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Little Brown Jug《茶色の小瓶》



My wife and I lived all alone,
In a little log hut we called our own;
She loved gin, and I loved rum,
I tell you what, we'd lots of fun.
女房と俺とだけで暮らしてた
俺たちだけの小さな丸太小屋で*1
女房はジンが大好きで、俺はラムが大好き
それで、俺らはお楽しみがいっぱいだったわけさ*2

*Ha, ha, ha, you and me,
 "Little brown jug", don't I love thee;
 Ha, ha, ha, you and me,
 "Little brown jug", don't I love thee.
*ハッハッハ、お前と俺
 「かわいい茶色の酒瓶」よ、お前なんか大嫌いさ*3
 ハッハッハ、お前と俺
 「かわいい茶色の酒瓶」よ、お前なんか大嫌いさ

'Tis you who makes my friends my foes,
'Tis you who makes me wear old clothes;
Here you are, so near my nose,
So tip her up, and down she goes.
*Refrain
俺と友達を仲たがいさせちまうお前、
俺の着るものをボロ着にしちまうお前
お前は今俺の目と鼻の先
そしてお前をぐいと飲み干したら、消えちまった*4
*繰り返し

When I go toiling to my farm,
I take little "Brown Jug" under my arm;
I place it under a shady tree,
Little "Brown Jug", 'tis you and me.
*Refrain
俺が野良仕事へ行くときにゃ
「茶色の酒瓶」を小脇に抱えてく
木陰の下に陣取って
かわいい「茶色の酒瓶」よ、ふたりきりだね
*繰り返し

If all the folks in Adam's race,
Were gathered together in one place;
Then I'd prepare to shed a tear,
Before I'd part from you, my dear.
*Refrain
もしもアダムの末裔たちが全員*5
ひとつところに集められたなら
俺は涙を流す覚悟をしなきゃならん
離れ離れになる前にな、愛しいお前よ
*繰り返し

If I'd a cow that gave such milk,
I'd clothe her in the finest silk;
I'd feed her on choicest hay,
And milk her forty times a day.
*Refrain
もしも俺がたっぷりミルクを出す牝牛を飼ってたら
極上のシルクを着せてやり
選りすぐりの干し草をやろう
そして一日四十回もミルクを絞るんだ*6
*繰り返し

The rose is red, my nose is too,
The violet's blue, and so are you;
And yet I guess before I stop,
We'd better take another drop.
*Refrain
バラは赤くて、俺の鼻も赤い*7
スミレは青くて、お前の顔も青い
もう飲むのをやめたいがその前に、
もうひとしずくいかがかね
*繰り返し

*1 call one's ownは直訳すると「~自身のものと呼べるもの」。「minute to call my own(誰にも邪魔されないひとりだけの時間)」「she has her own special calling(彼女には天職がある)」「he is calling it his own(彼はそれを私物化している)」というような使い方をする。
*2 「I tell you what」は「ほんでね」とか「じゃあさ」みたいな使われ方をする。
*3 「あ、あんたのことなんか好きなんかじゃないんだからね!///」みたいな。
*4 「tip up」で「グラスを傾ける」。つんと上に向けるイメージ。
*5 キリスト教的には、みなアダムの末裔。世の終わりには全ての死者が復活し、最後の審判を受けるとされる。天国に行くにしろ地獄に行くにしろ、ワインはともかくウィスキーだのラムだのはないだろう、ということ。
*6 まさかと思いますが、この牝牛とは巨乳おねーちゃんの隠語ではないでしょうね?
*7 有名なマザーグースが元ネタ。バレンタインなどでよく使われるフレーズでもある。全文は「バラは赤い、スミレは青い、お砂糖は甘い、そしてあなたも」。短く覚えやすいため、このフレーズをひねったネタはとても多いし、英文学でも頻出している。

text & tune: Joseph Eastburn Winner (1837-1918)

ロビンが幼少のみぎり想像してた茶色の小瓶


実際の茶色の小瓶

つまり、ウィスキーなんかを入れる取っ手付きボトルのことだったりする。「かわいい茶色の酒瓶」というのが正しい邦題と言える。
最初に女房がどうのこうのと出てくるが、強い酒を男をダメにする美女に例える歌が結構あるので、もしかすると実は男が一人暮らしで酒浸り、という解釈もできる。
小学生の時にリコーダーなんかでこの曲をやった記憶があるが、どう考えても子供向けじゃないよなあ…(芙龍明子、またはおうちやすゆきの作詞で子供向けにアレンジした日本語版歌詞がある。芙龍氏はソフトドリンクでなんでも出てくる魔法の瓶というファンタジー系、おうち氏は「見せれば誰でもニコニコになる」と婉曲にぼかした感じ)


ジャズの巨人グレン・ミラーのお得意ナンバーとしてもよく知られる。



Tom Roush
収録アルバム: My Grandfather's Clock

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by CockRobin96 | 2018-10-28 12:49 | Trackback | Comments(0)

Pop! Goes the Weasel《ポン!とイタチが逃げてゆく》


All around the cobbler's bench
The monkey chased the weasel
The monkey thought 'twas all in fun
Pop -- goes the weasel!
作業机のまわりをぐるぐる*1
お猿がイタチを追いかけた
お猿は思う、「ほんのおふざけさ」*2
ポン、とイタチが逃げてゆく

