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Suo Gân《子守唄(スオ・ガン)》


Huna blentyn ar fy mynwes,
おやすみ、幼子よ、わたしの胸で
Clyd a chynnes ydyw hon;
ここなら暖かくて居心地いいでしょ
Breichiau mam sy'n dynn amdanat,
あなたのお母さんの腕がぎゅってしてるから
Cariad mam sy dan fy mron;
わたしの胸は母心でいっぱい
Ni chaiff dim amharu'th gyntun,
あなたのうたた寝を邪魔するものもないし
Ni wna undyn â thi gam;
あなたをひとりぼっちにするものもない
Huna'n dawel, annwyl blentyn,
すやすやとおやすみ、愛しい子
Huna'n fwyn ar fron dy fam.
ぐっすりとおやすみ、ママにくっついて

Huna'n dawel, heno, huna,
すやすやとおやすみ、今夜はおやすみ
Huna'n fwyn, y tlws ei lun;
ぐっすりとおやすみ、神々しいあなたのその姿
Pam yr wyt yn awr yn gwenu,
どうしてあなたはにこにこしてるの
Gwenu'n dirion yn dy hun?
心の底から優しくにこにこしてくれるの?
Ai angylion fry sy'n gwenu,
天使たちが空高くでにこにこしてるからなの
Arnat ti yn gwenu'n llon,
あなたの上で楽しそうににこにこしてるからなの?
Tithau'n gwenu'n ôl dan huno,
それであなたはにこにこすやすやなの
Huno'n dawel ar fy mron?
わたしの胸の中でぐっすりすやすやなの?

Paid ag ofni, dim ond deilen
怖がらないで、ただの葉っぱよ
Gura, gura ar y ddôr;
コツン、コツンとドアの外で叩くのは
Paid ag ofni, ton fach unig
怖がらないで、ただの波の音よ
Sua, sua ar lan y môr;
ザブン、ザブンと水際に聞こえるのは
Huna blentyn, nid oes yma
おやすみわが子よ、ここでなら
Ddim i roddi iti fraw;
あなたを怖がらせるものなんか平気よ
Gwena'n dawel yn fy mynwes.
にこにこ静かに、わたしの胸で
Ar yr engyl gwynion draw.
祝福の天使が遠くで見守ってる

text & tune: 19世紀ごろのウェールズ民謡

スオはルル(子供をあやす時のはやしごえ)、ガンは歌の意。
《聖母マリアの子守唄》ともされ、クリスマスによく歌われるが、あらゆる母親があらゆる子に歌う子守唄とも取れる。
Exsultate Justi《歓喜》でも取り上げた映画『太陽の帝国』で、死出の旅へ向かう直前《海ゆかば》を斉唱する零戦特攻隊員たちに声を合わせて、主人公の少年が歌う曲。主人公を演じたクリスチャン・ベール(後のバットマンである)自身もウェールズ生まれである(ただしウェールズ人ではない)。


Lynton Atkinson & Simon Keenlyside & Stephen Cleobury & Robert King & Choir Of St. John's College, Cambridge & George Guest
収録アルバム: Silent Night - 25 Carols of Peace & Tranquility


エンパイア・オブ・ザ・サン
収録アルバム: Empire Of The Sun (Original Motion Picture Soundtrack)


こっちも割と好き
アンサンブル・プラネタ
収録アルバム: Choral/アンサンブル・プラネタ

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by CockRobin96 | 2017-06-10 07:32 | Trackback | Comments(0)

Les anges dans nos campagnes《天使らが野辺で(荒野の果てに)》自由部門

第一回プラチナブロガーコンテスト

Les anges dans nos campagnes*1
天使たちがおらが里で
Ont entonné l’hymne des cieux,
天のみ歌を歌ってる
Et l’écho de nos montagnes
おらが山々のこだまが
Redit ce chant mélodieux :
この歌の調べに応えてる
Gloria in excelsis Deo
いと高き神に栄光あれ!

Bergers, quittez vos retraites,
羊飼いたちよ、逃げ隠れてないで
Unissez-vous à leurs concerts,
天使たちの演奏に加わりなさい
Et que vos tendres musettes
軽やかな音を出すお前たちのミュゼットに*2
Fassent retenir les airs :
この一節(ひとふし)を覚えさせて
Gloria in excelsis Deo
いと高き神に栄光あれ!

Ils annoncent la naissance
天使も羊飼いも生誕を告げ知らせる
Du Libérateur d'Israël
イスラエルを解き放つお方のことを
Et pleins de reconnaissance*3
感謝に満ち満ちて
Chantent ce jour si solennel
かくも厳かなこの日を歌う
Gloria in excelsis Deo
いと高き神に栄光あれ!

