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Two Magician《ふたりの魔法使い》


She looked out of the window
as white as any milk
And he looked in at the window
as black as any silk
おとめが窓の外をながめる、
ミルクのように白いおとめが
男が窓の中をのぞきこむ、
シルクのように黒い男が

*Hello, hello, hello, hello,
 You coal blacksmith
 You have done me no harm
 You never shall have my maidenhead
 That I have kept so long
 I'd rather die a maid
 Ah, but then she said and be buried all in my grave
 Than to have such a nasty, husky, dusky, fusky, musky
 Coal blacksmith, a maiden, I will die
*あらあら、まあまあ
 炭みたいな鍛冶屋さん
 私を傷つけることはできないわ
 私の処女は絶対に奪えないわ
 ずうっと守って来たんですもの
 私は処女のまま死ぬんですからね
 たとえお墓に埋められたって
 こんなに汚らしくて、がさつで、黒くて、騒がしくて、二枚舌の*1
 炭みたいな鍛冶屋のものになるくらいなら死んだほうがましよ

She became a duck,
a duck all on the stream
And he became a water dog
and fetched her back again
*Refrain
おとめは鴨になった
鴨は流れに飛び込んだ
鍛冶屋は猟犬になって、
おとめを引き戻した*2
*繰り返し

She became a star,
a star all in the night
And he became a thundercloud
and muffled her out of sight
*Refrain
おとめは星になった、
星は夜空に浮かんだ
鍛冶屋は雷雲になって、
彼女の視界を覆った
*繰り返し

She became a rose,
a rose all in the wood
And he became a bumble bee
and kissed her where she stood
*Refrain
おとめは薔薇になって、
薔薇の木に咲いた
鍛冶屋はマルハナバチになって、
立ちすくむ彼女にキスをした
*繰り返し

She became a nun,
a nun all dressed in white
And he became a canting priest
and prayed for her by night
*Refrain
おとめは尼僧になった、
白衣をまとった尼僧に
鍛冶屋はもったいぶった司祭になって、
夜通し彼女の為に祈った*3
*繰り返し

She became a trout, a trout all in the brook
And he became a feathered fly
and caught her with his hook
*Refrain
おとめは鱒(ます)になった
鱒は小川に飛び込んだ
鍛冶屋は羽のついた毛針になって、
その鈎でおとめをひっかけた
*繰り返し

She became a corpse,
a corpse all in the ground
And he became the cold clay
and smothered her all around
*Refrain
おとめは死体になった
死体は地中に埋まった
鍛冶屋は冷たい粘土になって、
彼女をすっぽり包み込んだ
*繰り返し

*1 fusky, muskyの意味は不明。fuss-ky(空騒ぎする、やきもきする)の意か? muskは「仮面」「モスク」という意味がある。
*2 water dogはかわうそという意味もある。イギリスにもかわうそはいて、一時期絶滅の危機だったが最近回復しているらしい。
*3 「夜通し戯れた」とも聞こえる。

text & tune: イギリス民謡

変身くらべというモチーフは珍しいが、西遊記やギリシャ神話などにもある。
おとめは口では鍛冶屋を罵倒しつつ、追いかけっこの末に鍛冶屋と結ばれる。
変身する物にはさまざまなパターンがあるが、いずれの場合も恋の駆け引き、またセックスを暗示する。



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by CockRobin96 | 2014-04-30 21:36 | Trackback | Comments(0)

Love is in bloom《愛は花開く》MLP


Love is in bloom
A beautiful bride, a handsome groom,
Two hearts becoming one
A bond that cannot be undone because
Love is in bloom
A beautiful bride, a handsome groom
I said love is in bloom
You're starting a life and making room
For us
愛が花盛り
美しい花嫁に、ハンサムな花婿
ふたりの心はひとつになる
固く結ばれてほころぶことがない、だって
愛が花盛りだから
美しい花嫁に、ハンサムな花婿
ほら、愛が花盛り
ふたりが新しい生活を始めて、部屋をきれいにしたら
わたしたちを呼んでよね

Your special day
We celebrate now, the pony way
Your friends are all right here
Won't let these moments disappear because
Love is in bloom
A beautiful bride, a handsome groom
I said love is in bloom
You're starting a life and making room
For us,
ふたりの特別な日を
わたしたちはお祝いします、ポニーのやり方で
友達みんながここにつつがなくいる
このひとときをなくしたくない、だって
愛が花盛りだから
美しい花嫁に、ハンサムな花婿
ほら、愛が花盛り
ふたりが新しい生活を始めて、部屋をきれいにしたら
わたしたちを呼んでよね

Best. Wedding. EVER!
さいっこうの結婚式だ!