Johnny's got the whooping cough and
Mary's got the measles
That's the way the money goes
Pop -- goes the weasel!
ジョニーは百日咳をひいて
メアリーははしかにかかった
それでお金が逃げてゆく
ポン、とイタチが逃げてゆく

A penny for a spool of thread
A penny for a needle
That's the way the money goes
Pop -- goes the weasel!
糸ひと巻きが1ペニー
針一本が1ペニー
それでお金が逃げてゆく
ポン、とイタチが逃げてゆく

You may try to sew and sew
And never make anything regal
So roll it up and let it go
Pop -- goes the weasel!
縫えるもんなら縫ってみな
王室御用達なんてできやしないさ
だから丸めてほかしちまえ*3
ポン、とイタチが逃げてゆく

A painter would his lover to paint
He stood before the easel
The monkey jumped all over the paint
Pop -- goes the weasel!
絵描きが恋人を描こうとして
イーゼルの前に立っていた
お猿が絵の具の上に飛び上がった
ポン、とイタチが逃げてゆく

When his sweetheart she did laugh
His temper got so lethal
He tore the painting up in half
Pop -- goes the weasel!
すると愛しの彼女は大笑い
絵描きのご機嫌は急降下
絵を真っ二つに引き裂いた
ポン、とイタチが逃げてゆく

My son and I went to the fair
We saw a lot of people
We spent a lot of money there
Pop -- goes the weasel!
息子とおいらはお祭りへ
たくさんの人を見て
たくさんのお金を使っちゃった
ポン、とイタチが逃げてゆく

I got sick from all the sun
My sonny boy got the measles
Still we had a lot of fun
Pop -- goes the weasel!
おいらは日射病にかかったし
坊主ははしかにかかっちまった
でもとっても愉快だったよ
ポン、とイタチが逃げてゆく

I climbed up and down the coast
To find a golden eagle
I climbed the rocks and thought I was close
Pop -- goes the weasel!
海沿いの崖を登ったり下りたり
イヌワシを見つけようと
岩を登ったら「もうすぐそこだ」と思ったね
ポン、とイタチが逃げてゆく

But, alas, I lost my way
Saw nothing but a seagull
I tore my pants and killed the day
Pop -- goes the weasel!
ところが、あらまあ、見失った
見えたのはカモメだけ
ズボンをボロにして一日損した
ポン、とイタチが逃げてゆく

I went to the grocery store
I thought a little cheese'll
Be good to catch a mouse on the floor
Pop -- goes the weasel!
おいらは食料品店へ出かけて行った
小さいチーズがあるかと思って
床のネズミを捕まえるのにいいやつを
ポン、とイタチが逃げてゆく

But the mouse was very bright
He wasn't a mouse to wheedle
He took the cheese and said "Good night"
Pop -- goes the weasel!
ところが小ネズミはとっても賢くて
騙されるタマじゃなかった
チーズだけとって「それじゃおやすみ」
ポン、とイタチが逃げてゆく

All around the cobbler's bench
The monkey chased the weasel
The monkey thought 'twas all in fun
Pop -- goes the weasel!
作業机のまわりをぐるぐる
お猿がイタチを追いかけた
お猿は思う、「ほんのおふざけさ」
ポン、とイタチが逃げてゆく

I've no time to wait and sigh
I've no time to tease-l
Kiss me quick -- I'm off -- goodbye!
Pop -- goes the weasel!
待ち焦がれたりため息ついたり
じらしたりするヒマなんてない
早くキスして、そしたらすぐさよならだ
ポン、とイタチが逃げてゆく

*1 cobbler's benchは靴屋が使う作業台。形は動画を見ればわかる。All around the mulberry bush(桑の木のまわりをぐるぐる)になっていることもある。
*2 in fun=面白半分、ふざけて。
*3 アナ雪で知られるlet it goだが、「手放す」「ほっとく」「あきらめる」という意味でもある。
text & tune: 19世紀英国でダンス音楽として発祥し、英語圏で親しまれている童謡

上記はアメリカで発展したバージョンで、原型に近いイギリスバージョンではこうなっている。本来はお金が入ったはしから飲み代に消えていく様子を皮肉る大人向けの歌詞だった。

Half a pound of tuppenny rice
Half a pound of treacle
That’s the way the money goes
Pop goes the weasel
安物の米が半ポンド*1
糖蜜が半ポンド
それでお金が逃げてゆく*2
ポンとイタチが飛び出した

Up and down the City Road
In and out the Eagle
That's the way the money goes
Pop goes the weasel
シティーロードを行ったり来たり*3
イーグル亭を出たり入ったり*4
それでお金が逃げてゆく
ポンとイタチが逃げてゆく

Every night when I go out,
The monkey's on the table,
Take a stick and knock it off,
Pop! goes the weasel.
おいらが毎晩出る時にゃ
お猿がテーブルの上にいる
棒切れ持って叩き出せ
ポンとイタチが逃げてゆく

*1 tuppenny=two-penny=2ペンス。安っぽいものという意味でもある。
*2 Mix it up and make it nice(かき混ぜおいしくするんだぞ)となっていることもある。米をライスプディングなどのデザートに使うのはイギリスではよくある料理法。
*3 シティロードはロンドンに実在する通り。
*4 イーグル亭も実在する老舗のパブ。当時はミュージックホールでもあった。
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「ポンとイタチが逃げてゆく」(飛び出した、お出ましだとも訳される)という不思議なフレーズについては、様々な説がある。イタチはなんらかの商売道具であり(例えば糸繰り車を「spinner's weasel」という)、Popはpawn(質に入れる)ことで、「商売道具を質入れして飲み食いする」というのがもっとも知られている説である。またお猿は家賃の取り立て人をあらわしているとされる。
追記:「イタチの最後っ屁」というように、イタチ属の生物は外敵から逃げるために超臭い屁をかます習性がある(日本だけでなく海外のイタチも。フェレットも同じ習性がある)。だからPop!というのはもしかしたら放屁音のことかもしれない

