タグ:童謡 ( 15 ) タグの人気記事

Three Blind Mice《三匹の目の見えないネズミ》


Three blind mice.
(Three blind mice.)
See how they run.
(See how they run.)
They all ran after the farmer's wife,
Who cut off their tails with a carving knife,
Did you ever see such a sight in your life,
As three blind mice?
三匹の目の見えないネズミ
(三匹の目の見えないネズミ)
あいつらの走り方をごらんよ
(あいつらの走り方をごらんよ)
そろって農家のおかみさんを追いかけたら
おかみさんは肉切り包丁でシッポをちょん切った*1
こんなの君が生きてきた中で見たことあるかい、
三匹の目の見えないネズミどもみたいなのをさ

*1 おかみさんが尻尾をちょん切ったから追いかけたのではない。もしそうなら「had cut off」になる。

text & tune: イギリスの古い童謡

文献初出は非常に古く、17世紀初頭に活躍した音楽家Thomas Ravenscroft(1582or1592-1635)によって採取された民謡集『Deuteromelia or The Seconde part of Musicks melodie(デューテロメリアまたは二声の楽曲集)』(1609年に出版)に収録されている。
当時の形は、以下のようになっていた。

Three Blinde Mice, (Three Blinde Mice,)
三匹の目の見えないネズミ(三匹の目の見えないネズミ)
Dame Lulian, (Dame Lulian,)
ルリアンの奥様(ルリアンの奥様)
the Miller and his merry olde Wife,
粉挽きとその陽気なおかみさん
she scrapte her tripe licke thou the knife.
おかみさんが胃袋を刻んでナイフを舐めた
(この胃袋は牛などの胃袋のこと。料理に使う)

熱烈なカトリックであったメアリー一世によって火刑に処された、英国国教会の大司教クランマーと二人の司教のことを歌っているとする説もある。カトリックに対して「盲目」であったから、という説明がなされるが、今日に至るまでの英国国教会の優勢を考えるとあまりこの説明は当てはまらないように思える。
そもそも目が見えないのにどうやっておかみさんの後ろにつきまとっているのか?
やや差別的な内容を含むにも関わらず、残酷で不気味なこの歌は現在でも童謡として愛唱されている。輪唱として歌うこともできる。

Crimson Ensemble
収録アルバム: Children's Party: The Ultimate Collection


輪唱版
The Broadside Band
収録アルバム: Old English Nursery Rhymes


おまけ:

1952年の初演以来、現在に至るまでロングランを続けている、クリスティの戯曲。
ロンドンで殺人事件が起こり、現在も逃走中である折に、ゲストハウスを始めたばかりの若夫婦の元に、5人の客(小説版だと4人)と1人の刑事がやってくる。大雪で閉じ込められたゲストハウスの中に、殺人犯が潜んでいると知らされ、全員が疑心暗鬼にかられるが…。
この中で《三匹の目の見えないネズミ》が繰り返しテーマとして現れ、登場人物たちが口ずさんだりする。「三匹のネズミ」とは、殺人の発端となった「疎開中の3人の子供が、引き取られた先で虐待され1人が死亡した」という戦時中の事件が元となっている。残った2人の子供のどちらかが、自分たちを追い込んだ人間に復讐して回っているのだが、それが男女いたので性別もわからない…という訳である。

おまけその2:
ディズニーのシリー・シンフォニーシリーズの一つ「ネズミ三銃士」

お前ら本当は見えてるだろ

さらにおまけ:
2:15以降あたりから

007シリーズの映画第1作「ドクター・ノオ」の冒頭に、この童謡のパロディが出てくる。
3人の盲人に扮した暗殺者たちが、ターゲットを殺害するというシーンで始まっている。

[PR]
by CockRobin96 | 2017-06-25 10:00 | Trackback | Comments(0)

Hot Cross Buns《ホカホカ十字パン》

The Broadside Band
収録アルバム: Old English Nursery Rhymes

Hot Cross Buns,
Hot Cross Buns
One a penny, Two a penny
Hot Cross Buns!
ホカホカ十字パン!
ホカホカ十字パン!
ひとつ1ペニー、ふたつでも1ペニー
ホカホカ十字パン!