*1 カンパーニュはいわゆる「田舎」という意味だが、古くは単に「野原・平原」を指した。
*2 フランスの民族楽器。→Il est ne, le divin Enfant《この子こそ神のみ子(お生まれだイエスさまが)》
*3 reconnaissanceは語源は「認識する」という意味のラテン語regnosco。そこから転じて「偵察する」と「表彰する」の二種類の意味がある。

text&tune: 16世紀頃のフランス民謡

James Chadwick(1813-1882)による「Angels we have heard on high」で始まる英訳でも知られる。
「リベラ」による英語バージョン


ブグロー「天使の歌」
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Les Petits Chanteurs a la Croix de Bois
収録アルバム: Noël [Explicit]

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by CockRobin96 | 2017-01-07 10:51 | Trackback | Comments(0)

Gesú Bambino(When Blossoms Flowered Mid the Snows)《みどりごイエス(冬の夜の雪に咲き初めたる)》

第一回プラチナブロガーコンテスト


youtubeにはなかった
Holy Innocents School Choir
収録アルバム: Let Heaven and Nature Sing


When blossoms flowered 'mid the snows
Upon a winter night,
Was born the Child, the Christmas Rose,
The King of Love and Light.
雪の中に花が咲き初めるころ
冬の夜のおりに
幼な子が、クリスマスの薔薇が生み落とされた*1
愛と光の王であられる方が

The angels sang, the shepherds sang,
The grateful earth rejoiced;
And at His blessed birth the stars
Their exultation voiced.
天使たちは歌い、羊飼いたちも歌う
地上は大いに歓び踊る
その祝福に満ちた誕生に、星たちは
歓喜の声をあげた

O come let us adore Him,
O come let us adore Him,
O come let us adore Him,
Christ the Lord.
さあ来たりて、あがめよう
来たりて、あがめよう
来たりて、あがめよう
主なるキリストを

Again the heart with rapture glows
To greet the holy night,
That gave the world its Christmas Rose,
Its King of Love and Light.
今ひとたび心を有頂天にして
この聖夜を迎えよう
この世に贈られたクリスマスの薔薇、
愛と光の王であるお方を

Let ev'ry voice acclaim His name,
The grateful chorus swell.
From paradise to earth He came
That we with Him might dwell.
万物よ、主の御名を歓呼せよ
大いに合唱の声を張り上げよ
楽園から地上へ降りてこられた主が
わたしたちと共に宿られますようにと

O come let us adore Him,
O come let us adore Him,
O come let us adore Him,
Christ the Lord.
さあ来たりて、あがめよう
来たりて、あがめよう
来たりて、あがめよう
主なるキリストを

Ah!
O come let us adore Him,
Ah!
adore Him, Christ the Lord
さあ!
来たりて、あがめよう
さあ!
あがめよう、主なるキリストを

O come!
O come!
O come let us adore Him,
let us adore Him,
Christ the Lord.
来たれ!
来たれ!
来たりて、あがめよう
いざあがめよう
主なるキリストを

*1 クリスマス・ローズと呼ばれている植物は、学名はヘレボルス・ニゲルという。クリスマスというのはもちろん「イギリスの」クリスマスに咲くという意味で、日本の気候だと一月頃に咲き始めることが多い。なお、有毒
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イエスやマリアを薔薇の花に例えるキャロルは多いので、この歌詞の薔薇は厳密にクリスマス・ローズを指しているわけではないのかもしれない。(→Es ist ein Ros entsprungen《エサイの根より》、There Is No Rose of Such Virtue《かくも徳高き薔薇はない》)

text: Frederick Herman Martens (1874-1932) 作詞者としてのほか、『Violin Mastery(バイオリン技法)』という専門書の編集者でもある。
tune: Pietro Alessandro Yon(1886–1943)

イタリア出身でアメリカで活躍した作曲家、ピエトロ・ヨンによるメロディ。1917年に作られた。ヨンは兄弟であるコンスタンティノと共に、1907年にマンハッタンの聖フランシスコ・ザビエル教会へ赴任し、1926年までオルガニストをつとめた。つまり、歌詞は本来英語であり、イタリア語の方はおそらくヨンが後から訳してつけたものであろう。どちらかというと分類アメリカにするべきかもしれない。
曲にも歌詞にも有名なキャロルAdeste Fideles《汝ら信仰深きものらよ(神の御子は今宵しも)》が使われている。



