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Three Blind Mice《三匹の目の見えないネズミ》


Three blind mice.
(Three blind mice.)
See how they run.
(See how they run.)
They all ran after the farmer's wife,
Who cut off their tails with a carving knife,
Did you ever see such a sight in your life,
As three blind mice?
三匹の目の見えないネズミ
(三匹の目の見えないネズミ)
あいつらの走り方をごらんよ
(あいつらの走り方をごらんよ)
そろって農家のおかみさんを追いかけたら
おかみさんは肉切り包丁でシッポをちょん切った*1
こんなの君が生きてきた中で見たことあるかい、
三匹の目の見えないネズミどもみたいなのをさ

*1 おかみさんが尻尾をちょん切ったから追いかけたのではない。もしそうなら「had cut off」になる。

text & tune: イギリスの古い童謡

文献初出は非常に古く、17世紀初頭に活躍した音楽家Thomas Ravenscroft(1582or1592-1635)によって採取された民謡集『Deuteromelia or The Seconde part of Musicks melodie(デューテロメリアまたは二声の楽曲集)』(1609年に出版)に収録されている。
当時の形は、以下のようになっていた。

Three Blinde Mice, (Three Blinde Mice,)
三匹の目の見えないネズミ(三匹の目の見えないネズミ)
Dame Lulian, (Dame Lulian,)
ルリアンの奥様(ルリアンの奥様)
the Miller and his merry olde Wife,
粉挽きとその陽気なおかみさん
she scrapte her tripe licke thou the knife.
おかみさんが胃袋を刻んでナイフを舐めた
(この胃袋は牛などの胃袋のこと。料理に使う)

熱烈なカトリックであったメアリー一世によって火刑に処された、英国国教会の大司教クランマーと二人の司教のことを歌っているとする説もある。カトリックに対して「盲目」であったから、という説明がなされるが、今日に至るまでの英国国教会の優勢を考えるとあまりこの説明は当てはまらないように思える。
そもそも目が見えないのにどうやっておかみさんの後ろにつきまとっているのか?
やや差別的な内容を含むにも関わらず、残酷で不気味なこの歌は現在でも童謡として愛唱されている。輪唱として歌うこともできる。

Crimson Ensemble
収録アルバム: Children's Party: The Ultimate Collection


輪唱版
The Broadside Band
収録アルバム: Old English Nursery Rhymes


おまけ:

1952年の初演以来、現在に至るまでロングランを続けている、クリスティの戯曲。
ロンドンで殺人事件が起こり、現在も逃走中である折に、ゲストハウスを始めたばかりの若夫婦の元に、5人の客(小説版だと4人)と1人の刑事がやってくる。大雪で閉じ込められたゲストハウスの中に、殺人犯が潜んでいると知らされ、全員が疑心暗鬼にかられるが…。
この中で《三匹の目の見えないネズミ》が繰り返しテーマとして現れ、登場人物たちが口ずさんだりする。「三匹のネズミ」とは、殺人の発端となった「疎開中の3人の子供が、引き取られた先で虐待され1人が死亡した」という戦時中の事件が元となっている。残った2人の子供のどちらかが、自分たちを追い込んだ人間に復讐して回っているのだが、それが男女いたので性別もわからない…という訳である。

おまけその2:
ディズニーのシリー・シンフォニーシリーズの一つ「ネズミ三銃士」

お前ら本当は見えてるだろ

さらにおまけ:
2:15以降あたりから

007シリーズの映画第1作「ドクター・ノオ」の冒頭に、この童謡のパロディが出てくる。
3人の盲人に扮した暗殺者たちが、ターゲットを殺害するというシーンで始まっている。

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by CockRobin96 | 2017-06-25 10:00 | Trackback | Comments(0)

Jubilate Deo in C《ハ音のユビラーテ・デオ(神にありて歓べ)》


O be joyful
歓べよ
in the Lord, all ye lands;
主にありて、全地よ。
Serve the Lord with gladness
喜びをもて主に仕え
and come before his presence with a song.
主のみ前に歌いつつ来れ。
Be ye sure
確信せよ、
that the Lord he is God:
主こそ神なりと。
It is he that hath made us
主は我らを創られ給えり、
and not we ourselves;
我らが創りしにあらず。
We are his people,
我らは主の民、
and the sheep of his pasture.
その牧場の羊。
O go your way
進みゆけ
into His gates with thanksgiving,
主の門のうちに感謝とともに入り
And into His courts with praise.
その宮中に賛美とともに入れ。*1