1963年から1979年まで放送された幼児向け番組「ロンパールーム」で使われたメロディなので、曲名は知らなくてもメロディは知っている日本人は意外と多いと思われる。また、NHK「みんなのうた」で「いいやつみつけた」のタイトルで紹介されたこともある(歌詞は阪田寛夫の創作)。
ローラ・インガルス・ワイルダーの自伝的児童小説「大きな森の小さな家」で、父さんがバイオリンで演奏する曲としても出てくる。

びっくり箱(英語ではJack-in-the-box)につきもののメロディとしても認識されている。動物人形の襲撃を回避するFive Nights at Freddy's 2というホラーゲームで、びっくり箱の人形の姿をした敵キャラが襲い掛かってくるときのBGMとなっている。このゲームは子供向けレストランが舞台になっているので、ほかにも《ロンドン橋落ちた》《大きなのっぽの古時計》などの有名な童謡が取り入れられている。


Muffin Songs
収録アルバム: Children Hit Songs, Vol. 4

参考文献:

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by CockRobin96 | 2018-07-05 08:10 | Trackback | Comments(0)

Hush a Bye Baby(Rock a bye Baby)《静かに、赤ちゃん(ゆらゆら、赤ちゃん)》

イギリス版

アメリカ版


Hush a bye Baby
静かに、赤ちゃん
On the Tree Top,
木のてっぺん
When the Wind blows
風が吹いたら
The Cradle will rock
ゆりかご揺れる
When the Bough breaks
枝が折れたら
The Cradle will fall,
ゆりかご落ちる
Down will come Baby,
落ちてくる、赤ちゃんも
Cradle and all.
ゆりかごも何もかも

text & tune: 英米に広く分布する童謡。文献初出は1765年にロンドンで出版されたMother Goose's Melodyより。

アメリカ版では「Rock a bye Baby」が一般的で、メロディも異なる。
一説には、アメリカに渡ったイギリス人が、ネイティブアメリカンが木にゆりかごを吊るす風習を見て作ったものとも。
ブリッグスの絵本「風が吹いたら」のタイトルは、この童謡に由来する。核戦争を枝に吹く風、それと知らず内部被爆に蝕まれていくのんきな老夫婦を含めた国民を赤ん坊になぞらえている。



ディズニーのシリー・シンフォニーシリーズの一編「Lullaby Land(子守歌の国)」の冒頭でも使われている。


イギリス版
The Nursery Rhyme Factory
収録アルバム: Classic Nursery Rhymes


アメリカ版(youtubeのではない)
Wee Sing
収録アルバム: Wee Sing Nursery Rhymes and Lullabies


おまけ:可憐な画風で知られる19~20世紀の女流画家ウィルビーク・ル・メールによるイラスト
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ル・メールのマザーグースメロディ
Henriette Willebeek Le Mair (原著)、谷川 俊太郎 (翻訳)

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by CockRobin96 | 2018-03-11 14:57 | Trackback | Comments(0)

A Frog He Would A-Wooing Go《カエルくんの求婚》

笑顔で食われるのやめろ



A frog he would a wooing go,
Heigh ho! says Rowley,
A frog he would a-wooing go,
Whether his mother would let him or no.
カエルくんが求婚しにゆく
(ヘイ・ホー! ローリィと言うのさ)
カエルくんが求婚しにゆく
おっかさんが行かせようと行かせまいと

*With a rowley, powley, gammon, and spinach,
 Heigh ho! says Anthony Rowley.
*ローリィ、ポーリィ、ベーコンにホウレンソウ*1
 ヘイ・ホー! アンソニー・ローリィと言うのさ

So off he set with his opera hat,
Heigh ho! says Rowley,
So off he set with his opera hat,
And on the road he met a rat,
*Refrain
カエルくんはオペラハットでおめかし*2
(ヘイ・ホー! ローリィと言うのさ)
カエルくんはオペラハットでおめかし
すると道中大ネズミと出会った*3
*繰り返し

"Pray, Mr. Rat, will you go with me,"
Heigh ho! says Rowley,
"Pray, Mr. Rat, will you go with me,"
"Kind Miss. Mousey for to see?"
*Refrain
「どうか大ネズミさん、一緒に行ってくれませんか」
(ヘイ・ホー! ローリィと言うのさ)
「どうか大ネズミさん、一緒に行ってくれませんか」
「優しい小ネズミ嬢にお目にかかりたいんです」*4
*繰り返し

They came to the door at Mousey's hall,
Heigh ho! says Rowley,
They came to the door at Mousey's hall,
They gave a loud knock, and they gave a loud call,
*Refrain
二匹は小ネズミちゃんのお屋敷のドアまで来て*5
(ヘイ・ホー! ローリィと言うのさ)
二匹は小ネズミちゃんのお屋敷のドアまで来て
やかましくノックして、やかましい呼び声をあげた
*繰り返し