木岡英三郎(1895-1982)の美しい日本語訳詞があり、一部の人に熱狂的に支持されている。

冬の夜の雪に さきそめたる
麗しの薔薇は 救いの君
み使い牧人(まきびと) 喜び満ち
御生(みあ)れを言祝(ことほ)ぎ 星きらめく
来たりておがめ
たたえまつれや
救いの聖子(みこ) 主イエスきみを

救いのみ子主を 世にたまいし
恵みと喜び 何にたとえん
力の限りに ほめうたいて
とうときみ子主を むかえまつらん
来たりておがめ
たたえまつれや
救いのみ子 主イエスきみを

立教女学院のみがこの歌詞での録音を吹き込んだCDを販売している。
アマゾンにはなかったので、銀座の教文館で買ってください。
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by CockRobin96 | 2016-12-24 22:58 | Trackback | Comments(0)

Jesus Child《幼な子イエス》(自由部門)

第一回プラチナブロガーコンテスト

Have you heard the story that they’re telling ‘bout Bethlehem,
Have you heard the story of the Jesus child?
How he came from heaven and was born in a manger bed?
Mary was his virgin mother pure and mild,
ベツレヘムでみんなが噂しているという物語を聞いたことあるかい、
幼な子イエスの物語を聞いたことあるかい?
幼な子がいかにして天から離れ、飼い葉桶をベッドにして生まれたのかを*1
マリアさまこそ、その子の清らかで優しいおとめにしてお母さま

*Sing alleluia, brothers,
sing alleluia sisters
worship the Jesus child
and praise his mother mild,
'Glory to God on high’
the angel hosts above are singing:
Listen to the story of the Jesus child.
*アレルヤと歌おうよ、兄弟たち、
 アレルヤと歌おうよ、姉妹たちも、
 幼な子イエスを拝み、
 その優しいお母さまにお祈りしよう
 「いと高き神に栄光あれ」と、
 天使たちの大軍が空高くで歌ってる
幼な子イエスの物語をお聞きよ

Have you heard the story of the poor humble shepherd men,
Sitting on the hillside with their flocks at night?
Suddenly the angel tells them: hurry to Bethlehem,
Go and find the Jesus child, the world’s new light,
*Refrain
貧しくつつましい羊飼いたちの物語を聞いたかい?*2
夜通し羊の群れと一緒に丘の斜面に座っていた人たちのことを
突然天使が彼らにいうことには、「急いでベツレヘムへ
行って幼な子イエス、世の光を探しなさい!」だって*3
*繰り返し

Jesus child, lying at Bethlehem,
sleeping safe at Mary’s knee,
Save my soul and bring me to paradise,
Let me join the angels singing glory to thee
*Refrain
幼な子イエスはベツレヘムで寝かされてる
マリアさまの膝で何事もなく眠ってる
わたしの魂を救い、楽園をもたらしてください
あなたに栄光あれと歌う天使たちにわたしも連ならせてください
*繰り返し

Have you heard the story of the kings from the orient,
Following the star that’s shining over his head?
Offering their precious gifts of gold, myrrh and frankincense,
Kneeling with the ox and ass before his bed?
*Refrain
東方からやってきた王様たちの物語を聞いたことあるかい、*4
幼な子の頭上で輝く星を追ってきた人たちのことを
貴い贈り物、黄金と没薬と乳香をささげて
牛やロバたちと一緒に幼な子のベッドに膝まづいた人たちのことを?
*繰り返し

Brothers, let us celebrate the birth of the Jesus child,
Sisters, come and welcome him, the newborn King;
Praise the Lord who sent him down from heaven at Christmas time,
Young and old and rich and poor, his praises sing.
*Refrain
兄弟たちよ、幼な子イエスの誕生をお祝いしよう
姉妹たちも、生まれたての王様を歓迎しよう
幼な子をクリスマスに天から贈ってくださった主なる神をたたえよ
若者もお年寄りも金持ちも貧しい人も、幼な子をたたえて歌え
*繰り返し

*1 「ところが、彼らがベツレヘムにいるうちに、マリアは月が満ちて、初めての子を産み、布にくるんで飼い葉桶に寝かせた。宿屋には彼らの泊まる場所がなかったからである。」(ルカによる福音書2:6-7)
*2 「その地方で羊飼いたちが野宿をしながら、夜通し羊の群れの番をしていた。」(ルカによる福音書2:8)
*3 「あなたがたは世の光である。山の上にある町は、隠れることができない。/また、ともし火をともして升の下に置く者はいない。燭台の上に置く。そうすれば、家の中のものすべてを照らすのである。 /そのように、あなたがたの光を人々の前に輝かしなさい。」(マタイによる福音書5:14-16)
*4 「イエスは、ヘロデ王の時代にユダヤのベツレヘムでお生まれになった。そのとき、占星術の学者たちが東の方からエルサレムに来て、 言った。『ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです。』」(マタイによる福音書2:1-2)
 →We Three Kings of Orient Are《我らは東方の三人の王(我らは来たりぬ)》
 →Brightest and Best《奇しく光る明星の》

text & tune: John Rutter (1945- )

