Donkey Carol《ロバのキャロル》


Donkey riding over the bumpy road,
Carry Mary, all with her heavy load;
Follow Joseph, leading you on you way
Until you find a stable,
somewhere to rest and stay.
ロバ君がでこぼこ道を越えてゆく*1
マリアさま、重たいお腹のお方を運んでゆく
付き添うのはヨセフさま、ロバ君を曳き曳き道をゆく
馬小屋を見つけだすまで
休んで泊まるところを

Donkey riding over the bumpy road,
Carry Mary, all with her heavy load;
ロバ君がでこぼこ道を越えてゆく
マリアさまを、重たいお腹のお方を運んでゆく

Donkey watching over the Jesus child,
See the baby, all with his mother mild;
Hear the angels singing their song on high:
‘Nowell, nowell, nowell’,
their caroling fills the sky.
ロバ君が幼子イエスを眺めてる
赤ちゃんを、その優しいお母さまを見つめてる
天使たちが高きところで歌うのをお聞きなさい
「ノエル、ノエル、ノエル」と
天使たちのキャロルが空に満ちる

Donkey watching over the Jesus child,
See the baby, all with his mother mild;
ロバ君が幼子イエスを眺めてる
赤ちゃんを、その優しいお母さまを見つめてる

Donkey resting all in a manger stall,
With the oxen worship the Lord of all.
Hush, he lies asleep on his bed of hay
While Mary sings so sweetly
‘Lulla, lulla, lulla, lullalay.’
ロバ君が飼い葉桶のある馬房で休んでる*2
万物の主を拝む牛たちと一緒に
シーッ、神さまが干し草の寝床でぐっすり眠ってる
マリアさまの甘い歌声を聴きながら
「ルラ、ルラ、ルラ、ルラレイ」と

Donkey resting all in a manger stall,
With the oxen worship the Lord
With the oxen worship the Lord of all.
ロバ君が飼い葉桶のある馬房で休んでる
主を拝む牛たちと一緒に
万物の主を拝む牛たちと一緒に

Donkey waking all at the break of day,
See, a new light shining with brightest ray.
Long the weary journey you soon must start,
But you will travel gladly;
God will make brave your heart.
ロバ君が夜明けにもう起きてる
ごらんよ、この上なくまぶしい日差しで輝く新しい光を
長くて疲れる旅をすぐに始めなきゃいけないけれど、
うきうきしながら進めるさ
神様が君の心を勇気づけてくれるから

Donkey waking all at the break of day,
See, a new light shining with brightest ray.
ロバ君が夜明けにもう起きてる
ごらんよ、この上なくまぶしい日差しで輝く新しい光を

Donkey skip for joy as you go your way;
Alleluia, Jesus is born today.
Hark, the bells ring out
(Ding-a-dong, ding dong!)
with their message clear:
Rejoice and sing that Christ
our Saviour divine is here.
ロバ君が嬉しくてスキップしながら道をゆくよ
「アレルヤ、イエスさまが今日お生まれになったよ」と
お聞きなさい、鐘が鳴り響くのを
(ディンガドン、ディンドン!)
はっきりと告げ知らせてる
「喜び歌え、キリストが
 わたしたちの神なる救い主がここにおられることを」と

Donkey skip for joy as you go your way;
Alleluia, Alleluia, Alleluia,
Christ is born today.
ロバ君が嬉しくてスキップしながら道をゆくよ
「アレルヤ、アレルヤ、アレルヤ、
 イエスさまが今日お生まれになったよ」と

*1 ロバという英語にはDonkeyとAssの二種類があるが、Assはラテン語由来のロバ亜属全般を指す言葉。Donkeyだと家畜化されたロバのみを指す。英語圏では愚鈍の代名詞のような扱われ方をしているが、実は頭が良くて記憶力に優れている(その分わがままとも言えるが)。サソリに刺された時にロバに「私はサソリに刺された」とささやけば毒がロバに移るという迷信もある。
ドンキーコングってロバじゃないのになんでドンキーって名前なんだろう。
*2 馬房(ばぼう)は馬小屋の中で馬一頭分の部屋。

text & tune: John Rutter (1945- )

ワルツっぽいズンチャッチャズンチャッチャしたキャロル。
ロバは聖書とは縁が深く、150回以上言及される。しかも決して格の低い乗り物ではなく、馬が戦争を象徴するのに対して平和を象徴し、白いろばともなれば最上級の尊敬を受けた。民数記では、預言者バラムとろばのエピソードが登場する。ろばの目には天使が立ちはだかるのが見えてそれを避けようとするが、バラムの目には見えないのでいう事を聞かせようとろばを叩く。するとろばが抗議して喋りだしたという物語である。(→《汝の天幕はいかに善きかな》)
マタイによる福音書21:7では、イエスがエルサレムに入城する際、ろばを使っている。「娘シオンよ、大いに踊れ。娘エルサレムよ、歓呼の声をあげよ。見よ、あなたの王が来る。彼は神に従い、勝利を与えられた者/高ぶることなく、ろばに乗って来る/雌ろばの子であるろばに乗って。」(ゼカリヤ書9:9)という預言に合わせるためである。

余談だが、ミステリー作家アガサ・クリスティの短編に『いたずらロバ』というのがある。子ロバが家出してよその馬小屋に潜り込むと、そこに産気づいた女性とその夫がやってきて……という童話であるが、子ロバは生まれた赤ん坊がやがてたどる運命を幻視する。

ベリー公のいとも美しき時祷書より「エジプトへの逃避」
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Choir of Clare College, Cambridge and John Rutter and Orchestra of Clare College, Cambridge
収録アルバム: The Holly and the Ivy



おまけ

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by CockRobin96 | 2015-12-08 21:46 | Trackback | Comments(0)
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