"Pray, Mrs. Mouse, are you within?"
Heigho, says Rowley;
"Pray, Mrs. Mouse, are you within?"
"Oh yes, kind sirs, and I'm sitting to spin."
*Refrain
「どうか小ネズミ夫人、入れてくださいな」
(ヘイ・ホー! ローリィと言うのさ)
「どうか小ネズミ夫人、入れてくださいな」
「ええどうぞ、優しい殿方たち、あたくし座って糸紡ぎをしてますの」
*繰り返し

"Pray, Mrs. Mouse, now give us some beer,"
Heigh ho! says Rowley,
"Pray, Mrs. Mouse, now give us some beer,"
"That Froggy and I am fond of good cheer."
*Refrain
「小ネズミ夫人、ビールをくださいな」
(ヘイ・ホー! ローリィと言うのさ)
「小ネズミ夫人、ビールをくださいな」
「そうすりゃカエルくんもわしもご機嫌さ」
*繰り返し


"Pray, Mr. Frog, will you give us a song?"
Heigh ho! says Rowley,
"Pray, Mr. Frog, will you give us a song?"
"But let it be something that's not very long."
*Refrain
「ねえカエルさん、あたくしたちに歌を歌ってくださる?」
(ヘイ・ホー! ローリィと言うのさ)
「ねえカエルさん、あたくしたちに歌を歌ってくださる?」
「でもあまり長すぎないのにしてね」
*繰り返し

"Indeed, Mrs. Mouse," replied the Frog,
Heigh ho! says Rowley,
"Indeed, Mrs. Mouse," replied the Frog,
"A cold has made me as horse as a hog."
*Refrain
「実はですね、小ネズミ夫人」とカエルは答えた
(ヘイ・ホー! ローリィと言うのさ)
「実はですね、小ネズミ夫人」とカエルは答えた
「風邪をひいて馬か豚みたいな声なんですよ」
*繰り返し

"Since you have caught cold, Mr. Frog," Mousey said,
Heigh ho! says Rowley,
"Since you have caught cold, Mr. Frog," Mousey said,
"I'll sing you a song that I have just made."
*Refrain
「あなたが風邪をひいたのなら」と小ネズミが言った
(ヘイ・ホー! ローリィと言うのさ)
「あなたが風邪をひいたのなら」と小ネズミが言った
「あたくしがちょうど作った歌を歌ってあげるわ」
*繰り返し

But while they were all a-merrymaking,
Heigh ho! says Rowley,
But while they were all a-merrymaking,
A Cat and her kittens came tumbling in.
*Refrain
ところがみんなで楽しくやっていたところへ
(ヘイ・ホー! ローリィと言うのさ)
ところがみんなで楽しくやっていたところへ
雌猫と子猫たちが転がり込んできた
*繰り返し

The Cat she seized the Rat by the crown,
Heigh ho! says Rowley,
The Cat she seized the Rat by the crown,
The kittens they pulled the little Mouse down.
*Refrain
猫が大ネズミの脳天をひっ掴み*6
(ヘイ・ホー! ローリィと言うのさ)
猫が大ネズミの脳天をひっ掴み
子猫たちは小ネズミを引き倒した

This put Mr. Frog in a terrible fright,
Heigh ho! says Rowley,
This put Mr. Frog in a terrible fright,
He took up his hat and he wished them good-night.
*Refrain
これにはカエル氏もびっくり仰天
(ヘイ・ホー! ローリィと言うのさ)
これにはカエル氏もびっくり仰天
帽子を取ってごきげんよう*7
*繰り返し

As Froggy was crossing it over a brook,
Heigh ho! says Rowley,
As Froggy was crossing it over a brook,
A lilywhite Duck came and gobbled him up.
*Refrain
カエルくんが小川を渡っていると
(ヘイ・ホー! ローリィと言うのさ)
カエルくんが小川を渡っていると
白百合のようなアヒルがカエルくんを飲み込んじゃった
*繰り返し

So there was an end of one, two three
Heigh ho! says Rowley,
So there was an end of one, two three
The Rat, the Mouse, and little Froggy.
*Refrain
それでおしまい、いち、に、さん
(ヘイ・ホー! ローリィと言うのさ)
それでおしまい、いち、に、さん
大ネズミも、小ネズミも、ちびカエルくんも
*繰り返し

*1 ローリィ・ポーリィはイギリスで作られるプディングの一種。ローリィ(roly)と言う名の通り、ジャムなどを巻き込んだのが特徴。ベーコンやホウレンソウなど、甘くない素材を入れて食事にすることもある。本来は茹でるか蒸すかだが、焼くこともある。ビアトリクス・ポターの「ひげのサムエルのおはなし」で、「まきだんご」という名で登場した。ただし巻き巻きされたのは子猫のトム。
 →ジャム入りローリィ・ポーリィのレシピ
 なお、ギャモン(gammon)はベーコンの一種。たわごとという意味もある。「rowley, powley, gammon, and spinach」とは、サフォーク地方の名家であったRowley家、Poley家、Bacon家、Green家のことではないかと言われている。
*2 オペラハットは折りたたみ式のシルクハット。観劇の時に折りたたんでしまえるようにしてある。
*3 ratはドブネズミやクマネズミ等の大型のネズミ、mouseはハツカネズミなどの小型のネズミを指す。
*4 小ネズミ嬢ではなく小ネズミ夫人に会いにいくバージョンもある。
*5 hallとholeを引っ掛けてる。
*6 crownは王冠ではなく頭のてっぺんのこと。seize by collarだと「襟首をひっ掴む」と言う意味になる。
*7 「I'll wish you good morning(night)」(それじゃごきげんよう)は嫌な人を追い払ったり、そそくさと立ち去る時の嫌味な決まり文句。