If you have no daughters,
Pray give them to your sons;
もしも娘さんがいないなら
息子さんにおあげなさいよ

But if you have none of these little elves,
Then you must eat them all yourselves.
でもちびっ子たちすらいないなら*1
ご自分でお食べなさいよ

Hot Cross Buns!
Hot Cross Buns!
ホカホカ十字パン!
ホカホカ十字パン!

*1 エルフはいわゆる小妖精のことだが、特にいたずら好きな子供、腕白小僧を指す。

text & tune: イギリスのマザーグース(ナーサリーライム)。18世紀に文献初出。

十字パンはイギリスによく見られる菓子パン。干しぶどうなどが入った甘いパンで、上にアイシングか切れ込みを入れて十字のしるしをつける。本来は聖金曜日(イエスが十字架に架けられたことを記念する。毎年月日が違う)に食べるとされるが、割と通年で売ってる。伝統に厳密に従うのであれば、聖灰水曜日から聖土曜日(イースターの前日)にかけては、乳製品と卵を入れない十字パンを食べることになる。(→Forty Days and Forty Nights《四十日(よそか)経(ふ)るまで》)
本来は街頭で十字パンを売る呼び歌だったものが、わらべ歌化したものと考えられている。
b0310887_9273250.jpg


十字パンのレシピ


「But if you have none of these little elves,/Then you must eat them all yourselves.」の2行は、省略されることの方が多い。


Anuradha Javeri
収録アルバム: Hoopla Kidz, Vol. 2

[PR]
by CockRobin96 | 2017-04-15 09:50 | Trackback | Comments(0)

Ding, Dong, Bell, Pussy’s in the Well《ディン・ドン・ベル、ニャン子が井戸の中》



The Broadside Band
収録アルバム: Old English Nursery Rhymes

Ding, Dong, Bell,
Pussy’s in the Well.
Who put Her in?
Little Johnny Green.
Who pulled Her out?
Little Tommy Stout.
What a Naughty Boy was that,
To try to Drown poor Pussy Cat,
Who ne’er did Him any Harm,
But killed all the Mice
in the Father’s Barn.
ディン・ドン・ベル
ニャン子が井戸の中
誰が放り込んだの?
ジョニー・グリーンくんよ
誰が引き上げたの?
トミー・スタウトくんよ
なんていけない坊やでしょう
かわいそうなニャン子ちゃんを溺れ死なそうとするなんて
ニャン子はジョニーを傷つけたことなんてなかったのに
それどころかネズミをみんなやっつけてくれたのよ
お父さんの納屋にいたのを

text & tune: イギリスのマザーグース(ナーサリーライムズ)。

非常に古いイギリスの童謡。1580年、ウィンチェスター大聖堂のオルガニストによって記録されたもっとも初期の形では、
Jacke boy, ho boy newes,
(ジャッキー坊や、ニュースだ坊や)
The cat is in the well,
(猫が井戸の中)
Let us ring now for her Knell,
(猫のお弔いの鐘を鳴らせ)
Ding dong ding dong Bell.
(ディン・ドン・ディン・ドン・ベルと)
の4行だけで、猫がすでに死亡している。
ジョニー・グリーン及びトミー・スタウトは、バージョンによって名前が変わるが、常に「in」「out」で韻が踏めるようになっている。当時は「弔いの鐘」は「ディン・ドン・ベル」と鳴るもの、と相場が決まっていた。(→Full fathom five thy Father lies《父は五尋の海の底に》
「drown」「kill」などが子供向けではないとして、「put(単に「入れる」)」「scare(おどかす)」に置き換えられていることもある。

おまけ:いろんな絵本作家による《ニャン子が井戸の中》
ウォルター・クレーン
b0310887_11242872.jpg



ウィルビーク・ル・メール
b0310887_1125036.gif



アーサー・ラッカム
b0310887_11255012.jpg



さらにいっぱい画像があるブログ:英語で本三昧
[PR]
by CockRobin96 | 2017-04-08 11:38 | Trackback | Comments(2)

Puff, the Magic Dragon《魔法のドラゴン、パフ》自由部門

第一回プラチナブロガーコンテスト

Puff, the magic dragon
lived by the sea
and frolicked in the autumn mist
in a land called Hona-lee
Little Jackie Paper
loved that rascal Puff
And brought him strings and sealing wax
and other fancy stuff.
魔法のドラゴン、パフは
海のそばに住んでいた
秋めく霧に包まれ遊び暮らしてた
ホナ・リーと呼ばれるところで
ジャッキー・ペイパー坊やは
このいたずらドラゴンが大好きだった
それでパフに糸ひもと封蝋と
その他色々面白いものをプレゼントしてやった

