タグ:英語 ( 352 ) タグの人気記事

Legenda (The Crown of Roses)《聖史曲(バラの冠)》


When Jesus Christ was yet a child
He had a garden small and wild
Where-in he cherished roses fair
And wove them into garlands there
イエス・キリストがまだ子供だった時
ささやかな野草の花壇を持っていた
なかでもきれいな野バラを大事にしていて*1
それでいくつも花輪を編みあげた

Now as the summertime drew nigh
There came a troop of children by
And seeing roses on the tree
With shouts they plucked them merrily
夏が近づくころ*2
沢山の子供たちがやってきて
バラの木を見つけて
歓声をあげながらむしり取った

"Do you bind roses in your hair?"
They cried in scorn to Jesus there
The boy said humbly "Take I pray
All but the na-ked thorns away"
「お前も髪をバラで結ぶかい?」
みんなはイエスをそう嘲った
少年イエスはつつましやかに答えた、「どうぞ、
丸坊主の棘の枝以外はみんな取っていいよ」

Then of the thorns they made a crown
And with rough fingers pressed it down
Till on his forehead fair and young
Red drops of blood like roses sprung
そこでみんなは棘の枝で冠を作って
荒っぽく押し込んだ
イエスの形よく幼い額に
赤い血がしたたり、バラが咲いたようだった

*1 少女漫画のバックに描かれるわさわさしたバラは品種改良の結果で、本来のバラは一重のシンプルな花。

*2 drew=nearと同義。

text: アメリカの詩人Richard Henry Stoddard (1825-1903)の詩"Roses and Thorns"(バラと棘)をロシアの詩人Aleksey Nikolayevich Pleshcheyev(1825-1893)がロシア語訳したものを、英国の詩人Geoffrey Dearmer(1893–1996)がまたまた英訳したもの。ややこしいわ。
tune: Pyotr Ilyich Tchaikovsky(1840-1893)

バレエの定番「白鳥の湖」や「くるみ割り人形」で世の乙女たちのハートをキュンキュンさせてるヒゲオヤジ、チャイコフスキーによる作品。正確にはOp54.《子供のための16の歌》の第5曲目。単に《伝説》というタイトルになっていることもある。
「Christ, when a child, a garden made...」で始まる、アメリカの作家Nathan Haskell Dole (1852-1935)が英訳したバージョンの歌詞もある。

ロシア語バージョンはこっち。このバージョンでは「ユダヤ人の子供たち」になっているが、イエスも元々ユダヤ人なんだよなあ…


余談だが、およそ教育的でないNHKEテレのアニメ「クラシカロイド」では、なぜかコマさんの声で喋るとうほぐ訛りの甘ロリ美少女チャイコちゃんにされていた。かわいい。ムジークに「大序曲」出して大砲ぶっぱしてくれると期待していたのに二曲だけで終わった。残念。


スマホゲー「モンスターストライク」でも女体化されていた。
やっぱり同性愛者説があるからだろうか。

Choir of Clare College, Cambridge & ジョン・ルッター
収録アルバム: Silent Night - 25 Carols of Peace & Tranquility


おまけ・ロシア語バージョンはこっち

[PR]
by CockRobin96 | 2018-12-14 20:38 | Trackback | Comments(0)

See Amid the Winter's Snow《真冬の雪の中》


See amid the winter's snow
Born for us on earth below
See the tender Lamb appears
Promised from eternal years
真冬の雪の中を見てごらん*1
この低き地上に、わたしたちのため生まれたお方を
いたいけな子羊が現れたのを見てごらん*2
はるかな昔から約束されていたお方を

*Hail, thou ever-blessed morn
 Hail, redemption's happy dawn
 Sing through all Jerusalem
 Christ is born in Bethlehem
*めでたし、とこしえに祝福されるこの朝よ
 めでたし、幸福なあがないの夜明けよ*3
 エルサレム中のものよ歌え*4
 キリストはベツレヘムに生まれ給えりと

Lo, within a manger lies
He who built the starry skies;
He who, throned in height sublime,
Sits among the cherubim.
*Refrain
見よ、飼い葉桶の中に眠るものを
この方こそがきらめく星空を造られた
この方こそが至高の玉座にいまして、
熾天使たちの中に座するお方
*繰り返し

Say, ye holy shepherds,say,
What your joyful news today;
Wherefore have ye left your sheep
On the lonely mountain steep?
*Refrain
語れ、聖なる羊飼いたちよ、語れ
この日あった喜ばしい知らせとは何かを
なにゆえに羊たちを置いて行ってしまったのかを*5
寂しい山の岩肌に
*繰り返し

"As we watched at dead of night,
Lo, we saw a wondrous light:
Angels singing 'Peace On Earth'
Told us of the Saviour's birth."
*Refrain
「わたしたちは夜が死に絶えるのを見ました、
 そして不思議な光を見ました
 天使たちが『地に平和あれ』と歌い
 わたしたちに救い主の誕生を知らせたのです」
*繰り返し

Sacred Infant, all divine,
What a tender love was Thine,
Thus to come from highest bliss
Down to such a world as this.
*Refrain
侵すべからざるみどりごよ、至聖なるものよ
あなたの愛のなんと柔和なことか
かくしていと高きよりの祝福が
この世界へと下されたのだ
*繰り返し

Teach, O teach us, Holy Child,
By Thy face so meek and mild,
Teach us to resemble Thee,
In Thy sweet humility.
*Refrain
我らを導き給え、聖なる幼な子よ
その和やかでまろやかな御顔で
あなたに真似ぶことを教え給え、
あなたの甘美な慎ましさを
*繰り返し

*1 クリスマス=冬というイメージがあるが、本来イエスが生まれた季節はもっと暖かい季節であろうと推測され(パレスチナ地方では冬は雨期にあたるので、羊を野外に置くことができない)、クリスマスとは飽くまでも「キリストの誕生を記念する日」に過ぎない。それまで祝われていた冬至の祭りが、キリスト教と融合した結果「寒い冬のクリスマス」というイメージが定着した(オーストラリアでは夏だけど)。
*2 子羊はイエスの呼び名のひとつ、洗礼者ヨハネがイエスを指して「見よ、世の罪を除く神の小羊だ」(新約ヨハネによる福音書1:29)と言った故事にちなむ。また、いけにえとしてささげられるものでもある。

