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by CockRobin96 | 2017-06-18 09:09 | Trackback | Comments(0)

Litany to the Holy Spirit《聖霊への連祷》

アマゾンにはなかった


youtubeはなかった
The Choir of Chichester Cathedral, Timothy Ravalde, Sarah Baldock
収録アルバム: The Day Thou Gavest

In the hour of my distress,
When temptations me oppress,
And when I my sins confess,
Sweet Spirit, comfort me!
わたしの苦悩のひととき
誘惑がわたしをおびやかす時
わたしが罪を悔いる時には
優しき聖霊よ、慰め給え!

When I lie within my bed,
Sick in heart and sick in head,
And with doubts discomforted,
Sweet Spirit, comfort me!
わたしが寝床に横たわる時
胸を悩ませ頭を悩ませ
つらい不安に苛まれる時は
優しき聖霊よ、慰め給え!

When the house doth sigh and weep,
And the world is drown'd in sleep,
Yet mine eyes the watch do keep,
Sweet Spirit, comfort me!
家庭はため息をつきすすり泣き
世界は眠りにうち沈む時
それでもわたしが両目を凝らし続ける時は
優しき聖霊よ、慰め給え!

Text: Robert Herrick (1591-1674) 17世紀に活躍した詩人で聖職者。
Tune: Peter Hurford (1930-) イギリスのオルガニスト。弟子になぜか琵琶奏者がいる。

本来は10連続く長い詩(→全文)。
聖霊はキリスト教におけるの神の三つの位相のうちのひとつ。神から遣わされる力であり、神そのものでもある。鳩、燃え盛る炎、神の息、風などで表現される。

「そのとき、天がイエスに向かって開いた。イエスは、神の霊が鳩のように御自分の上に降って来るのを御覧になった。」(マタイによる福音書3:16)

サン・ピエトロ大聖堂のステンドグラス
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by CockRobin96 | 2017-05-03 09:56 | Trackback | Comments(0)

Ding, Dong, Bell, Pussy’s in the Well《ディン・ドン・ベル、ニャン子が井戸の中》



The Broadside Band
収録アルバム: Old English Nursery Rhymes

Ding, Dong, Bell,
Pussy’s in the Well.
Who put Her in?
Little Johnny Green.
Who pulled Her out?
Little Tommy Stout.
What a Naughty Boy was that,
To try to Drown poor Pussy Cat,
Who ne’er did Him any Harm,
But killed all the Mice
in the Father’s Barn.
ディン・ドン・ベル
ニャン子が井戸の中
誰が放り込んだの?
ジョニー・グリーンくんよ
誰が引き上げたの?
トミー・スタウトくんよ
なんていけない坊やでしょう
かわいそうなニャン子ちゃんを溺れ死なそうとするなんて
ニャン子はジョニーを傷つけたことなんてなかったのに
それどころかネズミをみんなやっつけてくれたのよ
お父さんの納屋にいたのを

text & tune: イギリスのマザーグース(ナーサリーライムズ)。

非常に古いイギリスの童謡。1580年、ウィンチェスター大聖堂のオルガニストによって記録されたもっとも初期の形では、
Jacke boy, ho boy newes,
(ジャッキー坊や、ニュースだ坊や)
The cat is in the well,
(猫が井戸の中)
Let us ring now for her Knell,
(猫のお弔いの鐘を鳴らせ)
Ding dong ding dong Bell.
(ディン・ドン・ディン・ドン・ベルと)
の4行だけで、猫がすでに死亡している。
ジョニー・グリーン及びトミー・スタウトは、バージョンによって名前が変わるが、常に「in」「out」で韻が踏めるようになっている。当時は「弔いの鐘」は「ディン・ドン・ベル」と鳴るもの、と相場が決まっていた。(→Full fathom five thy Father lies《父は五尋の海の底に》
「drown」「kill」などが子供向けではないとして、「put(単に「入れる」)」「scare(おどかす)」に置き換えられていることもある。

おまけ:いろんな絵本作家による《ニャン子が井戸の中》
ウォルター・クレーン
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ウィルビーク・ル・メール
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アーサー・ラッカム
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さらにいっぱい画像があるブログ:英語で本三昧
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by CockRobin96 | 2017-04-08 11:38 | Trackback | Comments(2)