*Puff, the magic dragon
lived by the sea
and frolicked in the autumn mist
in a land called Hona-lee
*魔法のドラゴン、パフは
海のそばに住んでいた
秋めく霧に包まれ遊び暮らしてた
ホナ・リーと呼ばれるところで

Together they would travel
on a boat with billowed sail
And Jackie kept a lookout perched
on Puff's gigantic tail
Noble kings and princes
would bow whene'er they came
And pirate ships would lower their flags
when Puff roared out his name.
*Refrain
パフと坊やは一緒に旅をした
帆をはためかせた船に乗って
ジャッキーが見張りで腰掛けるのは
パフの巨大な尻尾の上
高貴な王様達も君主達も
彼らの行くところどこでもお辞儀する
海賊船もその旗を降ろす
パフが自分の名前で吠えるときは*1
*繰り返し

A dragon lives forever,
but not so little boys
Painted wings and giant strings
make way for other toys
One grey night it happened,
Jackie Paper came no more
And Puff that mighty dragon,
he ceased his fearless roar.
ドラゴンは永遠に生きるけれど
小さな坊や達はそうじゃない
カラフルな翼も、巨人の竪琴も*2
他のおもちゃに道を譲る
ある鉛色の夜にそれは起こった
ジャッキー・ペイパーはもう二度と来なかった
そして賢いドラゴンのパフは
不敵に吠えることをやめてしまった

His head was bent in sorrow,
green scales fell like rain,
Puff no longer went to play,
along the cherry lane.
Without his life-long friend,
Puff could not be brave,
So Puff that mighty dragon
sadly slipped into his cave. Oh!
*Refrain
パフの頭は悲しみでうなだれ
緑の鱗は雨のようにハラハラ落ちる
パフはもう二度と遊びに行かない
あの桜並木の通りを抜けて
長生きの友達でもいなくちゃ
パフは勇敢ではいられない
そして賢いドラゴンのパフは
悲しげに洞窟に潜り込んで行った
*繰り返し

*1 「パフ」はもともとドラゴンの鳴き声だった。ぱふぱふ。
*2 ピーター・ポール&マリー版では「巨人の指輪(giant rings)」となっている。その辺の輪っかを拾ってきて「これは巨人の指輪なんだよぉ」とかやってたのか可愛い。ロビンも綺麗なガラス玉とか集めて「これは異世界のアイテムやねん」とかやってた。今も集めてるけど。
 そういう見立て遊びができなくなり、もっと即物的なおもちゃにとって代わられてしまったという暗喩。

text: Lenny Lipton(1940-)&Peter Yarrow(1938-)
tune: Peter Yarrow(1938-)

ピーター・ポール&マリーの方が有名かもしれない。もともとはフォークソングとして登場したが、子供向けの歌としても認知されるようになった。日本でも小学校の教科書に掲載されたり、NHKの児童向け番組「おかあさんといっしょ」に取り上げられた。
ジャッキー少年が戦争に行き戦死したため来なくなったという俗説があるが、作詞者は「単純に成長したからだ」と否定している。

CDのみ


Peter, Paul, Mary
収録アルバム: Puff the Magic Dragon


おまけ
さだまさしの訳によるCD付き絵本。

[PR]
by CockRobin96 | 2017-01-14 10:31 | Trackback | Comments(0)

The Lion and the Unicorn《ライオンとユニコーン》

youtubeあんまりなかった


かわいい


王道


The lion and the unicorn
Were fighting for the crown;
The lion beat the unicorn
All about the town.
ライオンとユニコーン、*1
王冠かけて戦った
ライオンはユニコーンをどつきまわす
町中のいたるところで

Some gave them white bread,
And some gave them brown;
And some gave them plum cake
And drummed them out of town.
二頭に白パンをあげる人もいたし
茶色いパンをあげる人もいたし
干しぶどうのケーキをあげる人もいた*2
そして町から二頭を叩き出したとさ。*3