Be thankful unto him
主に向かいて感謝に満ち満ちて
and speak good of his name.
その御名を良き声で呼ばわれ。
For the Lord is gracious,
主は恵み深く
His mercy is everlasting;
その憐れみはとこしえであるゆえに。

And his truth
そのまことは
endureth
限りなく続く
from generation to generation.
世から世へと。

Glory be
栄光は
to the Father
父と
and to the Son
子と
and to the Holy Ghost;
聖霊に、
as it was in the beginning
初めにあったように
is now and ever shall be:
今もそしてとこしえに。

world without end.
御代(みよ)終わりなくあれかし。
Amen.
アーメン。

*1 courtは単に中庭という意味の他、宮廷、法廷、高貴な人の御前という意味がある。

text: 詩篇第100編(聖公会祈祷書による)
tune: Benjamin Britten(1913-1976)

Jubilate Deoはラテン語での詩篇第100編の冒頭で、「神にありて歓べ」の意。繰り返し「感謝」という言葉が出てくるため、詩篇第100編は「感謝の賛歌」というサブタイトルがつくこともある。
同じ歌詞で、同じくブリテンによるin E flat(変ホ音)のものもある。


Oxford New College Choir
収録アルバム: Britten: The Sacred Choral Music

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by CockRobin96 | 2017-06-18 09:09 | Trackback | Comments(0)

Minnie the Moocher《ミニー・ザ・ムーチャー》

ベティの家出版

ブルース・ブラザーズの劇中歌

Folks, Now here's the story 'bout Minnie the Moocher,
She was a red-hot hootchie-cootcher,
She was the roughest, Toughest frail,
But Minnie had a heart as big as a whale
皆の衆よ、これがはぐれミニーの物語*1
その娘はお熱い踊り子で*2*3
最高にガサツでタフな突き出し女*4
でもミニーはクジラみたいにでっかい心の持ち主だった

Ho-de-ho-de-ho,
(Ho-de-ho-de-ho,)
Hi-de-hi-de-hi-de-hi,
(Hi-de-hi-de-hi-de-hi,)
He-de-he-de,
(He-de-he-de,)
Ho-de-ho-de-ho,
(Ho-de-ho-de-ho)

She messed around with a bloke named Smoky,
She loved him though he was cokie,
He took her down to Chinatown,
He showed her how to kick the gong around,
(Showed her how to kick the gong around)
ミニーがいちゃつく野郎はスモーキーという名だった*5 *6
ミニーはスモーキーが大好きだったけど、奴はジャンキーだった
奴はミニーをチャイナタウンへ連れてって
アヘンの吸い方を教えてやったのさ*7

Hi-de-hi-de-hi-de-hi-de-hi-de-hi-de-hi,
(Hi-de-hi-de-hi-de-hi-de-hi-de-hi-de-hi,)
He-de-he-de-he-de-he-de-he-de-he,
(He-de-he-de-he-de-he-de-he-de-he,)
Ho-de-ho-he-doddy-hay, (Ho-de-ho-he-doddy-hay,)
Ho-de-ho-de-ho, (Hi-de-hi-de-ho)

Now, she had a dream about the king of Sweden,
He gave her things that she was needin',
He gave her a home built of gold and steel,
A diamond car with a platinum wheel
ミニーが夢見たのはスウェーデンの王様のこと
王様はミニーが欲しいものをなんでもくれた
王様は金と鋼鉄で建てた家もくれた
プラチナの車輪のついたダイヤモンドの車も

Oh, skip-bop-doop-bop-lay-de-doo,
(Oh, skip-bop-doop-bop-lay-de-doo, )
Skee-bop-de-google-eet-skee-bop-de-goat,
(Skee-bop-de-google-eet-skee-bop-de-goat, )
Skeet-dot'n-dot'n-dot'n-dot'n-dottee-oh,
(Skeet-dot'n-dot'n-dot'n-dot'n-dottee-oh, )
Hi-de-hii-de-ho,
(Hi-de-hii-de-ho)

Now, He gave her his townhouse and his racing horses,
Each meal she ate was a dozen courses,
She had a million dollars worth of nickels and dimes,
And she sat around and counted them all a billion times
王様がくれたのはお屋敷に競走馬
ミニーが食べたのは12コースもの料理
ミニーが持つのは億万長者くらいのニッケル貨や小銭*8
それを無限に数える以外何もしなかった*9