天使たちが離れて天に去ったとき、羊飼いたちは、
「さあ、ベツレヘムへ行こう。主が知らせてくださったその出来事を見ようではないか」と話し合った。
そして急いで行って、マリアとヨセフ、また飼い葉桶に寝かせてある乳飲み子を探し当てた。
その光景を見て、羊飼いたちは、この幼子について天使が話してくれたことを人々に知らせた。
聞いた者は皆、羊飼いたちの話を不思議に思った。
しかし、マリアはこれらの出来事をすべて心に納めて、思い巡らしていた。
羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて天使の話したとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。
(ルカによる福音書2:15-2:20)

ルカ書によれば、クリスマスを初めて祝ったのは羊飼いたちということになる。名もない羊飼いたちは、キリスト教美術においては非常に重要な位置に置かれ、中世ヨーロッパの神秘劇(ミステリー・プレイ。聖書やキリスト教伝説を題材とした劇。修道士や司祭の他、地元の有志によっても演じられた)などでも主役を張っていたりする。クリスマスの民謡・聖歌では、この羊飼いたちに言及された歌詞が非常に多い。(→Als ich bei meinen Schafen wacht《羊たちの番をしているさなかに目覚めると》、→Past Three O'Clock《午前三時過ぎ》、→Ríu, ríu, chíu《リウ・リウ・チウ》など)
キリスト教においては、神こそは羊飼いの中の羊飼い(→Brother James Air≪ブラザー・ジェームズ・エアー≫)であり、その生誕に真っ先に馳せ参じるのは王でも学者でもなく、貧しい羊飼いであるのは至極当然だと考えられていたのである。

ピエロ・デッラ・フランチェスカ「生誕」
ちゃんと牛とロバがいる
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CDのみ


オルガン伴奏版
Stockholms Gosskör and Roland Nilsson featuring Erik Wadman and John Rutter
収録アルバム: Christmas Concerts Live 1994-2004

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by CockRobin96 | 2016-12-24 12:02 | Trackback | Comments(0)

Als ich bei meinen Schafen wacht《羊たちの番をしているさなかに目覚めると》



Als ich bei meinen Schafen wacht,
羊たちの番をしているさなかに目覚めると
ein Engel mir die Botschaft bracht.
ひとりの天使がわたしに知らせてくれた

*Des bin ich froh,
*わたしには嬉しいこと
(bin ich froh,)
 (わたしは嬉しい)
froh, froh, froh,
 嬉しい、嬉しい、嬉しい!
(froh, froh, froh!)
(嬉しい、嬉しい、嬉しい!)
Benedicamus Domino!
 主をたたえよ!
(Benedicamus Domino!)
 (主をたたえよ!)


Er sprach: „Der Heiland Jesus Christ
天使は語りかけた、「救い主なるイエス・キリストが
zu Betlehem geboren ist!“
ベツレヘムにてお生まれになった!」
*Refrain
*繰り返し

„Das Kindlein liegt in einem Stall
「幼子は馬小屋の中で眠っておられる
und will die Welt erlösen all.“
そしていずれ全世界をあがなわれるのだ」*1
*Refrain
*繰り返し

*1 ユダヤ教及びキリスト教に出てくる概念。「あがない」はもともと人手に渡った財産を買い戻す、身代金を払って奴隷を解放する、生け贄や金銭を払って罪をつぐなうという意味。ユダヤ教では異民族の奴隷となったイスラエルの民を解放する者として神をあがない主と呼び、キリスト教では罪から人類を解放する者としてキリストを指す。

text & tune: ドイツ民謡

謎の羊飼い推し。

ベリー公のいとも豪華なる時祷書より 羊飼いへのお告げ
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Rundfunk-Kinderchor Berlin
収録アルバム: Weihnachtskonzert aus dem Berliner Schauspielhaus


歌詞は別バージョン
Rundfunk-Jugendchor Wernigerode
収録アルバム: Lasset uns frohlocken! (Weihnachtliche Chormusik aus fünf Jahrhunderten)

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by CockRobin96 | 2016-12-23 10:58 | Trackback | Comments(0)