*3 ユダヤ教及びキリスト教に出てくる神の概念。「あがない」はもともと人手に渡った財産を買い戻す、身代金を払って奴隷を解放する、生け贄や金銭を払って罪をつぐなうという意味。ユダヤ教では異民族の奴隷となったイスラエルの民を解放する者として神をあがない主と呼び、キリスト教では罪から人類を解放する者としてキリストを指す。
*4 イギリス人は自分の国が一番エルサレムだと思っているフシがあるので、このエルサレムは実際の国名ではなくイギリスの雅称くらいに解釈した方が良い。

*5 羊置いてっちゃいかんでしょ…と突っ込みたいところだが、これは新約聖書ルカ書(15:1-7)とマタイ書(18:12-14)に登場する「見失った羊のたとえ」を元ネタにしている。100匹の羊のうち1匹が迷子になった時、99匹を置いてその1匹を探し出す羊飼いを、心配する必要がない99人より、困っている1人を気に掛ける愛に例えている。

text: Edward Caswall (1814–1878)
tune: John Goss (1800–1880)


ケンブリッジ・キングス・カレッジ合唱団 & サー・デイヴィッド・ウィルコックス
収録アルバム: Essential Carols - The Very Best of King's College, Cambridge

[PR]
by CockRobin96 | 2018-12-08 09:52 | Trackback | Comments(0)

What Sweeter Music《もっと甘美な音楽を》


What sweeter music can we bring
Than a carol, for to sing
The birth of this our heavenly King?
Awake the voice! Awake the string!
もっと甘美な音楽を奏でられぬものだろうか
キャロルよりも甘く、歌うための*1
我らの天の王の誕生にふさわしい音楽とは?
声よ目覚めよ! 弦よ目覚めよ!

Dark and dull night fly hence away!
And give the honour to this day
That sees December turn’d to May,
That sees December turn’d to May.
暗く沈んだ夜よ、立ち去れ!
そしてこの日を仰ぎ見よ、
12月が5月になったようなこの日を、*2
12月が5月になったようなこの日を

Why does the chilling winter’s morn
Smile like a field beset with corn?
Or smell like to a mead newly-shorn,
Thus on a sudden? Come and see
どうして凍てつく冬の朝が
小麦で彩られた畑のように微笑むのか、*3
刈ったばかりの牧草地のように香るのか
かくも突然に! 来たりて見よ!

The cause why things thus fragrant be:
’Tis He is born, whose quickening birth
Gives life and lustre, public mirth,
To heaven and the under-earth.
こんなにもかぐわしいその訳は、
主が生まれたもうたがゆえ、その胎動は*4
命と輝き、そして民の悦びを与えてくださる
天にも、地の底までも

We see Him come, and know Him ours,
Who with his sunshine and his showers
Turns all the patient ground to flowers,
Turns all the patient ground to flowers.
主が来られる、我らの主が
その陽光と慈雨とで
あらゆる荒地を花盛りに変えるお方が、*5
あらゆる荒地を花盛りに変えるお方が

The darling of the world is come,
And fit it is we find a room
To welcome Him,
To welcome Him.
世界中の最愛の人が来られる、
そのお方にぴったりの一室を見つけました
主をもてなすのにふさわしいところ、
主をもてなすのにふさわしいところ

The nobler part of all the house here
is the heart,
お屋敷じゅうで最も豪華なところとは
この心なのです!

Which we will give Him; and bequeath
This holly and this ivy wreath
To do Him honour, who’s our King
And Lord of all this revelling.
これこそ我らが主に献げ、後世に伝えるもの
このヒイラギとツタのリースを*6
我らが王、主の誉れとしましょう
あらゆる悦楽の主(あるじ)に

What sweeter music can we bring
Than a carol, for to sing
The birth of this our heavenly King?
The birth of this our heavenly King?
もっと甘美な音楽を奏でられぬものだろうか
キャロルよりも甘く、歌うための
我らの天の王の誕生にふさわしい音楽とは、
我らの天の王の誕生にふさわしい音楽とは?

*1 「キャロル」とは本来世俗的なダンス曲や歌を指すものであったとされる(少なくともシェイクスピア時代はまだそういうイメージだった)。この頃でもまだ「酒場なんかで歌われているポピュラーソング」っぽいイメージがまだあったと思われる。
*2 特に五月を名指ししているのは、春または夏の到来を祝う「五月祭」という風習があるため。
*3 cornは古語ではトウモロコシではなく小麦を指す。
*4 quickeningは「胎動」のほか「息づき始める」「活発になりつつある」という形容でもある。
*5 とりあえず「荒れ地」と訳したが、実はthe patient groundの意味がよくわからなかった…
*6 「柊と蔦」は同名のクリスマスの歌としても知られる。キリスト教が伝わる以前から、イングランドでは柊は男性の象徴、蔦は女性の象徴とされ、常緑ゆえに魔除けになるとされた。


text: Robert Herrick(1591–1674)
tune: John Rutter (1945- )

ロバート・ヘリックは17世紀ごろ活躍したイギリスの詩人であり、聖職者。この詩は本来のタイトルを「A Christmas Carol(クリスマスのキャロル。まんまや)」という。クロムウェルのピューリタン革命によって、俗っぽい宗教行事をことごとく禁じられ(その中にはクリスマス禁止も含まれていた)、もともとが世俗音楽であったキャロルも歌ったり作ったりすることができなくなってしまった。王政復古後にキャロルの演奏や製作が再開されたが、この時に世俗曲に新しく宗教的な歌詞をあてるということが多く行われた。と言っても、このへリックの詩がそういうのを想定して作られたのかどうか不明。
なお、ラッターは原詩を全部使うのではなく、抜粋して使っている。

参考:へリックの詩の全文
および別の人の和訳(ヘリックの原詩の方の一部)


ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ「クリスマス・キャロル」
b0310887_22181573.jpg

Choir of King's College, Cambridge & Stephen Cleobury
収録アルバム: Carols from King's

[PR]
by CockRobin96 | 2018-11-26 21:40 | Trackback | Comments(0)

Roll or Die《ロール・オア・ダイ(賽は投げられた)》Rockit Gaming



 Roll or die
 賽(さい)を投げてしまったから
 Roll or die
 賽を投げてしまったから
 Rollin'
 賽が回る

Feeling frantic
狂気を感じる
In the Botanic Panic
この「ボタニック・パニック」で
We’re the Root Pack Jammin
我ら「ルート・パック」が立ちはだかる
Now we’re feeling organic
我らは自然を感じ
Getting full
満ち足り
Eating all these vegetables
お野菜を残さず食べる
Potato, an onion
ジャガイモに、タマネギに
A carrot looking psycho
見るからに狂ったニンジンだ

Goopy Le Grande
グーピィ・ル・グラン
Kill you in the first degree
いの一番にお前たちを倒す*1
Rest in peace with
安らかに眠れ
With a boss like me
わたしと共に
Bouncing up and down
上へ下へと跳ね回る
With a gloppity hop
ネトネトぴっちゃんと
I’m a slippery slugger
俺はツルツルなハードパンチャー
With my boxing gloves!
ボクシンググローブも着用済みだ!