Ho-de-ho-de-ho,
(Ho-de-ho-de-ho,)
Hi-de-hi-de-hi,
(Hi-de-hi-de-hi)

*1 moocherは浮浪者、せびり屋、騙されやすいカモ、ヤク中などの意味がある。ミニーちゃんはその全部でもある。かわいそう。
*2 red hotはセクシーという意味もある。
*3 hootchy-kootchyとも。腰をくねらせるベリーダンサーのことだが、性的にそそる女という意味でもある。
*4 frailは脆い、か弱いという意味だが、男に騙されて金を取らずに相手してしまう新米娼婦のことも指す。ダメじゃん。
*5 mess around with...で(性的に)いちゃつく、困らせる、ふざけあう、弄ぶという意味がある。ミニーがスモーキーに懐いてつきまとっていたという意味かもしれない。
*6 smokyは煙たい、ススまみれという意味だが、黒人、アヘン常習者という意味もある。フルネームはSmoky Joeとされ、キャブの他二曲Kickin' the Gong Around《アヘンを吸いながら》、Ghost of Smokey Joe《スモーキー・ジョーの亡霊》にも登場し、ミニーを探し回る亡霊となっている。ちなみにblokeは「あの男」「奴」という意味だが、コカイン(coke)と韻を踏む言葉でもある。
*7 kick the gong aroundで「アヘンを吸う」。アヘン窟へ入る時に銅鑼でも叩いたのか?
*8 お札とか金貨とか見たことないから想像できないんだね。かわいそう。
*9 sit aroundで「何もせずぼーっとしている」。アヘンで完全にぶっ飛んでしまっている。

text & tune: Cab Calloway(1907-1994)

バージョンによっては、最後に「Poor Min(かわいそうなミニー・ミン)」という歌詞がつく。全て過去形になっているので、ミニーは現在すでに死亡しているとも取れる。
あとものすごいスラングまみれで絶対教育上よろしくない。

キャブは1930~1940年代にかけて一世を風靡したアフリカ系アメリカ人のジャズシンガーであり、バンドリーダー。当時の様子は映画『コットン・クラブ』でうかがうことができる(キャブのそっくりさんも劇中歌に登場している)。父は弁護士、母はオルガニストという恵まれた家庭に育ち、音楽の教育を受け、姉のブランチと共にジャズシンガーへの道を邁進する。ルイ・アームストロングに教えてもらったスキャット唱法を多用する独特の芸風により「ハイデホー・マン」というあだ名がついた。ベティのアニメの他、音楽番組や音楽映画にも多数出演し、多くの映像記録が残っている。サンキューキャブ。
1950年以降は映画や演劇にステージを移し、1980年以降は映画『ブルース・ブラザーズ』及び子供向け番組『セサミ・ストリート』でリバイバルする。86歳で家族に見守られ逝去するという充実した人生であった。彼の功績をたたえ、彼の名を冠した奨学金基金やアートスクール、オーケストラが設立されている。

あまりに音楽記録が多いので、これはそのうちの1バージョンに過ぎない。
色々聴き比べてみても面白いかもしれない。
Cab Calloway Cotton Club Orchestra
収録アルバム: Inspired By The Motion Picture "Cotton Club"


おまけ:キャブが活躍した、従業員やエンターテイナーは全て黒人で客は全て上流階級の白人というナイトクラブ「コットンクラブ」を舞台に、己の才能を武器にのしあがりを目指す若者たちの群像と当時の世相を活写したコッポラ監督の映画。


おまけその2:あらゆるアメリカ音楽をオマージュした、あらすじがあってないような音楽映画。大御所が多数出演してることでも有名。キャブは主人公のブルース兄弟を孤児院で面倒を見てくれたおじさんという役で登場。ブルース兄弟がライブコンサートに到着するまでの時間稼ぎとして、Minnie the Moocherを歌う。

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by CockRobin96 | 2017-05-20 10:49 | Trackback | Comments(0)

Go down Moses《ゆけ、モーセ》


(Go down Moses
Way down in Egypt land
Tell all Pharaohs to
Let my people go)
(ゆけ、モーセ
エジプトの地にくだれ
ファラオに告げよ
「わが民を解き放て」と)