Vom Himmel hoch, da komm ich her《高き天より、我は来たれり(いずこの家にも)》


Vom Himmel hoch, da komm ich her.
高き天より、ここへやって来ました
Ich bring’ euch gute neue Mär,
良き知らせをあなたがたにもたらすために
Der guten Mär bring ich so viel,
わたしが持って来たのはとても良い知らせ
Davon ich singn und sagen will.
伝えるためにわたしは歌いましょう

Euch ist ein Kindlein heut’ geborn
あなたがたのために今日幼子がお生まれになった
Von einer Jungfrau auserkorn,
それもひとりの若きおとめから
Ein Kindelein, so zart und fein,
その幼子はそれは優雅で上品で
Das soll eu’r Freud und Wonne sein.
その喜びと幸いとがあなたがたのものになるのです

Es ist der Herr Christ, unser Gott,
この子こそが主なるキリスト、わたしたちの神
Der will euch führn aus aller Not,
必要な時はいつもあなたがたを導いてくださる
Er will eu’r Heiland selber sein,
この子があなたがたの救い主となられ、
Von allen Sünden machen rein.
全ての罪人を清くしてくださるのです

text: Martin Luther(1483-1546)
tune: ドイツ民謡をルターがアレンジしたものと伝えられる

天使は言った。
「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。
今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。
この方こそ主メシアである。」
(ルカによる福音書 2:11-12)

世界史で宗教改革について勉強するときに必ず登場する、ルター派の基礎となったマルティン・ルターによる作詞。ルターは「聖書に書かれていないことは認めることができない」という姿勢により、宗教改革の中心人物になった。特に「聖職者が結婚しちゃいかんのか?」のあたり。41歳の時に26歳の修道女と結婚し、子供をもうけている。羨ましい。その他、教皇制度や当時横行していた免罪符の販売を非難し、ついにカトリックから破門されるが、世俗の君主らに庇護され、聖書のドイツ語訳や聖書講義など精力的に活動し続けた。ルター派(ルーテル派)は聖書と信仰を重視するが、カルヴァン派の聖書重視に比べると信仰重視の度合いが強い。
礼拝においては積極的に賛美歌(聖歌)の歌唱を奨励し、自らリュートをとって作詞・作曲した。よく知られている聖歌としては、《いずこの家にも》の他《神はわがやぐら》がある。ルター派の聖歌はコラールと呼ばれる。
なお、みんな大好きJ.S.バッハは一族揃ってルター派であり、職場であるライプツィヒの教会付き音楽家として、多数のコラールをアレンジした。


ルーカス・クラナッハ「ルター」
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日本語歌詞:
いずこの家にも めでたきおとずれ
伝うるためとて 天(あめ)よりくだりぬ

マリアのみ子なる 小さきイエスこそ、
み国にこの世に 尽きせぬよろこび

神なるイエスこそ 罪とが清むる
傷なき子羊 救いの君なれ

Rundfunk-Jugendchor Wernigerode (Kammerchor)
収録アルバム: Telemann, Vivaldi, Handel & Fasch: Altdeutsche Weihnachten - Konzert am Heiligabend

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by CockRobin96 | 2016-12-19 23:01 | Trackback(1) | Comments(0)

Il est ne, le divin Enfant《この子こそ神のみ子(お生まれだイエスさまが)》


*Il est ne, le divin Enfant,
*この子こそ、神さまのみ子
Jouez, hautbois, resonnez, musettes;
 奏でよう、オーボエを、響かせよう、ミュゼットを*1
Il est ne, le divin Enfant;
 この子こそ、神さまのみ子
Chantons tous son avenement!
 歌おう、この子を待ち望む歌を!*2

Depuis plus de quatre mille ans,
四千年以上も昔に*3
Nous le promettaient les Prophetes;
預言者たちが僕らに約束した
Depuis plus de quatre mille ans,
四千年以上も前から
Nous attendions cet heureux temps.
この幸福な時を待っていた

*Refrain
*繰り返し

Ah! qu'il est beau, qu'il est charmant,
ああ! なんて美しくて、なんて魅力的なんだろう
Que ses graces sont parfaites!
神さまのお恵みは完璧なんだ
Ah! qu'il est beau, qu'il est charmant,
ああ! なんて美しくて、なんて魅力的なんだろう
Qu'il est doux le divin Enfant!
なんてかわいらしい神さまのみ子さまだろう!
*Refrain

Une etable est son logement,
馬小屋がそのみ住まいで
Un peu de paille, sa couchette,
わずかな麦わらがその寝床
Une etable est son logement,
馬小屋がそのみ住まい
Pour un Dieu, quel abaissement!
神さまの家だとは、なんと身を落とされたことだろう!