*1 ライオンとユニコーンはそれぞれイギリス王家とスコットランド王家の紋章に描かれた動物であり、17世紀に起こったイギリス王家とスコットランド王家の統合を現しているとされる。しかしイギリスであるライオンにスコットランドであるユニコーンがボコられているところを見ると、むしろその後のイギリスによるスコットランド制圧とそれに関連するゴタゴタを象徴していると言える。
*2 plum cakeという言葉から一瞬スモモのケーキかと思うが、実はplumは干しぶどうの古い言い方。プルーンもプラムに入る。ドライフルーツケーキっぽいイメージ。
*3 drummed out of...はもともと軍隊から除名されるときに太鼓を鳴らしたことからきている。

text & tune: イギリスの童謡

ルイス・キャロルの『鏡の国のアリス』に登場したことで、日本人にもわりと知名度が高い童謡。
b0310887_2222106.jpg


おまけ

イギリスの大衆文化をテーマにしたオーウェルのエッセイ集。
[PR]
by CockRobin96 | 2016-04-28 22:26 | Trackback | Comments(0)

Sing a Song of sixpence《6ペンスの歌を歌おう》


Sing a Song of sixpence,
A pocket full of rye,
Four and twenty blackbirds,
Baked in a pie.
6ペンスの歌を歌おう、*1
袋にはライ麦いっぱい。*2
24羽の黒い鳥、*3
焼きこまれてパイの中。

when the pie was opened,
The birds began to sing,
Was not that a dainty dish,
To set before the king?
パイを切り開くと、
小鳥たちが歌い出した。
なんとしゃれたご馳走じゃないか、
王様にお出しするには。

The king was in his counting-house,
Counting out his money,
The queen was in the parlour,
Eating bread and honey.
王様は仕事部屋で
お金を数えてる。
お妃様は居間で
パンを蜂蜜で食べてる。

The maid was in the garden,
Hanging out the clothes,
There came a little blackbird,
And snapped off her nose.
メイドは庭で
洗濯物を干してる。
そこへ黒い鳥が舞い降りて
彼女の鼻をつまんでもいじゃった。

*1 ひところ一番よく使われた銀貨。年代ごとにデザインが違う。1967年に発行終了した。よく知られるマザーグースに「I love sixpence, jolly little sixpence...」(大好きな6ペンス、愉快なかわいい6ペンス)で始まるものもある。また花嫁の靴の中にいれると幸福になるとされた。
*2 ポケットは現在は服についている袋を指すが、古くは羊毛などをいれる大きな袋を指した。
*3 イギリスでは美しい声で鳴くクロウタドリ、アメリカではやかましいムクドリモドキを指す。

text & tune: イギリス由来の18世紀ごろから伝わる童謡。ここではJohn Rutter (1945-)による編曲。

イギリスとアメリカでメロディが違うが、マザーグースの中でももっともよく知られるもののひとつ。
特に、アガサ・クリスティーお気に入りの歌だったのか、ポアロものの短編『24羽の黒つぐみ』とミス・マープルものの長編『ポケットにライ麦を』でモチーフとして使っている。ジョーン・ヒクソン主演のドラマ映画でも、イギリス版のメロディが不気味に挿入された。

文献に初出したのは1744年頃のTommy Thumb's Pretty Song Book(トミー・サムの可愛い唄の本)で、
Sing a Song of Sixpence,(6ペンスの歌を歌おう、)
A bag full of Rye,(袋にはライ麦いっぱい)
Four and twenty Naughty Boys,(24人のいけない子たちが)
Baked in a Pye.(焼き込まれてパイの中)
の4行だけだった。
年代ごとに歌詞が変遷し、女中の鼻をもいだのがカササギだったり、もがれた鼻をくっつけ直してもらったりするバージョンがある。

アメリカ版のメロディ


収録アルバム: Rutter: Fancies



おまけ


おまけその2


参考文献:
岩崎芸術社「マザーグースと絵本の世界」夏目 康子

[PR]
by CockRobin96 | 2015-10-22 21:02 | Trackback | Comments(0)

Lavender's Blue《ラヴェンダーは青い》


Lavender's blue, dilly dilly,
lavender's green,
When I am king, dilly, dilly,
you shall be queen.
ラヴェンダーは青い、ディリ・ディリ
ラヴェンダーは緑。
僕が王様なら、ディリ・ディリ
君はきっとお妃様。

Who told you so, dilly, dilly,
who told you so?
'Twas my own heart, dilly, dilly,
that told me so.
誰があなたにそんなこと言ったの、ディリ・ディリ
誰があなたにそう言ったの?
これは僕の本心からだよ、ディリ・ディリ
自分にそう言い聞かせてるんだよ。