Flapping those wings
翼を羽ばたかせて
All the way in sky
空路はるばるようこそ*2
I’m a threatening Zeppelin
あたしは「不吉な」飛行船
coming to join the fight
一緒にフライトしましょうよ
They call me Hilda Berg
みんなはあたしを「ヒルダ・バーグ」と呼ぶ
I’m on an all time high
史上最高にハイな気分
Taking out you Cupheads
コップ頭たちをテイクアウトしてあげる
Float up on cloud 9
有頂天の上より高く*3

Come into my floral
我が花園へようこそ
Fury getting worried
憤怒が心を悩ませ
Allergies acting up
アレルギーを活性化させ
Vision getting blurry
視界を霞ませる
Cagney Carnation
キャグニー・カーネーション
Causing frustration
欲求不満なんだ*4
Dropping seeds
種を撒いてやる
On top of you
お前たちの脳天に
I bring the pollination
そして花粉を植え付けてやる

* Wake us up inside
*内なる僕らを呼び覚ませ
 Cause the bosses own the night
 夜を牛耳るボスキャラどもが
 Says the contract that we signed
 僕らが契約書にサインしたと言うなら
 Cause we
 僕らは
 Roll or die
 賽を投げてしまったから
 Roll or die
 賽を投げてしまったから
 Rollin'
 賽が回る

 Gamble with our time
 僕らの命数を賭けてやる*5
 Because chance is on our side
 ツキは僕らの方にあるから
 Will you fold or stack ‘em high
 ゲームを降りるか全てを賭けるか決めろ
 Cause we
 僕らは
 Roll or die
 賽を投げてしまったから
 Roll or die
 賽を投げてしまったから
 Rollin'
 賽が回る

 Roll or die
 賽を投げてしまったから
 Roll or die
 賽を投げてしまったから
 Rollin'
 賽が回る

Fighting souls ever since
闘魂は常に共にあり
Ever since we’ve been some tadpoles
俺たちがオタマジャクシだった頃からずっと
Winding up a punch
旋風拳を巻き起こせ
Double team ‘em take control
タッグを組んで戦いを制する
Call us Clip Joint Calamity
俺たちは「クリップ・ジョイント・カラミティ
You’ll have to scream profanity
お前たちは絶叫する羽目になる
While you’re stacking up your losses
敗北を積み重ねるうちに
You’ve become another casualty
気づけば遭難者になっているのさ

Now I won’t sugar coat it
わたくし、甘くはなくってよ
I’m the greatest bound to win
わたくしの圧勝は決まったも同然
Baroness Van Bon Bon
バロネス・フォン・ボンボン
I’m the candy queen of sin
わたくしこそは罪深きお菓子の女王*6
Lacking’ chin I can see it
開いた口が塞がらないのね
Other demons getting scared
他の魔物たちも恐れいる*7
In the sugarland shimmy man
この砂糖の国の舞踏会
You better come prepared
備えた方がよろしくてよ

You hang around this pyramid
このピラミッドのまわりをうろつく者たちよ
You’re bound to be in peril
お前さんがたは危険な目に遭う定めなのさ
Cause the gene don’t grant wishes
魔神はお願いを叶えるものではないのでね
And this puppet’s acting feral
このお人形は凶暴に
Slapping cups and mugs around
カップもマグもはたき落とす
You can never take the heat
この責め苦には耐え切れない
Master demon’s got you choking
魔物の親玉がお前さんがたを締め上げる
On a streak, always play for keeps
真剣勝負はひたすら続くのさ*8

Come into the carnival
カーニバルにおいでよ
And hang out with the clown
そしてこのクラウンと遊ぼうよ
Beppi doesn’t bite
ベッピさんは噛みつきゃしないよ
Swear it’s safe so come on down
誓って安全ですからどうぞお入りよ
We’ve been entertaining demons
魔物たちだって楽しませてきたんだよ
Longer than you’ve been alive
君たちの生まれるより前から
Come and see what happens
何が起こるか見ててごらん
If you take a ride
アトラクションに乗ったら
Take a look inside
内側を覗いてごらん

*Refrain
*繰り返し

*1 first degreeで第1級、または初級。最高級とも取れるし、ほんの手始めとも取れる。
*2 all the wayは色んな意味がある。

*3 cloud nineは天国の第九層、転じて至福の状態、有頂天。積乱雲のことも指す。
*4 私は性欲モンスターみたいな自己紹介やめろ。
*5 timeは「自分の番」という時でも使うが、命数を表すこともある。My time has comeで「命数が尽きた」「時節到来」の両方の意味がある。
*6 日本語でキャンディと言えば飴ちゃんのことだが、英語圏ではお菓子全般を指す。

*7 demonsは他のボスキャラを指すのか? ようわからん。
*8 streakは「一直線」「一筋に」という意味。play for keepsで「真剣勝負」。


 Roll or die
 賽を投げてしまったから
 Roll or die
 賽を投げてしまったから
 Rollin'
 賽が回る

I own the air
我は空を支配する
Don’t you dare to try me
よくも我に挑もうとするものだな*1
Better be scared
恐れを知るがいい
I got more than just myself
我は単なる
In this house
鳥小屋の鳥ではないぞ
So be aware that
恐れるがいい
Me and my son
我ら父子が
Have got this fight on lock
この戦さを制することを
I can see your time is comin’
貴様らの時が迫っているぞ
To an end
終焉へ
Tick tock
チク・タクと