Hail, Thou once despised Jesus《万歳、かつて蔑まれしイエスよ(いばらのかむりを)》



The Festival Choir and Hosanna Chorus
収録アルバム: 100 Church Classics


The Bambinis
収録アルバム: 30 Easter Songs for Kids
児童のソロによる短いバージョン


Hail, Thou once despised Jesus!
Hail, Thou Galilean King!
Thou didst suffer to release us;
Thou didst free salvation bring.
Hail, Thou universal Savior,
bearer of our sin and shame,
by thy merit we find favor:
life is given through thy Name.
万歳、かつて蔑(さげす)まれしイエスよ、
万歳、ガリラヤびとの王よ!*1
御身は我らを解き放つため苦しまれた、
御身は自由という救済をもたらされた
万歳、万有の救い主よ、
我らの罪と恥を背負われたお方よ
御身の功(いさお)によりて我らはその恩寵を知る、
命が御身のみ名によりて与えられしを

Paschal Lamb, by God appointed,
All our sins on Thee were laid;
By almighty love anointed,
Thou hast full atonement made.
All thy people are forgiven
Through the virtue of thy blood:
Opened is the gate of heaven,
reconciled are we with God.
いけにえの小羊よ、神に定められしものよ、
我らの罪はことごとく御身の上に積まれた
全能の愛によりて聖別され、
御身は豊かなあがないをなされ給うた*2
御身の民は皆赦しを得る、
御身の血の功徳(くどく)によりて
天の扉は開かれ、
我らと神の間に和解が成し遂げられた

Jesus, hail, enthroned in glory,
There forever to abide!
All the heavenly host adore Thee,
Seated at Thy Father's side.
There for sinners Thou art pleading,
There Thou dost our place prepare,
Ever for us interceding
Till in glory we appear.
イエスよ、万歳! 栄光のうちに玉座へ着き給い、
とこしえにとどまられる!
天の万軍はみな御身を崇める、
父のお側に座し給う君を
罪びとらのために御身は嘆願され、
我らの居どころを備えてくださる
限りなく我らをとりなされる、
我らが栄光のうちに潔白となるまで

Worship, honor, power, and blessing
Thou art worthy to receive;
Loudest praises, without ceasing,
Meet it is for us to give.
Help, ye bright angelic spirits,
Bring your sweetest, noblest lays;
Help to sing our Savior's merits,
Help to chant Emmanuel's praise.
崇拝と、栄誉と、力と、祝福は、
御身こそが受けるにふさわしい
声高き賛美が、絶えることなく、
我らに与えられるのを目の当たりにする
助け給え、御身のまばゆい天翔ける霊らを、*3
こよなく甘美で高貴なるさえずりをもたらさせ給え
救い主の功(いさお)をほめ歌うのを助け給え、
インマヌエルへの賛美を唱えることを助け給え

*1 「兵士たちは、官邸、すなわち総督官邸の中に、イエスを引いて行き、部隊の全員を呼び集めた。 そして、イエスに紫の服を着せ、茨の冠を編んでかぶらせ、 『ユダヤ人の王、万歳』と言って敬礼し始めた。 また何度も、葦の棒で頭をたたき、唾を吐きかけ、ひざまずいて拝んだりした。」(マルコによる福音書15:16-19)より。なお、ヨハネによる福音書では提督ピラトが「ナザレのイエス、ユダヤ人の王」と罪状書きを書き、祭司長たちから「自称したと書いてくれ」と要請されているが却下したことになっている。蔑称と敬称が表一体になっている訳である。
*2 ユダヤ教及びキリスト教に出てくる概念。「あがない」はもともと人手に渡った財産を買い戻す、身代金を払って奴隷を解放する、生け贄や金銭を払って罪をつぐなうという意味。ユダヤ教では異民族の奴隷となったイスラエルの民を解放する者として神をあがない主と呼び、キリスト教では罪から人類を解放する者としてキリストを指す。
*3 天使だけでなく天国にあげられた人々の霊魂をも指すと思われる。

text: John Bakewell(1721-1819)による歌詞を、Augustus Toplady(1740-1778)が一部改変。
tune: 通称In Babilone《バビロンにて》と呼ばれる、オランダ由来のメロディ。 1710年の 『Oude en Nieuwe Hollantse Boerenlities en Contradanseu(新旧オランダ民謡と対面ダンス曲集)』に初出。