text & tune: 16世紀頃にスコットランドで発祥した童謡

A Frog Went A-Courting《カエルくんの求愛》とも。あまりにも長いので、歌われるときはいくつか省略されることもある。
1548年以降から文献にちらほら出ているが、今に近いテキストとメロディでかつ最も古いものは1611年にThomas Ravenscroft(1582/1592-1635)が発表した民謡集『Melismata(メリスマータ)』より。
フランスのアンジュー公フランソワが、エリザベス1世に求婚していたことを揶揄したものという説がある。しかし、この歌のモチーフの初出はそれより古く、元々はメアリー・ステュアート(後のスコットランド女王メアリー)とフランソワ2世(先天性の耳鼻咽頭系症状があり、中耳炎とアデノイド症状で残念なお方だったらしい)の婚約(1548年。それまではヘンリー8世の息子エドワード6世と婚約していたが、それをメアリーの母が破棄した)を揶揄するものだったとも考えられる。すでにあった歌が、アンジュー公の求婚を機に再浮上したものかもしれない。
イギリス人はフランス人を「カエル」と呼んで軽蔑することがある。フランスでは食用ガエル(グルヌイユ)を食べることからくる。エリザベスもフランソワに「カエル」とあだ名していた。食物連鎖や何らかの教訓を教えるような教育的な童謡ではなく、フランスをカエルに、スコットランドをネズミに例え、共倒れを示唆するブリテンの悪意に満ちた歌なのかもしれない。

Henriette Willebeek Le Mair(1889-1966)によるイラスト
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Sara Stowe
収録アルバム: Vocal Music (Children's Songs) (Jack, Jill and All Their Friends - Good Old-Fashioned Nursery Songs)


Vivien Ellis, Tim Laycock & The Broadside Band
収録アルバム: Old English Nursery Rhymes


おまけ:
19世紀に活躍したイギリスの挿絵画家Randolph Caldecott(1846-1886)による絵本。

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by CockRobin96 | 2017-09-29 10:32 | Trackback | Comments(0)

Now We Are Six《僕らは六》

14:06から

In marble halls as white as milk
Lined with skin as soft as silk
Within a fountain crystal clear
A golden apple doth appear
No doors there are to this stronghold
Yet thieves break in and steal the gold
ミルクのように白い大理石の広間に
シルクのようにやわらかい皮を貼りめぐらせて
その中に水晶のように澄んだ泉があって
黄金のりんごが現れる
このとりでには扉もないのに
それでも泥棒が押し入って黄金を盗む

Thirty white horses on a red hill
Now they tramp
Now they champ
Now they stand still
30頭の白い馬が赤い丘にいる
今は足を踏み鳴らし、
今は噛み鳴らし、
今は静かにたたずんでいる

White bird featherless
Flew from paradise
Lit on the castle wall
Along came Lord Landless
Took it up handless
Rode away horseless
To the King's white hall
羽のない白い鳥
楽園から飛んできて
城壁に舞い降りた
領地を持たない貴族がやってきて
手もないのに鳥を捕まえ
馬もないのに乗馬して
王様の白いお城へ行った

text: いずれも古いなぞなぞをそのまま歌詞にしたもの(マザーグースとも)。答えは卵、歯、雪とそれを溶かす太陽(いずれも白い)。
tune: ?(Steeleye Spanのオリジナルか別の民謡をアレンジ?)

こういうタイトルの民謡があるわけではなく、本来は古くからあるなぞなぞをメロディに乗せたもの。ジャケットではクレジットが「St. Eleye Primary School Junior Choir」となっていたが「Steeleye」の悪ふざけ。
3番目のなぞなぞは、ドイツの民謡集「少年の魔法の角笛」にも類似のものがある。
ちなみに、タイトル自体は「くまのプーさん」で知られるA.A.ミルンの詩集から取られた(邦題は「くまのプーさんとぼく」だが、原題を訳すと「僕らは6歳」)。アルバムが第六作目であること、メンバーが当時6人であったこととかけている。おそ松さんかな?

いまぼくは六つで だれにもまけないおりこうさん
だからぼくはこのままいつまでも六つでいたい
(小田島雄志・小田島若子 訳)

Steeleye Span
収録アルバム: Now We Are Six

ちなみに前曲の9:38から入ってるのは、Two Magician《ふたりの魔法使い》。
おまけ:直接は関係ないけど

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by CockRobin96 | 2017-09-13 10:43 | Trackback | Comments(0)

The Grand Old Duke of York《偉大なるヨーク公さま》


Oh, The grand old Duke of York,
He had ten thousand men;
He marched them up to the top of the hill,
And he marched them down again.
ああ、偉大なヨーク公さま
一万人もの家来を持っていた
家来たちを丘の上まで行進させて
また丘の下まで行進させた

And when they were up, they were up,
And when they were down, they were down,
And when they were only half-way up,
they were neither up nor down.
それで家来たちは上にいるときは上にいて
家来たちは下にいるときは下にいて
真ん中まで登ったときは
上でも下でもなかったとさ

text & tune: イギリスのナーサリーライム(マザーグース)。

動画ドイツ語で号令かけとるやんけ。
何をさせたいのかわからないヨーク公と、意味がわからなくても号令に従う家来たちというある意味イギリスらしいナンセンスな童謡。
1642年に文献初出した、フランス王を揶揄する歌が元になっている。