My my my my fire
ボ、ボ、ボ、ボクの火が
Is a burnin’ hot desire
熱く焦がれている
T-t-t-t-take you down
キ、キ、キ、キミたちをやっつけたいと
As these clouds
この雲みたいに
They take you higher
キミたちを高みへ引き上げるよ
But know that I got three heads
ボクは三つ頭を持ってるんだよ
They’re gonna keep you spun
みんなでキミたちをきりきり舞いさせるつもり
Watch the fire march
炎の行進を見てよ
Comin’ for you off my tongue
ボクの舌からやってくるよ

Dang you look tasty now
おいしそうな子たちね
Please don’t be hasty
そんなに急ぐことないでしょ
I wanna take you make you mine
あなたたちをあたくしのものにしたいわ*2
Never can leave my hive
わが蜂の巣からはもう逃げられない
Wanna come test me
あたくしの腕前を試したいの
Gonna try to contest me
あたくしと競おうというつもりなの
I’m the queen bee cuphead
あたくしは蜂の女王よ、カップ頭ちゃん
Nothin’ can best me
何物もあたくしの上に立つことはできないの*3

Ha ha ha
ワッハッハ
Captain Briney Beard here
塩ヒゲここにあり
Only got one eye
一つ目だけでも*4
But I
俺にはわかるぞ
Can see your end is near so
おめーらの最期が近いとな
Give it your best shot
全力をぶつけてみな
To this mighty sea rover
この最強の海の放浪者に
Is that all you got
それで精いっぱいかよ
Why don’t you wake me
俺を叩き起こしてくれや
When it’s over
全部終わったらな

*Refrain
*繰り返し

Dramatic fanatic
劇的に、激的に
We’re gettin’ up on the stage
わたしたちは舞台に上がる
A big wave works it way
ビッグ・ウェーブがいい仕事してくれる
Third phase of my game
わたしとの勝負の第三幕で
They’re runnin’ away
人々は逃げ出すわ
Starlet’s rage’ll
スター女優の威光が
Make you afraid
皆を恐れおののかせるから
Give me an ovation
拍手喝采を頂戴
Cuz you starred in my play
わたしの劇の主役はあなたですもの*5

Werner Werman here
ワーナー・ワーマン参上だ
Call me a murine
吾輩のことは「小ネズミ」と言え*6
My cannon fires loud
吾輩の大砲が火を噴くぞ
Got shot from a spring
バネから撃ち出され
Fire streams burnin’ up
火炎が放射される
Splittin’ you at the seams
お前たちをまっぷたつだ*7
Final phase a cat
最終形態の猫は
I’m controllin’ it’s brain
吾輩が操っているのだ

Dr. Kahl is back
かーる博士ノ逆襲ダ*8
I’ll turn you to scrap
オ前タチヲすくらっぷニ変エテヤル
With my robot
ワガろぼっとト共ニ
In the junkyard
コノじゃんくやーど
Shootin’ out bombs
ぼむヲ撃チ出シタラ
Do your best
最善ヲ尽クスコトダ
Shatter his chest
胸ノしゃったーノ奥ノ
Heart is a mess
はーとハ危険物
Trust me when I say
保証シヨウ*9
My diamond’s the real test
だいやもんどコソガ真ノ難関

Cala Maria
カラ・マリア
Mermaid of the sea yeah
海の人魚なの
Fishies are my friends
お魚がお友達
They could kill you
みんながあんたをやっつけたがってる
In their leisure
暇つぶしにね
Look into my eyes
あたしの瞳を見つめてごらん
Chill you down to the bone
骨まで凍り付くでしょ
It’ll petrify you quick
あっという間にあんたたちを硬直させて
Turn your cup into stone
カップを石に変えてあげるわ

*Refrain
*繰り返し

All aboard the Phantom Express
ファントム・エクスプレスが発車いたします
We’re a skeletal mess
我らは白骨軍団*10
You got a bone to pick
文句をつけるなら*11
Watch your back
背後にご注意
On my tracks
この線路の上では
Before the turn the heat up
あっという間に炎上する*12
And watch your cups go crack
そしてカップが砕けるのを見ることになる

You better think twice
よく考えることだね
Before you roll the die
サイコロを投げる前に
Because only have one life
命はひとつしかないのだから
So you better get it right
次こそうまくやるんだね*13
I’m a guy in disguise
わたしは見た目通りの男じゃない
Wearin’ a purple bow tie
紫色の蝶ネクタイをして
With a grin so big
満面の笑顔でも
It’ll make you go cross eyed
それが君たちの目を欺くのさ

Made it this far
本当によく頑張ったな
It’s been a hell of a time
これこそが「凄まじきひととき
Remember when I said
俺様の言ったことを覚えているな
You’d be free
貴様らを自由にするという
Well I lied
そう、あれはウソだ
You’re in my house now
貴様らは我が館の中
The flames they will surround
火炎が貴様らを取り囲む
Get ready for your death
死を覚悟するがいい
We’re goin’ deep underground
深き地底へ道連れだ
Ha ha ha ha ha
ハッハッハッハッハ!

*1 dareはウォーリィのセリフにも出てくる表現。ところでウォーリィJr.の頭の色間違ってる

*2 原作では「ここは立ち入り禁止よ」とそっけない感じなので、ちょっとキャラ違うんじゃないかなあという気はする。
*3 ハニーボトムズは第二形態では常にプレイヤーの頭上にいるが、第三形態では常に真下から攻撃してくる。
*4 実は塩ヒゲ船長にはちゃんと両目がある(一瞬だけ眼帯がめくれる描写がある)。
*5 star inで「主役を演じる」。サリーは主役じゃないんか…
*6 あくまで「マウス」じゃないよ。
*7 seamsは縫い目、つなぎ目のこと。「お腹いっぱいで(人がいっぱいで)はちきれそう」というときに「burst at the seams」というふうに使う。
*8 歌詞の内容はカール博士が喋ってるっぽいが、声がロボボイスなのでちょっと変。債務者はロボなんだから、ロボに喋らせるべきでは?
*9 Trust me when I sayで「わたしの言うことを信用しなさい」。一時期物議をかもした「トラストミー」がなぜ問題になったかというと、「も~信じてくださいよ~」という軽いニュアンスではなく「保証します」「太鼓判を押します」という重い意味があるから。確実に約束できないことに「trust」を使ってはいけないのである。believeならまだマシだった。