例によって「マイリトルポニー トモダチは魔法」の劇中歌。結婚式に歌ってみたらかっこいいかもしれない。
ちなみに歌ってるのは花婿の妹。
ラリティさんが締め切り前のヨレヨレたてがみになってていとおかし。
どうでもいいけどマイリトルポニーの雄ポニーって垂れ目率高くない?

(リミックス版しかねえや)


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by CockRobin96 | 2014-04-28 12:37 | Trackback | Comments(0)

Grene growith the holy《柊が若緑に》


*Grene grow'th the holy,
 So doth the ive,
 Thow wynter blastys blow never so hye,
 Grene groth the holy.
*柊が若緑になる*1
 蔦もまた同じ
 冬の木枯らしも届かぬ高きところで
 柊が若緑になる。

As the holy grouth grene
And never chaungyth hew,
So I am, ever hath bene,
Unto my lady trew.
柊が若緑になり
とこしえに色が変わらぬように
わたしもかくあらん
わが姫君に真実であれと。

*Refrain

As the holy grouth grene
With ive all alone
When flowerys cannot be sene,
And grenewode levys be gone.
柊は若緑になる
蔦はひとりぼっちなのに
花が見えなくなり
緑の森も葉を落とす頃。

*Refrain

Now unto my lady
Promyse to her I make,
Frome all other only
To her I me betake.
今こそわが姫君に
わたしは誓おう
あなたをおいて他に
わたしが従うお方はいないと。

*Refrain

Adew, myne owne lady,
Adew, my specyall,
Who hath my hart trewly,
Be suere, and ever shall.
さらば、わが姫君よ
さらば、大切なお方よ
わが真心を携えゆくお方よ
確かに、そしてとこしえにあれ。

text & tune:ヘンリー八世と伝えられている

*1 キリスト教が伝わる以前から、イングランドでは柊は男性の象徴、蔦は女性の象徴とされ、魔除けになるとされた。キリスト教伝来以降もしばしば柊と蔦はセットにされた。

英国史上の偉大な王のひとりにして、ぐうの音も出ない鬼畜で知られる、ヘンリー八世の作とされる歌。何故かクリスマスによく歌われる。もしかすると、女と別れようとしている歌かもしれない。六人も嫁をとっかえひっかえした上にそのうちの二人とその関係者を大勢処刑した奴が何言ってるのかと思うが、ヘンリー八世だから仕方ないね!



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by CockRobin96 | 2014-04-19 19:00 | Trackback | Comments(0)

Ave Verum Corpus《めでたし真の御身体》Elger


Ave verum corpus natus
めでたし、真の御身体、
ex Maria Virgine.
おとめマリアより生まれしものよ。
Vere passum immolatum
その身はまことに苦しみを受け
in cruce pro homine:
人々のために十字架にあげられ給えり。

cujus latus perforatum
その脇腹を貫かれ、
vero fluxit sanguine.
まことに血を流し給いき。
Esto nobis praegustatum
我らにその身を味わわせ給え、
mortis in examine.
死の試練に先立ちて。

O clemens,
なんという寛容、
O pie,
なんという慈悲、
O dulcis Jesu Fili Mariae.
なんと甘美なマリアの御子イエスよ。

text: c.1300 Anonymous
tune: Edoward Elger (1902-1986)

カトリックにおいて重要な意味を持つ聖歌。多くの作曲家がこの歌詞を持つモテットを手掛けた。ウィリアム・バード、モーツァルト、ガブリエル・フォーレなどによるものが知られる。パンとワインをイエスの血肉に見立てて味わう聖餐式に関連するが、いくつかのバージョンがあり、テキストによって意味がばらつく難解な歌詞。

唐突ですが、今日はイエスが十字架につけられたことを記念する聖金曜日です。あさってはイースターですやったー。
十字架につけられたイエスが最後に叫ぶ「わが神、わが神……」は、旧約聖書『詩編』の第22章に基づく。引用の意図は神への嘆願や非難ではなく、その詩にあらわれる「わたしを見る人は皆、わたしを嘲笑い/唇を突き出し、頭を振る」「わたしの着物を分け/衣を取ろうとしてくじを引く」という預言が実現されたことを示している。
余談だが、ある者が海綿に酸いぶどう酒を含ませて葦の棒に付けて瀕死のイエスに飲ませようとするくだりがあるが、海綿(つまりスポンジ)はローマ時代にはトイレで用を足した後、尻を拭くのに使われていたといわれている。ひどい嫌がらせがあったもんだ。