「いばらのかむりを」で始まる日本語訳詞がある。

いばらの冠を 戴きましし
栄えの君なる 主のみ名とうとし
わがため打たれて わが罪を負い
世の人の救い 成し遂げませり

父なるみ神の 右にいまして
とこしえの住まい 備え給いて
我らをとりなす イエスきみをほめ
千万(ちよろず)の使い 絶えずぞ歌(うと)う

きみのみ恵みも きみの御稜威(みいつ)も
あまねくあらわれ たえにとうとし
み使いとともに 世の人こぞり
輝く栄えを ほめよたたえよ
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by CockRobin96 | 2017-03-12 10:28 | Trackback | Comments(0)

Thou wilt keep him《御身その者を守り給わん》(自由部門)

第一回プラチナブロガーコンテスト

Thou wilt keep him in perfect peace,
whose mind is stayed on thee.
あなたはその者を全き平和のうちにお守りくださる、
その心をあなたに寄り添わせる者を。*1

The darkness is no darkness with thee,
but the night is as clear as the day.
The darkness and the light
to thee are both alike.
闇もあなたにとっては闇ではなく、*2
夜でも昼のように透みきっている。
闇も光も、
あなたには同じものです。*3

God is light,
and in him is no darkness at all.
O let my soul live,
and it shall praise thee.
For thine is the kingdom,
the power and the glory,
for evermore.
神は光、
そのうちに闇はない。*4
わたしの魂を活かしてください、
そして魂にあなたを賛美させてくださいますように。*5
み国と、
力と栄光はあなたのものだからです、
とこしえにかぎりなく。*6

Thou wilt keep in perfect peace,
whose mind is stayed on thee,
is stayed on thee.
あなたはその者を全き平和のうちにお守りくださる、
その心をあなたに寄り添わせる者を、
あなたに寄り添わせる者を。

*1 「堅固な思いを、あなたは平和に守られる/あなたに信頼するゆえに、平和に。」(イザヤ書26:03)
*2 このwithは関連、関係を表す。
*3 「闇もあなたに比べれば闇とは言えない。夜も昼も共に光を放ち/闇も、光も、変わるところがない。」(詩篇139:12)
*4 新共同訳では 「光は暗闇の中で輝いている」(ヨハネによる福音書1:5)となっているが、英語のバージョンでは多数のバージョンが「God is Light, and there is no darkness at all in him.」となっている。新共同訳がギリシャ語本を底本にしているせいかもしれない。
*5 「わたしの魂が命を得てあなたを賛美しますように。」(詩篇119:175)
*6 「主の祈り」の一部。→The Lord's Prayer《カリブ海の主の祈り》

text: 上記の通り、詩篇その他のちゃんぽん。
tune: Samuel Sebastian Wesley(1810-1876) Blessed be the God and Father《神とその御父が祝福されんことを》の作曲者でもある。

S・S・ウェスレーはメソジスト派の作曲者として知られるCharles Wesley(1707-1788)の孫息子。ただし、父サミュエルは10代のメイドに手を出して妻と離婚し、その後メイドを内縁の妻として4人もの子を産ませたクズ。ということで庶子という扱いにはなるが、祖父及び父親の音楽の才能を豊かに受け継ぎ、オルガン奏者及び合唱指揮者、また作曲家として活躍した。ミドルネームのセバスチャンは、父が敬愛するバッハから取られている。
メソジスト派の一族出身ではあるが、主な仕事はイングランド国教会のためのものであった。

Consortium
収録アルバム: Let Us Now Praise Famous Men


おまけ
Judith Bingham(1952-)というメゾソプラノ歌手で女流作曲家でもある人が、この曲を元にしてさらに展開させた合唱曲を作っている。
Robina Redgard-Siler
収録アルバム: Bingham: Choral Works

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by CockRobin96 | 2017-01-28 22:42 | Trackback | Comments(0)

Jolly shepherd《陽気な羊飼い》

youtubeなかった



Jolly shepherd
陽気な羊飼いが
and upon on a hill as he sat,
丘の上に座ってる
So loud he blew his little horn
そして小さな角笛を大きく吹き鳴らし
and kept right well his gait,
ちょうどいいテンポで吹き続けた
Early in a morning
早朝でも
late in an evening
夜更けでも
And ever blew this little boy
この坊やはいつでも吹き鳴らす
so merrily piping,
それは陽気な角笛の音を
Terliter lo, terliter lo,
テッリ・テッロ
Terliter lo, terliter lo.
テッリ・テッロと。

text & tune: 17世紀頃のイギリス民謡

マイナーすぎてyoutubeにない、作者不詳の歌。輪唱(カノン)で歌われる。
なお、クリスマスとは特に関係ない。
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by CockRobin96 | 2016-12-23 10:11 | Trackback | Comments(0)