When Israel was in Egypt land
(Let my people go)
イスラエルの民がエジプトの地にいた頃
(わが民を解き放て)

Oppressed so hard they could not stand
(Let my people go)
ひどく虐げられて抵抗もできなかった
(わが民を解き放て)

So God sayeth:
"Go down, Moses
Way down in Egypt land
Tell all Pharaohs to
Let my people go"
それで神は言われた
「ゆけ、モーセ
エジプトの地へくだれ
ファラオに告げよ
わが民を解き放て、と」

So Moses went to Egypt land
(Let my people go)
それでモーセはエジプトの地へゆき
(わが民を解き放て)

He made all Pharaohs understand
(Let my people go)
ファラオたちに一切を承知させた
(わが民を解き放て)

Yes, the Lord said,
"Go down, Moses
Way down in Egypt land
Tell all Pharaohs to
Let my people go"
まことに、主は言われた
「ゆけ、モーセ
エジプトの地へくだれ
ファラオに告げよ
わが民を解き放て、と」

Thus spoke the Lord
Bold Moses said
"Let my people go
主はこのように語られたと
強きモーセは言った
「わが民を解き放て」と

If not, I'll smite your firstborn dead
Let my people go"
「さもなくば、わたしはお前たちの初子を撃ち殺すであろう
わが民を解き放て」

God, the Lord said,
"Go down, Moses
Way down in Egypt land
Tell all Pharaohs to
Let my people go"
主なる神は言われた
「ゆけ、モーセ
エジプトの地へくだれ
ファラオに告げよ
わが民を解き放て、と」

Tell all Pharaohs
To Let my people go
ファラオに告げよ
わが民を解き放て、と

text & tune: 黒人霊歌

「見よ、イスラエルの人々の叫び声が、今、わたしのもとに届いた。
また、エジプト人が彼らを圧迫する有様を見た。
今、行きなさい。
わたしはあなたをファラオのもとに遣わす。
わが民イスラエルの人々をエジプトから連れ出すのだ。」
(旧約出エジプト記3:9-10)

エジプトに移民としてやってきたイスラエル人は、やたらに増えたので当然ながらエジプト人に疎まれ、ファラオは「女児が産まれたら生かし、男子が産まれたら殺せ」という命令を出す。しかしあるイスラエル人の母親が、こっそり息子を防水した籠にいれてナイル川の岸辺に置き、姉娘に見守らせたところ、ファラオの娘に拾われて養子となった。これがモーセである。モーセはエジプト人として育つが、イスラエル人を虐待するエジプト人をうっかり殺して証拠隠滅をはかるが、後日イスラエル人同士のケンカを止めようとして「お前エジプト人殺してただろ」と言われて、あわてて逃亡する。その後遊牧民ミディアン人の娘の入り婿におさまり、羊飼いとして暮らしていたが、神の奇跡である燃えても燃え尽きない柴を目撃し、神のお告げと誓いを受け、エジプトに戻り大脱出を試みる…というストーリー。ちなみに、ラムセス2世の時代にイスラエル人の大脱出があったとされているが、その次の世代のファラオであるメルエンプタハの時代だったという説もある。

様々な民族が、苦境にあえぐ自らの姿をイスラエルの民になぞらえ、モーセのように力強い指導者が導き出してくれることを待ち望んだ。アメリカの黒人奴隷たちの他、ナチの迫害から国外へ脱出するユダヤ人たちも自らを「エクソダス(出エジプト記の英語名。大脱出の意)」に例えた。でもパレスチナぶんどってるのはどうかと思う。

Louis Armstrong
収録アルバム: The Good Book


おまけその1:ユル・ブリンナーがファラオを演じたあれ


おまけその2:ドリームワークス謹製アニメ

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by CockRobin96 | 2017-05-13 20:59 | Trackback | Comments(0)

Sliabh Geal Gcua《シュリーブ・ゲール・グクア》

youtubeはなし
BOYS AIR CHOIR
収録アルバム: BOYS AIR CHOIR

Ah! Sliabh Geal Gcua of the festivals,
'tis a-far o'er the sea I be
Sittin' sad and alone by the harbour wall,
desereted - dismal I be
'Tween me and my native homeland,
the yellow stream by my side
Oh! Sliabh Geal Gcua of the festivals,
is not my tale very sad?
ああ、祝祭の山シュリーブ・ゲール・グクアよ
わが身ははるか海の向こう
悲しくひとりぼっちで、堤防の上に座り込んでいる
見捨てられて−わたしはみじめだ
わたしと生まれ故郷の間は隔てられ
黄色く濁った海流のそばわたしは立ちすくむ
ああ、祝祭の山シュリーブ・ゲール・グクアよ
わたしの身の上話は悲しかろう?