収録アルバム: Elgar: Ave Maria / Give Unto The Lord / Te Deum And Benedictus, Op. 34


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by CockRobin96 | 2014-04-18 21:56 | Trackback | Comments(0)

Pirate's life《海賊暮らし》



Oh, a pirate's life is a wonderful life.
A rovin' over the sea,
Give me a career as a buccaneer.
It's the life of a pirate for me, oh
The life of a pirate for me.
おー、海賊の暮らしは素敵な暮らし。
海をめぐってぶんどり放題、
バッカニアくらいには稼がせな。*1
これが俺の海賊の暮らし、ああ!
俺様の海賊の暮らし。

oh, a pirate's life is a wonderful life.
They never bury your bones,
For when it's all over a jolly sea rover
drops in or his friend, Davy Jones.*2
oh, he is very good friend Davy Jones.
おー、海賊の暮らしは素敵な暮らし。
奴らは死んでも骨は埋めない、
いつでも陽気な海の放浪者。
ダチのデイヴィ・ジョーンズんとこにお邪魔するのさ。
おー、大親友デイヴィ・ジョーンズ。

Ohh, a pirate's life is a wonderful life
You'll find adventure and sport
But live every minute
For all that is in it
The life of a pirate is short
Ohh, the life of a pirate is short
おー、海賊の暮らしは素敵な暮らし
冒険と娯楽が待っている
だけどそれは瞬く間のもの
全くもってそんなものさ
海賊の命は短いものだから
おー、海賊の命は短いもの

*1 17世紀イギリスに存在した、イギリス国家公認の海賊。主にスペインの船舶や植民地を襲った。私掠船とも。転じてあこぎな商人や政治家を指すこともある。有名なバッカニアにフランシス・ドレイク、キャプテン・キッドがいる。ドレイクを画像検索すると愉快なことが起こるぞ。
*2 Davy Jonesというのは海の悪霊に船乗り達がつけた愛称。船幽霊みたいなもの。「go to Davy Jones’s locker」は「溺死する・海の藻屑になる」というほどの意味。「パイレーツ・オブ・カリビアン」で微妙に有名になったかもしれない。

ディズニーアニメ「ピーター・パン」の劇中歌。
昔「ネバーランドに子供しかいないのは、ピーターが大人になった子供を殺すから」というトリビアが流行ったが、あれは正確ではないらしい。ネバーランドにある「子供が一回息をするごとに大人が死ぬ」という言い回しを前提にしていて、ピーターが息を荒げているのを「執拗に大人を殺す」と比喩したのが誤解された。また、大きくなった子供を殺すとは書かれておらず「間引きする」ということばで表現されているので、実際のところ大きくなった子供をどうしているのかはピーターしか知らないわけだが、忘れっぽくて薄情なピーターは覚えていない。元いたところに戻してきたのかもしれないし、捨ててきたのかもしれないし、殺してしまったかもしれない。ちなみに、大人になってしまった子供は海賊に就職してピーターに仕返ししているのかもしれないというのはロビンが今勝手に考えた。

ちなみにバンダイビジュアル版の吹き替え歌詞。
歌ってみよう。

おー 海賊の暮らしは やめられないぜ
世界中の宝物 おれたちのもの おー稼ぎ放題

おー 海賊のくらしは きれいさっぱり
死んだら海に放り込んで それでおしまい おーおれたちの海

おー 海賊の暮らしは その日暮らしさ
明日のこたわからないぜ 短い命さ 短い命さ


 さらにカナダ(?)のディズニーランドで歌ってるっぽい「海賊暮らし」の全歌詞&動画。




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by CockRobin96 | 2014-04-17 22:35 | Trackback | Comments(0)

O filii et filiae《子らよほめまつれ》


Alleluia, Alleluia, Alleluia
アレルヤ、アレルヤ、アレルヤ

O filii et filiae,
Rex caelestis, Rex gloriae,
morte surrexit hodie,
Alleluia.
男子(おのこ)らよ、女子(おみな)らよ、
天の王、栄光の王の子らよ
王はこの日死よりよみがえりぬ、
アレルヤ。

Et Maria Magdalene,
et Jacobi, et Salome,
venerunt corpus ungere,
Alleluia.
マグダラのマリアと、
ヤコブの母と、サロメが、
御身体に油を塗らんと訪れぬ、
アレルヤ。

A Magdalena moniti,
Ad ostium monumenti
Duo currunt discipuli.
Alleluia.
マグダラのマリアは
墓石の開かれしことを伝えんと、
二人の使徒のもとへ走りぬ、
アレルヤ。