King Jesus hath a garden《王なるイエスは花園を》



Cleobury版


Rutter版アレンジ ピアノ伴奏いいなあと思ったけどamazonなかった

King Jesus hath a garden,
full of divers flowers,
Where I go culling posies gay,
all times and hours.
王様イエスは花園をお持ちだ
種々の花々に満ちた花園を
わたしはそこに行っては素敵な花束を作る
いつでもどんな時も

*There naught is heard
but Paradise bird,
Harp, dulcimer, lute,
With cymbal,
trump and tymbal,
And the tender, soothing flute.
With cymbal,
trump and tymbal,
And the tender, soothing flute.
*そこでは何も聞こえない
 楽園の小鳥のさえずりと
 ハープにダルシマー、リュート、*1
 それにシンバル、
 トランペットにティンパニ、*2
 優しくなだめるフルートの音(ね)の他は
 それにシンバル、
 トランペットにティンパニ、
 優しくなだめるフルートの音の他は

The Lily, white in blossom there,
is Chastity:
The Violet, with sweet perfume,
Humanity.
*Refrain
真っ白に花盛りの百合は
「純潔」
甘い香りのすみれは
「謙虚」
*繰り返し

The bonny Damask-rose is known
as Patience:
The blithe and thrifty Marygold,
Obedience.
*Refrain
うるわしのダマスク・ローズはご存知の通り*3
「忍耐」
ほがらかでつつましいマリーゴールドは*4
「従順」
*繰り返し

The Crown Imperial bloometh too
in yonder place,
'Tis Charity, of stock divine,
the flower of grace.
*Refrain
厳かに咲き誇るこの花冠よ
このはるか遠いところで
これこそ慈愛、神より授けられた株から
萌えいでた恵みの花
*繰り返し

Yet, 'mid the brave, the bravest prize of
all may claim
The Star of Bethlem - Jesus - bless'd
be his Name!
*Refrain
そして真ん中には誇らしく、最も栄誉あるしるし*5
万人が欲しがるもの
ベツレヘムの星だ、イエスよ、祝されよ
その御名は!
*繰り返し

Ah! Jesu Lord, my heal and weal,
my bliss complete,
Make thou my heart thy garden-plot,
fair, trim and neat.
ああ、主イエスよ、癒しにして幸い、
わが至福なる全きものよ
わたしの心もあなたの花園の片隅に植えて
きれいに、こざっぱりと刈り込んでください

That I may hear this musick clear:
Harp, dulcimer, lute,
With cymbal,
trump and tymbal,
And the tender, soothing flute.
With cymbal,
trump and tymbal,
And the tender, soothing flute.
そうすればわたしにもはっきりとこの音楽が聞こえる、
ハープにダルシマー、リュート、
それにシンバル、
トランペットにティンパニ、
優しくなだめるフルートの音が
それにシンバル、
トランペットにティンパニ、
優しくなだめるフルートの音が

*1 ダルシマーはピアノの原型とされる弦楽器。バチで叩いて音を出す。

*2 ケトルドラムともいう。ティンバルはもともと振動させることで音を出す膜状のものを指す。セミとか。
*3 正式な品種名はロサ・ダマスケナ。シリアの古都ダマスカスに由来する。優美な香りで知られる。
*4 マリーゴールドは聖母マリアに関連づけられることもある。
*5 'mid→amid

text: George Ratcliffe Woodward(1848-1934)
tune: Charles Wood(1866-1926)によるオランダ民謡のアレンジ

園芸に命をかけるイギリスらしい、華やかなキャロル。
パラダイスの原義は「壁に囲まれた」であり、特に閉ざされ、よく整備された庭園を指していた。神が手がける花園とはすなわち楽園、エデンの園である。

Choir of King's College, Cambridge
収録アルバム: Greatest Christmas Carols - 50 Festive Classics


オルガン伴奏つき
Choir of King's College, Cambridge, Stephen Cleobury, David Goode & Nicholas Todd
収録アルバム: Carols from King's


John Rutter
収録アルバム: Silent Night - 25 Carols of Peace & Tranquility

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by CockRobin96 | 2016-12-14 18:01 | Trackback | Comments(0)