*10 messはごちゃごちゃしている、厄介者など様々な意味があるが、「一団」という意味も含まれる。
*11 「have a bone to pick with ~」で「~に文句がある、言いたいことがある」。犬が肉のなくなった骨にずっと齧りついてるところから、「話はおわったけどまだぐちぐち言いたい」ということ。

*12 おそらくbefore you can turn around(振り返る間もなく、あっという間に)の省略。
*13 You had better get this rightの略。直訳すると「これをうまく(正しく)やらないといけないよ」。前は間違えたから今度は正解しないとね、ということ。

text & tune: Rockit Gaming

タイトルは直訳すると「賭けか死か」。死ぬのは嫌だから賭けに出るしかない、というわけ。「die」はサイコロの単数形でもあるので、どっちに転んでも賭けではある。
「賽は投げられた」とちゃんと英語で言う場合は「The die is cast.」(dieはdiceの単数形)。元々はガイウス・ユリウス・カエサルがラテン語で言った言葉。
サブタイトルはCuphead ALL BOSSES Rap Song。

Yellow-py氏の絵コンテバージョン フル



Rockit Gaming
収録アルバム: Roll or Die

[PR]
by CockRobin96 | 2018-11-21 19:14 | Trackback | Comments(0)

For Unto Us A Child Is Born《幼な子我らに生まれ》HWV 56


For unto us a child is born,
unto us a son is given:
and the government shall be upon his shoulder:
and his name shall be called
Wonderful, Counsellor,
The mighty God,
The everlasting Father,
The Prince of Peace.
我らにひとりの幼な子が生まれた、
我らにひとりの男の子が与えられた。
政(まつりごと)は彼の肩に担われ、
その名はこう呼ばれるようになる、
「驚くべき者、弁護者、
 全能の神、
 とこしえの父、
 平和の君」と。

text: イザヤ書9:6より。
tune: George Frederick Handel(1685-1759)

Counsellorは通常使われるような「カウンセラー」という意味ではなく、「助言を与えるもの」「弁護するもの」という意味がある。メサイアすなわちキリストが人類に助言を与え導くものであるともとれるし、人類の罪を父なる神にとりなすともとれる。
またイギリスにおいては、国王不在期間に臨時摂政をつとめる王族のことを「Counsellor of State(国家の顧問)」というので、まあそういうイメージもあるかもしれない。
なかなか訳しにくくイメージがつかめない言葉で、木岡英三郎(1895-1982)訳詞では「ふしぎ、代議者」、新共同訳では「驚くべき指導者」、口語訳では「霊妙なる議士」、新改訳では「不思議な助言者」と訳されている。

参考:ヘブライ語からこの語を考察するサイト
London Symphony Orchestra & Tenebrae Choir & Sir Colin Davis
収録アルバム: Handel: Messiah


おまけ:機能不全家族小説に定評のある重松清による小説とその映画化。
表向きは平穏を保っていた、再婚同士の夫婦とその前配偶者との娘たちが、夫婦の高齢妊娠をきっかけに各自の抱えていた問題が露わになり、一時は完全に崩壊するが…という話。
タイトル曲が使われているシーンがあるかどうかは知らないが(読んでないし見てないから)、一応新しく生まれてくる息子の誕生日がちょうどクリスマスにあたるところ、また息子の誕生をきっかけに皆がそれぞれの道を歩みだすところになんとなくモチーフが見て取れる。
努力はしてるんだが、何やっても微妙にピントがずれてて後手に回ってしまう不器用なおっさん(浅野忠信)が是非見たいという人は見ればいいんじゃないかな(投げやり)。



[PR]
by CockRobin96 | 2018-11-15 21:19 | Trackback | Comments(0)

Hell's Bells《ヘルズ・ベルズ(地獄の鐘)》


Bells
鐘が
ringing from the rafter.
垂木(たるき)で鳴っている*1
Bells
鐘が
beckon to hereafter.
あの世へおいでと手招きしている
All is forsaken
全てはうち棄てられる
when toll is taken.
弔いの鐘が鳴らされる時
Hell's bells
地獄の鐘が
ringing in my ear.
僕の耳に鳴り響く

*1 垂木というのは、いわゆる三角屋根の二等辺部分を構成するところ。まあこの場合は、鐘を吊るすために横に渡した木。
b0310887_09255538.jpg
アルメニア、エチミアジン大聖堂の鐘

text & tune: Art Kassel(1896-1965)

著名なロックバンド「AC/DC」の6作目のアルバム「バック・イン・ブラック」の第一曲目に同名の歌があるが、無関係。というかHell's Bells自体が単なるダジャレであり、「なんじゃこりゃ!」「まったくもう!」というイラついた時に使われるスラング。
また、ディズニーの白黒時代のシリー・シンフォニー「地獄の悪魔退治」(1929)の原題がこれだが、この曲は使われていない。もっともこの曲の発表は1932年なので使いたくても使えないが。

Art Kassel
収録アルバム: Moments in a Lifetime


おまけ:
ベティ・ブープの短編「Red Hot Mamma(ベティの鬼退治)」で、地獄のベティさんがネグリジェ姿でヤケクソ気味に歌うのがこの歌(3:50~)。
歌詞は下記のようになっている。

Hell's bells ringing in my ear,
地獄の鐘が、あたしの耳に鳴り響く
It's certainly hot,
ここってほんとに熱々
now isn't that swell!
最高じゃない!*1
Now somebody's got
誰かが
ahold of those bells,
あの鐘の綱を握りしめてる
They start to ring,
鐘が鳴りだす、
they start to sing
みんな歌いだす
and somebody yells,
誰かのわめき声が聞こえる
It must be Hell's bells!
あれはきっと地獄の鐘!