Call up your men, dilly, dilly,
set them to work
Some to the plow, dilly, dilly,
some to the fork,
君の家来を呼び集めて、ディリ・ディリ
仕事に就かせよう。
鋤(すき)を持たせて、ディリ・ディリ
熊手を持たせて。

Some to make hay, dilly, dilly,
some to cut corn,
While you and I, dilly, dilly,
keep ourselves warm.
干し草を作らせよう、ディリ・ディリ
小麦も刈らせよう。
そのあいだに君と僕は、ディリ・ディリ
ぬくぬく暖め合っているんだ。

Lavender's green, dilly, dilly,
Lavender's blue,
If you love me, dilly, dilly,
I will love you.
ラヴェンダーは緑、ディリ・ディリ
ラヴェンダーは青い。
もし君が僕を大好きなら、ディリ・ディリ
僕も君が大好きになるよ。

Let the birds sing, dilly, dilly,
And the lambs play;
We shall be safe, dilly, dilly,
out of harm's way.
小鳥たちよ歌え、ディリ・ディリ
小羊たちよ遊べ。
僕らは安全なところに行って、ディリ・ディリ
危ない道からは外れようね。

I love to dance, dilly, dilly,
I love to sing;
When I am queen, dilly, dilly,
You'll be my king.
わたしはダンスが大好き、ディリ・ディリ
わたしは歌うのが大好き。
もしもわたしがお妃様なら、ディリ・ディリ
あなたはわたしの王様。

Who told me so, dilly, dilly,
Who told me so?
I told myself, dilly, dilly,
I told me so.
誰が君にそんなこと言ったの、ディリ・ディリ
誰が君にそう言ったの?
自分で言い聞かせてるの、ディリ・ディリ
自分にそう言ってるの。

text & tune: 17世紀から伝わるイギリスの童謡。初出は1672年から1685年にかけて出版されたブロードサイド・バラッド(片面刷りの瓦版みたいなもん。新聞の原型)。

古くからよく知られた童謡だったが、2015年公開のディズニー実写映画『シンデレラ』で歌われ、リバイバルした。なお、初期は「dilly dilly」が「diddle, diddle」で、もっと露骨にスケベに誘う歌だった(That you and I, diddle, diddle,/must lie together)。
19世紀から20世紀に活躍した女流画家Henriette Willebeek Le Mair(1889-1966)の繊細で愛らしい絵が秀逸。ロビンも持ってるけど大事な宝物。


映画は魔法が解けるところが一番面白かった(小声)。
継子いじめは見てて心がえぐられる。

Ray Kont Hollywood Singers + Orchestra
収録アルバム: Cinderella

[PR]
by CockRobin96 | 2015-10-19 21:38 | Trackback(1) | Comments(0)

I had four brothers over the sea(The Four Presents)《海の向こうの四人の兄さんたちが(四つの贈り物)》

このバージョンだと歌詞がちょっと違うので悪しからず(prettyとかgooseとか)

I had four brothers over the sea
Perrie, Merrie, Dixie, Dominie;
And they each sent a present to me,
Petrum, Patrum, Paradisi, Temporie,
Perrie, Merrie, Dixie, Dominie.
わたしには海の向こうに四人のお兄さんがいるの、
(ペリー、メリー、ディクシー、ドミニー)*1
兄さんたちがそれぞれわたしに贈り物をしてくれた、
(ピートゥルム、パートゥルム、パラディシ、テンポリー*2
ペリー、メリー、ディクシー、ドミニー)

The first sent a chicken, without a bone,
Perrie, Merrie, Dixie, Dominie;
The second a cherry, without a stone.
Petrum, Patrum, Paradisi, Temporie,
Perrie, Merrie, Dixie, Dominie.
最初にくれたのは骨なしのにわとり、
(ペリー、メリー、ディクシー、ドミニー)
二番目は種なしのさくらんぼ。
(ピートゥルム、パートゥルム、パラディシ、テンポリー
ペリー、メリー、ディクシー、ドミニー)