Here we come a-wassailing(Wassail Song)《我らワッセルしつつ来たれり(ワッセル・ソング)》

Kings Singers版

Theatre Of Voices版 YouTubeなかった


Here we come a-wassailing
ワッセルしながら参上しました*1
Among the leaves so green;
葉っぱのきれいな緑の中で。*2
Here we come a-wand'ring
ここまでめぐりあるいて参りました
So fair to be seen.
それは素敵な眺めだった。

*Love and joy come to you,
*愛と歓びがあなたがたにおとずれますように
And to you your wassail too;
あなたがのワッセルにも
And God bless you
 神様があなたがたを祝福されて
and send you a Happy New Year
 幸せな新年をくださいますように、
And God send you a Happy New Year.
 神様があなたがたに幸せな新年をくださいますように!

Our wassail cup is made
僕らにはワッセル用のカップ
Of the rosemary tree,
ローズマリーの枝で作ったのを*3
And so is your beer
そしてあなたがたにはビールがある
Of the best barley.
上等の大麦から作ったのを。

*Refrain
*繰り返し

We are not daily beggars
僕らは毎日物乞いをしてる訳じゃない
That beg from door to door;
ドアからドアへ門付けしてるんじゃない
But we are neighbours' children,
僕らはお隣さんの子供たちなんだ
Whom you have seen before.
あなたがたもご存じの

*Refrain
*繰り返し

Call up the butler of this house,
このお屋敷の執事さんを呼びだして
Put on his golden ring.
金色のリングを着けさせてやろうよ
Let him bring us up a glass of beer,
そして執事さんにビールを一杯もってこさせておくれ
And better we shall sing.
僕らがもっと上手に歌えるように。

*Refrain
*繰り返し

We have got a little purse
僕らは小さな財布を持ってるんだ
Of stretching leather skin;
なめし革製のお財布を
We want a little of your money
みなさんのお金をちょっぴりいれて欲しいな
To line it well within.
もっといい見た目になるように。

*Refrain
*繰り返し

God bless the master of this house
神様がお屋敷のご主人を祝福してくださいますように
Likewise the mistress too,
同じく奥方様にも
And all the little children
そして小さなお子様たちにも
That round the table go.
このテーブルをぐるりと囲む子たちにも。

*Refrain
*繰り返し

Good master and good mistress,
善良なご主人に奥方様
While you're sitting by the fire,
暖炉のそばでぬくぬく座っている間は
Pray think of us poor children
哀れな子供たちのことをお祈りしておくれ
Who are wandering in the mire.
ぬかるみのなかをさまよう子供たちのことを。

*Refrain
*繰り返し

*1 wassailは酒盛り、宴会の他に、キャロリングと同じく家々を巡り歩いて歌を歌い、寄付を求めること。
*2 →The keeper would a-hunting go《森番が狩りに》と同じフレーズだが、関連は不明。
*3 ローズマリーはハーブの一種。くりぬいてカップを作れるほど太くはなったりしないので、ローズマリーを飾り付けたカップということかもしれない。

text & tune: イギリス民謡

We Wish You a Merry Christmas《楽しいクリスマスがありますように》、The Wren in the Furze《金雀枝の中の鷦鷯》などと同じく、家々を巡って施しを求める歌。物乞いがやるとは限らず、普通の家の子供たちが貧しい人のための寄付をつのるということもあった。 地域によってさまざまなバージョンがある。

The King's Singers
収録アルバム: Christmas Ensemble


Norman Scribner
収録アルバム: Christmas (The Very Best Of)

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by CockRobin96 | 2016-12-11 13:50 | Trackback | Comments(0)

Lord, thou hast been our refuge《主よ御身は我らの隠れ家なり》


Lord, thou hast been our refuge
主よ、御身は我らの隠れ家
from one generation to another.
先祖代々受け継がれるもの。

Before the mountains were brought faith
山々に信仰がもたらされるより*1
or ever the earth and the world were made,
大地と世界が形作られるより前から、
thou art God
御身こそは神、
from everlasting,
とこしえの昔より
and world without end.
世界の続く限りまで。

Lord, thou hast been our refuge
主よ、御身は我らの隠れ家
from one generation to another.
先祖代々受け継がれるもの。

Lord, what is man,
主よ、人とは何ものなのでしょう、*2
that thou hast such respect unto him;
かくも御身がこれを顧みてくださるとは。
or the son of man,
人の子を
that thou so regardest him?
御身がかくも憶えていてくださるとは?