Et Joannes Apostolus
cucurrit Petro citius,
monumento venit prius,
Alleluia.
使徒ヨハネと、
ペトロは急ぎゆきて、
墓へ疾く来たりぬ。
アレルヤ。

text: Jean Tisserand (?-1494)
tune: 15c French Anonymous

安息日が終わると、マグダラのマリア、ヤコブの母マリア、サロメは、イエスに油を塗りに行くために香料を買った。
そして、週の初めの日の朝ごく早く、日が出るとすぐ墓に行った。
(マルコによる福音書 第16章1-2節)

フランスで人気のある聖歌。本来は十二連も続く長い歌詞。しかも微妙にバリエーションがある。英語では《Easter Alleluia》と通称される。
歌詞はマルコによる福音書第16章のエピソードに基づく。なお、このサロメは洗礼者ヨハネの関連人物とは別人。


日本語訳詞:
ハレルヤ ハレルヤ ハレルヤ

天つ神の子ら
いざ歌いまつれ
主はよみがえりぬ
ハレルヤ

夜は明け初めたり
女(おみな)ら集いて
み墓にと急ぐ
ハレルヤ

み使い顕(あらわ)れ
おみならに告げぬ
主はガリラヤへと
ハレルヤ

おののくみ弟子に
主は告げたまいぬ
心安かれと
ハレルヤ

今日こそ祝い日
歓び讃えよ
主はよみがえりぬ
ハレルヤ

ハレルヤ ハレルヤ ハレルヤ


収録アルバム: Gregorian Chants - Contemplation and Beauty


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by CockRobin96 | 2014-04-17 21:45 | Trackback | Comments(0)

Greenwood sidie-o《緑の森の方へ》


There was a lady lived in York
All alee alonie
Fell in love with her father’s clerk
Down by the greenwood sidie-o
ヨークに令嬢が住んでいたとさ
(オーラリー、アローニー)*1
彼女は父の書記と恋に落ちた
(緑の森の方へ降りておいで)*2

She loved him up she loved him down
All alee alonie
Loved him till he filled her arms
Down by the greenwood sidie-o
彼女は男をすみからすみまで愛した
(オーラリー、アローニー)
男が彼女の腕に飽き足りるまで
(緑の森の方へ降りておいで)

She leaned her back against an oak
All alee alonie
First it bent and then it broke
Down by the greenwood sidie-o
女がオークの木を背にしてもたれかかると*3
(オーラリー、アローニー)
それはたわんでまっぷたつに折れた
(緑の森の方へ降りておいで)

She leaned her back against a thorn
All alee alonie
There she had two fine babes born
Down by the greenwood sidie-o
女はサンザシを背にしてもたれかかると*4
(オーラリー、アローニー)
ふたりのかわいい幼子を産み落とした
(緑の森の方へ降りておいで)

She took out her wee pen knife
All alee alonie
There she took those sweet babes’ life
Down by the greenwood sidie-o
女はペンナイフを取り上げて*5
(オーラリー、アローニー)
愛らしい幼子の命を絶ってしまった
(緑の森の方へ降りておいで)

She rubbed the blade against her shoe
All alee alonie
The more she rubbed the redder it grew
Down by the greenwood sidie-o
女は刃を靴でこすったが
(オーラリー、アローニー)
こするほどに赤さは増すばかり
(緑の森の方へ降りておいで)

She went back to her father’s hall
All alee alonie
Saw two babes a playin’ at ball
Down by the greenwood sidie-o
女が父の屋敷へ戻ると
(オーラリー、アローニー)
二人の幼子がボール遊びしているのを見た
(緑の森の方へ降りておいで)

O babes, o babes, if you were mine
All alee alonie
I’d dress you up in scarlet fine
Down by the greenwood sidie-o
赤ちゃん、赤ちゃん、もしわたしの子だったら
(オーラリー、アローニー)
素敵な真紅の服を着せてあげるのに
(緑の森の方へ降りておいで)

O mother, o mother, when we were yours
All alee alonie
Scarlet was our own heart’s blood
Down by the greenwood sidie-o
母さん、母さん、わたしたちがあなたの子だった時
(オーラリー、アローニー)
真紅だったのはわたしたちの胸の血だったよ
(緑の森の方へ降りておいで)

O babes, o babes, it’s heaven for you
All alee alonie
Mother, o mother, it’s hell for you
Down by the greenwood sidie-o
赤ちゃん、赤ちゃん、天国へ行くのね
(オーラリー、アローニー)
母さん、母さん、あなたは地獄行きだね
(緑の森の方へ降りておいで)