The third sent a book which no man could read,
Perrie, Merrie, Dixie, Dominie.
The fourth sent a blanket, without thread.
Petrum, Patrum, Paradisi, Temporie,
Perrie, Merrie, Dixie, Dominie.
三番目にくれたのは誰も読むことが出来ない本、
(ペリー、メリー、ディクシー、ドミニー)
四番目は縫い糸のない毛布。
(ピートゥルム、パートゥルム、パラディシ、テンポリー
ペリー、メリー、ディクシー、ドミニー)

How can there be a chicken without a bone?
Perrie, Merrie, Dixie, Dominie;
How can there be a cherry without a stone?
Petrum, Patrum, Paradisi, Temporie,
Perrie, Merrie, Dixie, Dominie.
どうしたら骨なしのにわとりなんてありえるの?
(ペリー、メリー、ディクシー、ドミニー)
どうしたら種なしのさくらんぼなんてありえるの?
(ピートゥルム、パートゥルム、パラディシ、テンポリー
ペリー、メリー、ディクシー、ドミニー)

How can there be a book which no man can read?
Perrie, Merrie, Dixie, Dominie;
How can there be a blanket without a thread?
Petrum, Patrum, Paradisi, Temporie,
Perrie, Merrie, Dixie, Dominie.
どうしたら誰も読めない本なんてありえるの?
(ペリー、メリー、ディクシー、ドミニー)
どうしたら縫い糸のない毛布なんてありえるの?
(ピートゥルム、パートゥルム、パラディシ、テンポリー
ペリー、メリー、ディクシー、ドミニー)

When the chicken's in the egg-shell there is no bone,
Perrie, Merrie, Dixie, Dominie;
When the cherry's in the bloosom there is no stone.
Petrum, Patrum, Paradisi, Temporie,
Perrie, Merrie, Dixie, Dominie.
にわとりが卵のからのなかにいるときは、骨はない。
(ペリー、メリー、ディクシー、ドミニー)
さくらんぼがさくらの花だったときは、種はない。
(ピートゥルム、パートゥルム、パラディシ、テンポリー
ペリー、メリー、ディクシー、ドミニー)

When the book's in the press, no man can it read,
Perrie, Merrie, Dixie, Dominie;
When the wool's on the sheep's back there is no thread.
Petrum, Patrum, Paradisi, Temporie,
Perrie, Merrie, Dixie, Dominie.
本を閉じているときは、誰にも読めない。
(ペリー、メリー、ディクシー、ドミニー)
毛糸が羊の背中にあるときは、縫い糸はない。
(ピートゥルム、パートゥルム、パラディシ、テンポリー
ペリー、メリー、ディクシー、ドミニー)

*1 いずれも人名だが、実名ではなく愛称に近い(愛称が実名の人もいるけど)。ついでにいうと語呂のよさを優先しているだけで特に深い意味はないと思われる(古くは「peri meri winkle domine」という形もあった)。が、一応解説。
ペリー:名前ではなく名字として多い。梨製品(梨ジュースとか梨ワインとか)という意味もある。梨汁ぷしゃー。
メリー:おそらくMaurice(モーリス)かMeredith(メレディス)の愛称。「愉快な」という意味もある。女性名Maryの愛称でもある。
ディクシー:Dixon(ディクソン)も名字として多い名前。DIXだとフランス語で10を意味する。ディキシーランドだとアメリカ南部の通称。もしかしたらDexter(デクスター)の愛称。
ドミニー:Dominic(ドミニク)の愛称。

*2意味不明のはやし声。ラテン語起源か。それぞれ「ペテロ」「父祖」「天国(庭園)」「時間」と読めるが、やっぱり語呂合わせ重視で特に意味はないのかもしれない。「hotum, potum, paradise tantum」「partum quartum perry deek entum」などの形もあった。あと地域によって「ピートゥルム」だったり「ペートラム」だったりする。

text & tune: イギリスの童謡

15世紀にまでさかのぼることができるというなぞなぞ歌。つまり、末妹(末弟)がもらったのは、卵・桜の花・本・羊。プレゼントをくれるのは兄弟ではなく姉妹であったり、恋人であったりもする。

四姉妹バージョン


ウォルター・クレーン『Baby's Bouquet 幼子の花束』より 盛大にネタバレしててなぞなぞになってない
b0310887_11145083.gif

ペーパーバック版


The Wiggles
収録アルバム: Apples & Bananas: A Wiggly Collection Of Nursery Rhymes


ようつべにはないが一番好きなバージョン
The Broadside Band
収録アルバム: Old English Nursery Rhymes


[PR]
by CockRobin96 | 2015-05-22 11:59 | Trackback | Comments(0)