Ah! If bat I were with my kinsfolk,
born of gentle line
When the healing rays of the sun
brightly fall from a cloudless sky
with the dew on the land nearby
Oh! Sliabh Geal Gcua, O what charity
if only it could be.
ああ、もしもわたしに身寄りがあって、
高貴な血筋に連なる生まれであったなら
太陽の癒しの光が
雲ひとつない空から輝かしくしたたるであろうに
それも恵みの露が置かれた地へと
シュリーブ・ゲール・グクアよ、なんという慈愛
あらん限り与え給え

It's my fate that I'd no learnin'
in the beautiful Gealic tougue
For to sing fine songs to ease my grief
the ocean wide I'd cross
And Sliabh Geal Gcua I'd see again
in all your splendour true.
Oh Daisy, dear, my darling are
with your hills and plains and glens
わたしがついに学び得ない定めだとしても
うるわしきゲールの言葉
悲しみを和らげる数々の良き歌を歌うための言葉がなくても
はるばる大洋を渡り
シュリーブ・ゲール・グクアに再びまみえるだろう
そのまことの輝きのただ中で
ああ雛菊の君よ、愛しい人よ*1
その丘よ、野辺よ、谷よ

To swim the mighty ocean
too weak I be, too feared beside
With the help of God I'll call on all my strength
to teach my Ireland shore
And be safe in the hills of the festivals,
the love of my heart.
果てしない大洋を泳ぐには
あまりにか弱く、そのうえ臆病なわたしだけれど、
神の助けによって力が呼び起される
わが島の岸辺に導き
祝祭の丘に無事たどり着くまで
わたしの心の恋人にたどり着くまで

*1 女性名でもあるが、かわい子ちゃんを指す言葉でもある。

text & tune: Pádraig Ó Miléadha (1877-1947)

この英訳詞はボーイズ・エアー・クワイア版のみで使用されている。原歌詞は全てアイルランド語で書かれている。Sliabhは山、Gealは輝くという意味。「輝けるグクア山」というほどの意味。グクアの意味はよくわからなかった。

アイルランド語版

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by CockRobin96 | 2017-05-07 09:17 | Trackback | Comments(0)

Litany to the Holy Spirit《聖霊への連祷》

アマゾンにはなかった


youtubeはなかった
The Choir of Chichester Cathedral, Timothy Ravalde, Sarah Baldock
収録アルバム: The Day Thou Gavest

In the hour of my distress,
When temptations me oppress,
And when I my sins confess,
Sweet Spirit, comfort me!
わたしの苦悩のひととき
誘惑がわたしをおびやかす時
わたしが罪を悔いる時には
優しき聖霊よ、慰め給え!

When I lie within my bed,
Sick in heart and sick in head,
And with doubts discomforted,
Sweet Spirit, comfort me!
わたしが寝床に横たわる時
胸を悩ませ頭を悩ませ
つらい不安に苛まれる時は
優しき聖霊よ、慰め給え!

When the house doth sigh and weep,
And the world is drown'd in sleep,
Yet mine eyes the watch do keep,
Sweet Spirit, comfort me!
家庭はため息をつきすすり泣き
世界は眠りにうち沈む時
それでもわたしが両目を凝らし続ける時は
優しき聖霊よ、慰め給え!

Text: Robert Herrick (1591-1674) 17世紀に活躍した詩人で聖職者。
Tune: Peter Hurford (1930-) イギリスのオルガニスト。弟子になぜか琵琶奏者がいる。

本来は10連続く長い詩(→全文)。
聖霊はキリスト教におけるの神の三つの位相のうちのひとつ。神から遣わされる力であり、神そのものでもある。鳩、燃え盛る炎、神の息、風などで表現される。

「そのとき、天がイエスに向かって開いた。イエスは、神の霊が鳩のように御自分の上に降って来るのを御覧になった。」(マタイによる福音書3:16)

サン・ピエトロ大聖堂のステンドグラス
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by CockRobin96 | 2017-05-03 09:56 | Trackback | Comments(0)