*Refrain
*繰り返し

O Jesus! O Roi tout puissant!
イエスさま、全能の王さま
Tout petit enfant que vous etes,
そして小さな幼な子でもあられるお方よ
O Jesus! O Roi tout puissant!
イエスさま、全能の王さま
Regnez sur nous entierement!
僕たちを完全に統べ治めてください!

*Refrain
*繰り返し

*1 フランスの民族楽器。オーボエの仲間。バグパイプ(風袋)が付いている。
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*2 英語で言うところのアドヴェント。待降節、降臨節とも訳され、クリスマス前の4週間を指す。キリストの降誕を待ち望む季節、転じてその時期に歌われる聖歌。
*3 アダムからイエスの誕生までが約四千年間であるとされている。旧約聖書創世記の「アダムが930歳で死んだ」という記述を真に受ければではあるが。

text & tune: フランスの伝承曲

子供用のクリスマス曲として人気が高い。

讃美歌第二編による日本語歌詞:
おうまれだ イエスさまが、
笛ふけ太鼓を鳴らせよ、
おうまれだ イエスさまが、
みんなで歌をうたおう。

このよろこびの日を
神の民は預言し、
むかしむかしから
わたしたちも待っていた

おうまれだ イエスさまが、
笛ふけ太鼓を鳴らせよ、
おうまれだ イエスさまが、
みんなで うたをうたおう。

「たたえよう イエスさまの うぶやは うまごやだ」
という続きの歌詞があった気がするが、その先が思い出せない。

Les Petits Chanteurs de la Chapelle Sacrée
収録アルバム: Les Petits Chanteurs de la Chapelle Sacrée interprètent les plus beaux chants de Noël, Vol. 1 (Versions chantées)

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by CockRobin96 | 2016-12-17 11:02 | Trackback | Comments(0)

King Jesus hath a garden《王なるイエスは花園を》



Cleobury版


Rutter版アレンジ ピアノ伴奏いいなあと思ったけどamazonなかった

King Jesus hath a garden,
full of divers flowers,
Where I go culling posies gay,
all times and hours.
王様イエスは花園をお持ちだ
種々の花々に満ちた花園を
わたしはそこに行っては素敵な花束を作る
いつでもどんな時も

*There naught is heard
but Paradise bird,
Harp, dulcimer, lute,
With cymbal,
trump and tymbal,
And the tender, soothing flute.
With cymbal,
trump and tymbal,
And the tender, soothing flute.
*そこでは何も聞こえない
 楽園の小鳥のさえずりと
 ハープにダルシマー、リュート、*1
 それにシンバル、
 トランペットにティンパニ、*2
 優しくなだめるフルートの音(ね)の他は
 それにシンバル、
 トランペットにティンパニ、
 優しくなだめるフルートの音の他は

The Lily, white in blossom there,
is Chastity:
The Violet, with sweet perfume,
Humanity.
*Refrain
真っ白に花盛りの百合は
「純潔」
甘い香りのすみれは
「謙虚」
*繰り返し

The bonny Damask-rose is known
as Patience:
The blithe and thrifty Marygold,
Obedience.
*Refrain
うるわしのダマスク・ローズはご存知の通り*3
「忍耐」
ほがらかでつつましいマリーゴールドは*4
「従順」
*繰り返し

The Crown Imperial bloometh too
in yonder place,
'Tis Charity, of stock divine,
the flower of grace.
*Refrain
厳かに咲き誇るこの花冠よ
このはるか遠いところで
これこそ慈愛、神より授けられた株から
萌えいでた恵みの花
*繰り返し

Yet, 'mid the brave, the bravest prize of
all may claim
The Star of Bethlem - Jesus - bless'd
be his Name!
*Refrain
そして真ん中には誇らしく、最も栄誉あるしるし*5
万人が欲しがるもの
ベツレヘムの星だ、イエスよ、祝されよ
その御名は!
*繰り返し

Ah! Jesu Lord, my heal and weal,
my bliss complete,
Make thou my heart thy garden-plot,
fair, trim and neat.
ああ、主イエスよ、癒しにして幸い、
わが至福なる全きものよ
わたしの心もあなたの花園の片隅に植えて
きれいに、こざっぱりと刈り込んでください

That I may hear this musick clear:
Harp, dulcimer, lute,
With cymbal,
trump and tymbal,
And the tender, soothing flute.
With cymbal,
trump and tymbal,
And the tender, soothing flute.
そうすればわたしにもはっきりとこの音楽が聞こえる、
ハープにダルシマー、リュート、
それにシンバル、
トランペットにティンパニ、
優しくなだめるフルートの音が
それにシンバル、
トランペットにティンパニ、
優しくなだめるフルートの音が