*1 swellは膨張する、増加するなどの意味だが、1930~40年代に「すごーい!」的な意味のスラングで使われた。


CDのみ ベティさんの声ではない(歌手不明)だが、多分近いバージョン


[PR]
by CockRobin96 | 2018-11-09 09:34 | Trackback | Comments(0)

Laugh, Clown, Laugh《笑え、道化よ、笑え》


Even though you're only make believing
Laugh, clown, laugh!
Even though something inside is grieving
Laugh, clown, laugh!
Don't let your heart grow too mellow
Just be a real punchinello, fellow
ただの空笑いにすぎなくても*1
笑え、道化よ、笑え!
悩みを抱えていても
笑え、道化よ、笑え!
分別心を持ちすぎるな
「パンチネッロ」そのものになるんだよ*2

You're supposed to brighten up a place
And laugh, clown, laugh!
Paint a lot of smiles around your face
And laugh, clown, don't frown
Don't let the world know your sorrow,
be a pal-e-atto
道化は場をぱっと明るくするもんだ
だから笑え、道化よ、笑え
顔中を満面の笑みで塗りつぶせ
だから笑え、道化よ、しかめっ面はよせ
お前の悲しみを悟られるな
お馴染みの「パリアッチョ」になるんだ*3

laugh, clown,
laugh, clown,
laugh, clown, laugh!
笑え、道化よ、
笑え、道化よ、
笑え、道化よ、笑え!

Though they must suspect you're masquerading,
laugh clown, laugh clown
They don't wanna see your bright smile fading,
laugh clown, laugh clown
Give them their phoney expressions,
go on, creating those false impressions
みんながお前の絵空事に気づいてるとしても
笑え、道化よ、笑え、道化よ
お前のまぶしい笑顔が曇るのなんて見たくないんだ
笑え、道化よ、笑え、道化よ
まがいものの笑顔を見せ返してやれ
さあ、偽りのイメージを作り上げろ

Never let your looks be too revealing,
laugh clown, laugh clown
Can't afford to show them what you're feeling,
laugh clown, don't frown
Trouble can not last forever,
play the fool be cleaver
決してお前の姿をさらけ出しすぎるな
笑え、道化よ、笑え、道化よ
お前は感情を露わにしていい身分じゃない
笑え、道化よ、しかめっ面はよせ
嫌なことは永遠には続かないものさ
賢く阿呆を演じるんだ*4

Laugh clown
Laugh clown
Laugh clown, laugh
笑え、道化よ
笑え、道化よ
笑え、道化よ、笑え!

*1 make believeで「見せかける、ふりをする」
*2 「パンチネッロ(プルチネッラ)」は道化の一種。イタリアのコメディア・デラルテに登場する「プルチネッラ」は白い服に黒いマスク、ぼんやりして騙されやすい男という性格だが、イギリスで「パンチネッロ」に変形すると陽気さなどの要素が加わり、さらに変形して人形劇の凶暴な主役「パンチ」というキャラになった。フランスでは「ピエロ」に変化した。
*3 本来の綴りはPagliaccio。pal-e-attoはイタリア語で「友達と芸人」という意味になる(palは英語かもしれん)。パリアッチョ(パリアッチ)はレオンカヴァッロの悲劇オペラ「道化師」の原題でもある。また、この歌詞は主人公のアリア「衣装をつけろ」に類似している。

*4 fool(阿呆)は道化と同義とされる。中世では王をおちょくってですら赦されるという特権を持ち、世の中を鋭く風刺した。シェイクスピアの十二夜では、「利口だからこそ阿呆が勤まる。 知恵がなくては阿呆はできない」(光文社、安西哲雄訳)というセリフが登場する。

text: Sam M. Lewis(1885-1959), Joe Young(1889–1939)
tune: Ted Fio Rito(1900-1971)

本来は同タイトルのモノクロサイレント映画(日本未公開)のテーマソング。Tito Beppiというサーカスのピエロが捨て子の少女を拾い、シモネッタと名付けて娘として育てるが、シモネッタの失恋をきっかけに養女に恋心を抱く自分に気づく。しかしその気持ちを抑えて彼女を裕福な貴族の青年と結婚させるため、スタントなしの無茶な曲芸を繰り返し、ほぼ自殺に近い形で事故死する、という物悲しいストーリー。というかメイクが軽くホラーで怖い。
主演のロン・チェイニーはその個性的な特殊メイク術により「千の顔を持つ男」と呼ばれ、ベラ・ルゴシと並ぶ怪奇スターでもあった。代表的な主演作品は『ノートルダムのせむし男』、『オペラの怪人』など。その生涯はジェームズ・キャグニー主演で「千の顔を持つ男」として映画化されている。



アビー・リンカーン
収録アルバム: Abbey Is Blue

[PR]
by CockRobin96 | 2018-11-05 22:39 | Trackback | Comments(0)

Honey Bucket Swing《ハニー・バケット・スウィング(蜂蜜桶のスウィング)》

国立国会図書館および歴史的音源配信提供参加館内でのみ視聴可能

Honey Bucket,
Honey Bucket,
Honey Bucket Swing
蜂蜜桶、
蜂蜜桶、
蜂蜜桶のスウィング

Learn to do it,
nothing to it,
it has everything
君にも覚えられるよ
なんてことはないさ
これだけでいい

Honey Bucket,
Honey Bucket,
Honey Bucket Swing
蜂蜜桶、
蜂蜜桶、
蜂蜜桶のスウィング

Be the skipper
with the dripper
He's a race cropping
ぴょんぴょんしながら
ぽたぽたこぼす
彼は農民なんだ*1

*If you're not inure
 to the honey bucket scent,
 You surely will swoon
 to the scent of honey in the Orient
*鼻を鍛えていなけりゃ
 「蜂蜜桶」の香りを嗅ぐならね
 さもなきゃすぐに気絶してしまうよ
 東洋の蜂蜜の香りで

Swing it lightly
Hold it tightly
Bucket on each wing
きれいにスウィングしながら
がっちり抱えてる
その両翼に例のバケツを*2

Stay right with 'em
Hold that rhythm
till it's time to sing
それでバランスをとり
リズムを刻み続ける
歌いだすまで

Honey Bucket,
Honey Bucket,
Swing! Swing! Swing!
蜂蜜桶が、
蜂蜜桶が、
スウィング、スウィング、スウィング!

*Refrain
*繰り返し

Honeymooners,
bands and crooners,
play and dance and sing
新婚旅行のカップルも
楽団も、しっとり低音の歌手も*3
奏で、踊って、歌いだす

This cute lily
from the city
when it has it's swing
こんなに可愛い色白娘
都会っ子のあの娘も
「アレ」があればスウィングしだす

Honey Bucket,
Honey Bucket,
Swing! Swing! Swing!
蜂蜜桶が、
蜂蜜桶が、
スウィング、スウィング、スウィング!