*1 意味不明の囃子ことば。aleeには風下、下手という意味がある。「ひとりでこっそり降りておいで」という、男のセリフとも読める。
*2 《残酷な母》と同じく、『緑の森」』は異世界の象徴。また性的なニュアンスを含む場所。
*3 堅く強く、木材として上等な木。あとどんぐりの木。樫と誤訳されるが、オークとは樫と楢の両方を含む。雷を引き寄せる聖なる木、森の王とされる。
*4 トゲを持つバラ科の木。甘く濃厚な匂いの花と、甘酸っぱい赤い実をつける。妖精にとってお気に入りの木であるとともに、多産の象徴でもあるが、裏を返すとセックスのシンボルでもある。
*5 羽ペンの先を削るためのナイフ。不実な書記の持ち物でもあったとすれば、父親も間接的に子殺しに参加したことになる。

残酷な母》の別バージョン。「残酷な母」では北国(スコットランド)の司祭の娘だったが、ここではヨークの令嬢となっている。
母親は「天国へ」と歌っているが、妖精の木の下で産み落とされ、洗礼を受ける間もなく殺された子供たちはキリスト教の加護が及ばない妖精と化しており、天国へ行けるかどうかかなり疑わしい。ヨークの令嬢の罪は婚前交渉だけではなく、子供たちを天国へ行けなくしてしまったことにあるのかもしれない。



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by CockRobin96 | 2014-04-14 22:37 | Trackback | Comments(0)

Orient me to the Orient《わたしを東洋へ連れてって》

Orient Me to The orient
(This is What iS Called that tourist's Song
What does Old Mt. Fuji represent?
(Anyone who Climbs it must be strong)
Does it mean the Hanasaka man
(in this mystic wonderland?
And as nature reach its prime,
cherry blossom time
わたしを東洋へ連れてって
(旅人たちはこの歌をそう呼ぶ)
フジ・マウンテンってどんな姿なの?
(是非登るべきだという人もいるよ)
ハナサカ・マンて何なのさ?
この神秘のおとぎの国の人だという
自然を操って満開に、
桜を花盛りにしたそうな。

Orient me to the Orient
(Have you ever heard of ploys in May?)
What is meant by honey bucket Swing?
(Don't you ever let it blow your way)
Does a Sukiyaki treat
still consist of rice and meat?
To the Geisha girlies' dance
sing songs of romance
わたしを東洋へ連れてって
(五月の浮かれっぷりを聞いたかい?)
蜂蜜桶のスウィングって何なのさ?*1
(行く先々に香るのを嗅いだことはあるかい?)
スキヤキでもてなしてくれるんだって
米と肉の一緒盛りで?
ゲイシャ・ガールのダンスで
ロマンスを歌ってくれるんだって

Bing, bang, bong
Hear the chime of the rising sun
Strike that gong
Gee,it Sounds like a lot of fun
ビン・バン・ボン!
日の出の鐘の音をお聞きよ
銅鑼を鳴らせ
さあ、愉快な時間の始まりだ

Orient me to the Orient
(lf you like a kempos, come again)
Tell me So my yen is wisely spent
(Souvenirs are bought for sukoshi yen)
WaS it really in Japan
courtesy and charm began?
Please present me, orient me,
to the Orient
わたしを東洋へ連れてって
(ケンポーが気に入ったならまたおいで)*2
「エン」の賢い使い方を教えてよ
(スコシ・エンでおみやげを買う方法を)
これが本当のニッポンなの
礼儀正しくてうっとりさせられちゃう
お願いだから連れてって
わたしを東洋に連れてって

*1「ハニー・バケット・スウィング」
作曲者ミラゾーによるオリジナル曲。蜂蜜の桶というのは肥たごのこと。進駐軍にとってはかなりのカルチャーショックだったらしく、「東洋の蜂蜜」としゃれのめした。作曲者のお気に入りだったのか、自らビクターに持ち込んで自費で同人レコード化している。
*2「ケンポス」
意味不明。日本国憲法のことか? 拳法か?

text & tune: Charles Milazzo(?-?)

進駐軍大尉だったチャールズ・ミラゾーによるオリジナル曲。《あたしの好きな東洋へ》とも。「オリエント」という言葉には「日の出るところ」転じて「東洋」、また「方向づける」「昇る」などの意味がある。
戦後まもなくの日本で、進駐軍の音楽隊によって日本をテーマにした新曲、あるいは日本の歌をジャズ風にアレンジした音楽が生まれた。


オキュパイド・ジャパン~進駐軍ソング傑作選

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by CockRobin96 | 2014-04-01 22:09 | Trackback | Comments(0)