O Love, How Deep, How Broad, How High《大いなる愛に》


O love, how deep, how broad, how high,
beyond all thought and fantasy,
that God, the Son of God, should take
our mortal form for mortals’ sake!
愛よ、なんと深く、広く、高きかな
あらゆる思惑と夢想を超えたものよ
神が、その御子を遣わして
死すべき人のために死すべき人の姿をとられたとは

For us baptized, for us he bore
his holy fast and hungered sore;
for us temptation sharp he knew,
for us the tempter overthrew.
我らのために洗礼を受け、我らのために耐え忍ばれた
聖なる断食と痛ましい飢餓を
我らのために刺すような誘惑を味わわれ
我らのために誘惑するものを打ち倒された

For us he prayed; for us he taught;
for us his daily works he wrought:
by words and signs and actions thus
still seeking not himself, but us.
我らのために祈り、我らのために教え
我らのために日々の業を勤められた
み言葉とみしるしと行いによりてかくなされた
御身のためでなく、我らのためにこそ

For us to evil power betrayed,
scourged, mocked, in purple robe arrayed,
he bore the shameful cross and death;
for us gave up his dying breath.
我らのために悪しき力へ売り渡され
鞭打たれ、嘲られ、紫の衣で装わされた
恥辱の十字架と死をも耐え忍ばれ
我らのために息を引き取られた

(O love, how deep,
how broad, how high)
(愛よ、なんと深く、
広く、高きかな)

For us he rose from death again;
for us he went on high to reign;
for us he sent his Spirit here
to guide, to strengthen, and to cheer.
Alleluia.
我らのために死より再び目覚め
我らのために統べ治めるべく高き処へゆかれた
我らのために地へ聖霊を遣わされた
導き、力づけ、励まされるために
アレルヤ

All glory to our Lord and God
for love so deep, so high, so broad
the Trinity, whom we adore
forever and forevermore.
栄光が我らの主なる神にあれ
その愛の深さ、高さ、広さゆえに
三位一体に、我らの崇めるものに
とこしえに限りなくあれ

text: Robert Herrick (1591-1674)
tune: アメリカの作曲家で指揮者のPhilip R. Dietterich(1931-)による、Heinrich Schütz(1585-1672)の曲のアレンジらしいのだが、どの曲か不明。強いて言えばChrist ist erstanden《キリストはよみがえり》SWV470が怪しい気がするがアマゾンで買わないと聞けないからわからない。

「For us he rose from death again…」のくだりは、ドイツの古いイースターの聖歌Christ ist erstanden《キリストはよみがえり(主生き給えば)》が使われている。

この歌詞は聖歌としての方が有名で、ディートリッヒによるこの曲はほとんど知られていない。
もちろんアマゾンにもなかった。(正確にはCDに入ってたが売り切れ)

北村宗次による日本語歌詞:
大いなる愛に
神は御子送り
人の弱さをば
取りて生かしたもう

バプテスマをも受けて
神の御子世にて
サタンの試みと
強く戦えり

世に生き(我らに)
世に生きるわざを
(語るみ言葉は)
果たしつつ祈る
(深い主のみ旨)

売り渡す罪と
嘲りの中で
悩み苦しんで
死へと進みたもう

(広き愛
 深き愛
 高き愛)

よみがえり給い
父の元に座す
聖霊(みたま)遣わして
力与えたもう
ハレルヤ

大いなる神は
三つにましひとつ
高きみ栄えを
我らほめ歌わん

唯一入手可能なのは、教文館販売の立教女学院のCDに日本語歌詞による合唱。欲しかったら銀座に行くか通販でご購入あそばせ。

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クリスマスクワイヤー
松蔭女子学院大学聖歌隊 鈴木雅明
(運が良かったら中古で出るかもしれない)

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by CockRobin96 | 2017-04-22 09:25 | Trackback | Comments(0)

Hot Cross Buns《ホカホカ十字パン》

The Broadside Band
収録アルバム: Old English Nursery Rhymes

Hot Cross Buns,
Hot Cross Buns
One a penny, Two a penny
Hot Cross Buns!
ホカホカ十字パン!
ホカホカ十字パン!
ひとつ1ペニー、ふたつでも1ペニー
ホカホカ十字パン!