*1 raceで人種とか民族とかいう意味。croppingは「植え付け」「作付け」。
*2 たぶん天秤棒を飛行機の翼に見立てて言ってる。普通はeach arm(sはつけないが「両腕」。)
*3 croonerは低い声で感傷的に歌う流行歌手。ビング・クロスビーが代表的。そういう静かなラブソング系が売りなのに、例の臭い嗅いだらビッグバンドみたいな大声で叫びだすよ、ということ。

text & tune: Charles J. Milazzo(?-?)

『滑稽臍栗毛』より
b0310887_09332976.jpg
「蜂蜜桶(バケツ)」というのは要するに「肥桶(こえたご)」のこと。戦後しばらくまでは、発酵させて肥料とするために糞尿を肥溜めに溜めておくのが一般的だった。発酵させたそれは、我々がトイレで嗅ぐ臭いの比ではない模様。ただし発酵が不十分だと寄生虫の巣になりがちだったため、安価で安全な化学肥料が普及すると使われなくなった。
その糞尿を運搬する肥桶かついだ奴がその辺をうろうろしているというのは、進駐軍にとってはえらいカルチャーショックだったらしい。
肥桶えっちらおっちらしてるのをしげしげ観察した上に「スウィングしてる」とか見立てた曲まで作ったミラゾー大尉は変人だ
ミラゾーはなんだかんだでこれがお気に入りだったらしく、昭和24年ごろビクターにレコード作成を頼み、内輪向けに配ってる。要するに同人レコードである。
当時のビクターの担当者は「国辱的だ!」と感じたらしいが(CDジャケットに書いてあった)、実際不潔だしバカにされてもしゃーないわ
回虫やサナダムシは、一匹くらいなら大丈夫(かもしれない)だけど、大量に寄生されたりうっかり内臓に入られたりすると最悪死ぬぞ!


オキュパイド・ジャパン~進駐軍ソング傑作選

[PR]
by CockRobin96 | 2018-11-01 09:38 | Trackback | Comments(0)

Little Brown Jug《茶色の小瓶》



My wife and I lived all alone,
In a little log hut we called our own;
She loved gin, and I loved rum,
I tell you what, we'd lots of fun.
女房と俺とだけで暮らしてた
俺たちだけの小さな丸太小屋で*1
女房はジンが大好きで、俺はラムが大好き
それで、俺らはお楽しみがいっぱいだったわけさ*2

*Ha, ha, ha, you and me,
 "Little brown jug", don't I love thee;
 Ha, ha, ha, you and me,
 "Little brown jug", don't I love thee.
*ハッハッハ、お前と俺
 「かわいい茶色の酒瓶」よ、お前なんか大嫌いさ*3
 ハッハッハ、お前と俺
 「かわいい茶色の酒瓶」よ、お前なんか大嫌いさ

'Tis you who makes my friends my foes,
'Tis you who makes me wear old clothes;
Here you are, so near my nose,
So tip her up, and down she goes.
*Refrain
俺と友達を仲たがいさせちまうお前、
俺の着るものをボロ着にしちまうお前
お前は今俺の目と鼻の先
そしてお前をぐいと飲み干したら、消えちまった*4
*繰り返し

When I go toiling to my farm,
I take little "Brown Jug" under my arm;
I place it under a shady tree,
Little "Brown Jug", 'tis you and me.
*Refrain
俺が野良仕事へ行くときにゃ
「茶色の酒瓶」を小脇に抱えてく
木陰の下に陣取って
かわいい「茶色の酒瓶」よ、ふたりきりだね
*繰り返し

If all the folks in Adam's race,
Were gathered together in one place;
Then I'd prepare to shed a tear,
Before I'd part from you, my dear.
*Refrain
もしもアダムの末裔たちが全員*5
ひとつところに集められたなら
俺は涙を流す覚悟をしなきゃならん
離れ離れになる前にな、愛しいお前よ
*繰り返し

If I'd a cow that gave such milk,
I'd clothe her in the finest silk;
I'd feed her on choicest hay,
And milk her forty times a day.
*Refrain
もしも俺がたっぷりミルクを出す牝牛を飼ってたら
極上のシルクを着せてやり
選りすぐりの干し草をやろう
そして一日四十回もミルクを絞るんだ*6
*繰り返し

The rose is red, my nose is too,
The violet's blue, and so are you;
And yet I guess before I stop,
We'd better take another drop.
*Refrain
バラは赤くて、俺の鼻も赤い*7
スミレは青くて、お前の顔も青い
もう飲むのをやめたいがその前に、
もうひとしずくいかがかね
*繰り返し

*1 call one's ownは直訳すると「~自身のものと呼べるもの」。「minute to call my own(誰にも邪魔されないひとりだけの時間)」「she has her own special calling(彼女には天職がある)」「he is calling it his own(彼はそれを私物化している)」というような使い方をする。
*2 「I tell you what」は「ほんでね」とか「じゃあさ」みたいな使われ方をする。
*3 「あ、あんたのことなんか好きなんかじゃないんだからね!///」みたいな。
*4 「tip up」で「グラスを傾ける」。つんと上に向けるイメージ。
*5 キリスト教的には、みなアダムの末裔。世の終わりには全ての死者が復活し、最後の審判を受けるとされる。天国に行くにしろ地獄に行くにしろ、ワインはともかくウィスキーだのラムだのはないだろう、ということ。
*6 まさかと思いますが、この牝牛とは巨乳おねーちゃんの隠語ではないでしょうね?
*7 有名なマザーグースが元ネタ。バレンタインなどでよく使われるフレーズでもある。全文は「バラは赤い、スミレは青い、お砂糖は甘い、そしてあなたも」。短く覚えやすいため、このフレーズをひねったネタはとても多いし、英文学でも頻出している。

text & tune: Joseph Eastburn Winner (1837-1918)

ロビンが幼少のみぎり想像してた茶色の小瓶


実際の茶色の小瓶

つまり、ウィスキーなんかを入れる取っ手付きボトルのことだったりする。「かわいい茶色の酒瓶」というのが正しい邦題と言える。
最初に女房がどうのこうのと出てくるが、強い酒を男をダメにする美女に例える歌が結構あるので、もしかすると実は男が一人暮らしで酒浸り、という解釈もできる。
小学生の時にリコーダーなんかでこの曲をやった記憶があるが、どう考えても子供向けじゃないよなあ…(芙龍明子、またはおうちやすゆきの作詞で子供向けにアレンジした日本語版歌詞がある。芙龍氏はソフトドリンクでなんでも出てくる魔法の瓶というファンタジー系、おうち氏は「見せれば誰でもニコニコになる」と婉曲にぼかした感じ)