*1 ダルシマーはピアノの原型とされる弦楽器。バチで叩いて音を出す。

*2 ケトルドラムともいう。ティンバルはもともと振動させることで音を出す膜状のものを指す。セミとか。
*3 正式な品種名はロサ・ダマスケナ。シリアの古都ダマスカスに由来する。優美な香りで知られる。
*4 マリーゴールドは聖母マリアに関連づけられることもある。
*5 'mid→amid

text: George Ratcliffe Woodward(1848-1934)
tune: Charles Wood(1866-1926)によるオランダ民謡のアレンジ

園芸に命をかけるイギリスらしい、華やかなキャロル。
パラダイスの原義は「壁に囲まれた」であり、特に閉ざされ、よく整備された庭園を指していた。神が手がける花園とはすなわち楽園、エデンの園である。

Choir of King's College, Cambridge
収録アルバム: Greatest Christmas Carols - 50 Festive Classics


オルガン伴奏つき
Choir of King's College, Cambridge, Stephen Cleobury, David Goode & Nicholas Todd
収録アルバム: Carols from King's


John Rutter
収録アルバム: Silent Night - 25 Carols of Peace & Tranquility

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by CockRobin96 | 2016-12-14 18:01 | Trackback | Comments(0)

Here we come a-wassailing(Wassail Song)《我らワッセルしつつ来たれり(ワッセル・ソング)》

Kings Singers版

Theatre Of Voices版 YouTubeなかった


Here we come a-wassailing
ワッセルしながら参上しました*1
Among the leaves so green;
葉っぱのきれいな緑の中で。*2
Here we come a-wand'ring
ここまでめぐりあるいて参りました
So fair to be seen.
それは素敵な眺めだった。

*Love and joy come to you,
*愛と歓びがあなたがたにおとずれますように
And to you your wassail too;
あなたがのワッセルにも
And God bless you
 神様があなたがたを祝福されて
and send you a Happy New Year
 幸せな新年をくださいますように、
And God send you a Happy New Year.
 神様があなたがたに幸せな新年をくださいますように!

Our wassail cup is made
僕らにはワッセル用のカップ
Of the rosemary tree,
ローズマリーの枝で作ったのを*3
And so is your beer
そしてあなたがたにはビールがある
Of the best barley.
上等の大麦から作ったのを。

*Refrain
*繰り返し

We are not daily beggars
僕らは毎日物乞いをしてる訳じゃない
That beg from door to door;
ドアからドアへ門付けしてるんじゃない
But we are neighbours' children,
僕らはお隣さんの子供たちなんだ
Whom you have seen before.
あなたがたもご存じの

*Refrain
*繰り返し

Call up the butler of this house,
このお屋敷の執事さんを呼びだして
Put on his golden ring.
金色のリングを着けさせてやろうよ
Let him bring us up a glass of beer,
そして執事さんにビールを一杯もってこさせておくれ
And better we shall sing.
僕らがもっと上手に歌えるように。

*Refrain
*繰り返し

We have got a little purse
僕らは小さな財布を持ってるんだ
Of stretching leather skin;
なめし革製のお財布を
We want a little of your money
みなさんのお金をちょっぴりいれて欲しいな
To line it well within.
もっといい見た目になるように。

*Refrain
*繰り返し

God bless the master of this house
神様がお屋敷のご主人を祝福してくださいますように
Likewise the mistress too,
同じく奥方様にも
And all the little children
そして小さなお子様たちにも
That round the table go.
このテーブルをぐるりと囲む子たちにも。

*Refrain
*繰り返し

Good master and good mistress,
善良なご主人に奥方様
While you're sitting by the fire,
暖炉のそばでぬくぬく座っている間は
Pray think of us poor children
哀れな子供たちのことをお祈りしておくれ
Who are wandering in the mire.
ぬかるみのなかをさまよう子供たちのことを。

*Refrain
*繰り返し

*1 wassailは酒盛り、宴会の他に、キャロリングと同じく家々を巡り歩いて歌を歌い、寄付を求めること。
*2 →The keeper would a-hunting go《森番が狩りに》と同じフレーズだが、関連は不明。
*3 ローズマリーはハーブの一種。くりぬいてカップを作れるほど太くはなったりしないので、ローズマリーを飾り付けたカップということかもしれない。

text & tune: イギリス民謡

We Wish You a Merry Christmas《楽しいクリスマスがありますように》、The Wren in the Furze《金雀枝の中の鷦鷯》などと同じく、家々を巡って施しを求める歌。物乞いがやるとは限らず、普通の家の子供たちが貧しい人のための寄付をつのるということもあった。 地域によってさまざまなバージョンがある。