If you have no daughters,
Pray give them to your sons;
もしも娘さんがいないなら
息子さんにおあげなさいよ

But if you have none of these little elves,
Then you must eat them all yourselves.
でもちびっ子たちすらいないなら*1
ご自分でお食べなさいよ

Hot Cross Buns!
Hot Cross Buns!
ホカホカ十字パン!
ホカホカ十字パン!

*1 エルフはいわゆる小妖精のことだが、特にいたずら好きな子供、腕白小僧を指す。

text & tune: イギリスのマザーグース(ナーサリーライム)。18世紀に文献初出。

十字パンはイギリスによく見られる菓子パン。干しぶどうなどが入った甘いパンで、上にアイシングか切れ込みを入れて十字のしるしをつける。本来は聖金曜日(イエスが十字架に架けられたことを記念する。毎年月日が違う)に食べるとされるが、割と通年で売ってる。伝統に厳密に従うのであれば、聖灰水曜日から聖土曜日(イースターの前日)にかけては、乳製品と卵を入れない十字パンを食べることになる。(→Forty Days and Forty Nights《四十日(よそか)経(ふ)るまで》)
本来は街頭で十字パンを売る呼び歌だったものが、わらべ歌化したものと考えられている。
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十字パンのレシピ


「But if you have none of these little elves,/Then you must eat them all yourselves.」の2行は、省略されることの方が多い。


Anuradha Javeri
収録アルバム: Hoopla Kidz, Vol. 2

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by CockRobin96 | 2017-04-15 09:50 | Trackback | Comments(0)

Ding, Dong, Bell, Pussy’s in the Well《ディン・ドン・ベル、ニャン子が井戸の中》



The Broadside Band
収録アルバム: Old English Nursery Rhymes

Ding, Dong, Bell,
Pussy’s in the Well.
Who put Her in?
Little Johnny Green.
Who pulled Her out?
Little Tommy Stout.
What a Naughty Boy was that,
To try to Drown poor Pussy Cat,
Who ne’er did Him any Harm,
But killed all the Mice
in the Father’s Barn.
ディン・ドン・ベル
ニャン子が井戸の中
誰が放り込んだの?
ジョニー・グリーンくんよ
誰が引き上げたの?
トミー・スタウトくんよ
なんていけない坊やでしょう
かわいそうなニャン子ちゃんを溺れ死なそうとするなんて
ニャン子はジョニーを傷つけたことなんてなかったのに
それどころかネズミをみんなやっつけてくれたのよ
お父さんの納屋にいたのを

text & tune: イギリスのマザーグース(ナーサリーライムズ)。

非常に古いイギリスの童謡。1580年、ウィンチェスター大聖堂のオルガニストによって記録されたもっとも初期の形では、
Jacke boy, ho boy newes,
(ジャッキー坊や、ニュースだ坊や)
The cat is in the well,
(猫が井戸の中)
Let us ring now for her Knell,
(猫のお弔いの鐘を鳴らせ)
Ding dong ding dong Bell.
(ディン・ドン・ディン・ドン・ベルと)
の4行だけで、猫がすでに死亡している。
ジョニー・グリーン及びトミー・スタウトは、バージョンによって名前が変わるが、常に「in」「out」で韻が踏めるようになっている。当時は「弔いの鐘」は「ディン・ドン・ベル」と鳴るもの、と相場が決まっていた。(→Full fathom five thy Father lies《父は五尋の海の底に》
「drown」「kill」などが子供向けではないとして、「put(単に「入れる」)」「scare(おどかす)」に置き換えられていることもある。

おまけ:いろんな絵本作家による《ニャン子が井戸の中》
ウォルター・クレーン
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ウィルビーク・ル・メール
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アーサー・ラッカム
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さらにいっぱい画像があるブログ:英語で本三昧
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by CockRobin96 | 2017-04-08 11:38 | Trackback | Comments(2)

Hail, Thou once despised Jesus《万歳、かつて蔑まれしイエスよ(いばらのかむりを)》



The Festival Choir and Hosanna Chorus
収録アルバム: 100 Church Classics


The Bambinis
収録アルバム: 30 Easter Songs for Kids
児童のソロによる短いバージョン


Hail, Thou once despised Jesus!
Hail, Thou Galilean King!
Thou didst suffer to release us;
Thou didst free salvation bring.
Hail, Thou universal Savior,
bearer of our sin and shame,
by thy merit we find favor:
life is given through thy Name.
万歳、かつて蔑(さげす)まれしイエスよ、
万歳、ガリラヤびとの王よ!*1
御身は我らを解き放つため苦しまれた、
御身は自由という救済をもたらされた
万歳、万有の救い主よ、
我らの罪と恥を背負われたお方よ
御身の功(いさお)によりて我らはその恩寵を知る、
命が御身のみ名によりて与えられしを