Le Papa pingouin《パパ・ペンギン》


*Le Papa pingouin
Le Papa pingouin
Le Papa, Le Papa, Le Papa pingouin
Le Papa pingouin s'ennuie sur la banquise
*パパ・ペンギン、
パパ・ペンギン、
パパ、パパ、パパ・ペンギン、
パパ・ペンギンが氷の上で退屈してる

Le Papa pingouin
Le Papa pingouin
Le Papa, Le Papa, Le Papa pingouin
Le Papa pingouin voudrait faire sa valise
パパ・ペンギン、
パパ・ペンギン、
パパ、パパ、パパ・ペンギン、
パパ・ペンギンは荷造りして出かけたいんだ

On le sent nerveux
Un peu malheureux
Pas très bien dans ses plumes
Pour se calmer les nerfs
Il plonge dans la mer
なんとなくうんざり
ちょっぴり憂鬱
羽にも良くないから
気を鎮めるために
パパは海に飛び込むんだ

Il envie l'oiseau
Qui sent va voir du côté de la lune
Il a des pieds de plomb
Ça le rend grognon...
パパは鳥がうらやましいんだ
月を間近で感じられる鳥たちが
「自分は鉛の足を持ってるみたいだ
 それでイライラしてしまうんだ」

*Regrain
*くりかえし

Sur la neige bleue
Fait des pas douteux
Et glisse sur la glace
On l'entend murmurer
Je veux m'en aller
蒼白(あおじろ)い雪が降れば
危なっかしいこともなくて
氷の上を滑っていけるけど
ささやき声が聞こえるよ
「どこかに行ってしまいたい」って

Très haut dans le ciel
Tout près du soleil
En traversant l'espace
J'ai les ailes d'un oiseau
Je peux voler haut...
とっても高い空の上
お日様のそば
宇宙とのはざま
鳥の翼があれば
自分も飛んで行けるのに…

Mais voyons Papa
Pourquoi dis-tu ça?
Tu sais bien que les ailes
Celles des pingouins et des moulins
Ne servent plus à rien
でもねえパパ、
どうしてそんなこと言うの?
わかってるでしょ、
ペンギンと風車の翼は
空を飛ぶのには使えないよ

Mais Pourquoi Papa
Aller là bas ?
Ici la vie est belle
Laisse le ciel aux anges et aux saints
Vient Papa...
でもどうしてなのパパ、
どこかに行ってしまいたいなんて
ここの生活だって素晴らしいよ
天国なんて天使さまと聖人さまにまかせとこうよ
ねえパパ…

Le Papa pingouin
Le Papa pingouin
Le Papa, Le Papa, Le Papa pingouin
Le Papa pingouin poursuit son joli rêve
パパ・ペンギン、
パパ・ペンギン、
パパ、パパ、パパ・ペンギン
パパ・ペンギンはうっとり夢見てる

Voilà qu'il se prend
Pour un goéland
Il fait de longs voyages
Il descend vers le sud
Jusqu'en Angleterre
パパが今夢中なのは
カモメのこと
カモメなら長い旅に出られる
南へ向かい
イギリスまで

Et voici Paris
Et même Napoli
Les rives de Carthage
La Méditerranée
Que c'est beau l'été...
パリにも
ナポリでも
カルタゴの海辺にも
地中海にも
夏が美しいという土地へ…

Mais voyons Papa
Tu n'y penses pas ?
Tu sais bien que les ailes
Celles des pingouins et des moulins
Ne servent plus à rien
でもねえパパ
そんなとこ行けないでしょう?
わかってるでしょ、
ペンギンと風車の翼は
空を飛ぶのには使えないよ

Mais Pourquoi Papa
Aller là bas ?
Ici la vie est belle
Si tu pars tu n'iras pas loin
Reste là Papa…
でもどうしてなのパパ、
どこかに行ってしまいたいなんて
ここの生活だって素晴らしいよ
もし行ってしまうのならあまり遠くには行かないで
ここにいてよ、パパ…

Le Papa pingouin
Le Papa pingouin
Le Papa, Le Papa, Le Papa pingouin
Le Papa pingouin
Revient de ses chimères
パパ・ペンギン、
パパ・ペンギン、
パパ、パパ、パパ・ペンギン、
パパ・ペンギンが
夢から覚めた