The King of France with forty thousand men,
Came up a hill and so came downe againe.
フランスの王さまと四千人の家来たちが
丘を登ってまた降りてった

ヨーク公爵とは、英国王室の中で王太子が存命中の場合の現国王・女王の次男に与えられる称号。軍人を兼ねることが多い。現在のヨーク公はエリザベス二世の次男アンドリュー王子。
この称号を持った人物は総勢11人になるが、歌のヨーク公のモデルではないかとされているのは3人。
・リチャード・プランタジネット(エドワード4世とリチャード3世の父。薔薇戦争で戦死)
・ジェームズ2世(即位前はヨーク公。カトリックであったために国民の反感を買い、名誉革命で王位を追われた。ボイン川の戦いで味方を見捨ててフランスに逃げたので、「ウンコ野郎」(Séamus á Chaca、James the Shit)というどストレートな蔑称がある)
・ヨーク・オールバニ公フレデリック・オーガスタス王子(フランス革命戦争に参加するが特に戦功なし。愛人が詐欺をやらかして陸軍最高司令官を辞職したことがある)
ちなみに現ヨーク公も未成年淫行の前科持ち。こんなやつしかおらんのかい。

youtubeと同じバージョンのものはありませんでした。いっぱいバージョンがあるので聴き比べてみてね。

The Children's Company Band & Choir
収録アルバム: Kids' Favourite Nursery Rhymes



The Little Kidz Band
収録アルバム: Hits 4 Kidz Vol.7


おまけ:

喋ることができないためにピアノを言葉がわりに愛する女性が、スコットランドからはるばるニュージーランドまで連れ子を抱えて再婚するが、夫にピアノを浜辺に捨てられてしまう。ヒロインは浜辺までピアノを弾きにやってくるが、その姿を見初めた現地人の男がピアノを引き取り、「黒鍵の数だけレッスンをつけてくれたらピアノを返す」という条件を出す。最初は怒ったヒロインだが、レッスンを重ねるごとに惹かれあい、ついには逢引きを重ねるようになるが…というお話。
当時11歳のアンナ・パキン演じるヒロインの娘が、この童謡を口ずさむシーンが出てくる。妻の気持ちにも不倫にも気づかない愚かな義父を揶揄したものでもあろうか。

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by CockRobin96 | 2017-09-09 10:31 | Trackback | Comments(0)

Oranges and Lemons《オレンジにレモン》


Oranges and lemons,
Say the bells of St. Clement's.
「オレンジにレモン」と*1
聖クレメントの鐘が言う

You owe me five farthing,
Say the bells at St. Helen's.
「お前に5ファージング貸しがあるぞ」と*2
聖ヘレンの鐘が言う

When will you pay me?
Say the bells of Old Bailey.
「いつ支払ってくれる?」と
オールド・ベイリーの鐘が言う

When I grow rich,
Say the bells of Shoreditch.
「お金持ちになったらね」と
ショアディッチの鐘が言う

When will that be?
Say the bells of Stepney.
「いつなるの?」と
ステップニーの鐘が言う

I do not know,
Say the great bell of Bow.
「知らないよ」と
ボウの大鐘が言う

Here comes a candle to light you to bed,
And here comes a chopper to chop off your head.
(Chip chop, chip chop, the last man's dead.)
お前をベッドへ案内するろうそくが来たぞ
お前の首を切り離す首切り役人が来たぞ
(チョンパ、チョンパ、最後の奴が死んだぞ)

Pancakes and fritters,
Say the bells of St. Peter's.
「パンケーキに天ぷら」と*3
聖ピーターの鐘が言う

Two sticks and an apple,
Say the bells at Whitechapel.
「飴ん棒二本にりんご一個」と*4
ホワイトチャペルの鐘が言う

Old Father Baldpate,
Say the slow bells at Aldgate.
「つるっぱげの親父さん」と
オルドゲートの鐘が遅れて言う

Pokers and tongs,
Say the bells at St. John's.
「火かき棒に火ばさみ」と
聖ジョンの鐘が言う

Kettles and pans,
Say the bells at St. Ann's.
「やかんに平鍋」と
聖アンの鐘が言う

Brickbats and tiles,
Say the bells of St. Giles'.
「れんがつぶてにタイル」と
聖ジャイルズの鐘が言う

Here comes a candle to light you to bed,
And here comes a chopper to chop off your head.
(Chip chop, chip chop, the last man's dead.)
お前をベッドへ案内するろうそくが来たぞ
お前の首を切り離す首切り役人が来たぞ
(チョンパ、チョンパ、最後の奴が死んだぞ)

*1 オレンジもレモンも、イギリスがEUに加盟する以前は非常に高価なフルーツだった。なお、この名は1665年のダンス曲集にすでに登場している。
*2 ファージングは現在では使われなくなったイギリスの通貨単位。1ペニーにつき4ファージング。古いバージョンでは「ten shillings(10シリング)」。1ポンドにつき20シリング、1シリングにつき12ペンス。
*3 フリッター、フリットは要するに洋風天ぷらだが、魚や野菜だけでなくりんごやバナナなどを衣で包んで揚げてデザートにすることもある。日本の天ぷらに比べるとフニャッとしている。
*4 「sticks」を棒状のお菓子と解釈することもできるが、欧米で定番のお菓子であるりんご飴のことかもしれない(りんごの数が足りないが)。ハロウィンや11月のガイ・フォークスデーなどで定番となっている。
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text & tune: イギリスのナーサリーライム。文献初出は1744年頃に出版された『Tommy Thumb's Pretty Song Book(トミー・サムの可愛い唄の本)』。