The King's Singers
収録アルバム: Christmas Ensemble


Norman Scribner
収録アルバム: Christmas (The Very Best Of)

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by CockRobin96 | 2016-12-11 13:50 | Trackback | Comments(0)

Joseph est bien marié《ヨセフは良き嫁をめとりぬ》


|: Joseph est bien Marié
ヨセフは良き嫁をめとりぬ、
 à la fille de Jessé. :|
エッサイの末裔(すえ)の娘を。*1
C'était chose bien nouvelle
いまだかつてなきこと、
D'être mère et pucelle.
母にしておとめなりとは。
Dieu y avait opéré:
これぞ神のみ業(わざ)、
Joseph est bien marié.
ヨセフは良き嫁をめとりぬ。

|: Et quand ce fut au premier
初めにありしは
 Que Dieu voulut nous sauver :|
神が人類を救わんとする思し召し。
Il fit en terre descendre
主は地に遣わし給うた、
Son seul fils Jésus pour prendre
そのひとり子イエスを
En Marie humanité:
マリアの内に人とならしめて。
Joseph est bien marié.
ヨセフは良き嫁をめとりぬ。

|: Quand Joseph eut aperçu
ヨセフはうち見たり、
 Que la femme avait conçu :|
身籠(みごも)りしかの女を。
Il ne s'en contenta mie,
ヨセフは花嫁に満ち足らず、
Fâché fut contre Marie,
マリアに激しく怒りて
Et se voulut en aller:
追い遣(や)らんとせり。
Joseph est bien marié.
ヨセフは良き嫁をめとりぬ。

|: Mais l'ange si lui a dit:
天使のみ告げなかりせば、
 Joseph n'en aie point dépit, :|
ヨセフはいかに恨みを募らせしか。
Ta sainte femme Marie
「マリアは聖なる女、
Est grosse du fruit de vie.
 大いなる生命の果実。
Elle a conçu sans péché:
 かの女は罪なくして身籠れり」と。
Joseph est bien marié.
ヨセフは良き嫁をめとりぬ。

|: Les anges y sont venus
天使らは来たり、
 Voir le Rédempteur Jésus. :|
あがない主イエスを拝みぬ。
De très belle compagnie,
いともよき群れは、
Püis à haute voix jolie
大いに声を張りあげて
Gloria ils ont chanté:
「栄光あれ」と歌えり。
Joseph est bien marié.
ヨセフは良き嫁をめとりぬ。

|: Or prions dévôtement
今こそ心より祈れ、
 De bon coeur et humblement. :|
真心と謙遜でもて。
Que paix, joie et bonne vie
平和、歓び、善なる命の
Impêtre Dame Marie
授け主なる聖母マリア、*2
A notre nécessité:
我らの望む時にはいつにても。
Joseph est bien marié.
ヨセフは良き嫁をめとりぬ。

*1 エッサイは旧約聖書の英雄王ダビデの父。「エッサイの株からひとつの芽が萌えいで/その根からひとつの若枝が育ち/その上に主の霊がとどまる。(イザヤ書11:1-2)」より、ユダヤ人は救世主はエッサイの血筋から現れると考えていた。新約聖書ではヨセフはエッサイの子孫、民間伝承ではマリアもやはりエッサイの子孫とされている。
*2 Impêtreはフランス語ではなくラテン語。「成し遂げる」「実現する」の意。

text & tune: 17世紀のフランス民謡

《ヨセフは良き妻をめとりぬ》とも。イギリスでキャロルと呼ばれるクリスマスの歌は、フランスでは「ノエル」(降誕)と呼ばれる。当時のフランスでは有名な歌だったようで、マルカントワーヌ・シャルパンティエのMesse de Minuit pour Noël《真夜中のミサ》のキリエ部分にこのメロディが使われている。

またジャン-フランソワ・ダンドリューなどにアレンジされてオルガン曲のバリエーションともなっている。

聖母マリアを崇敬するカトリックらしく、マリアへの賛美に重点がおかれているが、すでに身籠っているマリアに怒り狂うヨセフというCherry Tree Carol《さくらんぼの木のキャロル》と似たモチーフが使われている。フランスでは古くから寝取られ亭主(コキュ。ネットスラング風に言うとNTR)の艶笑話が人気で、民間劇などでもヨセフは漏れなく犠牲になっている。

フランス語全然できないけどグーグル翻訳でフランス語→英語で試しに訳してみました。間違ってたらコメントで教えてください。



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by CockRobin96 | 2016-08-29 21:33 | Trackback(1) | Comments(0)