Fairy Song《妖精の歌》

4:22頃から

You spotted snakes with double tongue,
Thorny hedgehogs, be not seen;
Newts and blind-worms, do no wrong,
Come not near our fairy queen
二枚舌のまだら蛇たち、
とげとげの針鼠たち、姿を見せないで
いもりに足無し蜥蜴たち、粗相をしないで*1
わたしたちの妖精の女王様に近づかないでね

Newts and blind-worms, do no wrong,
Come not near our fairy queen.
いもりに足無し蜥蜴たち、粗相をしないで
わたしたちの妖精の女王様に近づかないでね

Hence, away!
Hence, away!
あっちへ行け!
あっちへ行け!

You spotted snakes with double tongue,
Thorny hedgehogs, be not seen;
二枚舌のまだら蛇たち、
とげとげの針鼠たち、姿を見せないで

Hence, away!
Hence, away!
あっちへ行け!
あっちへ行け!

*Philomel, with melody
Sing in our sweet lullaby;
Lullaby, lullaby, lullaby:
Never harm, Nor spell nor charm,
Come our lovely lady nigh;
So, So, good night,
So, good night,
So, So, good night,
So, good night, with lullaby.
*さえずるピロメーラーよ、*2
 わたしたちの甘やかな子守歌に歌声を合わせて
 ルラバイ、ルラバイ、ルラバイと
 決して傷つけられず、呪文も魔法もかけられないように
 うるわしの奥様おそばへどうぞ
 そしておやすみなさい
 おやすみなさい
 そしておやすみなさい
 おやすみなさい、子守歌といっしょに

Weaving spiders, come not here;
Hence, you long-legg'd spinners, hence!
Beetles black, approach not near;
Worm nor snail, do no offence.
巣を織る蜘蛛たち、こっちに来ないで
立ち去れ、足長の糸紡ぎたち、立ち去れ!
ごきぶりたち、そばに寄らないで
地虫もなめくじも、無礼はやめてね

Weaving spiders, come not here;
Hence, you long-legg'd spinners, hence!
巣を織る蜘蛛たち、こっちに来ないで
立ち去れ、足長の糸紡ぎたち、立ち去れ!

Come not here!
Come not here!
こっちに来るな!
こっちに来るな!

Beetles black, approach not near;
Worm nor snail, do no offence.
ごきぶりたち、そばに寄らないで
地虫もなめくじも、無礼はやめてね*3

Come not here!
Come not here!
こっちに来るな!
こっちに来るな!

*Refrain

Hence, away!
now all is well:
One aloof stand sentinel.
あっちへ行け!
もう大丈夫
ひとりが遠くで見張りに立ってるから


*1 足無しトカゲは足が退化したトカゲ。なぜトカゲなのがわかるかというと、尻尾がちゃんと切れるから。blind worm(めくらの長虫)というのは、目が点みたいでミミズのでかいのにしか見えない種類がいるから。
*2 ナイチンゲールのこと。古代ローマに書かれた『変身物語』によれば、ピロメーラーは姉プロクネーの夫のテーレウスに陵辱され、人にばらさないように舌を切られる。事実を知ったプロクネーは、テーレウスとのあいだに生まれた息子を料理して夫に食わせてしまう。テーレウスは怒り狂って姉妹を殺そうと追いかけ回すが、神々によって三人とも(一説には殺された息子も)鳥に変え、因縁に終止符を打った。
舌を失ったピロメーラーは歌わないツバメに、プロクネーはナイチンゲールになって子殺しの罪を悲しみ歌っている。ただし様々なバージョンがあり、ピロメーラーがナイチンゲールでプロクネーがツバメとも。テーレウスは大きなくちばしのある鳥(鷹とも)、またはヤツガシラになった。
舞台設定がギリシャのアテネなので、ナイチンゲールではなくわざわざこう呼んだ。
*3 wormは芋虫、毛虫、蛇、ウジ、ミミズなど、長くてにょろにょろしてるやつの総称。

text:William Shakespeare(1564-1616)
tune:Jakob Ludwig Felix Mendelssohn Bartholdy(1809-1847)

シェイクスピア原作、メンデルスゾーン作曲によるオペラのうちの一曲。眠りにつく妖精の女王タイターニアのために、おつきの妖精たちが歌う。そしてこのあとタイターニアは小妖精パックに薬を盛られ、ロバ頭の男に恋してしまう。
なお、原題の『ミッドサマー』は『真夏』ではなく五月祭(作中に五月祭に言及する箇所がある)もしくは夏至(聖ヨハネ祭。妖精の動きが活発になるとされていた)のことであるという説が有力。

坪内逍遙版の和訳

英語版



ウィーン少年合唱団によるドイツ語版

(絶版)
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by CockRobin96 | 2014-10-05 23:34 | Trackback | Comments(0)
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