ジャズの巨人グレン・ミラーのお得意ナンバーとしてもよく知られる。



Tom Roush
収録アルバム: My Grandfather's Clock

[PR]
by CockRobin96 | 2018-10-28 12:49 | Trackback | Comments(0)

Everyone Says I Love You《世界中がアイ・ラヴ・ユー》


Everyone says "I love you"
The cop on the corner
and the burglar too,
The preacher in the pulpit
and the man in the pew says
"I love you"
誰もかれもが、「愛してるよ」と言う
街角のおまわりさんも
泥棒だって
説教台に立つ牧師さんも
会衆席の信徒も言う
「愛してるよ」って

Everyone, no matter who,
The folks over 80
and the kid of 2,
The captain and the sailor
and the rest of the crew says
"I love you"
誰もかれも、誰だろうと
八十歳を過ぎた人たちも
ちびっ子カップルも
船長さんも水兵さんも
その他大勢の乗組員も言う
「愛してるよ」って

There are only 8 little letters in this phrase,
you'll find.
But they mean lot more than all the other words,
combined.
たった六文字しかないこの言葉でも
君にはわかるはず
これが他のどんな言葉よりも雄弁に語るんだ、
言葉の羅列よりも

Everywhere, the whole world through,
The king in the palace,
and the peasant too,
The tiger in the jungle
and the monk in the zoo, says
"I love you"
誰もかれも、世界中の人が
宮殿の王様も
お百姓さんだって
ジャングルの虎も
動物園のお猿も言う
「愛してるよ」って

Everyone says I Love You
The great big mosquito when he sting you
The fly when he gets stuck on the fly paper too says
"I love you"
誰もかれもが、「愛してるよ」と言う
とんでもなくでっかい蚊が君を刺すときも*1
ハエがハエ取り紙で往生するときも言う
「愛してるよ」って

Every time the cow says moo
She makes the bull-a very happy too
The rooster when he hollers
cock-a-doodle-doodle-doo says
"I love you"
いつだって、雌牛は「モー」と鳴く
それで雄牛をもっと幸せにする
雄鶏がわめきたてて
「コケコッコー!」と言う
「愛してるよ」って

Christopher Columbus
he write the Queen of Spain a very nice little note
And his write "I Love You, baby"
and then he gets himself a great big boat
He's a wise guy.
クリストファー・コロンブスが*2
スペインの女王様に素敵な短い手紙を書いた
「愛してるよ、ベイビー」って書いたのさ
それでコロンブスはどでかい船をものにした
賢い奴だね!

What do you thinkColumbus do
When he come here in 1492
He said to Pocahontas "Acki Vachi Vachi Voo,"
That means "You little son of a gun, I Love You."
どう思う、コロンブスがやったことを
1492年に新大陸にやってきて
ポカホンタスに「アキ・ヴァキ・ヴァキ・ブー」と言った*3
「このべらぼうめ、愛してるぜ」って意味さ*4

Everyone says "I love you"
But just what they say it for
I never knew
It's just inviting trouble
for the poor sucker who says
"I love you"
誰もかれもが「愛してるよ」と言う
でも何のために言うのやら
僕にはさっぱりわからない
ただいざこざを引き起こすだけ
おめでたいアホが*5
「愛してるよ」と口走るせいで

Take a pair of rabbits who
Get stuck each other and begin to woo
And pretty soon you'll find a million more rabbits who
says "I love you"
つがいのウサギを飼ってごらん
お互い好き同士で、求愛を始めたら
すぐさま100万羽以上のウサギを見せつけられる羽目になる
「愛してるよ」と言い合うウサギどもを

When the lion gets feeling frisky
And begins to roar
There's another lion who knows just what he's
roaring for
ライオンが浮かれた気分になったら
吠えだすよね
他のライオンにはわかってる、そいつが
なんで吠えてるのかを

Everything that ever grew
The goose and the gander and the gosling too
The duck upon the water
when he feels that way too says
[Quack Quack Quack]
何もかもが、そうやって進化してきた
雌ガチョウも雄ガチョウもガチョウの雛だって
水に浮かぶアヒルも
気持ちをあらわそうとこう言うのさ
「クワッ、クワッ、クワッ!」

*1 heとなっているが、実際に人を刺す蚊は雌のみ。「君(の血)を愛してるよ^^」ってことだろうと思うが。
*2 イタリアもしくはポルトガル風に「コロンボ」と発音されている。ちなみにスペイン女王にラブレターを送って船をせしめたなどという史実はない。
*3 もちろんこんな史実もない。コロンブスの没年は1506年、伝説的な酋長の娘ポカホンタスの生年は1595年頃。しかもコロンブスとともに上陸したスペイン人の乱暴狼藉はこんなのんきなもんではなかった。
*4 son of a gunは「おめえ」「この野郎」的なスラング。
*5 suckerは「すぐ騙されるカモ」「あの野郎」的なスラング。

text & tune: ?

マルクス兄弟のモノクロ映画「ご冗談でショ」の劇中歌。大学対抗のアメフト戦を舞台に、あの手この手で相手大学の足をひっぱりまくり無茶苦茶やらかす大騒動コメディ。日大アメフト部の関係者は笑えないかもな!!
なお、ブス専のロリコンウディ・アレンのミュージカルコメディ「世界中がアイ・ラヴ・ユー」の元ネタはこの曲であり、劇中に登場人物がグルーチョに扮してこれを歌う。

「Betty in Blunderland(不思議の国のベティ)」という作品で、ベティはこの歌の「I love you」を「How do you do」に言い換えて歌っている。

ちなみに、伝説的ハチャメチャSF小説家筒井康隆の大のお気に入り曲らしい。だいぶ昔の本だから今はどうだか知らん。あとだいぶ昔の本だから(二度目)、情報もちょくちょく間違ってたりするけどまあそこはご愛敬。


The Marx Brothers
収録アルバム: The Vintage Radio Shows Vol. 1


おまけ:

[PR]
by CockRobin96 | 2018-10-26 23:09 | Trackback | Comments(0)