Le Papa pingouin
Le Papa pingouin
Le Papa, Le Papa, Le Papa pingouin
Le Papa pingouin
Redescend sur la terre
パパ・ペンギン、
パパ・ペンギン、
パパ、パパ、パパ・ペンギン、
パパ・ペンギンが
地上に戻ってきた

Le Papa pingouin
Le Papa pingouin
Le Papa, Le Papa, Le Papa pingouin
Le Papa pingouin
Adore sa banquise
パパ・ペンギン、
パパ・ペンギン、
パパ、パパ、パパ・ペンギン、
パパ・ペンギンは
氷が大好き

Le Papa pingouin
Le Papa pingouin
Le Papa, Le Papa, Le Papa pingouin
Le Papa pingouin
Va brûler sa valise
パパ・ペンギン、
パパ・ペンギン、
パパ、パパ、パパ・ペンギン、
パパ・ペンギンは
スーツケースを燃やしちゃった

text: Pierre Delanoë, Jean-Paul Cara
tune: Ralph Siegel, Bernd Meinunger

仕事も家庭も何もかも放り出してどっかにバカンスに行きたい(真顔)
という世の中のお父さんの気持ちを代弁したような歌。
この歌ではパパは夢想から戻ってくるが、たまにはパパを解放してあげることも大切なのでは……と書いてから気づいたが、自殺をはかろうとしているお父さんを子供が一生懸命止めている歌だったらどうしよう

それはそれとして、ヨーロッパ最大の音楽番組「ユーロビジョン・ソング・コンテスト」の1980年に、ルクセンブルク代表の女性2人組によって初出。ちなみにルクセンブルクは、フランスとベルギーにはさまれた立憲君主制国家である。2006年に、フランスでPiglooによってカバー・ヴァージョンが歌われ、プロモーションビデオのペンギンアニメが話題となった。
フランス語じゃないけど何語かわからないバージョン


ピグルー版

(CDは絶版)



DD Company版


[PR]
by CockRobin96 | 2015-05-19 23:15 | Trackback | Comments(0)

The Eensie Weensie Spider《ちびっこクモちゃん》InsideOut

男声六人によるアカペラユニット「InsideOut」によるバージョン

*The Eensie Weensie Spider
climbed up the water spout
Down came the rain and washed the spider out
Up came the sun and dried up all the rain
And the eensie weensie spider
climbed up the spout again
*ちびっこクモちゃん、
雨どい登る
雨が降ればクモちゃんは流される
お日様昇って雨が乾けば
ちびっこクモちゃん
また雨どい登る。

The eensie weensie spider
went splashing in the rain
He jumped in muddy puddles
and he jumped back out again
Then everyplace the spider crawled--
in corners, spouts or cracks
The eensie weensie spider
left eensie weensie spider tracks!
*refrain
ちびっこクモちゃん、
どしゃ降り雨の中へ
ぬかるみに飛び込んで、
また飛び出す
クモちゃんはそこら中這いまわる、
すみっこに、雨どいに、壁の割れ目に
ちびっこクモちゃんの後ろには、
ちびっこクモちゃんの足跡が残ってる!
*繰り返し

The eensie weensie spider
slipped down the laundry chute
He landed in the pocket
of old Martin's working suit
He curled up into a ball
and slept till half-past five
And when he woke he found himself
just hanging out to dry!
*refrain
ちびっこクモちゃん
洗濯機にすべりこみ
マーティンじいさんの作業着の
ポケットに着地した
ころんと丸まって
五時半過ぎまで眠ってたら、
起きたときには、
物干し竿に干されてた!
*繰り返し

text & tune: イギリスの童謡 Kimball Brownによる歌詞追加&アレンジ

英語圏で最もよく知られる童謡(マザーグースまたはナーサリーライム)のひとつ。eensy weensy、itsy bitsyなど異称が多い。
遊び方はこう。

体を雨どいに見立てて手や指をはわせりするやり方もあるらしい。
1990年制作のアメリカ映画『アラクノフォビア』は新種の毒グモが町を襲うというパニック映画だが、子供たちがお互いを怖がらせあおうとクモの出てくる童謡を歌いあうというシーンが出てくる。



[PR]
by CockRobin96 | 2015-05-02 14:42 | Trackback | Comments(0)