初出の形は、以下のようになっていた。

Two Sticks and Apple,
Ring ye Bells at Whitechapple,
「飴ん棒二本にりんご」と
ホワイトチャペルの鐘が鳴る

Old Father Bald Pate,
Ring ye Bells Aldgate,
「つるっぱげの親父さん」と
オルドゲートの鐘が鳴る

Maids in White Aprons,
Ring ye Bells a St. Catherines,
「白エプロンの女中たち」と
聖キャサリンの鐘が鳴る

Oranges and Lemons,
Ring ye bells at St. Clements,
「オレンジにレモン」と
聖クレメントの鐘が鳴る

When will you pay me,
Ring ye Bells at ye Old Bailey,
「いつ支払ってくれるの」と
オールド・ベイリーの鐘が鳴る

When I am Rich,
Ring ye Bells at Fleetditch,
「お金持ちになったらね」と
フリートディッチの鐘が鳴る

When will that be,
Ring ye Bells at Stepney,
「いつなるの」と
ステップニーの鐘が鳴る

When I am Old,
Ring ye Bells at Pauls.
「年をとったらね」と
聖ポールの鐘が鳴る

ロンドンの鐘尽くし(ただし一部の鐘は現在失われているか特定できなくなっている)の、とぼけた童謡。日本の「通りゃんせ」と「花いちもんめ」を組み合わせたような遊びで、歌いながら「オレンジ」と「レモン」に別れた後、お互い引っ張りあって勝敗を決める。
かつて斬首刑が公開されていた記憶と、借金が重なって投獄されたという歴史が結びついたものという説がある。

Crimson Ensemble
収録アルバム: Classic Nursery Rhymes, Vol. 1


The Broadside Band
収録アルバム: Old English Nursery Rhymes


おまけ:ウォルター・クレインによるイラスト
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さらにおまけ:ヘンリエット・ウィルビーク・ル・メールによるイラスト
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さらにさらにおまけ:Bob Chilcott(1955-)によるパロディ曲
London Bells《ロンドンの鐘》

amazonには楽譜しかないのだ

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by CockRobin96 | 2017-08-17 10:52 | Trackback | Comments(0)

Three Blind Mice《三匹の目の見えないネズミ》


Three blind mice.
(Three blind mice.)
See how they run.
(See how they run.)
They all ran after the farmer's wife,
Who cut off their tails with a carving knife,
Did you ever see such a sight in your life,
As three blind mice?
三匹の目の見えないネズミ
(三匹の目の見えないネズミ)
あいつらの走り方をごらんよ
(あいつらの走り方をごらんよ)
そろって農家のおかみさんを追いかけたら
おかみさんは肉切り包丁でシッポをちょん切った*1
君は生まれてこの方見たことあるかい、
三匹の目の見えないネズミどもみたいなのをさ

*1 おかみさんが尻尾をちょん切ったから追いかけたのではない。もしそうなら「had cut off」になる。

text & tune: イギリスの古い童謡

文献初出は非常に古く、17世紀初頭に活躍した音楽家Thomas Ravenscroft(1582or1592-1635)によって採取された民謡集『Deuteromelia or The Seconde part of Musicks melodie(デューテロメリアまたは二声の楽曲集)』(1609年に出版)に収録されている。
当時の形は、以下のようになっていた。

Three Blinde Mice, (Three Blinde Mice,)
三匹の目の見えないネズミ(三匹の目の見えないネズミ)
Dame Lulian, (Dame Lulian,)
ルリアンの奥様(ルリアンの奥様)
the Miller and his merry olde Wife,
粉挽きとその陽気なおかみさん
she scrapte her tripe licke thou the knife.
おかみさんが胃袋を刻んでナイフを舐めた
*1「ルリアン」が何を意味するかは不明。マヨルカ(カタルーニャ)の神学者ラモン・リュイ(Ramon Llull)の研究者などのことをLlullianと呼んだりはするが、関連性があるかどうかわからない。
*2 この胃袋は牛などの胃袋のこと。料理に使う)

熱烈なカトリックであったメアリー一世によって火刑に処された、英国国教会の大司教クランマーと二人の司教のことを歌っているとする説もある。カトリックに対して「盲目」であったから、という説明がなされるが、今日に至るまでの英国国教会の優勢を考えるとあまりこの説明は当てはまらないように思える。
そもそも目が見えないのにどうやっておかみさんの後ろにつきまとっているのか?
やや差別的な内容を含むにも関わらず、残酷で不気味なこの歌は現在でも童謡として愛唱されている。輪唱として歌うこともできる。

Crimson Ensemble
収録アルバム: Children's Party: The Ultimate Collection


輪唱版
The Broadside Band
収録アルバム: Old English Nursery Rhymes


おまけ:

1952年の初演以来、現在に至るまでロングランを続けている、クリスティの戯曲。
ロンドンで殺人事件が起こり、現在も逃走中である折に、ゲストハウスを始めたばかりの若夫婦の元に、5人の客(小説版だと4人)と1人の刑事がやってくる。大雪で閉じ込められたゲストハウスの中に、殺人犯が潜んでいると知らされ、全員が疑心暗鬼にかられるが…。
この中で《三匹の目の見えないネズミ》が繰り返しテーマとして現れ、登場人物たちが口ずさんだりする。「三匹のネズミ」とは、殺人の発端となった「疎開中の3人の子供が、引き取られた先で虐待され1人が死亡した」という戦時中の事件が元となっている。残った2人の子供のどちらかが、自分たちを追い込んだ人間に復讐して回っているのだが、それが男女いたので性別もわからない…という訳である。

おまけその2:
ディズニーのシリー・シンフォニーシリーズの一つ「ネズミ三銃士」

お前ら本当は見えてるだろ

さらにおまけ:
2:15以降あたりから

007シリーズの映画第1作「ドクター・ノオ」の冒頭に、この童謡のパロディが出てくる。
3人の盲人に扮した暗殺者たちが、ターゲットを殺害するというシーンで始まっている。

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by CockRobin96 | 2017-06-25 10:00 | Trackback | Comments(0)

Hot Cross Buns《ホカホカ十字パン》

The Broadside Band
収録アルバム: Old English Nursery Rhymes

Hot Cross Buns,
Hot Cross Buns
One a penny, Two a penny
Hot Cross Buns!
ホカホカ十字パン!
ホカホカ十字パン!
ひとつ1ペニー、ふたつでも1ペニー
ホカホカ十字パン!

If you have no daughters,
Pray give them to your sons;
もしも娘さんがいないなら
息子さんにおあげなさいよ

But if you have none of these little elves,
Then you must eat them all yourselves.
でもちびっ子たちすらいないなら*1
ご自分でお食べなさいよ

Hot Cross Buns!
Hot Cross Buns!
ホカホカ十字パン!
ホカホカ十字パン!

*1 エルフはいわゆる小妖精のことだが、特にいたずら好きな子供、腕白小僧を指す。

text & tune: イギリスのマザーグース(ナーサリーライム)。18世紀に文献初出。

十字パンはイギリスによく見られる菓子パン。干しぶどうなどが入った甘いパンで、上にアイシングか切れ込みを入れて十字のしるしをつける。本来は聖金曜日(イエスが十字架に架けられたことを記念する。毎年月日が違う)に食べるとされるが、割と通年で売ってる。伝統に厳密に従うのであれば、聖灰水曜日から聖土曜日(イースターの前日)にかけては、乳製品と卵を入れない十字パンを食べることになる。(→Forty Days and Forty Nights《四十日(よそか)経(ふ)るまで》)
本来は街頭で十字パンを売る呼び歌だったものが、わらべ歌化したものと考えられている。
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十字パンのレシピ


「But if you have none of these little elves,/Then you must eat them all yourselves.」の2行は、省略されることの方が多い。


Anuradha Javeri
収録アルバム: Hoopla Kidz, Vol. 2

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by CockRobin96 | 2017-04-15 09:50 | Trackback | Comments(0)

Ding, Dong, Bell, Pussy’s in the Well《ディン・ドン・ベル、ニャン子が井戸の中》



The Broadside Band
収録アルバム: Old English Nursery Rhymes

Ding, Dong, Bell,
Pussy’s in the Well.
Who put Her in?
Little Johnny Green.
Who pulled Her out?
Little Tommy Stout.
What a Naughty Boy was that,
To try to Drown poor Pussy Cat,
Who ne’er did Him any Harm,
But killed all the Mice
in the Father’s Barn.
ディン・ドン・ベル
ニャン子が井戸の中
誰が放り込んだの?
ジョニー・グリーンくんよ
誰が引き上げたの?
トミー・スタウトくんよ
なんていけない坊やでしょう
かわいそうなニャン子ちゃんを溺れ死なそうとするなんて
ニャン子はジョニーを傷つけたことなんてなかったのに
それどころかネズミをみんなやっつけてくれたのよ
お父さんの納屋にいたのを

text & tune: イギリスのマザーグース(ナーサリーライムズ)。

非常に古いイギリスの童謡。1580年、ウィンチェスター大聖堂のオルガニストによって記録されたもっとも初期の形では、
Jacke boy, ho boy newes,
(ジャッキー坊や、ニュースだ坊や)
The cat is in the well,
(猫が井戸の中)
Let us ring now for her Knell,
(猫のお弔いの鐘を鳴らせ)
Ding dong ding dong Bell.
(ディン・ドン・ディン・ドン・ベルと)
の4行だけで、猫がすでに死亡している。
ジョニー・グリーン及びトミー・スタウトは、バージョンによって名前が変わるが、常に「in」「out」で韻が踏めるようになっている。当時は「弔いの鐘」は「ディン・ドン・ベル」と鳴るもの、と相場が決まっていた。(→Full fathom five thy Father lies《父は五尋の海の底に》
「drown」「kill」などが子供向けではないとして、「put(単に「入れる」)」「scare(おどかす)」に置き換えられていることもある。

おまけ:いろんな絵本作家による《ニャン子が井戸の中》
ウォルター・クレーン
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ウィルビーク・ル・メール
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アーサー・ラッカム
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さらにいっぱい画像があるブログ:英語で本三昧
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by CockRobin96 | 2017-04-08 11:38 | Trackback | Comments(2)