Man is like a thing of nought:
人とはつまらぬもの
his time passeth away
人の時は過ぎ去ってゆく、
like a shadow,
影のように。

but thou, O Lord, shalt endure for ever,
されど御身、主は、限りなく堪え忍んでくださり、*3
and thy remembrance throughout all generations.
世(よ)を超えて御身の記憶に留めてくださる。

Before the mountains were brought faith
山々に信仰がもたらされるより
or ever the earth and the world were made,
大地と世界が形作られるより前から、
thou art God
御身こそは神、
from everlasting,
とこしえの昔より
and world without end.
世界の続く限りまで。

Thou shalt arise,
主よ、身を起こし、
and have mercy upon Sion,
シオンの上に憐れみをかけ給え。*4
yea the time is come.
まさにその時は満ちた。

Comfort us again, now
今一度我らを慰め給え、*5
after the time that thou hast plagued us;
かつて御身は我らを罰せられて今に至る。*6
and for the years wherein
長年のあいだを
we have suffered adversity.
我らは逆境にあえいだがゆえに。

Lord, thou hast been our refuge
主よ、御身は我らの隠れ家
from one generation to another.
先祖代々受け継がれたもの。

Thou shalt arise,
主よ、身を起こし、
and have mercy upon Sion,
シオンの上に憐れみをかけ給え。
for it is time
今がその時
that thou have mercy upon her,
御身がおとめシオンを憐れみ給う時、
yea, the time is come.
まさにその時は満ちた。

Comfort us again, now
今一度我らを慰め給え、
after the time that thou hast plagued us;
かつて御身は我らを罰せられて今に至る。
and for the years wherein
長年のあいだを
we have suffered adversity.
我らは逆境にあえいだがゆえに。

Amen.
アーメン。

*1 エルサレムの南東にあったシオンの丘のこと。後に北にあったモリア山もこの名で呼ばれる。エルサレム神殿が建てられ、神の住まいとされた。→Great is the Lord《主は偉大なり》
*2 詩編8:4にも同様の問いかけがある。有史以来の人類全体の疑問でもある。聖書では人間はしばしば「神の似姿」とされる。
「 神は御自分にかたどって人を創造された。神にかたどって創造された。男と女に創造された。」(旧約創世記1:27)
 3DSのアクションゲーム『新光神話 パルテナの鏡』では、人間を憎む女神ナチュレが人間を庇護する女神パルテナに「なぜ人間だけを特別扱いするのか」と問いかけた際、パルテナは「人間だけが信仰を持つことができるからだ」と答えていた。
*3 実はこの文章は欽定訳聖書(ジェームズ王訳とも。英国国教会のためにジェームズ1世により制定された聖書。格調高い文体に定評があり、口語訳が普及した現在でも人気が高い)にしかない。他の聖書では「主よ/あなたはとこしえの王座についておられます。御名は代々にわたって唱えられます。」となっている。
*4 *1から転じて、エルサレムあるいはイスラエル民族全体を擬人化して「シオンの娘」「娘エルサレム」などと呼ぶ。→Wachet auf, ruft uns die Stimme《目覚めよ、と我らに呼ぶ声あり》
*5 この文章は実は「聖書に収録された詩編」ではなく、「聖公会祈祷書に収録された詩編」から取られたもの。聖書では「あなたがわたしたちを苦しめられた日々と/苦難に遭わされた年月を思って/わたしたちに喜びを返してください。」となっている。祈祷書は口で唱えることを前提にしているので、聖書の詩編そのままではなく口ずさみやすいように文章を変えている部分がある。
*6 after the time that...は「今更ですが」「この期に及んで」というようなニュアンス。

text: 旧約詩編90:1-2→144:3-4→102:12→102:13→90:15のつぎはぎ。ただし文章自体は聖公会祈祷書による。
tune: Edward Cuthbert Bairstow(1874–1946)

Stephen Cleobury, Choir of King's College, Cambridge, James Vivian & Robert Quinney
収録アルバム: Evensong & Vespers at Kings


おまけ

ギリシャ神話が元ネタになっているのだが、ハデス(CV:大塚芳忠)のキャラ崩壊がすごい。
よく「神話の神様って欲望に忠実すぎだしろくでもない奴ばっかりじゃないか?」と言われるが、逆に言えば「人間が欲望に忠実でろくでもない奴ばっかりなのは神のミニチュアだから」ということじゃないか、という説もある。
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by CockRobin96 | 2016-10-04 23:27 | Trackback | Comments(0)