Sing a Song of sixpence《6ペンスの歌を歌おう》


Sing a Song of sixpence,
A pocket full of rye,
Four and twenty blackbirds,
Baked in a pie.
6ペンスの歌を歌おう、*1
袋にはライ麦いっぱい。*2
24羽の黒い鳥、*3
焼きこまれてパイの中。

when the pie was opened,
The birds began to sing,
Was not that a dainty dish,
To set before the king?
パイを切り開くと、
小鳥たちが歌い出した。
なんとしゃれたご馳走じゃないか、
王様にお出しするには。

The king was in his counting-house,
Counting out his money,
The queen was in the parlour,
Eating bread and honey.
王様は仕事部屋で
お金を数えてる。
お妃様は居間で
パンを蜂蜜で食べてる。

The maid was in the garden,
Hanging out the clothes,
There came a little blackbird,
And snapped off her nose.
メイドは庭で
洗濯物を干してる。
そこへ黒い鳥が舞い降りて
彼女の鼻をつまんでもいじゃった。

*1 ひところ一番よく使われた銀貨。年代ごとにデザインが違う。1967年に発行終了した。よく知られるマザーグースに「I love sixpence, jolly little sixpence...」(大好きな6ペンス、愉快なかわいい6ペンス)で始まるものもある。また花嫁の靴の中にいれると幸福になるとされた。
*2 ポケットは現在は服についている袋を指すが、古くは羊毛などをいれる大きな袋を指した。
*3 イギリスでは美しい声で鳴くクロウタドリ、アメリカではやかましいムクドリモドキを指す。

text & tune: イギリス由来の18世紀ごろから伝わる童謡。ここではJohn Rutter (1945-)による編曲。

イギリスとアメリカでメロディが違うが、マザーグースの中でももっともよく知られるもののひとつ。
特に、アガサ・クリスティーお気に入りの歌だったのか、ポアロものの短編『24羽の黒つぐみ』とミス・マープルものの長編『ポケットにライ麦を』でモチーフとして使っている。ジョーン・ヒクソン主演のドラマ映画でも、イギリス版のメロディが不気味に挿入された。

文献に初出したのは1744年頃のTommy Thumb's Pretty Song Book(トミー・サムの可愛い唄の本)で、
Sing a Song of Sixpence,(6ペンスの歌を歌おう、)
A bag full of Rye,(袋にはライ麦いっぱい)
Four and twenty Naughty Boys,(24人のいけない子たちが)
Baked in a Pye.(焼き込まれてパイの中)
の4行だけだった。
年代ごとに歌詞が変遷し、女中の鼻をもいだのがカササギだったり、もがれた鼻をくっつけ直してもらったりするバージョンがある。

アメリカ版のメロディ


収録アルバム: Rutter: Fancies



おまけ


おまけその2


参考文献:
岩崎芸術社「マザーグースと絵本の世界」夏目 康子

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by CockRobin96 | 2015-10-22 21:02 | Trackback | Comments(0)
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