Paschal Lamb, by God appointed,
All our sins on Thee were laid;
By almighty love anointed,
Thou hast full atonement made.
All thy people are forgiven
Through the virtue of thy blood:
Opened is the gate of heaven,
reconciled are we with God.
いけにえの小羊よ、神に定められしものよ、
我らの罪はことごとく御身の上に積まれた
全能の愛によりて聖別され、
御身は豊かなあがないをなされ給うた*2
御身の民は皆赦しを得る、
御身の血の功徳(くどく)によりて
天の扉は開かれ、
我らと神の間に和解が成し遂げられた

Jesus, hail, enthroned in glory,
There forever to abide!
All the heavenly host adore Thee,
Seated at Thy Father's side.
There for sinners Thou art pleading,
There Thou dost our place prepare,
Ever for us interceding
Till in glory we appear.
イエスよ、万歳! 栄光のうちに玉座へ着き給い、
とこしえにとどまられる!
天の万軍はみな御身を崇める、
父のお側に座し給う君を
罪びとらのために御身は嘆願され、
我らの居どころを備えてくださる
限りなく我らをとりなされる、
我らが栄光のうちに潔白となるまで

Worship, honor, power, and blessing
Thou art worthy to receive;
Loudest praises, without ceasing,
Meet it is for us to give.
Help, ye bright angelic spirits,
Bring your sweetest, noblest lays;
Help to sing our Savior's merits,
Help to chant Emmanuel's praise.
崇拝と、栄誉と、力と、祝福は、
御身こそが受けるにふさわしい
声高き賛美が、絶えることなく、
我らに与えられるのを目の当たりにする
助け給え、御身のまばゆい天翔ける霊らを、*3
こよなく甘美で高貴なるさえずりをもたらさせ給え
救い主の功(いさお)をほめ歌うのを助け給え、
インマヌエルへの賛美を唱えることを助け給え

*1 「兵士たちは、官邸、すなわち総督官邸の中に、イエスを引いて行き、部隊の全員を呼び集めた。 そして、イエスに紫の服を着せ、茨の冠を編んでかぶらせ、 『ユダヤ人の王、万歳』と言って敬礼し始めた。 また何度も、葦の棒で頭をたたき、唾を吐きかけ、ひざまずいて拝んだりした。」(マルコによる福音書15:16-19)より。なお、ヨハネによる福音書では提督ピラトが「ナザレのイエス、ユダヤ人の王」と罪状書きを書き、祭司長たちから「自称したと書いてくれ」と要請されているが却下したことになっている。蔑称と敬称が表一体になっている訳である。
*2 ユダヤ教及びキリスト教に出てくる概念。「あがない」はもともと人手に渡った財産を買い戻す、身代金を払って奴隷を解放する、生け贄や金銭を払って罪をつぐなうという意味。ユダヤ教では異民族の奴隷となったイスラエルの民を解放する者として神をあがない主と呼び、キリスト教では罪から人類を解放する者としてキリストを指す。
*3 天使だけでなく天国にあげられた人々の霊魂をも指すと思われる。

text: John Bakewell(1721-1819)による歌詞を、Augustus Toplady(1740-1778)が一部改変。
tune: 通称In Babilone《バビロンにて》と呼ばれる、オランダ由来のメロディ。 1710年の 『Oude en Nieuwe Hollantse Boerenlities en Contradanseu(新旧オランダ民謡と対面ダンス曲集)』に初出。

「いばらのかむりを」で始まる日本語訳詞がある。

いばらの冠を 戴きましし
栄えの君なる 主のみ名とうとし
わがため打たれて わが罪を負い
世の人の救い 成し遂げませり

父なるみ神の 右にいまして
とこしえの住まい 備え給いて
我らをとりなす イエスきみをほめ
千万(ちよろず)の使い 絶えずぞ歌(うと)う

きみのみ恵みも きみの御稜威(みいつ)も
あまねくあらわれ たえにとうとし
み使いとともに 世の人こぞり
輝く栄えを ほめよたたえよ
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by CockRobin96 | 2017-03-12 10:28 | Trackback | Comments(0)